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就活・面接対策

就活で必要なガクチカって何?採用担当に響く書き方&例文

2021年6月21日

「初めての就活でガクチカが何かもわからない」「内定を勝ち取るためのガクチカの書き方が知りたい」

ガクチカで悩む就活を控えた学生は多いのではないでしょうか。

ガクチカとは学生時代に力を入れたことを略した就活用語で、エントリーシートを書く際に記入したり面接で聞かれたりする項目です。誰でも初めてでわからないことに直面すると不安な気持ちになりますよね。

今回はそんなガクチカで悩む学生の疑問を解決します。ガクチカとは何かという基本の解説から、誰にでも簡単に書けるガクチカを書く方法をお伝えします。

更に内定を取るために大切なポイントや、ガクチカの例文もご紹介!この記事を読めばガクチカに対する不安がなくなり、自分の魅力が存分に伝わるガクチカが書けるようになるでしょう。

もくじ

ガクチカとは一体何なのか?

ガクチカとは学生時代に力を入れたことの略で、就活用語として使われる言葉です。

初めての就職活動でガクチカという言葉の意味がわからず、不安を感じる学生も多いことでしょう。

就活を始めるとまずエントリーシートを作成する時に、ガクチカについて記入する機会が多くあります。しかし難しく考える必要はありません。

ガクチカについて知識を持ち、書き方やポイントを知れば採用担当に響くガクチカを作成できます。

ガクチカは何のために書くのか?

なぜ多くの企業は学生にガクチカを尋ねるのでしょうか。採用担当者がガクチカを知ろうとするのは明確な理由があります。

①企業が就活生の「人となり」を知るため

企業がガクチカを聞く理由は、学生の人となりを把握したいと考えるためです。

ガクチカと聞くと、その学生がどのような人物であるかをおおよそ知ることができます。

企業は学生の人となりの善し悪しを判断している訳ではないので、不安になったり難しく考える必要はありません。

②社風や業務内容に適性があるか判断するため

企業はそれぞれ社風があり、業務内容や配属される部署によって求められる人物像が異なります。

そのためガクチカで学生の人となりの善し悪しをジャッジするのではなく、入社後に無理なく仕事ができるかという適性を見ているのです。

ガクチカは入社前に学生と企業側のミスマッチが起こるのを防止するために頻出される質問であると言うことができます。

③経験を仕事に生かせるか・問題解決能力を知るため

企業はガクチカから、学生時代に力を入れた経験をどのように仕事に生かせるかを知りたいと考えます。

学生の問題解決能力も把握したいと考えるでしょう。なぜなら仕事をすると、頑張った過程より結果を出すことが評価されるためです。

また仕事をすると想定外の問題にも対応する必要があるため、困難に直面した時どのように解決するかも知りたいと考えています。

企業が評価するガクチカのポイントとは

企業はガクチカのどのような点を評価するのでしょうか。

数多くのエントリーシートの中でも採用担当者に響くガクチカを書くために、企業が評価するガクチカのポイントを押さえましょう。

①ガクチカから得た学び・どのように問題解決をしたかという点

企業が評価するガクチカのポイントに、ガクチカから何を学びどのように問題解決をしたかという点があります。

大切なのは力を入れた内容ではなく、「学び・改善や問題解決・結果」がポイントとなります。

学生時代は結果より努力の過程が評価される傾向にありますが、仕事では過程より結果を出すことを重視する傾向があるからです。

②単純明快で説得力があるかという点

誰にでもわかりやすく、説得力があるかという点も評価のポイントです。

難しい言葉や言い回しを用いると、内容が伝わりにくいガクチカになってしまいます。仕事をするようになると、様々な人とコミュニケーションを図る機会が多くなるでしょう。そのため誰にでもわかりやすく物事を伝える能力や説得力は重視されます。

