不動産業界は平均年収も高いことから人気業界となっており、毎年多くの学生が目指すため倍率も高い傾向があります。ライバルが多いということは、書類選考で多くの人が落とされてしまいます。当然、履歴書にどう記載するかはとても重要な位置づけになっており、志望動機だけでかなりの差が出るということです。書類選考を突破するには、他の企業に出していたような『使い回せる志望動機』では不十分です。
そこで今回は、業種・職種を固めながら、自分の目指す不動産企業で使える志望動機の例文をお伝えしていきます。
もくじ
不動産業界でどの分野に就くかを真剣に考える
不動産と一括りに言っても、業種は様々あります。自分がどのような関り方をしたいのかは事前にしっかりと決めておく必要があるのです。
主な業種をまとめたので、特徴を把握しながら、自分がどの分野で活躍してみたいのか自己分析してみましょう!
不動産販売は人と関わることが多い
不動産販売は一戸建てや分譲マンション、土地を売買する仕事です。
販売する際は地域や住宅の種類、間取り、広さ、設備、入居時期などをヒアリングしながら予算等を見積します。コミュニケーションが必ず発生するので、人と話す仕事が好きな方には向いています。
住まい探しというお客様にとっての生涯で一番高い買い物に携われるので、やりがいのある仕事です。特に信頼関係を築いていける人におすすめです。
不動産仲介は最も身近な存在
不動産仲介業の方には、すでにお世話になった方もいるのではないでしょうか?大学生になる前に一人暮らしの部屋を見つけていた方は、真摯に相談に乗ってくれたことを覚えていると思います。
不動産仲介業の仕事は主に2つです。
一つ目は、売主と買主の間に立って売買契約を行なうこと。
二つ目は、賃貸の際に貸主と借主の間を取り持って賃貸契約まで済ませることです。
不動産デベロッパーの仕事は規模が大きい
不動産ディベロッパーとは開発事業者をいいます。主に大規模な宅地開発や都市開発、リゾート開発、都市の再開発、交通インフラ整備などを担当します。
土地の取得から、建物が完成するまでを仕事を通して体感できるのもポイント。人々の生活の根幹部分を支える仕事でもあるので、規模も大きくやりがい十分です。
デベロッパーと一言に言っても、系列が多数あり、仕事内容は異なってきます。
財閥系、私鉄系、金融・商社系、ゼネコン系、独立系など自分が興味あるものを把握することが大切です。
不動産管理業は発展途上でこれからが楽しみ
不動産管理事業は販売事業や開発事業などに比べて、まだ発展途上であるといえます。それだけ介入できる部分も大きいので、自分で仕事の在り方を見つけていけるでしょう。
役割としてはオーナーと入居者の間に立って、より良い住まい環境や資産価値の維持などを目的とした管理を行ないます。入居者の募集を募ったり、契約更新業務や、清掃業務、修繕建て替え計画の策定など仕事範囲も広いです。
不動産コンサルタントは中立の立場でアドバイス
不動産コンサルタントは不動産コンサルティング技能試験に合格して登録をすることで名乗ることができます。しかし、受験するためには、宅地建物取引主任者資格登録者、不動産鑑定士、一級建築士でなければならないので、新卒からいきなり目指すのはハードルが高いです。
主に不動産の売買や管理、投資に関してのアドバイスを行う役割を担います。客観的視点から、誰もが損をしないように、法律と照らし合わせながら行ないます。
不動産業界で選びたい職種を明確に
不動産業界を目指すと決めたら、業種を絞ると同時に職種も選択していく必要があります。職種によってやるべきことは大きく異なります。
ここでは、職種によって求められるものや仕事内容などを解説します。自分がどこを目指したいのか知るきっかけになるでしょう。
不動産の営業マンは成果が給与に結び付く
不動産業界を目指す人の中には営業マンになりたい方が多くいるはずです。それは成果が給与に反映されやすいからです。
仕事内容としては販売の提案、賃貸の提案がメインとなります。営業手法もテレアポから飛び込みまで様々です。
不動産販売営業の場合はノルマを課せられるケースが多いですが、高額商品であるため簡単には契約に結び付きません。見込み客に対して訴求ポイントを明確にして、今買うメリットを細かくお伝えする必要があります。売れればインセンティブが高額なので、経験年数が短くても、給与は高くなるのもポイントです。
不動産賃貸仲介の場合は個人ノルマではなく、店舗ノルマであることがほとんどです。問い合わせから店舗に来店してもらい、見込み客のニーズに沿った物件を案内します。販売よりもハードルは低く、お客様の新しい生活に寄り添った提案ができるかが大切です。
企画・開発職は0→1ベースで建物を築き価値を提供する
不動産の企画・開発職は土地の価値を見極める慧眼が求められます。土地のリサーチから買い付け、建物が築き上がるまで、すべての管理を任される仕事です。
