味の素は日本を代表する食品メーカーで、アミノ酸の研究に関しては世界でもトップの知見を持つ企業です。時代は健康志向に傾いていることから新たな食品の開発が最先端で求められていますし、今後は世界的な食糧不足が見込まれることからもますます将来性が期待できる企業であることは間違いありません。
その分新卒での採用はハードルが高く、事前にしっかりとした対策をしておく必要があります。今回は味の素の新卒採用におけるポイントや対策について詳しく解説します。
- 味の素はどんな会社でどんな事業を展開しているのか?
- 味の素で新卒募集されている職種は?
- 味の素が求めているのはどんな人材か?
- 味の素の新卒採用選考の流れや各ステップにおけるポイント・対策は?
- 味の素ではどんな人が働いているのか?働いている人の声は?
- 味の素の待遇や福利厚生は?
- 味の素はどんな職場環境なのか?
味の素の事業に興味がある、味の素で働いてみたい、味の素をはじめとした日本の食品メーカーに興味があるという人はぜひ参考にしてみてください。
後述していますが、味の素はエントリーシート選考が非常に通過率が低い、逆質問の面接が合否を分けると言われています。受かるエントリーシートの書き方、逆質問対策についてはぜひ次の記事を参考にしてみてください。
もくじ
味の素はどんな会社?事業内容は?
味の素はどんな理念やビジョンを大切にしているのでしょうか?またどのような事業活動を行っている会社なのでしょうか?簡単にご紹介します。
味の素のミッション・ビジョン・行動指針
味の素のミッションやビジョン、一人ひとりの従業員の行動指針はすべて紐づいています。会社全体で成し遂げるものがミッション、そしてミッションを実現するために達成するべき姿がビジョン、さらにビジョンを実現するためにに行う取り組みがASV(Ajinomoto Group Shared Value)、最後にこれらのミッションやビジョンを追求するために従業員一人ひとりが共有する価値観や考え方、姿勢が味の素グループWayであり味の素グループポリシー(AGP)です。そしてこれらの理念体系を総称して「Our Philosophy」としています。
味の素グループミッション
企業として永続的に追求する存在意義・使命・志
- 私たちは地球的な視野にたち、「食」と「健康」、そして、明日のよりよい生活に貢献します。
味の素グループビジョン
ミッションを追求する中で達成したい姿
- 先端バイオ・ファイン技術が先導する、確かなグローバルスペシャリティ食品企業グループを目指します。
ASV(Ajinomoto Group Shared Value)
ミッション、ビジョンの実現に向けて、社会と価値を共創する取り組み
味の素グループWay
味の素グループ共通の価値観、仕事をする上での基本的な考え方、姿勢です。
- 新しい価値の創造 Create New Value
独自性のある技術とサイエンスに基づき、新しい発想と継続的革新で価値を創造します。(技術に裏打ちされた商品価値の創造、新しい食生活の提案)- 開拓者精神 Pioneer Spirit
新しい事業、新市場の開拓に常に挑戦し続けます。(現場レベルの粘り強い知恵と努力の積み重ね、地域文化や市場に適合した市場創造)- 社会への貢献 Social Contribution
常に謙虚で誠実な態度で社会の要請を受け止め、事業活動を通じた社会的な価値の最大化を目指します。(社会的課題の解決)(地域環境の改善)(信頼されるものづくり)(公正、公平、透明、簡素)- 人を大切にする Value People
味の素グループの事業に参加するすべての人の人間性を尊重し、その人が成長し、能力を最大に発揮できる集団になります。(活躍の場の提供)(育成・支援・フォロー)(公正な評価)(チームワーク)
味の素グループポリシー(AGP)
味の素グループ各社およびそこに働く私たち一人ひとりが順守すべき考え方と行動のあり方
引用:https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/aboutus/vision/
味の素の事業内容
味の素はどのような事業展開をしているのでしょうか。味の素が目指す社会課題の解決と共に解説します。
味の素が目指す課題解決
味の素は「21世紀の人類社会の課題」として以下の3つを課題として挙げています。
- 健康なこころとからだ
- 食資源
