「今回の採用試験、不合格だったけど運ゲーだから仕方ないよね…」「運ゲーなんてない!努力あるのみ!」学生の中にも色々な考え方があります。
しかし就活には確実に運ゲーが存在するのです。
今回の記事では運ゲーの意味から、就活に運ゲーが存在する根拠について詳しく解説します。また就活運を引き寄せる方法や、運ゲーになるべく影響されない就活の進め方についてもご紹介します。
もくじ
【運が状況を左右する】「運ゲー」という言葉の意味
運ゲーとは「運」と「ゲーム」を合わせた造語で、2000年代半ば頃からゲーマーたちの間で使われ始めたネットスラングです。
(格闘ゲームを「格ゲー」といったように「○ゲー」という使われ方が当時流行っていました。運ゲーという言葉もそのように派生したようです)
もともと「運ゲー」という言葉は、ゲームのプレイ中に、本人の能力に関係なく運が勝敗を決める場面を表していました。
しかし近年はゲーム用語だけではなく、異なる使われ方をされるようになっています。
例えば「(実生活において)自力でコントロールできず、運が大きく状況を左右する状態」を表す言葉としてもよく使われるのです。
運ゲーの例
- 人生は運ゲー
- 就活は運ゲー
- 仕事は運ゲー
- 婚活は運ゲー など
つまり「何事も運で決まる」という意味で、あらゆる単語と組み合わせて使えます。しかし物事を他責とするネガティブさも感じられますね。
一般的に物事がうまくいかない人ほど言い訳として「運ゲーだから仕方ない」とネガティブな意味で使いがちです。
一方で成功者の中にはうまくいったことを「ただの運ゲーだよ!」と相手に不快感を与えないよう、自分を卑下する使い方をする人もいます。
もし就活において運ゲーという言葉を使うならば、後者のようにポジティブな意味で口にできたら嬉しいですよね。
どの採用試験にも「運ゲー」は存在する!
結論から述べると、就活に運ゲーは存在します。
100%運ゲーが合否を決めるわけではありませんが、どの採用試験にも運ゲー要素があるのは事実です。「運などあるわけない」という人とっては、きっと腑に落ちないことでしょう。
それでは以下で就活に運ゲーが存在する事例をご紹介します。
就活運ゲーの事例
- 学生は就職市場の影響を受ける
- 学生が売り手市場だと内定しやすい
- 面接官との相性で合否が決まる
- グループディスカッションのメンバーに恵まれる or 恵まれない
- 内定に明確な基準がない
学生は就職市場の影響を受ける
基本的に休学や留年、大学院に進学する以外は自分で就活の時期を選ぶことができません。
学生はその時期の就職市場の影響を大きく受けてしまいます。良好な就職市場と重なれば、スムーズに就職活動が進み、何社かの内定を獲得できるでしょう。
しかし過去には思わしくない就職市場が約10年も続いた「就職氷河期」と呼ばれる時期がありました。
就職氷河期とは
バブル崩壊後の93年卒〜05年卒の学生が、就活を行った時期を「就職氷河期」と呼びます。
バブル崩壊で企業は大ダメージを受け、人材採用どころかリストラをする状況が続きました。当時の有効求人倍率は1を割っています。(1人に対し就職先が1社無い状況)
当然就活は難航し、努力しても就職できない学生が大勢いました。その結果非正規雇用やフリーターが増加し、「ニート・引きこもり」という言葉が注目され始めた頃でもあります。
2020年までに有効求人倍率は1.83まで回復しました。しかしコロナ禍で21〜22卒の時は0.3ほど減少しています。
社会現象に巻き込まれると、自力でどうすることもできません。従って自分で選べない就職の時期と市場は「運ゲー」と言えるのです。
学生が売り手市場だと内定しやすい
有効求人倍率が1を上回るほど、学生は「売り手市場」となり内定を獲得しやすくなります。
企業が多数の新入社員を求めるため、希望する業界や条件の良い企業に入社しやすくなるのです。また書類選考が通りやすく、面接回数が少ないという特徴もあります。
難関とされる大手企業でも、優秀な学生は複数の内定を獲得するので内定辞退率が高くなります。そのため内情は、募集人数より数倍の人数を採用する企業が多いのです。
就活時期が売り手市場であるか否かは、自分でコントロールできません。これも就活の運ゲーです。
要チェック!
