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就活・面接対策

就活で避けたいきつい業界とは?新卒者の離職率が高い業界TOP5

2020年4月30日

新卒時の就活では、自分がどの業界を目指したいのかわからないという人も多くいます。まだ何もわかっていないけれどもきつい業界だけは避けたいという場合もあるでしょう。
そんな学生に、厚生労働省が発表している新卒者の離職率が高い業界を、ランキング形式でご紹介します。また、それぞれがどのような仕事をする業界なのか?なぜ離職率が高いのか?実際に働く人の口コミも交えて解説しますので、就活の際の参考にしてください。

もくじ

新卒者の離職率が高い業界TOP5

大学新卒者が3年以内に離職する割合は3割程度と言われています。それは厚生労働省から公表されている新規学卒就職者の離職状況からもわかります。

第5位:ものを販売・提供する『小売業界』

仕入れた商品を一般の消費者に販売するのが小売業です。店員として店頭に立つだけではなく、仕入をするバイヤーや店長業務、販売促進業務なども仕事内容に含まれます。

小売業界に就職した際の就業先

  • スーパーマーケット
  • コンビニエンスストア
  • 百貨店
  • ディスカウントストア
  • 通信販売
  • 訪問販売 など

第4位:病院や介護施設などで働く『医療・福祉業界』

医療業界には医師や看護師、歯科衛生士、理学療法士、医療事務などの職種があります。そして福祉業界では、保育士や介護福祉士、介護事務、栄養士などが働いています。

他に、製薬会社や医療機器メーカーなどで働く薬剤師やMR(医薬情報担当者)という営業職も医療業界の担い手です。

また福祉業界に分類される福祉用具メーカーにも、福祉用具専門相談員などの営業職があります。

医療業界に就職した際の就業先

  • 病院
  • 診療所
  • 保健所
  • 製薬会社
  • 医療機器メーカー など

福祉業界に就職した際の就業先

  • 保育園
  • 児童相談所
  • 高齢者施設
  • 障がい者施設
  • 社会福祉協議会
  • 福祉用品メーカー など

第3位:児童・生徒に対して教育を行う『教育・学習支援業界』

教育業界では、幼稚園教諭や小学校教諭、中学校教諭などが児童・生徒に対して教育を行っています。教諭以外にも学校事務員や校務員などの職種があります。

また学習支援業界では講師、学芸員、図書館司書、情報学習支援員などが学習支援を行う場です。物事を教える職種だけではなく、運営や事務、労務などの仕事があります。

教育業界に就職した際の就業先

  • 幼稚園
  • 小学校
  • 中学校
  • 高等学校 など

学習支援事業界に就職した際の就業先

  • 学習塾
  • 博物館
  • 図書館
  • 公民館
  • スイミングスクール
  • 社会人向け資格スクール など

第2位:生活に密着した仕事が多い『生活関連サービス業・娯楽業界』

生活関連サービス業は理美容店などのように、日常生活の中で個人に対して技能や技術を提供する事業所があてはまります。

また娯楽業界は映画館や劇場などのように、娯楽や余暇利用に係る施設や、技能・技術を提供するサービスを行う事業所があてはまります。

生活関連サービス業に就職した際の就業先

  • 理美容店
  • エステ店
  • クリーニング店
  • 旅行業
  • 葬儀業
  • 結婚式場業 など

娯楽業に就職した際の就業先

  • 映画館
  • パチンコホール
  • ダンスホール
  • ゲームセンター
  • カラオケボックス など

第1位:『宿泊業・飲食サービス業界』

宿泊業はホテルや旅館などの、宿泊又は宿泊と食事を提供する事業所があてはまります。また、飲食サービス業には客の注文に応じ調理した飲食料品や飲料を、その場所で飲食させる事業所などが含まれます。

宿泊業に就職した際の就業先

  • ホテル
  • 旅館
  • 簡易宿所
  • 下宿業
  • リゾートクラブ など

飲食サービス業に就職した際の就業先

  • 食堂・レストラン
  • 専門料理店
  • 酒場・ビヤホール
  • バー・キャバレー・ナイトクラブ
  • 喫茶店
  • 宅配飲食店 など

 