ガクチカを書いたり面接で答える時も、わかりやすく説明できているか、聞き手を説得できるかという点が評価されるのです。

ガクチカの書き方

それでは実際にガクチカを書いていきましょう。文章を書くのが苦手だからと不安になる必要はありません。

ガクチカのテーマを決めて書き方をマスターすれば、誰にでもガクチカを書くことができます。

①基本的な構成

ガクチカには基本的な構成があります。文字数は企業により異なり、100字から500字程度が平均の範囲とされています。文字数制限がない企業もあるようです。

どのようなガクチカにも以下の7つの内容を入れましょう。

  • 頑張った、力を入れた経験
  • 経験に基づく背景
  • 経験の過程で起きた問題点
  • 問題解決のために何をしたか
  • どのような結果になったか
  • 得た学び
  • 学びを仕事にどう生かすか

②STAR法を使って書く

ガクチカを書き始める時にはSTAR法と呼ばれる手法を使ってみましょう。

STAR法はガクチカの骨組みとなり、書きたい内容を当てはめればガクチカの概要が書ける方法です。

STAR法とは

STARとは以下の4つの単語の頭文字です。まずガクチカに書きたい内容を4項目に当てはめます。

大切なのは複数の内容を書かずに一つに絞って書くことです。

  • Situation:学生時代に頑張ったこと、力を入れたことの概要(具体的な数字があれば明記する)
  • Target&Task:その時に直面した課題や問題点
  • Action:課題や問題を解決するためにとった行動
  • Result:最終的に生まれた成果、周りの人々の反応

STAR法で作ったガクチカを文章にする

ガクチカの骨組みを書いたら、自分の言葉で文章になるよう肉付けをして仕上げます。

自然で内容が伝わりやすい文章になるよう心がけましょう。

以下はSTAR法で作ったガクチカの骨組みを文章にする時の一例です。

  1. 私は学生時代( )に力を入れました。
  2. ( )に力を入れた理由は〇〇がきっかけです。
  3. 目標を達成する過程で( )という問題に直面しました。
  4. 問題を解決するために何が必要かを考え( )という行動を起こしました。
  5. その結果問題は解決し、周りの人々からも〇〇だと認めてもらうことができました。
  6. この経験から( )ということを学びました。
  7. 得られた学びや、問題解決に対する行動力を御社の仕事に〇〇のように生かしたいです。

このように文章をつなげるとガクチカが完成します。指定された文字数が少ない程、文章をシンプルに簡潔な内容にまとめる必要があります。

文字数が多い場合でも、長々としたわかりにくい文章は避けましょう。採用担当者は多くエントリーシートに目を通さなければなりません。

相手の立場を考えた文章を書くことが大切です。

ガクチカの具体的なシチュエーション8選

ガクチカの書き方がわかっても、どのような経験をガクチカのテーマにすればよいかわからないと悩む学生も多いですよね。

以下にガクチカに書ける具体的なシチュエーションの例をご紹介します。

ガクチカを考える際にぜひ参考にしてみてください。

①研究

理系の学生で研究室に所属したり、研究をしている場合は研究をテーマにすることができます。

理系の学生は研究内容を生かせる企業を目指すことが多く、研究は数字を用いて結果をわかりやすく示すことができるからです。

研究内容が志望する業種と直結していれば、企業はその学生が即戦力になると判断する可能性があります。

②ゼミ活動

ゼミ活動は理系・文系を問わず、ガクチカに書ける内容です。様々な分野がありますが、理系の研究でない限りあまり内容は重視されないようです。

ポイントはグループワークで目標達成するために、自分が何を考えて行動したかです。会社は組織で成り立っているため、協調性や目標達成のためのグループ内での行動力を評価します。グループのリーダーを経験すれば、得る経験や学びもより増えるでしょう。

③部活、サークル活動

部活やサークル活動に力を入れた経験をガクチカに書くのも良いですね。ゼミ活動と同様に活動の内容が重視されるのではなく、集団活動の中で何に力を入れ行動したかが評価のポイントとなります。

しかし多くの学生がガクチカのテーマに部活やサークル活動を用いるため、部長などの役職について集団を目標に向かって動かした、というような具体的なエピソードがあると差をつけやすくなるでしょう。

④留学

留学もガクチカに書ける題材です。留学には様々なスタイルがありますが、交換留学で海外の大学で単位を取ったというような難易度の高い経験は、よりアピールポイントとなります。海外生活や大学での勉強は、困難に直面することも多いでしょう。