土地を取得したら信用できる設計師や建築業者に協力を仰ぎ、建物について熟考します。
順調に建設が進んでいるかどうか、周りの住民たちから意見はないかなど、現場にも頻繁に通いながら、完成まで見届けます。
そのため、ひとつのことに責任を持てる人材に向いている職種です。
不動産の管理系職種は居住者との距離が近い仕事
マンションに住んでいる方にとって近い存在である管理人。マンションやビルの安全維持や環境美化活動、トラブル対応などが主な仕事です。
大切なのはその建物に住んでいる人が、どれだけ気持ちよく過ごせるかを考えられるかどうかです。何かを売ったり、企画するのとは違い、人を思いやれる気持ちが強いほど、仕事ができるようになります。
マンションは近年になって建て替え問題も話題になりました。それを見越した修繕工事の企画といった管理業務も担います。
不動産業界の志望動機を考えるコツ
不動産業界を目指すのであれば、志望動機は年密に作り上げる必要があります。ここでは、コツをいくつかご紹介します。
不動産業界を目指すに至った理由を記述する
まずどうして不動産業界を志すようになったのか、そのきっかけを書くようにしましょう。その業界でしか体験できないことを伝えられると効果的です。
住居や高層ビルの開発、土地活用などに携わる業界なので、建物を通じて人々にどのような付加価値を提供したいのかを伝えられるといいでしょう。自分が経験したエピソードを織り交ぜると採用担当者にも響くはずです。
数ある企業の中で選んだ理由を明確に
不動産業界と言っても該当する企業は数多くあります。職種は同じであってもアプローチや仕事の流れが異なる業界でもあるのです。その企業を選んだ理由を明確にしなければ採用担当者に響きません。
例えばハウスメーカーの営業であればインバウンドであることがほとんどです。住宅展示場で見込み客が来場してからが勝負となります。一方で、投資系マンションを扱う企業の営業はテレアポや飛び込みをするのが当たり前となっています。
その企業が持つ特徴や仕事内容を把握した上で、自分がなぜ選考を受けるに至ったのかを明確にしなければ合格できません。
自分の経験や学びがどう活きるのかを説明する
学生時代に不動産業界で活かせる経験や学びを実践してきたのであれば、それを志望動機に盛り込むことで具体性が増します。
例えば都市開発に関する授業を選択し、地域に密着してリサーチ、住民たちへの聞き込みも行ないながら、レポートでまとめたという経験はアピール材料になります。
キャリアプランを組み立てられているかも大事
不動産業界で働きながら、5年後、10年後にどのようなポジションで活躍していたいか。きちんと細分化されたキャリアプランを明示できると強いです。
ただ家を多く売って優秀な営業マンになりたいというだけでは弱いです。入社〇年でどれだけ家を売り、顧客満足度を〇%以上高めたうえで、国内の主要な営業所で支店長を任される人材へと成長したいというような具体性が求められます。
不動産業界で通りやすい志望動機をチェック
以上を踏まえて、採用担当者に評価してもらえる志望動機を3つご紹介します。
企業の特徴を把握した的確な志望動機
企業の強みと特性を理解しているのが伝わります。さらに学生時代の経験も自然とアピールできていていいですね。
不動産業界と社会課題解決を結び付けた志望動機
自分の地元の実体験を入れることで具体性が増し、納得度の高い志望動機になっています。不動産業界だからこそ実現できる仕事であることも書かれていますね。
自分のスキルを活かし将来目標を掲げた志望動機
自らのスキルをどう仕事に活かしていくのか。将来的にどのような人材になっていたいのかまで正確に表現されています。キャリアビジョンが描けていることが伺えます。
採用バンクがピックアップ!おすすめ不動産企業
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不動産業界は企業ごとに志望動機を細かく作り込もう!
不動産業界の志望動機はどこでも使い回せる薄い内容だとまず通りません。
通過するためには企業の特徴を理解し、そこでしか成し遂げられない理由を明確にしましょう。
まずは、業種・職種から自分がどのような分野で携わりたいのか自己分析することが大切です。
軸が決まれば、選択すべき企業も絞られてくるはずです。
投稿者プロフィール
- ウシ科 ウシ属 サイヨ牛。就活で100社落ちた経験、就職するも牛を牛とも思わない企業に嫌気がさして退職。それ以来、だれよりも求職者の手助けをしたいと考え、採用メディアを作り上げることを決意した。
採用に関する情報を銀行のように貯めて、だれもが引き出せるようにとの想いで採用バンクが誕生。特別編集長として求職者側に寄り添ったアドバイスを得意とする。
今では「サイヨ牛ケンくんは採用試験のプロ」と呼ばれるまでに至った。
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