きつい業界で働く人の声

離職率の高い業界で実際で働いている人の口コミの中から、きついと感じている人の口コミを集めました。

『小売業界』がきついという口コミ

20代 / 男性 / 元社員(非正社員) / 販売・サービス系
20代 / 男性 / 元社員(非正社員) / 販売・サービス系
【仕事内容】
毎朝早くから出社して売場を変更する作業が行われる。販売員と謳っているが実際は作業員のような業務が多い。ダンボールを100個近く運び、重たいものを運び、走り回るなどしなければならないので、ヒールを履いたりしている女性は大変に感じるかと。日中も接客をするほど余裕はなく分単位で仕事を割り振られる。簡単な仕事もあるが、開店前/閉店後にやらなければならないような重労働も中には強いられることも。時間制限を設けられるため、スピード感が求められる。
40代 / 男性 / 元社員(正社員) / 販売・サービス系
40代 / 男性 / 元社員(正社員) / 販売・サービス系
【労働時間・勤務時間・残業】
「働き方改革」のおかげで、実質労働時間はかなり削減されましたが、業務の中身はあまり変わっていません。会社貸与のスマートフォンやノートパソコンなどのモバイル環境ができているために、業務の終わらない人は持ち帰り残業もかなりの社員が実施していると思います。また、スーパーバイザー職は24時間年中無休の加盟店の指導を行う都合上、休日や就業時間外の電話がかかってくることもしばしばです。時間外と割り切ることもできますが、加盟店との人間関係を良好に保つためには、対応せざるを得ない場合があります。

『医療・福祉業界』がきついという口コミ

30代 / 男性 / 元社員(正社員) / 営業系
30代 / 男性 / 元社員(正社員) / 営業系
【年収・給与(給料)・ボーナス(賞与)】
とにかく安いの一言。仕事はマンパワー重視の会社のためとにかく人数が多く、そのため低賃金で上がる金額も雀の涙程度。パートは最低賃金ギリギリですし、正社員であってもそれは同じ。上に上がっても、給与は安く、ちゃんと貰えるのは上のほんの一握りの人だけです。共働きなのに、子供の学費を払えないかもしれないと、気にしなければならないレベル。基本給が安いから、ボーナスは3~4ヶ月分出ます。とはいっても、基本給が安いので、他社では2ヶ月分くらいになります。
30代 / 女性 / 現社員(正社員) / 医薬・化学・素材・食品系専門職
30代 / 女性 / 現社員(正社員) / 医薬・化学・素材・食品系専門職
【年収・給与(給料)・ボーナス(賞与)】
基本給が低い。定年までいても年収は500いかないとおもう。結婚して家族を養うにはかなり厳しい印象をもっている。

『教育・学習支援業界』がきついという口コミ

30代 / 女性 / 現社員(非正社員) / 企画・事務・管理系
30代 / 女性 / 現社員(非正社員) / 企画・事務・管理系
【女性の働きやすさ(育休・産休制度など)】
制度があってもやすみずらい。残業が多いので、身体がもたない日がある。有給消化が中々出来ず、退職時に消化をしている社員が多い。
20代 / 女性 / 現社員(正社員) / 営業系
20代 / 女性 / 現社員(正社員) / 営業系
【労働時間・勤務時間・残業】
どんな仕事であっても辛いとは思いますが、想像以上に辛いです。まず8時間で終わる量ではないです。月末月初は事務処理に追われます。ちゃんと期日内に終わる事が出来ていると上席には思われてるかもしれませんが、それは知らないところで何時間も残って終わらせてるからです。残業は基本禁止なのでちゃんと定時で上がってね!って言われるのですが、そう言ってくれるのであれば、手伝っくれって思ってしまいます。生徒様対応時間も生徒様によりけりだし、突発的な事も多い為、十分に休憩も行けません。その割には『◯日までに提出』『今日の◯時までに報告』と言った感じで次々にそんな報告今いる?と言った内容のメールが立て続けに送られてきます。

『生活関連サービス業・娯楽業界』がきついという口コミ

30代 / 女性 / 現社員(正社員) / 販売・サービス系
30代 / 女性 / 現社員(正社員) / 販売・サービス系
【休日休暇】
平日での休日であるため、連休でないことがしばしばある。大型連休、年末年始、お盆は休みが取れず、振替の休みもない。家族と過ごす時間帯が合わないので、親戚とは冠婚葬祭でしか顔合わさなくなる。勤務時間が変則的な為、休日は体内時計を戻すのに1日潰れてしまうので、若いうちは大丈夫ですが年齢を重ねるたびに体力的にしんどくなってくる。休日であってもトラブルがあると、店舗から電話がかかってきて、電話に出なかったらグチを言われる。
30代 / 女性 / 元社員(正社員) / 専門サービス系
30代 / 女性 / 元社員(正社員) / 専門サービス系
【休日休暇】
一年の半分は月に6日しか休日がなく、残りの半分は月に7日。有給は比較的取りやすいがお給料がとにかく低い。

