「新卒で初めて働く会社はホワイト企業が良い!」「ブラック企業には入りたくない…」
社員にとって働きやすい環境が用意されており、長く気持ちよく働き続けることができるホワイト企業。そんなホワイト企業に入りたい人は多くいます。
また新卒入社して「こんなはずじゃなかった!」と悩まない為にも、就活中から様々な企業を見極めることが必要です。
ホワイト企業といっても確実な定義が存在するわけではありませんが、ホワイト企業の特徴を詳しく知って応募前の参考にしてみましょう!
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もくじ
ホワイト企業とは?
ホワイト企業とは、ブラック企業の対義語として生まれた言葉です。現在広く社会に周知されているブラック企業は、給与が低い・残業が多いなどの法令違反の企業を意味します。
そして社員がより働きやすい環境作りに取り組む企業がホワイト企業です。しかしホワイト企業は上場企業や大企業であるとは限りません。
ではホワイト企業にはどのような特徴があるのでしょうか。次項でホワイト企業であるかを見分けるための、「ホワイト企業の特徴10選」を見ていきましょう。
ホワイト企業の特徴10選
それでは早速ホワイト企業の特徴10選をご紹介します。ぜひ応募をする前にチェックしてみて下さいね。
- 残業時間が月20時間以下
- 離職率が20%という低さ
- 社員の年齢層に偏りがない
- 厚生労働省・経済産業省の認定マークがある
- 充実した福利厚生
- コンプライアンスの意識が高い
- 有給休暇が取得しやすい
- 女性が働きやすい環境・女性役員が多い
- 充実した研修制度
- 基本給が高い
ホワイト企業の特徴1:残業時間が月20時間以下
ホワイト企業の大きな特徴として、まず残業時間が少ないことが挙げられます。残業時間が少ない=1ヶ月の残業時間が20時間以下を目安に考えると良いでしょう。
残業時間が増えると心身へ悪影響を及ぼし、場合によっては健康を損なうこともあります。適性な労働時間は社員1人ひとりの健康を守るという企業の姿勢であり、優良企業の証でもあるのです。
ホワイト企業では以下のような取り組みを行なっています。
- 残業ありきではなく定時上がりを基本とする
- 残業がないように常に仕事の効率化を図る(システム化・業務内容の見直し)
- 残業する場合は上司に承認をもらう
- ノー残業dayを作る など
また上司・先輩が毎日残業をして帰りづらい雰囲気が出来上がらないよう、全員が足並みを揃えて退社できるよう心掛けている企業もあります。
これらは良好な職場環境があるからこそできる取り組みです。
注意ポイント
【固定残業代の有無は要チェック!】
求人票で固定残業代の有無をチェックすることは重要です。固定残業代=残業の有無に関わらず固定で支給される報酬を意味します。
一見するとプラスで支払われる報酬に思う人もいるかもしれませんが、一定時間以上の残業が当たり前になっていることがほとんどです。
例えば給与欄に「固定残業30時間を含む」と記載されている場合、毎月少なくとも30時間以上の残業があると考えて良いでしょう。
基本的にホワイト企業(残業を規制する企業)では固定残業代がマイナスに働く存在であるため、求人票に「固定残業代」とは書かれていません。
【残業時間の確認は会社四季報を見る】
上場企業のみとなりますが、残業時間は会社四季報で知ることができます。その場合は面接で「御社の残業時間について知りたいのですが…」と質問せず、自分で調べるようにしましょう。
ホワイト企業の特徴2:離職率が約20%以下という低さ
離職率が低いということも、ホワイト企業の特徴の一つです。離職率が低い=ホワイト企業・離職率が高い=ブラック企業と考えても良いでしょう。
離職率が低いということは、企業が社員に長く働きやすい環境を提供していることを意味します。
職場環境が良好であれば、当然社員が会社を辞めたいという気持ちが起きにくくなるため、離職率は低く定着率が上がるのです。また離職率の低さは勤続年数の長さにも影響しています。
ポイント
離職率=(退職した社員数)÷(在籍している社員の総数)
※ 期初から期末までの1年間で算出
離職率は各企業が一般公開しているわけではないので、「就職四季報」で確認します。
「新卒入社3年後離職率」という項目には、新卒で3年以内に退職した社員の割合が記載されています。その割合が30%を下回る企業であれば、離職率は低いと言えるのです。
※ 新卒が入社3年以内に退職する平均割合は30%であるため
ホワイト企業の3年後離職率は20%以下であることがほとんどです。ホワイト企業かどうか見極める方法の1つとして、離職率が20%以下になっているかをチェックしましょう。
要チェック
1年中求人を出している企業は社員が定着せずに離職率が高い可能性があります。そのため採用の間隔に注目するのも、ホワイト企業であるかどうかを見極めるのにおすすめです。
ホワイト企業の特徴3:社員の年齢層に偏りがない
特徴2で説明したように、ホワイト企業は社員にとって働きやすい環境を提供しているため、離職率が約20%以下と低くなっています。
自ら退職する社員が極めて少なく、リストラのリスクも低いため、社員の年齢層が20代から50代まで均等で偏りが少ないのです。(企業によっては10代も含む)