就職氷河期の学生は「買い手市場」でした。大手企業はもちろん中小企業の採用試験でも、書類選考が大変厳しく面接は約4〜6回行われました。
面接官との相性で合否が決まる
もちろん面接での質疑応答は合否を決める要素ですが、面接官と学生の相性が合否を決めると言っても過言ではありません。学生からすればまさに「運ゲー」ですね。
面接官も人間なので、相性が合う・合わないといった不明瞭な理由で評価をしがちなのです。
例えば初対面の人と接して、何も問題はないのに「なんとなく合わない」「居心地が悪いな」と感じた経験はないでしょうか。
人には無意識に他人の「外見・雰囲気・話し方・声のトーン・仕草・匂い」などを察知して好き嫌いを判断する性質があるのです。
そのため「面接で質疑応答がうまくいった!」と感じても、面接官に合わないと判断されたらほぼ不合格になります。逆に質疑応答がうまくいかなかった場合でも、面接官に相性が合うと気に入られれば合格することもあります。
またあってほしくないことですが、当日の面接官の気分が合否を左右することもあります。例えば
- 穏やかな気分のとき
- 面接前に仕事でトラブルを抱え、気分が悪いとき
では評価が変わってくるのです。悲しいことにそれも就活の運ゲーと言えます。
グループディスカッションのメンバーに恵まれる or 恵まれない
グループディスカッションで「グループメンバーに恵まれるか・恵まれない」ことは100%運ゲーです。メンバーに恵まれればかなりラッキーです。
自分でメンバーを選ぶことはできず、もしグループ内に「クラッシャー」がいた場合はグループの評価が下がり簡単に全員不採用となります。
グループディスカッションで進行を妨げ、場を乱して壊す人をクラッシャーと呼びます。クラッシャーには以下の3タイプがいます。
- 自己主張が激しすぎる
- 他人の意見を全く聞かない・完全否定する
- 全く発言しない
クラッシャー自身は、自分がクラッシャーであることに気付かず一生懸命やっているのです。
少しずつ変わってきていますが、日本の就活は「連帯責任を重んじる」傾向があります。そのためグループで誰かがミスをしても、全員でカバーできなければ実力がないと判断されるのです。
そのため優秀な人も、準備万端にしてきた人も運ゲーの波にのまれてしまいます。
内定に明確な基準がない
就活の合否に明らかな基準がないこと自体が運ゲーとも言えます。
資格試験を例に挙げると、明確な合格基準が決められています。平均総得点以上の決められた得点が合格であり、人数が決められている場合は上位受験生から順に合格です。
しかし就活は募集要項に記載された条件以外の基準はありません。近年では募集要項に記載してはいけない項目も条例で決められ内情もわかりません。
やはり就活自体、面接官の主観が合否の基準となっています。だから内定に明確な基準がないのです。これも就活が運ゲーと言われる所以と言えます。
ならば運の波に乗りたい!就活運を上げる習慣をご紹介
数々の運ゲー話でモチベーションが下がった人もいるでしょう。
しかし就活の運ゲーが良い人も存在するので、必ずしも自分の運ゲーが悪い方向へ傾くとは限りません。
そして運は努力である程度コントロールすることも可能です。この項では日々の習慣によって就活運を上げる方法をご紹介します。
- 「整理・整頓・清掃・清潔」を習慣化する
- 規則正しい生活を送る
- 運の良い人(ポジティブな人)と付き合う
「整理・整頓・清掃・清潔」を習慣化する
生活スペースで「整理・整頓・清掃・清潔」を心がけると、運が上がると言われています。人は汚い空間を見ると、無意識にストレスを感じる性質があり、きれいな空間で生活をすれば心が整うのです。
心を整えれば、自分の発する言葉や行動などが前向きに変わり、自然と運の良いサイクルを呼び寄せます。
- 言葉が変われば、行動が変わる
- 行動が変われば、習慣が変わる
- 習慣が変われば、性格が変わる
- 性格が変われば、運命が変わる
という言葉があります。毎日を大切に、丁寧な暮らしを心がけることがポイントです。
規則正しい生活を送る
規則正しい生活は心身に良い循環を生み出します。
昼夜のメリハリをつけ体内リズムを整えたり、適度に運動をする習慣などが運を呼び寄せます。
成功者ほど、忙しい中時間を割いてスポーツやジム通いをすると言われていますが、そういった習慣も成功と関係しているかもしれません。
また栄養バランスを考えた食事を摂ることも思考をポジティブにするために大切です。
規則正しい生活ができているかを見直してみましょう。
運がいい人(ポジティブな人)と付き合う
人間関係も運の良さ・悪さに関わる要素です。私たちは周りの人から強い影響を受けています。「類は友を呼ぶ」と言うように、その人たちが強運であれば自分もそうなっていくでしょう。
運がいい人は基本的にポジティブ思考で、愚痴や人の悪口をほとんど言いません。
愚痴や悪口を言うとそのときはスッキリするかもしれませんが、習慣化すると自分をとりまく環境もそれと見合ったものになります。
だからと言ってネガティブな知人全てと縁を切るのは間違いです。たとえネガティブなことを言われても、否定も肯定もせずに話をしましょう。
就活運ゲーの影響を受けにくくする具体策をご紹介!
