「気楽な仕事に就きたい」「仕事でストレスを溜めたくない」就職・転職活動を行うにあたり、「気楽な仕事であること」に重きを置く人もいます。それでは気楽な仕事とはどのような仕事を指すのでしょうか。
一般的に気楽と考えられる仕事に就くためには、まず「気楽とは何か?」について知る必要があります。今回の記事では気楽な仕事とは何か・気楽に働ける仕事の具体例などを徹底解説します。
もちろんどのような仕事にもプレッシャーや難しさはあります。しかしできるだけ気楽に働ける仕事について理解し、それらを選択することは可能です。まずは気楽な仕事とは何かについて考察していきましょう。
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もくじ
気楽な仕事=面倒な人間関係のない仕事と考える人が多い
一般的に「気楽な仕事とは何か」を知るためには、仕事で気が重くなる原因(ストレス)について考えるを必要があります。この項では人々が仕事において何にストレスを感じるかについて、ストレスランキングを用いてご紹介します。また生活の中におけるストレスランキングもご覧ください。
- 【仕事のストレスランキング第1位】職場の人間関係
- 【生活の中で感じるストレスランキング第1位】職場の人間関係
【仕事のストレスランキング1位】職場の人間関係
正モバイル株式会社は、20代~60代の男女500名を対象に「職場のストレスの原因」についてアンケートを実施しました。その結果「職場の人間関係」と答えた人が500人中227人と多く第1位でした。以下の表をご覧ください。
出典:PRTIMES
上記の結果から第1位以外でも、職場の人間関係のストレス・トラブルが挙がっています。職場は1日の大半の時間を費やす場所です。長時間に渡り人間関係で悩むのは、気楽な仕事をしていると感じることはできないでしょう。
【生活の中で感じるストレスランキング1位】職場の人間関係
博報堂生活総研による2年に1度の定点調査にて「生活の中でストレスを感じる理由は何ですか?」というアンケートを行った結果でも、第1位は職場の人間関係でした。以下の表をご覧下さい。
【全体・首都圏のアンケート結果】
【男性・女性のアンケート結果】
出典:生活定点
上記の結果から見ても「生活の中のストレスが職場の人間関係」と感じている人が圧倒的に多いことがわかります。つまり気楽な仕事とは、面倒な職場の人間関係が極力少ない仕事であると言っても過言ではありません。
人との関わりが最低限な仕事8選
前項では煩わしい職場の人間関係が仕事・生活において最大のストレスであると解説しました。
従って気楽な仕事というのは、面倒な職場の人間関係が限りなく少ない仕事であると考えることができます。この項では人との関わりが最低限な仕事をご紹介します。
- ビル施設管理員
- 新聞配達員
- 自動販売機補充員
- 検針員
- 警備員
- 工場作業員
- ゲームテスター
- タクシードライバー
①ビル施設管理員
ビル施設管理員は、オフィスビル・商業ビルなどのメンテナンスを行う仕事です。
主な業務はビルの電気・ガス・空調などの設備のチェックとメンテナンスとなります。通常お客様と関わることはありません。
万が一ビルの設備に異常があった場合は、修理業者への連絡・手配が必要となりますが、人と関わるタイミングはその程度です。
ポイント
【平均年収】
- 429.4万円
【主な雇用形態】
- 正社員
【有利に働く資格】
- 電気主任技術者
- ボイラー技士
- 建築物環境衛生管理技術者
- ビル設備管理技能士
※ 未経験可能
②新聞配達員
新聞配達員は朝刊・夕刊を各家庭に配達する仕事です。主な業務は決められたエリアを自転車やバイクを使い新聞を配達することなので、まず人と関わることはないでしょう。
しかし就職先によっては新聞の営業・集金業務も業務の一環となるため、事前の確認が必要です。
特に新聞の営業は多くの個人宅を訪問する必要があり、断られたり嫌な顔をされることも少なくありません。人と関わりたくない仕事を求める人にとっては精神的に苦痛と言えます。
ポイント
【平均年収】
- 380.1万円
【主な雇用形態】
- 正社員
- アルバイト
【有利に働く資格】
- 特に無し(体力は必要)
※ 未経験可能
③自動販売機補充員
自動販売機補充員は、担当エリアに設置された自動販売機のドリンク補充・設備の動作チェック・集金・ゴミ回収を行う仕事です。
