現代社会において重要な役割を担っている一方でまだまだ未知の世界でもある宇宙。この可能性に溢れたフィールドの最前線であるJAXAに興味を持つ方は多いのではないでしょうか。
そんな方に向けて、この記事ではJAXAのインターンシップに関する情報をまとめました。
JAXAのインターンシップは他の民間企業のインターンシップとは異なる点があるので、この記事で確認していただければと思います。
もくじ
JAXAってどんな会社?
日本で宇宙の研究をしている場所といえばJAXAを1番に連想する方も多いと思いますが、現在のJAXA(宇宙航空研究開発機構)が設立したのは2003年と意外にも最近のことです。
もともとは宇宙に関する研究を行っていた宇宙科学研究所、人工衛星やロケットの開発を行っていた宇宙開発事業団、航空宇宙技術を研究していた航空宇宙技術研究所に分かれていましたが、この3つの機関が合体してできました。
「宇宙と空を活かし、安全で豊かな社会を実現します」という経営理念のもと、現在1500名以上の従業員が働いています。JAXAでは国が定めた方針に基づいて、大学等の研究機関、民間企業、海外の宇宙機構と協力しながら様々なミッションを行っています。
そんなJAXAで行われている事業はこちらです。
JAXAの仕事
- 地上と宇宙を結ぶ輸送システムの開発・運用
- 人工衛生による宇宙利用
- 有人宇宙活動/宇宙環境の利用
- 宇宙科学の開発
- 国際恊働による宇宙探査
- 航空技術の研究
- 基盤技術の研究開発
- 民間協業・新事業促進
- 国際協力・貢献
- 教育・人材育成
また、現在割合的には女性社員が少ないJAXAですが、女性が活躍しやすい環境づくりにも力を入れています。その結果として女性の活躍促進に関する優良な取り組みが行われている企業に与えられる「えるぼし認定」を受けています。
JAXAのインターンシップの3つの特徴
それではJAXAのインターンシップの詳細を確認しましょう。
JAXAで現在情報が公開されているインターンシップは全て募集が終了しています。ここではこれまでに開催されたインターンシップの情報をご紹介しますので、追加日程があった場合や来年度以降に参加を考えている方は参考にしてみてください。
また、例年4月~6月辺りに締め切り日が設定されているので早めの準備が必要です。
JAXAのインターンシップのポイントは以下の3つです。
- 大学毎に申し込む
- 期間は10日間前後
- テーマが設けられ実験や研究を行う
それぞれ確認していきましょう。
大学からの申し込み
JAXAのインターンシップは個人での応募ではなく、大学から応募する形が設けられています。参加を検討している方はまず大学のキャリアセンターに行って募集を受け付けているか確認する必要があります。
応募には3つの書類が必要になります。詳しい情報が知りたい方はこちらの公式ページからご確認ください。
期間は10日間前後
開催期間はここ数年は5日間~10日間程度で行われています。また、過去には1ヶ月程の比較的長期で行われていた事もありました。時期は割合としては7月~9月辺りの夏季が多いですが、プログラムによって様々なので参加するプログラムを確認してください。
テーマが設けられ実験や研究を行う
JAXAのインターンシップは研究や実験が中心です。JAXAが保有する専門的な装置や設備を使い、設けられたテーマに関する研究を行います。また、テーマによって講義を受けたり、社員さんと交流できるものもあります。
テーマによって対象となる学年が異なり、さらに参加にあたって必須の知識があるものもあります。受入人数が10人~1人程度と少人数なのも特徴です。
ここでは2021年の夏に行われたインターンシップで扱ったテーマをいくつかご紹介します。
- 宇宙マイクロ波背景放射の偏光観測用望遠鏡の開発研究体験
- 衛生の電磁干渉設計に関する研究体験
- 液体の基礎実験と解析に関する実習
- ロケットエンジン要素に関する研修
- 耐熱システムに関する研究
- 宇宙教育プログラム「エアロスペーススクール」に関する実践的研究
- JAXA調達への企業参入機会のさらなる拡大に向けた検討
など
JAXAのインターンシップES対策