- 地球持続性
上記の課題を味の素の事業を通じて解決していくこと、解決のために貢献していくことを目標としており、これらの課題を解決するために味の素が力を入れてきたのが、アミノ酸研究を軸とした先端バイオ・ファイン技術です。研究から生まれた「おいしさ設計技術」により世界中に最適なおいしさを生み出すほか、おいしさ以外にも種類の多い独自性の高い素材や技術、製品を開発し、他企業にはないスペシャリティを創出しています。
「健康なこころとからだ」「食資源」「地球持続性」という社会課題解決を図るために味の素の事業は構築され、従業員たちが仕事を全うしています。具体的な事業内容について次に解説します。
日本食品
味の素では日本国内で提供される食品の製造事業を行っています。味の素はこの分野において100年以上に渡って営業、マーケティングを展開しており、すでに高いブランド力を有しています。日本で提供される食品への研究開発力も高く、多様な製品やサービスが展開されています。
従来のおいしさを追求することは当然ながら、減塩や減糖のような健康へのニーズや、ライフスタイルの変化に伴う調理の簡素化へのニーズに、調味料や加工食品などを通して貢献しています。
海外食品
味の素では日本国内だけではなく、海外の各地においてその土地の人々の好み合うおいしさや栄養改善に貢献するために事業を展開しています。1917年にニューヨークに事務所を開設したのが始まりですが、それ以降は「開拓者精神」を持ち現地でのマーケティングや営業、製品開発や生産、販売強化を推進しています。
ライフサポート
味の素では、地域や地球との共生、人々の生活を快適に実現するためのライフサポート事業を展開しています。具体的には、飼料のアミノ酸バランスを調整することで土壌や水質向上に貢献する動物栄養事業や、PCなどの機器の性能向上を担う電子材料事業です。その背景には、世界でもトップクラスのアミノ酸研究、安全度の高い素材開発力や配合技術、世界最大の動物栄養グローバルネットワークなどの強みがあります。
ヘルスケア
味の素では多様な特徴を持つ素材や原薬、技術などを医薬や化成品企業に提供しています。その背景には先端バイオ・ファイン技術を活かしたアミノ酸の生産力や、国々や顧客によって異なる規定への対応力、サービス提供力があります。さらにはアミノ酸研究によって、機能性表示食品やサプリメントなどの開発に応用し人々のQOL向上に貢献しています。
味の素で新卒募集されている職種は?
味の素で新卒募集されている職種をご紹介します。前項で解説した事業ごとに、新卒人員が採用されています。
セールス&マーケティング
新卒職種としてセールス&マーケティングの職種が募集されています。セールスは、味の素の一連の仕事の中でも「アンカー」の役割を担う職種で、人々やビジネスパートナーの課題やニーズに即して味の素が提供できる商品やサービスを通し、「おいしさ」「栄養」「健康」やそれらの価値を届ける仕事です。
マーケティングは、味の素の一連の中での「コンダクター」の役割を担う職種です。人々や地域のニーズ・課題に対し、味の素のマーケティング力や独自技術を活かして新しい価値やブランドを生み出してマーケットを開拓していく仕事です。
具体的には、国内食品や海外食品、ライフサポート事業におけるセールス&マーケティング職種が新卒募集されています。
コーポレート・プロダクション
新卒職種として、コーポレート・プロダクションの職種が募集されています。コーポレートやプロダクションは、味の素の一連の中で「ビジネスパートナー」としての役割を担っています。味の素が事業的な成長を進める上で、人材・ブランド・モノ・カネ・情報・知財などの経営資源を活用しさらに最大のパフォーマンスを発揮するためには、コーポレートの専門的な技術が欠かせません。
具体的には、財務・経理、デジタル、法務・知的財産、人事・総務、コミュニケーション、
生産などの部署において新卒採用がなされます。
研究開発
新卒職種として研究開発(R&D)の職種が募集されています。研究開発は味の素の一連の中では「トップランナー」の役割を担います。「食」や「アミノサイエンス」を通じて「おいしさ」や「素材と技術」そして「未来」を創り出す挑戦をしていますが、これらは世界中の人々の健康や地球規模の社会課題解決につながります。
具体的には、国内食品や海外食品、ライフサポート事業における研究開発職種が新卒募集されています。
味の素が求める人材はどんな人?
