KPMGコンサルティング(以下、KPMG)は、2014年にスタートしたコンサルティングファームとしては若い企業です。その反面、世界規模の会計事務所であるKPMGグループの一員として、総合的なコンサルティングの基盤を持っています。実力がしっかりと評価され、キャリア形成を進める環境が整っている企業です。
- KPMGの事業フィールド・事業内容・部門
- KPMGが求める人材
- KPMGの新卒採用選考フロー・対策
- KPMGで働く人の声
- KPMGの新卒募集職種・待遇・福利厚生・人事制度
コンサルタントとして働いていきたいという方に、ぜひ参考にしていただけたらと思います。またコンサルタントについてはぜひ次の記事も参考にしてみてください。
もくじ
KPMGグループ|KPMGのフィールド・事業部門
KPMGの事業フィールドや部門について詳しく解説します。
KPMGコンサルティングは巨大会計事務所KPMGの一員
KPMGグループは、世界4大会計事務所(Big4)の一つであり世界中に約22万名のコンサルタントを有するネットワークです。各国のメンバーファームは監査、税務、アドバイザリーの3つの分野において、統一された質の高いサービスを提供しています。
KPMGの事業フィールド
KPMGの事業は3つのビジネスフィールドで展開されています。
ビジネス トランスフォーメーション | 社会情勢が日々変化し、グローバル規模のビジネスが展開されている今、企業が社内のノウハウのみで成長していくのは困難です。KPMGでは、クライアントの事業戦略立案・オペレーション構築と改善に至るまでを、プロセスとテクノロジーの両面からサポートします。 |
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テクノロジー トランスフォーメーション | テクノロジーの進歩は早く、企業ではより効率的で効果的な活動を行うために最大限テクノロジーを活用していく必要があります。IT基盤導入・ビッグデータ・AIによるビジネスモデルの創造など、プランニングからデザイン、導入まで一貫してサービス提供を行います。 |
リスク コンプライアンス | 各国での様々なリスクやデジタル分野におけるサイバー攻撃など、グローバルビジネスにおいては備えが不可欠です。企業活動継続のためにあらゆるリスクに対応できるマネジメントサービスを提供しています。 |
KPMGの事業部門
KPMGでは3つの事業部門を柱としサービスを提供しています。
マネジメント コンサルティング | 戦略立案からオペレーション構築まで、主に事業変革の実行を担当します。様々な案件に対応するためコンサルタントとして高い能力が求められます。 |
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リスクコンサルティング | リスクマネジメントやサイバーセキュリティなどに特化した提案を行います。様々な業界に潜むリスクや各国の法規制、成長著しいデジタル分野でのリスクに精通した専門集団です。 |
セクター | 案件獲得からクライアントとの関係構築、サービス部門のクオリティなどプロジェクトにおいてプロデューサーとしての役割を担います。業界に対する知識や経験が求められます。 |
KPMGが求める人材
KPMGが求める人材は、代表メッセージに書かれています。創業当初よりKPMGは「クライアントにファンになってもらうこと」を理想とし、チームとクライアントが信頼構築することを重要視しています。
クライアントに私たちのファンになっていただくためには、当社の社員自身がKPMGコンサルティングのファンでなければならないと、私は考えています。それが「人を大切にするNo.1ファーム」という言葉の真意です。
私が特に重視しているのは「オーナーシップ」「リスペクト」「コラボレーション」という3つの言葉ですが、プロフェッショナルとして常に当事者意識を忘れず、あらゆる立場の違いを超えて相手を尊重し、チームとして助け合いながら動いていく、そんな組織づくりを進めていきたいと考えています。そのような環境でコンサルタントとして働くことで得られる満足感、そして人として磨かれていくという充足感に価値を感じられる方を、私たちは求めたいと思います。
引用:http://recruit.kpmg-consulting.jp/about2.html
創業間もない組織であるからこそ、方針に共感して貢献できる人材は共に文化風土を作り、誠実で健全な組織を育み、共に成長していくことができるでしょう。
KPMGの新卒採用選考フロー・対策
KPMGの新卒採用選考における対策について解説します。
KPMGの新卒採用選考フロー
KPMGの新卒採用選考は、以下の流れで進められます。
- エントリー
- 採用マイページ案内
- 書類選考(エントリーシート)
- 適性検査(WEBテスト)
- 面接(複数回)
- 内々定
エントリーシート内容
KPMGの新卒採用選考のエントリーシートでは、過去に以下のような内容が質問されています。
- コンサルティング業界を志望する理由
- KPMGコンサルティングを志望する理由
- 学生時代頑張ったこと
面接内容
KPMGの新卒採用選考面接では、過去に以下のような内容が質問されています。
- 自己PR
- コンサルティング会社を志望する理由
- コンサルティング会社ではケース面接やフェルミ推定などを課すことが一般的だが、その理由について
- 5年、10年後にどんなコンサルタントになりたいか