特に上場企業などは、自社ホームページや採用サイトで、社員の年齢層について公開していることが多いので確認してみましょう。
また社員の年齢層に偏りがない企業は、仕事のノウハウや専門技術の継承がスムーズに行われます。それは企業の運営にも良い影響を与え、社員にとってますます居心地の良い職場になるという好循環を生み出します。
注意ポイント
【年齢層が極端に偏っている企業は要注意】
年齢層に極端な偏りがある企業は要注意です。例えば創立5年以上経っているのに、30代の社員が全く在籍しない場合は離職率が高いことを表します。
また活気あふれる20代から30代の社員がいない、逆に若手社員しかいないという場合も何かしらの問題があることが多いため注意しましょう。
ホワイト企業の特徴4:厚生労働省・経済産業省の認定マークがある
国が公表する認定マークの有無を確認することも、ホワイト企業であるかどうか見分ける方法の1つです。
それらのマークを企業が所有するには一定の基準を満たす必要があり、保持する会社はホワイト企業である可能性が高いと考えられます。国が認定するマークには以下のものなどがあります。
【厚生労働省や経済産業省の認定マーク】
- ホワイトマーク認定
厚生労働省から安全衛生優良企業として認定された企業を公表するマーク。 安全衛生優良企業とは、労働安全衛生法に沿って労働者の安全や健康を確保する対策に積極的に取り組み、高い安全衛生水準を維持・改善している企業を指す。
- ユースエール認定
若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業を厚生労働大臣が認定するマークのこと。
- えるぼし認定
女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)に基づき、一定基準を満たし、女性の活躍促進に関する状況などが優良な企業を認定するマーク。 えるぼし認定企業のうち、より高い水準の要件を満たした企業は「プラチナえるぼし認定」を受けることができる。
- くるみん認定
次世代育成支援対策推進法に基づき一般事業主行動計画を策定した企業のうち、計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たした企業が申請を行うことによって「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定(くるみん認定)を受けることができる。
政府の認定マークを持つ企業は「非営利一般社団法人 安全衛生優良企業マーク推進機構」にて確認できます。
認定マークを持つ企業だからといって必ずしもホワイト企業とは言えませんが、少なくともブラック企業である可能性は大変低いと言えます。ホワイト企業は認定マークを数年連続で取得している場合が多いのです。
ホワイト企業の特徴5:充実した福利厚生
ホワイト企業は福利厚生が充実しているという特徴もあります。様々な福利厚生を設けるのは「社員の生活を守ろう」という、企業側の姿勢とも言えます。
ポイント
福利厚生は以下の2種類があります。
- 法定福利厚生:雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金保険など法律で義務付けられているもの
- 法定外福利厚生:企業が任意で提供している手当のこと
法定外福利厚生は企業により異なります。法律で義務付けられていない福利厚生を設ける企業は、社員の働きやすさを考慮している企業と言えるでしょう。
法外福利厚生には以下のようなものがあります。
- 各種手当
- 社員食堂
- 社宅・独身寮
- 産前産後休暇・育児休暇・介護休暇
- 託児施設
- 運動施設
- 保養所
- 財形貯蓄制度
- 宿泊施設やレジャー施設などの割引制度
また各種手当とは以下のような手当のことを指します。
各種手当とは
- 通勤手当
通勤にかかる費用の一部・全額を支給する手当(現金支給、または定期券などの現物支給の2形式がある)
- 住宅手当(家賃補助)
家賃の一部、または全額を支給する手当
- 扶養手当(家族手当)
扶養家族がいる従業員に対して支給する手当
- 資格手当
業務に活かせる資格を保有している場合や、特殊技能の免許を保持している場合に支給する手当(資格を取得した際に一時金としてもらえる場合もあり)
- 資格取得支援
業務に必要な資格を取得するための受講料・受験料の一部、または全額を支給する手当
- 役職手当
管理職など一定の役職に就いている場合に支給する手当
- 慶弔・災害見舞金
一定の基準に従ってお祝い・不幸があった際に支給する手当
このように生活にかかる費用を企業が負担することで、社員の生活はより安定したものになります。従って法定外福利厚生が充実している企業ほど、社員を大切にしていると考えて良いでしょう。
ホワイト企業の特徴6:コンプライアンスの意識が高い
コンプライアンスの意識が高く、重要視しているのもホワイト企業の特徴です。企業としてコンプライアンスを遵守することは、安心して働ける職場環境作りのためだけでなく、社会的な信用を得るためにも必要なことです。
コンプライアンスとは
コンプライアンスとは「法令遵守・社会的な規範を守る」という意味です。