味の素が求める人材は、「個性を持ち、仲間とともに成長し続けたいという強い意志を持ち、キャリアを自らつかみ取る(=道を拓く)自律した人財」です。
味の素は「人財」という言葉に特別な価値を置いています。味の素の大切にする価値観を共有できるような新たな仲間と出会い、会社の可能性を最大限に伸ばしたいという思いが前提にあります。いつも世の中は目まぐるしく不確実ですが、そんな中でも味の素が挑戦し続けることができたのは「人」がいたからです。
「私たちは地球的な視野にたち、“食”と“健康”、そして明日のよりよい生活に貢献するために、最も大切なものは社員である。」
味の素では最も大切な会社の財産は多種多様な人であることを強調しています。新卒採用を実際に進める人事部でも「個人の成長」に重点が置かれ、個人の成長を会社の成長に結びつけていくことがミッションとして掲げられています。
味の素の新卒採用選考の流れ・ポイントや対策は?
味の素の新卒採用選考は実際にはどのような流れで、どの点に重点が置かれて進められるのでしょうか?ここでは味の素の新卒採用選考の流れと、ステップごとのポイントや対策について具体的に解説します。
味の素の新卒採用選考の流れ
味の素の新卒採用選考は、例年以下のような流れで進められています。
- エントリーシート(ES)
- Webテスト
- 一次面接
- 二次面接
- 三次面接
- 最終面接
味の素のエントリーシートのポイントや対策
味の素のエントリーシートは、非常に通過率が低く難関であると言われています。エントリーシートのステップは、Webテストの結果を加味した上で合否が決まりますが、Webテストと比較してもエントリーシート内容の比重がかなり大きいとされています。
加えて、大量のエントリーシートが届くことから一人当たりのエントリーシート選考にかける時間は3分とも言われています。短い時間であっても人事の目に留まるようなエントリーシートを書き上げる必要があります。
エントリーシートの過去の内容例は以下の通りです。
- これまでの海外での経験
- これまでの課外経験
- 今興味がある分野
- 学生時代に力を入れて取り組んだテーマ3つ
- 学生時代に取り組んだそれぞれのテーマにおいて自分で設定した課題
- 設定した課題を解決するために取り組んだこと
- 課題解決の取り組みの中で自分が果たしたこと
- 取り組んだ中での最大の困難と乗り越えた経験
- 「働く」ということについての考え
- 味の素で挑戦したこと、実現したい夢
- 自分を一言で表現
- 会社に配慮してほしいこと
味の素のWebテストのポイントや対策
味の素のWebテストのボーダーラインは、標準レベルとされているため、そこまでハードルは高くありません。味の素の選考に備えて特別に対策を施すというよりは、他の企業にも対応できるような問題集を一冊準備し、全項目しっかり取り組むことができればWebテストには問題なく通過できるでしょう。
味の素の一次面接のポイントや対策
味の素の一次面接で過去に行われた事例やポイント・対策をご紹介します。
味の素の一次面接
- 面接官(社員):1名
- 学生:1名
- 時間:15分程度
- 内容:自己紹介、学生時代に頑張ったこと、志望動機など
味の素の一次面接は15分という短い時間で設定されており、一人ひとりと深く話をするというよりは質問内容に端的に回答して、その回答から少しだけ深掘りして質問されるというような形式で進められています。
そのため、自己紹介や志望動機などが端的に答えられない、基本的な内容について準備不足であることが明確というような状況ではない限り、一次面接で落とされるということはないでしょう。味の素は面接回数が多いことで知られていますが、一次面接のあとに複数回の面接が控えていることからも、一次面接でのハードルはそこまで高くありません。
志望動機への回答ポイントとしては、味の素が大切にする味の素グループWayに沿った回答ができるかということです。学生時代に頑張ったことについては、同じく味の素が大切にしている「人を大切にする・開拓者精神・新しい価値の創造」に沿った回答ができることがポイントと言えます。このことからも、自分だけの価値が表現できるよりも味の素のマインドに沿った考え方ができる人材を味の素が求めていることが分かります。
味の素の二次面接のポイントや対策
味の素の二次面接で過去に行われた事例やポイント・対策をご紹介します。
味の素の二次面接
- 面接官(社員):2名(入れ替わり)