- リーダーシップの定義とは
- 逆質問
総合的な対策
KPMGの選考は、逆質問の回数が多いことが特徴です。逆質問は志望度を測るのに用いられるため、事前の企業研究が重要になります。また、質問に対する回答は事前に用意した回答だけではなく、状況に応じて論理性を保ちながら回答できることが理想です。
その他にも、KPMGではコンサルタントとしての仕事を理解するために、1dayインターンシップが実施されています。若手社員がプロ目線でアドバイスをするため、活躍するプロの思考法に触れることができますし、社員と関わることでコンサルティングの本質や価値観、社風などが体験できます。企業の価値観に触れることは、新卒選考に役立つ貴重な経験になるため、KPMGを第一志望とする場合にはインターンに参加することをおすすめします。
KPMGで働く人の声
実際にKPMGで働く人の声をご紹介します。
パワーポイントでの資料の作り方や業務を遂行する上でのマインド、議事録の書き方といった、仕事をする上で最低限のスキルは希望すれば学ぶことができる。また、新卒入社者は二ヶ月の研修期間があり、手厚い教育を受けることができる。海外研修の制度もあり、希望すれば幹部層の手厚いサポートの元、自分の興味のあるテーマを海外で得た知見を元に深めることもできる。基本的に教えたがりのひとが多いので、自分から積極的に動けばいろいろ教えてもらえる環境ではある。
当然、有給取得のタイミングはプロジェクトとの兼ね合いにはなるが、会社全体として取得に寛容な文化があるように感じられる。実際、昨年は取得が必要なタイミングで取得出来、希望したタイミングで取れなかったことは無かった
裁量労働なのでチーム内できちんと結果を出せると信頼を得ればかなり自由に働けるし、チャレンジももらえる
参考:カイシャの評判
KPMGの新卒募集職種・待遇・福利厚生・人事制度
KPMGの新卒募集職種や気になる待遇、福利厚生などについて解説します。
KPMG新卒募集職種・待遇・福利厚生
KPMGの新卒募集職種・待遇は以下のように定められています。
- 募集職種:コンサルタント(原則としてビジネスアナリストから開始)
- 募集人数:50~60名
- 配属予定先:入社後12~18ヶ月間を育成期間とし研修や実務経験を通じてコンサルタントとしての基礎力習得。その後、適性や志望に応じて各専門チームへと配属。
- 基本給:学卒月額391,840円・院卒月額408,430円(固定残業手当含む・固定残業時間超過の場合は割増分支給)
- 昇給:年1回
- 賞与:業績賞与
- 福利厚生・社内制度:通勤手当、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、退職金制度、公認会計士企業年金基金、健康保険組合カフェテリアプラン
各種社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)、退職金制度(在籍2年以上)、マッサージルーム、各種サークル・クラブ活動、年次有給休暇(初年度10日、最大年20日)、出産・育児休暇、介護休暇、慶弔休暇、時短勤務制度 - 休日休暇:土曜日・日曜日・国民の祝日、年末年始(12月29日から1月4日まで)、その他会社の指定する日、有給休暇、リフレッシュ休暇
- 勤務地:東京本社(業務内容によって地方を含むクライアント先に常駐あり)
- 勤務時間:フレックスタイム制
KPMGの考える人材育成
クライアントに選ばれ続けるコンサルタントであるためには、時代や環境が変わっても求められる価値を提供し続けることが必要であり、そのためには人材育成が欠かせません。そのため、KPMGでは独自の人材育成プログラムを開発しています。
新卒入社・未経験中途入社社員が基礎スキルを身に付けるプログラムの一例
- コンサルティングの基礎を中心とした集中講義
- 各プロジェクトにアサインされてOJT
- OJTの合間に半年ごとに1週間のトレーニング
- ②と③の「OJT→振り返り→研修で学ぶ→再びアサイン」を1年半〜2年繰り返す
まとめ・KPMGを共に創り上げるコンサルタントに!
KPMGの新卒募集情報や選考対策について解説しました。簡単にポイントをまとめます。
- KPMGは2014年スタートの若いコンサルティングファーム。KPMGグループの一員で、総合力を基盤に事業を展開する
- KPMGは若い企業であることから、求める人材に共感できれば共に会社の文化や風土を作り成長させていくことができる
- KPMGの新卒選考において、価値観に触れられるインターンシップへ参加することは深い企業研究になる
- KPMGでは時代や環境の変化に対応するサービスを提供するため、人材育成に注力している
KPMGは自らの力を発揮できる若いコンサルティングファームです。ぜひ新卒選考に挑戦してみてはいかがでしょうか。
投稿者プロフィール
- ウシ科 ウシ属 サイヨ牛。就活で100社落ちた経験、就職するも牛を牛とも思わない企業に嫌気がさして退職。それ以来、だれよりも求職者の手助けをしたいと考え、採用メディアを作り上げることを決意した。
採用に関する情報を銀行のように貯めて、だれもが引き出せるようにとの想いで採用バンクが誕生。特別編集長として求職者側に寄り添ったアドバイスを得意とする。
今では「サイヨ牛ケンくんは採用試験のプロ」と呼ばれるまでに至った。
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