先程の就活運をアップさせる習慣の次は、運ゲーの影響を受けにくくする具体策もご紹介します。
- 準備万端!不安要素はなくす
- 特定の1、2社だけを狙うのはやめる
- 多くの採用試験を受け続ける
- 就職エージェントを利用する
準備万端!不安要素はなくす
就活準備を不安要素が限りなく無くなるまで行うことが、運ゲーの影響を受けにくくする方法です。
自己分析、業界研究、企業研究、ガクチカ、志望動機や自己PRと準備することは沢山あります。
また証明写真も書類通過を左右する重要なものです。就活用の写真はフォトスタジオで撮りましょう。出費にはなりますが自己投資の1つです。
「準備万端!あとは人事尽くして天命を待つ」くらいの余裕を持つことが、就活運ゲーを出来るだけ排除します。
特定の1、2社だけを狙うのはやめる
目指す企業を1、2社のみに絞って狙うのはやめましょう。
短期間かつ努力で達成できる目標なら良いですが、狙った1、2社で内定を出そうとするのは危険な運ゲーです。
どんなに優秀な学生でもたった2社の受験で内定する確率は大変低いと考えられます。
その事実を知らずに失敗し、「自分はだめなんだ」と心にダメージを負うとその後の就活に悪影響を及ぼします。
多くの採用試験を受け続ける
多くの採用試験を受け続けるのも、運ゲーをできるだけ排除する方法です。
目標の企業から内定が出なくても、淡々と受験を続けられる人は最終的に成功するでしょう。目標だった企業よりも、自分に合った優良企業に就職できることもあるのです。
10、20、30社と少しでも興味のある企業を受け続けると内定する確率はぐんと上がります。また外資系企業のように採用人数が少ない場合は更に数打ち当たる必要があります。
就職エージェントを利用してみる
新卒でも安心して利用できる就職エージェントを利用して就活をするのも、運ゲー要素を減らす方法です。
おすすめポイント
- 完全無料で利用できる
- キャリアアドバイザーによる面談
- 自己分析と意向に基づいた求人の紹介
- 書類の添削・面接の練習
- 面接などの日程調整
- 内定後のサポート など
就職エージェントを通して応募した企業に落ちた場合でも、その理由を開示してくれることが多く「運ゲーではなかった、自分のここを直そう」と次回に生かすこともできます。
おすすめ就職エージェント
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【まとめ】就活成功には運ゲー×努力!努力で運を引き寄せよう!
就活が運ゲーと言われる理由や、運ゲーの要素を減らす方法などご理解頂けましたでしょうか。
就活に運ゲーは存在します。しかし運ゲーについて理解し、戦略的に就活を進めていけば最終的に良い結果を得られるはずです。
投稿者プロフィール
- AEAJアロマセラピスト、不動産会社勤務を経てフリーランスライターへ転身。愛知県在住で料理や美容、旅行が大好きです。現在は金融・ビジネス・キャリア・ライフスタイルなどの記事を執筆しています。未経験のジャンルでも綿密にリサーチをして積極的に取り組むことがモットー!いつもわかりやすく役立つ情報をお届けできることを目標としています。またライター活動を通した「理想のワークライフスタイルの実現」も追求中です。
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