- 学生:1名
- 時間:20分程度の個人面接が2回(社員が入れ替わる)
- 内容:1人目「学生時代に頑張ったこと」2人目「逆質問」
味の素の二次面接には、社員が入れ替わることで個人面接が2回行われるという特徴があります。過去の事例を見ると1人目の面接官からは学生時代に頑張ったことが問われ、2人目の面接官からは逆質問の機会が与えられています。
味の素の二次面接は選考の中でも最難関と言われています。この面接である程度最終的な選考に残っていく学生が絞られることになります。
一つ目の「学生時代に頑張ったこと」については、面接の中で内容が深掘りされていくことになります。学生時代に頑張ったことについてはエントリーシートでも問われている内容です。エントリーシートに記載した中でも最も自分自身が自信を持って活動した、面接官からの深掘りにも対応できるテーマを挙げてアピールしていくことが重要です。
二つ目の「逆質問」では学生からの質問がそのまま面接官との会話のテーマになっていきます。逆質問は少なくとも3〜4つ程度は準備して臨みましょう。逆質問内容は、自分自身がどの程度味の素という会社に興味を持っているかの指標ともなるため、面接官にとっては合否の判断がしやすい材料となります。二次面接の逆質問対策として、改めての企業分析が最も重要なポイントになると言えるでしょう。
味の素の三次面接のポイントや対策
味の素の三次面接で過去に行われた事例やポイント・対策をご紹介します。
味の素の三次面接
- 面接官(社員):2名(入れ替わり)
- 学生:1名
- 時間:30分程度の個人面接が2回(社員が入れ替わる)
- 内容:1人目「自己分析の深掘り」2人目「就職後にやりたいこと」
味の素の三次面接は、二次面接と同じように面接官が入れ替わり2回行われます。三次面接は味の素の新卒選考において合否の分かれ道と言われており、二次面接ほどではないものの、対策が不十分な場合や能力が基準に満たないと判断された場合には三次面接で落ちることになるでしょう。
一つ目の「自己分析の深掘り」については、過去に以下のような質問がなされています。
- 幼少期から現在に至るまでの人生の振り返り・軌跡
- 小学生の頃はどんな子どもだったのかとその理由
この自己分析の深掘りは、学生一人ひとりの人柄を小学生の頃まで遡って追求されていくことになるため、自分自身のかなり深い自己分析が必要となります。ここまで深い自己分析をさせるのには、味の素が「人を大切にする」という価値観を重視している背景が影響しています。人間の特徴を現在の姿からのみ見るのではなく、過去からも分析し、その人間性が味の素の大切にする味の素グループWayに合致するのかどうかを具体的に見ているということなのでしょう。
その過程では単に人間性が企業理念に合致するのかどうかだけではなく、過去の出来事と現在の人間性がリンクしていることを説明できるほど深く自己分析ができているかどうかも見られることになります。
二つ目の面接では「就職後にやりたいこと」が問われていますが、エントリーシートと一次面接で問われた志望動機を活用しながら味の素グループWayに沿った回答ができると問題なく対応することができます。二つ目の面接は合否を分ける面接というよりも、三次面接まで進んできたことが確かかどうかを確認するための面接として設定されています。
味の素の最終面接のポイントや対策
味の素の最終面接で過去に行われた事例やポイント・対策をご紹介します。
味の素の最終面接
- 面接官(社員):1名
- 学生:1名
- 時間:30分程度の個人面接
- 内容:三次選考と同内容の人柄を見るような質問、自分の弱みや強みなど
最終選考では三次面接と似たような自己分析を問うような質問や、自分自身の強みや弱みを問う質問、さらにはこれからどのようなことをしていきたいかというような質問が課されます。最終選考の中で最も重要なのは、味の素に入社したいという強い熱意をアピールすることです。
味の素の特徴は他社と比較して面接回数が多いという点です。複数回の面接が行われる過程で、味の素の理念に合致した学生だけが最終選考に残っています。その中でが合否を判断する材料になるのは、どの程度の熱意を持っているのかということになります。味の素でなければならない理由、味の素だからこそ入社したいという理由など、味の素が第一志望であることを時間の中で最大限にアピールできるように準備をしましょう。
味の素ではどんな人が働いている?