その中で一番自分が成長できたと思う経験をガクチカにするのがおすすめです。

⑤資格取得

勉強と並行して資格取得に力を入れた学生は、資格取得について書くこともできます。その資格を取ろうと考えた経緯や、勉強の過程でどんな課題と向き合い乗り越えたかを伝えることが重要です。

また取得した資格が志望する企業や業種と関連性があると更に良いでしょう。

⑥インターン

企業のインターン経験もガクチカに書ける内容です。

短期インターンでも書くことはできますが、長期インターンの方が学生主体で取り組むプロジェクトが経験できるためより充実したガクチカが書けます。

長期インターンの就業内容は企業の業務と直結する場合もあり、取り組んだ課題や乗り越えた問題などが高く評価されることもあります。

⑦アルバイト

アルバイト経験もガクチカにできる内容です。単に一生懸命励んだという内容ではなく、自分が貢献した内容を具体的に書くのが良いでしょう。

例えば「新規顧客を増やすためにSNSを使った宣伝を提案・実行し、新規顧客数を〇から〇まで伸ばした」など実績のあるエピソードを用いると印象に残るガクチカが書けます。

⑧ボランティア活動

ボランティア活動もガクチカに書ける内容です。

就活のネタのためという動機で経験したものではなく、志や目的を持ってボランティア活動に励んだ経験が良いでしょう。前者の場合、ボランティア活動に参加した動機も不明瞭になりやすく活動自体も薄いものとなりがちです。

もともとボランティア活動に興味があり携わっている学生であれば、主体性のあるガクチカが書けます。

コロナ禍の学生生活でガクチカが減少

コロナ禍で授業をリモートで行う大学が増加し、学生はパソコンでオンライン授業を受けるスタイルが主流となってきました。

そのため大学に行かなくなり、ガクチカに書くような経験が減っている現実があります。部活やサークル活動を始め、予定していた留学を中止した学生も多いでしょう。

しかし行動を制限された学生生活の中からもガクチカを見つけることは可能です。

ガクチカを見つけるための効果的な6つの対処法

学生生活を振り返ってもガクチカが見つからず、困った時はどうすればよいのでしょうか。

そんな時に試して頂きたい6つの対処法についてご紹介します。

①紙に書き出す

ガクチカを見つけるために、思いつくままに経験を紙に書き出してみましょう。

オンライン授業での学びや課題にどう向き合ったのか、より効率良く学ぶために工夫した経験なども挙げられますね。

また趣味に関することなども深く考えずに箇条書きで紙に書き出します。思考が整理され、思わぬガクチカが見つかるかもしれません。

②家族・友人・学校の先生に聞いてみる

家族や友人、学校の先生に自分が何を頑張っていたかを聞くのもおすすめです。自分を良く知っている人に聞くことで、客観的に自分を見つめ直すことができます。

一人で考えていると視野が狭くなり、主観的な考えばかりが浮かびがちです。客観的な意見を聞くことで、自分では気づかなかったガクチカに気付くこともあります。

③日記・ブログ・SNSなどを読み返す

日記、ブログやSNSを投稿するのが習慣の学生は、過去記事を遡って読み返すのもおすすめです。

忘れていた経験を思い出す記事や投稿が見つかる可能性があります。

④アルバイトのことを振り返る

アルバイト先での業務について深く掘り下げ、分析してみるのも良い方法です。

どのような業種のアルバイトでも、大変なことや頑張らなければならない業務を任されることがあります。担当する業務が何に貢献しているかを分析したり、どのような問題に対処したかを改めて考えるとガクチカのテーマになることが見つかるでしょう。

⑤勉強したことを振り返る

勉強を振り返ってみるのも良い対処法です。学生の本業である勉強に力をいれた経験も立派なガクチカの内容となります。

どのような目的を持ってその勉強に取り組み、課題や問題をどう解決したかを意識して振り返ると良いでしょう。

⑥企業のインターンに参加してみる

企業のインターンに参加するのもガクチカを作る良い対処法です。

インターンには短期と長期という二種類があり、可能であれば長期のインターンに参加をすることをおすすめします。短期インターンは多くの学生を招待し就業体験を実施しますが、長期インターンは学生が一定期間主体的にプロジェクトを任される経験をすることができます。

