「インターンシップが怖い…」とインターンシップの応募や参加を躊躇していませんか。
就活がスタートし、様々な企業がインターンシップの募集や開催を行っています。
インターンシップに参加しない学生もいますが、この記事に辿り着いた人は「怖いけれど参加したい」という思いがあるのではないでしょうか。
今回はまずインターンシップに参加した学生の割合や参加理由、また参加しなかった学生の理由などをご紹介します。そして「インターンシップに対する怖さ」の理由やその解消法についても詳しく解説します。
もくじ
インターンシップに参加した学生の割合・参加理由を知ろう
インターンシップに行くのが怖いと思いながらも、どれ程の学生がインターンシップに参加するのか気になる人もいるでしょう。
まずはインターンシップに参加した22年卒の割合と参加理由TOP10をご紹介します。
- 22年卒のインターンシップ参加率は?
- インターンシップ参加率の推移
- インターンシップに参加した理由TOP10
22年卒のインターンシップ参加率は?
22年卒のインターンシップ参加率は約79.8%です。つまり約8割近くの人が、下記インターンシップのいずれかに参加していることになります。
- 長期インターンシップ:約1ヶ月以上の長期間(有給の場合が多い)
- 短期インターンシップ:約3日間程で完結(会社説明や職業体験など)
- 1dayインターンシップ:1日で完結(短期インターンシップが短縮されたもの)
- オンラインイベント:テーマに沿ってオンラインで行われるワークショップなど
大きく分けて3種類のインターンシップとオンラインイベントがあります。しかしインターンシップに参加した8割のほとんどの人は、短期インターンシップや1dayインターンシップ、オンラインイベントに参加しています。
長期インターンシップは有給で実績作りにも最適ですが、期間が長く学業やプライベートとの両立が難しい点から、毎年の参加者が約5%にも満たないのです。(稀に有給でない会社もあります)
このように、比較的気軽に参加できる短期インターンシップや1dayインターンシップ、オンラインイベントに参加する人がほとんどということがわかります。
またコロナ禍のためオンラインインターンシップを開催する企業も増えてきました。
パソコンとインターネット環境があれば自宅などから参加できるので、開催地へ赴くよりも参加に対するハードルはより低くなったと言えるでしょう。
※人気企業のインターンシップは応募者が殺到するため、短期インターンシップや1dayインターンシップでも選考が厳しく気軽に参加できない場合もあります。
インターンシップ参加率の推移
22年卒のインターンシップ参加率は約79.8%でしたが毎年同じではありません。以下の表をご覧下さい。
17年卒〜21年卒のインターンシップ参加率は上昇傾向、コロナ禍のため22年卒のみ減少しました。
インターンシップの参加度が増加した理由は、政府の方針によって就活スケジュールが後ろ倒しとなり、企業の採用活動期間が短くなったことに関係しています。(学業に専念する時間を長くするための方針)
企業は採用活動期間が短くなれば学生との接点が減り、応募者も減るのではないかと考えました。
そこで夏季開催のみだったインターンシップを、秋や冬にも開催するようになり自然と参加する学生が増えたのです。
加えて「優遇制度」というインターンシップに参加すると選考の採用過程が短縮されるという、学生へのメリットを用意した企業も多々あります。
それを知れば自ずとインターンシップに参加しようとする人も増えますよね。
インターンシップに参加した理由TOP10
それでは実際にインターンシップに参加した人の「参加理由」第1位〜10位をご紹介します。
- 1位:どの業界を志望するか明確にするため
- 2位:どの職種を志望するか明確にするため
- 3位:就活に関する視野を広げるため
- 4位:特定の企業研究をするため
- 5位:何の仕事をしたいのかを見つけるため
- 6位:仕事に対する自分の適性を知るため
- 7位:志望業界・企業で働くことを経験するため
- 8位:自分の実力を試すため
- 9位:自分の専攻(研究)が仕事で役立つか知るため
- 10位:自己PRなど面接で話せるネタを作りたいから
インターンシップに参加した理由を見ると、その多くは「まだ何の業界・職種を志望するのか決まっていないが、まずインターンシップに参加してみよう」という人が多いことがわかります。
また就活のネタ作りという理由で参加した人もいるのは驚きです。
従って既に働きたい企業が決まっていて、意気込んでインターンシップに応募、参加する人は少数派と言えるでしょう。
ほとんどの人が軽い気持ちでインターンシップに応募、参加していることがわかると「インターンシップが怖い」という気持ちが少し和らぐのではないでしょうか。
インターンシップに参加しなかった理由TOP10とは?