味の素ではどのような社員が働いているのでしょうか?ここでは働く人の口コミをご紹介します。
年に一回、健康診断が義務付けられ、配偶者も無料で受けられます。希望すればがん検診や内視鏡検診なども基本無料で追加できます。海外勤務者も周辺国で一番医療が進んだ国に社費で、有休と別の休暇も付与され健康診断に出張できます。航空券の差額を払えば日本で受けることもできます。とても良い制度だと思います。
時短勤務は希望をすればきちんと取らせてもらえますが、仕事の内容と職場の理解が必要だと思います。育児休職は、取りやすく、多くの女性がとってから復職しています。保育園の事情や家庭の事情で取得期間はまちまちです。産休は希望すればほぼ全員とれてると思います。男性で育児休暇をとる人がまたまだ少ないので、その点は時間がかかるかもしれません。女性でも結婚、出産で辞める人は以前に比べて少なくなったので、少しずつ変わってきました。
社内公募という制度があり、各部署が仕事内容を公開して、それに応募する制度があります。希望者の中で面接され、採用されると人事異動となります。上司の承認なしで応募でき、応募した事実も上司には伝わらないので、転職活動するような感覚です。良い制度だと思います。
「うま味」の発見に始まる味の素グループの創業の精神は、「おいしさの本質を究めて健康な生活を創り出すこと」。その思いを原点に、1世紀にわたって、人々の健康な生活のために、アミノ酸を中心に独自の技術開発を行ってきました。味の素グループにとって重要だったのは、創業の原点である「うま味」のもとがグルタミン酸というアミノ酸だったということです。「うま味」を商品化し、研究開発を続けていく過程で、アミノ酸には多様な栄養・生理機能があることが発見され、その成果を活用することで、食品のみならず、さまざまな分野での技術開発が生み出さてきており、今後も続いてゆくことでしょう。
プロセスと結果の両方を評価される仕組みです。役職が低い時にはプロセス中心、役職が上がると結果中心に評価の力点が変わっていきます。一方的に評価されるのではなく、上司との話し合いを通じて、双方納得できるところを探りながら評価が決まっていくので、納得度は高いと思います。まあ、それでも上司の考え方や性格に左右される部分が残るのと感じますが、それは仕方ないと思っています。
引用:カイシャの評判
味の素の待遇や福利厚生・職場環境は?