業務には中型トラックを使うので、普通免許・準中型・中型免許が必要です。企業によってはどのドリンクを販売するのかを委ねられるため、売上に貢献するというやり甲斐もあります。
人と関わる仕事ではありませんが、ドリンクの運搬は力仕事なので体力は必須です。また担当エリアを全て時間内に回るのが大変という特徴もあります。
ポイント
【平均年収】
- 380.1万円
【主な雇用形態】
- 正社員
【有利に働く資格】
- 普通自動車免許(必須)
- 準中型/中型/大型自動車免許
※ 未経験可
④検針員
検針員は個人家庭の電気・ガス・水道の使用量を測定する仕事です。時々住人と遭遇して軽く挨拶をすることもありますが、業務は1人で行うのでほぼ人との関わりはありません。
検針員は歩合制を取り入れていることが多く、仕事量に応じて給与は上がります。従って仕事を速くこなすのが得意な人に向いている仕事と言えます。
ポイント
【平均年収】
- 347.3万円
【主な雇用形態】
- 正社員
- 契約社員
- 自営業
- アルバイト
- 業務委託
【有利に働く資格】
- 特になし
※ 未経験可
⑤警備員
警備員はビルや学校、施設などの警備をする仕事です。配備された場所を見回るのが主な業務なので、特別なことがない限り人と関わることは基本的にありません。
また実際に不審者・侵入者を発見した場合は警察に通報して逃げるように指示されるため、危険な目に遭うことは滅多にないと言えるでしょう。
交代勤務制のため警備員同士の会話も少なく、社内の人と関わる機会もほぼありません。
未経験歓迎の求人が多く、研修制度が整っているのも特徴です。ミドルシニア世代で転職する人も多くいます。
ポイント
【平均年収】
- 338.3万円
【主な雇用形態】
- 正社員
- 契約社員
【有利に働く資格】
- 警備員指導教育責任者
- 施設警備業務検定
- セキュリティプランナー
※ 未経験可
⑥工場作業員
工場作業員はライン作業(部品の組み立て・ピッキングなど)を行う仕事です。基本的に黙々と同じ仕事をこなしていきます。
完全マニュアル化されているので仕事を覚えやすく、人と話すことも少ないと言えます。(研修期間中は教育係とのコミュニケーションが発生します)
しかし工場によってはチームで作業を行う業務もあるため、事前の確認が必要です。
ポイント
【平均年収】
- 316.3万円
【主な雇用形態】
- 正社員
- 契約社員
- 期間工
【有利に働く資格】
- 危険物取扱者
- フォークリフト運転技能者
- 溶接技能者
- 玉掛技能者
- クレーン運転士
- 電気工事士
- 安全管理者 など
※ 未経験可
⑦ゲームテスター(デバッガー)
ゲームテスター(デバッガー)はリリース前のゲームのバグや動作チェックを行う仕事です。
ゲームに異常を見つけた時は上司やクライアントに報告が必要ですが、人との関わりはその程度です。
特別な資格が不要で、仕事としてゲームができるのでゲーム好きな人には天職かもしれません。
ポイント
【平均年収】
- 300万円
【主な雇用形態】
- 正社員
- アルバイト
【有利に働く資格】
- 特になし
※ 未経験可
⑧タクシードライバー
タクシードライバーはお客様の乗り降りの際に、行き先の確認や運賃の支払いのコミュニケーションが発生しますが、それ以外に会話をする必要はありません。
お客様から話しかけてこられた場合は対応する必要がありますが、こちらから積極的に話に乗らなければ最小限の会話で済みます。
最近ではUberアプリも少しずつ利用されるようになりました。乗客がスマホアプリで予め配車手配・目的地入力(ルートも選択可)・キャリア決済ができるので、ほぼコミュニケーションの必要がありません。
タクシードライバー歴を10年以上積めば個人タクシーの開業が可能になるので、開業を目指して若年層のドライバーも増えています。
ポイント
【平均年収】
- 280.4万円
【主な雇用形態】
- 正社員
- 業務委託
【有利に働く資格】
- 第二種運転免許(必須)
※ 未経験可
気楽な仕事ではない!?キツい仕事の6つの特徴
一般的にキツいと考えられる仕事の特徴を6つ紹介します。職種から気楽な仕事だと安易に飛びつく前に、以下の特徴がないかどうかを確認しましょう。
- 労働時間が長い
- 労働内容と給与が見合ってない
- ハラスメントが横行している
- 人の入れ替わりが激しい
- 身に危険が及ぶ
- 将来が見込めない
①労働時間が長い
労働時間については事前にできる限りチェックをすることが大切です。
労働基準法では?