労働基準法・税法・個人情報保護法などの法令遵守、就業規則や社会常識、そしてハラスメントなどを防ぐ取り組みもコンプライアンスに含まれます。
ホワイト企業では社員1人ひとりのコンプライアンス意識を高めるための取り組みを積極的に行っています。
例えば小さなことでも気軽に相談できる窓口を設けたり、定期的にコンプライアンス研修を実施したりします。また定期的にアンケートを取って職場の実態を把握するホワイト企業もあるのです。
ホワイト企業の特徴7:有給休暇が取得しやすい
有給休暇が取得しやすいのも、ホワイト企業の特徴です。ホワイト企業には有休取得を促進する声がけ・取り組みがあり、社員のワークライフバランスを大切にしています。
仕事だけでなく、プライベートも充実させることでより仕事のパフォーマンスが向上すると考えるからです。
一方で有給休暇を与えることを避けたがる企業もあります。そのような社風の場合、有給休暇を取得しづらい職場環境となってしまいます。
有給休暇とは
有給休暇とは給与が出る休暇のことです。労働基準法によって定められている「年次有給休暇(年休)」を意味します。
そして以下の条件を満たす労働者に対して、企業は年間10日間の年休を与えなければなりません。
- 入社後6ヶ月間継続して勤務していること
- 全労働日の8割以上出勤したこと
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ホワイト企業の特徴8:女性が働きやすい環境・女性役員が多い
ホワイト企業は、ライフステージが変化しやすい(結婚・出産・育児など)女性が長く働きやすい職場環境作りに取り組んでいます。またその結果、女性の役員が多いことも特徴です。
そのような変化に合わせて女性社員が働き方を選べるように、様々な制度を設けたり、取り組みを実施しています。
女性社員のための制度例
- 育休・産休制度
- 託児施設完備
- テレワーク可能
- 時短勤務あり
- フレックスタイム制 など
特に育児中の女性社員の場合、急に仕事を休んだり早退しなければならないなどイレギュラーなことも発生します。
そのような事態に備えて、日頃から業務を共有・分担するフォロー体制を整えているホワイト企業もあるのです。
ホワイト企業の特徴9:充実した研修制度
ホワイト企業は人材教育・キャリア形成に力を入れているため、研修制度が充実しているという特徴があります。
どのような研修を実施するかは企業によって異なりますが、例として以下のようなものがあります。
研修制度例
- 新人研修
社会人としてのビジネスマナーから、実際の業務に関することなど幅広い内容の研修
- 中途採用社員向け新人研修
実践的なスキルを身につけるための内容の研修
- OAスキルアップ研修
パソコン操作やソフトウェアなどの活用方法を身につける研修
- DX研修
デジタル技術やデータを活用するための研修
(OAスキルアップ研修より高度で専門的な内容)
- 情報セキュリティ研修
情報漏洩など情報セキュリティ事故防止のため、
社員のセキュリティリテラシーの向上を目指す研修
- コンプライアンス研修
社員の法令順守の意識を強化する研修
- ハラスメント防止研修
パワハラやセクハラなどのハラスメント行為を未然に防ぐ研修
- 労務管理研修
労働基準法を理解するなど、労務管理に関して正しい知識を身につける研修
- リーダーシップ研修
管理職の社員が対象でリーダーシップを発揮するための方法を学ぶ研修 など
ホワイト企業の特徴10:基本給が高い
ホワイト企業は基本給が高めの傾向があります。基本給が高いのは企業の業績が安定している証で、成果が社員に還元されているためです。
また業績悪化や倒産といったリスクが少ないからこそ、基本給を高く設定できます。
「仕事量が多い・激務」という理由で基本給が高い場合もあるので一概には言えませんが、適正な労働時間で高い利益を生むホワイト企業は基本給が高い場合がほとんどです。
新卒でホワイト企業に確実に入りたい人は転職エージェントを利用しよう!
ホワイト企業は労働条件が良い分志願者も多く、競争率も高くなりがちです。また「ホワイト企業であるか?」と自分の判断に自信がない人も多いでしょう。
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【まとめ】新卒でホワイト企業に入社し、長く働きやすい職場で働こう!転職エージェントの利用も忘れずに!
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それは長い社会人生活において、とても幸せなことです。
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投稿者プロフィール
- AEAJアロマセラピスト、不動産会社勤務を経てフリーランスライターへ転身。愛知県在住で料理や美容、旅行が大好きです。現在は金融・ビジネス・キャリア・ライフスタイルなどの記事を執筆しています。未経験のジャンルでも綿密にリサーチをして積極的に取り組むことがモットー!いつもわかりやすく役立つ情報をお届けできることを目標としています。またライター活動を通した「理想のワークライフスタイルの実現」も追求中です。
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