味の素の待遇や福利厚生、さらに入社してから重要となる職場環境や研修などはどのように体系づけられているのでしょうか?気になる給与や従業員のための会社の施策などについて解説します。
味の素の待遇・福利厚生
味の素の新卒での待遇(過去事例)や福利厚生は以下のように設定されています。
- 院了(博士):295,000円(月給)
- 院了(修士):246,000円(月給)
- 大卒 :234,000円 (月給)
- 諸手当 :通勤費、家族手当など
- 昇給:年1回(4月)
- 賞与:年2回(6月、12月)
- 休日・休暇:年間121日(2017年度)、完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始、創立記念日ほか、初年度有給休暇13日、有休積立制度、特別休暇、育児休職、看護休職等
- 保険:雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険
- 福利厚生諸制度:住宅財形制度、退職年金制度、確定拠出年金(DC)制度、世帯社宅、独身寮、住宅手当制度、各種保養施設法人契約
味の素の各種研修・セミナー
味の素では、社員が働きやすい環境を実現させるために、働き方の多様性やキャリアの多様性が重視されています。そのためにはお互いの多様性を受け入れるあり方が重要であり、味の素ではそのための組織づくりが行われています。
アンコンシャス・バイアス研修は、2018年に人事担当者と経営メンバーに行われた研修です。アンコンシャス・バイアスとは、メディアや育ってきた環境、企業組織などの慣習により自分自身の中に無意識に形成されている偏見や偏った考え方のことです。アンコンシャス・バイアスがあることで組織のダイバーシティ化は阻害されることが多くあります。味の素では今後アンコンシャス・バイアス研修を全社的に取り入れることで、味の素全体のダイバーシティ化をスピーディーに推進させていくことを目標にしています。
ダイバーシティ研修は味の素で2017年から実施されています。どのような背景を持っている人でも生き生きと働ける環境が作れるように全従業員が受けられるよう実施されています。
さらに仕事と家庭の両立支援セミナーが実施されています。結婚し子どもが生まれてからも仕事が続けられるように、家庭において家事育児を分担することの重要性や、育児をしている人をチームでどう支えていくかを学ぶためのセミナーです。
味の素の各種施策
味の素では事業内保育所「アジパンダ®KIDS」が2018年に川崎事業所内に開設されました。社員が仕事と家庭を安心して両立できる環境作りの一環です。
また、LGBTへの対応として2018年にマーケティングコミュニケションに関するグループポリシーと人財に関するグループポリシーを改定して、LGBTに関する差別の禁止を明確にしています。2018年度の新卒採用からは、エントリーシートの性別欄に男女以外が選択できる項目が付加されました。
障がい者雇用も拡大しています。障がい者雇用に特化した味の素みらい株式会社が設立され、味の素の各事業所の清掃やオフィスサポートなどの業務が2017年から切り出されています。この他にもテレワークが推進されるなど、グローバルレベルで適所適財が実現されるよう仕組みが整えられています。
まとめ・味の素の新卒採用は面接対策がマスト!
味の素の新卒採用について、募集されている職種や各選考ステップにおけるポイントや対策について解説しました。簡単にポイントをまとめます。
- 味の素の企業理念は、ミッションがビジョンに、ビジョンが行動指針へと定められ定義づけられている
- 味の素の新卒は「日本食品」「海外食品」「ライフサポート」の事業ごとに、「セールス&マーケティング」「コーポレート・プロダクション」「研究開発」の職種が募集されている
- 味の素ではエントリーシート通過が難関であるため人事の目に留まりやすいアピールが必要
- 味の素では面接回数が5〜6回と多く設定されており、それぞれの段階において異なる対策が必要
- 味の素では働きやすい環境作りやさらなる事業の発展のためにダイバーシティや両立支援、LGBT、障がい者雇用施策が積極的に行われている
食品メーカーは新卒でも人気のジャンルですが、中でもトップレベルの味の素はやはり攻略が難しいと言えます。事前に各選考ステップに対してしっかりと対策を施し、自信を持って進んでいきましょう。
投稿者プロフィール
- ウシ科 ウシ属 サイヨ牛。就活で100社落ちた経験、就職するも牛を牛とも思わない企業に嫌気がさして退職。それ以来、だれよりも求職者の手助けをしたいと考え、採用メディアを作り上げることを決意した。
採用に関する情報を銀行のように貯めて、だれもが引き出せるようにとの想いで採用バンクが誕生。特別編集長として求職者側に寄り添ったアドバイスを得意とする。
今では「サイヨ牛ケンくんは採用試験のプロ」と呼ばれるまでに至った。
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