続いてインターンシップに参加しなかった人の理由TOP10のご紹介です。インターンシップに参加しなかった人にも当然理由はあります。
「インターンシップに参加するのが怖い」という理由は第4位であり、自分だけではないことがお分かり頂けると思います。
- 1位:学業(海外留学などを含む)で余裕がないから
- 2位:部活・サークル・アルバイトで忙しいから
- 3位:どのインターンシップに参加してよいのかわからないから
- 4位:面倒だった・インターンシップに参加するのが怖かった
- 5位:先輩が参加していなかったから
- 6位:インターンシップに参加する意義を感じなかったから
- 7位:興味のある業界・企業がインターンシップの募集をしていなかったから
- 8位:「参加しなくても良い」と人から言われたから
- 9位:就職につながらないものだと思ったから
- 10位:インターンシップの選考に漏れてしまったから
第1位と2位の「学業やプライベートが忙しかった人」や、第10位の「インターンシップの選考に漏れてしまった人」以外に共通する点は「インターンシップの情報をあまり持っていなかった」ことが理由の1つだと考えられます。
例えば第9位の「就職につながらないものだと思ったから」と回答した人が、もし優遇制度を知っていれば参加していたかもしれません。
またインターンシップのメリットを知っていれば、周りの人が参加していなくても応募、参加するでしょう。
「インターンシップが怖い」と感じた人も、インターンシップの詳しい情報を持っていなかったことが原因だった可能性もあります。
性格により度合いは異なりますが、人間は知らないことを怖いと感じる性質を持っているからです。
【応募前】インターンシップが怖いと感じる理由と前向きになれる考え方
「インターンシップが怖い」と感じる理由は人によって様々です。この項では怖いと感じる理由と、少しでも前向きになれる考え方をご紹介します。
- 周りの参加者と比べ劣っているのではないかと不安になる
- コミュニケーション能力に自信がない
- インターンシップのプログラムをこなせるかが不安
- 理由のわからない怖さがある
①周りの参加者と比べ劣っているのではないかと不安になる
前述したようにインターンシップに参加する人は皆「意識が高い・優秀・意欲的」なイメージを持ってしまい参加を躊躇してしまうことがあります。中にはそのような参加者もいるかも知れませんが、他人と自分を比較して劣等感を感じる必要はありません。
参加前からそう考えると「周りから自分だけが浮く・ついていけない」と不安になり「インターンシップが怖い」という気持ちにつながるからです。
そもそもインターンシップは会社紹介や業務体験、グループワークなどを行い実力をつけるイベントです。
「インターンシップで実力をつけよう」という気持ちで参加すれば、他のことはあまり気にならなくなるでしょう。
また周りの参加者が優秀だと感じても、インターンシップの期間内に差を縮める努力をすれば良いのです。大変ではありますが、逆に有意義なインターンシップとなることに間違いありません。
そしてインターンシップを担当する人事部は学歴やスキルを評価しますが、それ以上に適性や人柄、意欲なども大きく評価していることも知っておきましょう。
②コミュニケーション能力に自信がない
コミュニケーション能力に自信がなく「インターンシップが怖い」と感じている人が実はとても多いようです。
インターンシップでは初対面の社会人や参加者とコミュニケーションをとる機会が多く、「周りの人とうまくやっていけるのか」という気持ちが怖いという感情を生み出してしまいます。
しかし初対面の人に挨拶はするべきですが、それ以外は意気込んで自ら積極的に話しかける必要はありません。インターンシップで行われるグループワークなどで、近くの参加者と自然に会話をする程度で良いのです。
また「自分はコミュニケーションが苦手で緊張している」と打ち明けると、意外と周りにも同じような参加者がいて仲良くなることもあります。
最初から完璧なコミュニケーション能力を発揮して場を和ませるような人は少数です。それよりも徐々に場に溶け込む方が大切だと考えましょう。
それでも怖いと感じる人は、友達と参加したり、知人が働いている企業のインターンシップに参加してみるのも良い方法です。
近年コロナ禍をきっかけにオンラインインターンシップに切り替える企業も多く、直接人と関わるインターンシップは少なくなりました。
その点でコミュニケーションに関するハードルは低くなったと言えます。
ただし「zoom」などのコミュニケーションツールを使って、グループディスカッションや座談会をするオンラインインターンシップも多く、コミュニケーションがなくなることはありません。
いずれにしても最初からうまくできる人はいないと考えましょう。
③インターンシップのプログラムをこなせるかが不安
「自分にプログラムがこなせるだろうか」という不安からインターンシップが怖くなることもあります。