JAXAの過去のインターンシップではエントリーシートによる選考が行われています。ここでは過去にインターンシップに参加した方のエントリーシートの回答をご紹介します。
修学状況(どのような勉強を行っているか等)
私は流体工学研究室に所属しており、カーエアコンから噴き出す気流の到達距離の向上に関する研究をしています。近年、自動車業界では車内の快適性に対する要求が強くなっており、その中でもカーエアコンは重要な位置付けにあります。しかし、従来のカーエアコンで気流の到達距離を伸ばすためには多くのエネルギーが必要であり、燃費が悪化してしまう問題があります。そこで、少ない風量でも乗員に強い風を届けられるようにするため、エアコン噴き出し口にタブと呼ばれる複数の三角形状や四角形状の小突起を設置することで、気流の到達距離を向上する手法を考案しました。空気がタブを通過すると、そこから連続的に渦が発生し、気流を挟み込みます。これによって気流の広がりが抑制され、気流の到達距離の向上が期待できます。本研究では、様々なタブの形状をエアコン噴き出し口に設置した際の気流の到達距離を流速測定実験によって調べます。さらに、測定することが難しい渦構造などを数値シミュレーションで解明することで、到達距離が増加する渦構造を明らかにし、実用化を目指しています。
JAXA職員として挑戦したいこと
宇宙というアプローチから、人々の豊かな生活を支えたい。GPS衛星や気象衛星など、宇宙産業は今や、人々にとって当たり前の便利な生活を担保している。そして、今後さらに多くの企業が宇宙に参入することで、新たな技術やサービスが生まれ、人々の生活が豊かになることが考えられる。そのような時代において、私は世界の航空宇宙分野を先導する貴構の新事業促進部にて働き、貴構の技術を民間に波及させていく役割を果たしたい。私がこれまでの人生で培ってきた、諦めずに一貫して取り組む姿勢を活かして、多くの関係者と信頼関係を築きながらパートナーとなることで、貴構の持つ先進的な技術に更なる実用化の可能性を広げられると考えている。
※詳しい選考フローについては申込時に大学に確認してください。
JAXAのインターンシップ参加者の声
次にインターンシップ参加者の声をご紹介します。参加を検討している方は参考にしてみてください。
選考の倍率が高いこともあり参加人数が少なく、実際のチームの中で机上検討や試作機の試験行う実務型のインターンであった。参加者の希望に合わせて、JAXA内の様々な職種の方にお話を聞く機会や見学をする機会を得られた。社員の方の優秀さや同時期にインターンに参加した学生のレベルの高さに圧倒される2週間であった。歓迎会やお疲れ様会、毎日のお昼もご一緒させていただき、沢山のお話を伺えたのが何よりよかった。
航空機の翼に作用する力の計測を実験とCFD(シミュレーション)の両面からアプローチを経験できる貴重な5日間である。JAXAのかたが日々の実際の研究業務で使用している試験設備を使わせていただくことができて、また普段の大学の研究では使用できないような大掛かりな設備の見学もできて興味深かった。
【まとめ】JAXAのインターンシップで宇宙の最前線を体感しよう!
JAXAのインターンシップは倍率、学部による制限などを考えると参加ハードルが高いことは事実です。しかし、参加した学生からは受入人数が少ないからこそ、満足度の高いインターンシップだったという声が多いです。
普段見ることのできない設備や触れることのできない最先端技術を知ることができ、大きな学びになることは間違いありません。
人類の未来を切り開く1人として活躍したいという想いのある方は是非参加してみてください!
投稿者プロフィール
- シナリオセンター卒業後、フリーでソーシャルゲームのキャラクターシナリオを経験。その後就職し、国内最大規模の人材・採用系メディアのライティングを担当。他にも医療メディア、旅メディア、仮想通貨メディア、ブランディング支援メディア、アニメ・漫画・映画メディアなど幅広い執筆経験。ライティング記事、監修記事は2000記事以上。現在は採用バンクを含む3つのメディアの運営者として日々過ごしている。
CMでも話題の大手人材会社の広告ライターを経験し、LPや記事広告などコピーライティングも得意。
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