労働基準法では、1日8時間・1週間に40時間を超える労働は原則禁止とされています。
雇用者は、被雇用者の労働時間が6時間を超える場合は45分以上・8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えるのが原則です。
職場の労働環境については、過労死問題が社会に広まり、働き方改革の後押しもあって徐々に改善されつつはあります。
しかし未だにこの原則が守られていない企業も見受けられ、中には監査前に予め事実を隠蔽する企業もあるのです。
例えば現在も過労死ライン(月80時間以上の残業)を超え、月100時間以上の残業をする下記のような人は国内に数百人いるとされています。
- 正社員:100人以上
- アルバイト:常時数百人以上
就職前に違法な長時間労働をさせる企業であるかを把握するには、残業に関する実態を把握することが必要です。
違法な長時間労働をさせる企業の特徴として、特に残業時間の記録方法がずさんであることが挙げられます。
聞きづらい質問ではありますが、面接の際には「タイムカードを用いて客観的に労働時間が記録されているか」と質問しましょう。
②労働内容と給与が見合っていない
「気楽な仕事だから給与が低くても仕方がない」と考える人もいますが、あまりにも労働内容と給与が見合っていない状況が続くと精神的に辛くなってきます。
そうなれば長く仕事を続けることは難しいでしょう。実際に働いてみないとわからないこともありますが、求人の条件についてはよく考える必要があります。
③ハラスメントが横行している
セクハラやパワハラを始めとするハラスメントが横行する職場も、当然気楽な職場ではありません。
ハラスメントに関する問題は根深く、被害者は減少しつつあるものの、ハラスメントの被害に関するニュースが頻繁に報道されています。
この問題も実際に働いてみないと把握するのは難しいですが、転職の口コミサイトでリサーチはしておきましょう。
④人の入れ替わりが激しい
人の入れ替わりが激しい職場では、一人あたりの業務負荷が高い傾向にあります。約3年以内に退職する人が多い職場は、離職した人の穴埋めとして残業が発生しやすいのです。
また職場の人間関係に問題がある可能性も高いと考えて良いでしょう。求人に応募する前に離職率について必ずチェックして下さい。
⑤身に危険が及ぶ
危険性の高い現場での業務が多い仕事も気楽ではありません。例えば警察官や自衛隊、危険な工事現場作業員などが挙げられます。
業務中の怪我や病気には基本的に労災がおりますが、その適用条件には注意を払う必要があります。
また業務中の怪我が重大な場合は命に危険が生じたり、そのまま離職に追い込まれるケースもあるのです。
⑥将来が見込めない
気楽な仕事であっても将来が見込めない状況が続くと、精神的に苦痛になってきます。
※ 将来性がなくても良いと考える人は除く
例えば以下のようなケースが続き、結論が見えない状況が当てはまります。
- 派遣社員から正社員に登用されない
- パートから正社員にしてもらえない
求人票には「正社員登用の見込みあり」と書かれていても、このように悩む人は少なくありません。
2013年に労働契約法の改正によって新たに設けられた“有期雇用社員の無期雇用への転換ルール”という法律があります。
これは派遣社員やパートであっても、5年以上継続して有期雇用を続けた場合は無期雇用(正社員)に転換するように求めることができるという内容です。
法改正が行われたのは不安定な被雇用者の状況を改善するためでしたが、企業の中には理由をつけて5年経過した派遣社員を解雇する場合もあります。
気楽な仕事に就くために必要な3つのポイント
気楽な仕事に就くためには、キツい仕事を避けて幅広い選択肢の中から仕事を見つける必要があります。
この項ではそのために必要な3つの重要なポイントをご紹介します。
- 自分の強み・弱みを知るなど自己分析を行う
- 専門的なスキルを身につけると更に良し
- 転職エージェントを利用する
①自分の強み・弱みを知るなど自己分析を行う
自分の強みや弱みを再確認するなど、自己分析を行うと「何が自分にとって気楽なのか」というポイントが見えてきます。
自己分析をしっかりと行い、自分に向いている仕事は何かを正確に把握しましょう。
また客観的な分析を行うことも大切です。客観的な他己分析、アドバイスは後述する転職エージェントの就職・転職のプロに求めるのが最も良いと言えます。
②専門的なスキルを身につけると更に良し
プログラミング・WEBデザイナーなど在宅勤務が可能となる資格や、国家資格などの専門的なスキルを身につけると仕事の選択肢が広がります。
専門的なスキル・資格を活かして評価を得られる仕事をすれば、待遇について交渉することも可能です。
また人にスキルのアドバイスをできる立場にもなれるので、更に仕事の幅が広がるメリットもあります。
③転職エージェントを利用する
①では自己分析の重要性についてご紹介しましたが、自分1人で自己分析や企業研究、求人探し、応募…などを行うよりも転職エージェントを利用して効率よく就活をしましょう。
自分では見つけられない非公開求人も豊富にあるので、希望する気楽な仕事に最短距離で就職できる可能性が高いのです。
就職・転職のプロのアドバイスを聞くだけでも今後のためになることは間違いありません。ぜひ登録をしてみましょう!
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【まとめ】気楽な仕事にこだわるなら職場の人間関係に悩まない仕事を選ぼう!転職エージェントにも相談を
仕事において第一に気楽さを求めるならば、職場の人間関係に悩まされない仕事を選ぶことが大切です。そのためには人と関わる頻度が少ない仕事を幅広く知ること・できる限り会社の内情を把握することを心掛けましょう。
しかし、応募する会社の内情を1人で調べるには限りがあります。転職エージェントは企業との結びつきが大変強く、各会社の内情も把握していることがほとんどです。1人で迷わずにぜひ就職・転職のプロに相談することをおすすめします。
投稿者プロフィール
- AEAJアロマセラピスト、不動産会社勤務を経てフリーランスライターへ転身。愛知県在住で料理や美容、旅行が大好きです。現在は金融・ビジネス・キャリア・ライフスタイルなどの記事を執筆しています。未経験のジャンルでも綿密にリサーチをして積極的に取り組むことがモットー!いつもわかりやすく役立つ情報をお届けできることを目標としています。またライター活動を通した「理想のワークライフスタイルの実現」も追求中です。
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