例えば募集要項が難しく書かれていたり、インターネットなどの口コミを見て自信を失くすこともあるでしょう。
しかしインターンシップで「参加者が全てにおいて初めて」であることを企業は承知済みです。大抵の企業ではメンターと呼ばれる担当社員が、わからないことを丁寧に教えてくれます。
メンターは少人数のグループごとに1名付く場合が多く、こちらからの質問に答えるだけでなくアドバイスもしてくれます。
また完璧な人はいないため、インターンシップで失敗する可能性はどの参加者にもあります。
学生のうちに失敗を経験することはとても大切なことです。失敗をあまり経験せずに歳を重ねると保守的になりやすく、様々なことに挑戦しなくなりがちになります。
若いうちに失敗をしない方がむしろリスクであると考えるようにしましょう。従ってインターンシップのプログラムをこなせなかったらどうしよう、と恐れることはないのです。
④理由のわからない怖さがある
「なぜだかわからないが怖いと思ってしまう」そのようなこともあります。しかしそれにも理由があります。
「学生から社会人となり働く過程」である就活は人生の大きな変化であり分岐点です。その状況で未知なるインターンシップに応募、参加することは大きな挑戦と言えます。
前述したように人間は「大きな変化・未知のこと」に対し恐怖とストレスを感じる性質があり、だから漠然と怖いと感じてしまうのです。
※例えば就職や結婚などのおめでたく嬉しい変化に対しても、無意識で恐怖やストレスを感じてしまいます。
そのため「インターンシップが怖い」と感じた時こそ、素早くインターンシップの情報を集めると漠然とした怖さを解消できる可能性があります。
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【応募後】インターンシップが怖くなくなる具体的な対処法
インターンシップに頑張って応募したものの「やっぱりまだ怖い」と感じていると、参加するのが憂鬱になりますよね。
そんな時にぜひ試して頂きたい対処法をご紹介します。
- 参加者皆が自分と同じ気持ちであると思い込む
- インターンシップの事前準備を入念に行う
- インターンシップの参加目的を再確認する
①参加者皆が自分と同じ気持ちであると思い込む
インターンシップに参加する皆が「インターンシップが怖い」と感じていると思い込めば、自分だけではないと気持ちが落ち着いてくるでしょう。
実際にほとんどの参加者は、ドキドキしながらインターンシップへ来ているはずです。(友達同士での参加を除く)
②インターンシップの事前準備を入念に行う
インターンシップの事前準備を入念に行うことも、怖さを軽減させる対処法です。
下記の準備は最低限行っておきましょう。
- 当日着ていくスーツ・靴・鞄・小物
- 業界・企業研究
- プログラムの予習
- インターンシップ経験者のアドバイスをもらう
- 開催地までの行き方の確認(オンラインインターンシップを除く)
- 体調を整える など
「ここまで準備したらまず安心」と思えるまで事前準備をしましょう。特に開催地への行き方の確認は、当日余裕を持って行動するために重要です。
「自分は準備万端でインターンシップに臨む」と自信を持って参加して大丈夫です。
③インターンシップの参加目的を再確認する
インターンシップの目的を再確認することも怖さを軽減する良い対処法です。
「インターンシップで何を学び、何を身につけ、今後どう生かしていきたいか」など目的を発展させて考えると、怖さよりやる気の方が大きくなってくるかもしれません。
インターンシップは目的意識を持って参加することに意義があるのです。
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【まとめ】インターンシップについて知れば怖くない!積極的に情報を集めて行動してみよう!
「インターンシップが怖い…」という気持ちが少し和らいだでしょうか?または解消できたならば素晴らしいことです。
冒頭でも述べたようにこの記事を読んでいる人は、インターンシップが怖いと感じながらも、参加したいと考えている人でしょう。
従って参加を諦めることは非常にもったいないと言えます。インターンシップは学生の今しかできない貴重な経験です。
決して無理をすることはありませんが、インターンシップに対する怖さを解消できる方法を試して応募、参加してみては如何でしょうか。
投稿者プロフィール
- AEAJアロマセラピスト、不動産会社勤務を経てフリーランスライターへ転身。愛知県在住で料理や美容、旅行が大好きです。現在は金融・ビジネス・キャリア・ライフスタイルなどの記事を執筆しています。未経験のジャンルでも綿密にリサーチをして積極的に取り組むことがモットー!いつもわかりやすく役立つ情報をお届けできることを目標としています。またライター活動を通した「理想のワークライフスタイルの実現」も追求中です。
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