『宿泊業・飲食サービス業界』がきついという口コミ

20代 / 女性 / 現社員(正社員) / 販売・サービス系
20代 / 女性 / 現社員(正社員) / 販売・サービス系
【労働時間・勤務時間・残業】
エリアやセクションによりますが、レストラン勤務の私はモーニング、ランチ、ディナーで一日中拘束されるシフトがあったりしました。中抜けがありますが残業は1.5時間のみです。残業代はしっかりと出ますが残業しないと稼げません。人数が少ないためこうでもしないと営業が回らないのです。他のセクションとの格差でモチベーションは全くありませんでした。遅番明けの早番などプライベートすら充実できません。毎日毎日非常に辛いシフトが多いです。
20代 / 女性 / 現社員(非正社員) / 販売・サービス系
20代 / 女性 / 現社員(非正社員) / 販売・サービス系
【労働時間・勤務時間・残業】
同業他社は年末年始閉店していたりするのに、少ない人数でもお店を開けようとする点。閉めたりすると報告書を書かなければいけないとのこと。正直休みたいけど、やはりお店のことを考えると入らざるをえない。。いっそ本社から一斉に閉店!などと言ってくれたらいいのにと思います。あとすごく連勤でも1週間で40時間超えてなければ問題なしという点も正直納得いかない……。私のお店だけかもしれませんが……。雰囲気はいいのに残念です。

引用:カイシャの評判

きつい業界だと言われてしまう理由を解説

離職者が多く、きついと言われる業界はいくつかありますが、なぜきつい業界だと言われてしまうのでしょうか?その理由を解説します。

『小売業界』がきつい理由

小売業界の大学新卒者は3年以内に37.4%が離職しています。

小売はキャリアアップが見込めずモチベーションを保つのが難しい業界です。その為給与のアップもあまり期待できません。

また企業によっては販売ノルマがあったり、休日が少なかったりする事が離職の原因になっています。

『医療・福祉業界』がきつい理由

医療・福祉業界の大学新卒者は3年以内に39.0%が離職しています。

医療業界では、人材不足が深刻なこともあり、一人一人の業務量が増し、肉体的・精神的な負担がかかりすぎることが離職原因の1つとなっています。

また、医療業界で特に離職する人が多いと言われているMR(医薬情報担当者)は、ノルマの厳しさからくるプレッシャーに耐え切れずに離職するパターンもあります。

福祉業界では、業務にやりがいを感じているけれども、賃金が低い事がネックになり離職する人がいます。

また、法人や事業所の理念や運営のあり方に不満があったり、職場の人間関係に問題があるなど、職場への不満で離職するパターンもあります。

『教育・学習支援業界』がきつい理由

教育・学習支援業界の大学新卒者は3年以内に45.9%が離職しています。

教育・学習支援業界では、業務量が多く、それゆえの長時間労働に耐えられずに離職してしまう人がいます。

モンスターペアレントや問題児への対応の為に精神的に辛さを感じ離職に繋がる事もあります。

『生活関連サービス業・娯楽業界』がきつい理由

生活関連サービス業・娯楽業界の大学新卒者は3年以内に46.6%が離職しています。

人気の業界でありながら、離職者が多い生活関連サービス業・娯楽業界。離職者が多い理由の1つに将来の不安が感じられることが挙げられます。

特に他の業界に比べて比較的参入しやすい生活関連サービス業では、安定した経営が難しく将来的なことを考えた結果離職する人がいるのです。

また、土日、祝日や長期休暇中などに休暇が取りにくいことや残業が多いことなども離職の原因になったというケースもあります。

『宿泊業・飲食サービス業界』がきつい理由

宿泊業・飲食サービス業界の大学新卒者は3年以内に50.4%が離職しています。半数以上が離職していることになりますね。

宿泊業は24時間対応、また飲食業も深夜まで営業していたり年中無休の店舗があったりします。その中でシフト制で就業している為、就業形態は不規則になりがちです。

また慢性的に人材不足の施設も多い為、就業時間が長くなったり、休みが取りにくい傾向にあります。

仕事内容がきつい上に賃金も多業種に比べ安いこともあって離職率は高くなっています。

きつい業界への就職も強い志があれば大丈夫

これから志望先を決める学生にとって、きつい業界への就職はなるべく避けたいというのは本音かもしれません。

ただし企業研究を行った結果「自分に合っている」「この企業に就職したい」と思える企業がたまたまきつい業界という可能性もあります。

離職率が高いからといって諦める必要はありません。しっかりと自己分析と企業研究を行って自分が就職したいと思える企業をみつけてくださいね。

投稿者プロフィール

ケンくん
ケンくん
ウシ科 ウシ属 サイヨ牛。就活で100社落ちた経験、就職するも牛を牛とも思わない企業に嫌気がさして退職。それ以来、だれよりも求職者の手助けをしたいと考え、採用メディアを作り上げることを決意した。

採用に関する情報を銀行のように貯めて、だれもが引き出せるようにとの想いで採用バンクが誕生。特別編集長として求職者側に寄り添ったアドバイスを得意とする。

今では「サイヨ牛ケンくんは採用試験のプロ」と呼ばれるまでに至った。

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