そのためどのように問題や課題を解決をしたか、どのような結果を残したかを具体的に示しやすくなります。

しかし短期インターン経験でも、内容や書き方によっては評価されるガクチカを書くこともできるでしょう。

ガクチカを書く時のNG4選

ガクチカを書く時にもマナーがあり、避けるべき事柄があります。以下の4つのNGポイントを知っておきましょう。

①複数の内容を書くこと

ガクチカに複数の内容を書くのは避けましょう。例えば「部活を頑張りつつ、アルバイトにも力を入れた」というような書き方が挙げられます。

限られた文字数の中で複数の内容を述べると、内容が薄く何を伝えたいのかがわかりづらいガクチカとなってしまいます。

②嘘の内容を書くこと

ガクチカに嘘の内容を書くのもやめましょう。例えばリーダーシップをアピールした内容を書くために「部活の部長を務めた」などの嘘を書くのはおすすめできません。

例え書類選考が通過したとしても、面接でくわしく内容を聞かれた時に辻褄が合わなくなることもあります。

企業や採用担当者は多くの学生に接しているため、そのような嘘を見抜いてしまうでしょう。

③ネガティブ・批判的な内容を書くこと

ガクチカにネガティブな内容や批判的な内容を書くのは避けましょう。このような内容を書こうとする学生はいないと思いますが、ネガティブや批判的であると気付かずに書いてしまうこともあるようです。

例えば「成果を上げるために周りの人を蹴落とした」というような内容です。学生にとっては頑張った経験かもしれませんが、企業からはチームワークを乱す性格とマイナスの評価をされる可能性もあります。

④自己PRと内容が被ること

自己PRとガクチカの内容が被ることも避けましょう。それは自己PRとガクチカは別物で、それぞれ聞く目的が異なるからです。

大まかに言うと自己PRでは自分の性格上の長所や強み、ガクチカでは経験や問題解決能力が問われます。

ガクチカの例文を紹介

実際にガクチカの例文をシチュエーション別にご紹介します。ぜひガクチカを書く際の参考にしてみて下さいね。

サークル活動をテーマにした例文

テニスサークルに所属し、学園祭への出店を提案し実行しました。

サークル活動に疎遠なメンバーも主体的に楽しく準備に参加することで、メンバー減少防止と新規メンバーの増加を図るためです。

「サークル活動が疎かになる」と反対する学生もいましたが、メンバー減少のデメリットと全員で役割分担をすればサークル活動にも支障が出にくいことを説明しました。

また一人一人がやりがいと楽しさを感じられるよう役割の内容を工夫することや、出店することで新規メンバーが増えればよりサークル活動が充実するというメリットも話し、全員に納得してもらうことができました。

その結果サークルにあまり顔を出さなかった学生も準備に参加するようになり、皆の力で出店することができました。

以降退部者が減り、新規メンバーが増えたことでメンバー数は100人を超え、サークル活動もより活気に溢れるようになりました。

誰にでもわかりやすくメリットやデメリットについて説明すれば相手に納得してもらいやすく、計画した内容を自分が率先して行うことが周りの人の気持ちを動かすと学びました。

アルバイト経験をテーマにした例文

大学1年生の頃よりアパレル販売員のアルバイトとして、百貨店内のメーカーに在籍しています。

そこでは接客販売の他に、お客様に百貨店のクレジットカード会員入会をおすすめし、月に10件の新規会員を獲得することを目標とする業務があります。

最初は多くのお客様に入会してもらおうと必死に、全てのお客様にマニュアル通り説明をしていました。

しかしその方法はお客様の関心をあまり引くことができず、目標達成には程遠い状態が続きました。

そこで説明方法の改善を行い、カード会員になると今回のお買い物から〇〇円の割引があり、今後も百貨店内の全店でお得にお買い周りができるかを具体的にご説明するよう工夫しました。

登録に必要なスマホ操作に苦手意識のあるお客様に対してわかりやすく一緒にサポートをしたり、お時間のないお客様にはご自宅からできる登録方法を案内したり臨機応変な対応も必要だとわかりました。

その結果新規会員数を目標まで増やすことができ、百貨店の社員の方から毎月お褒めの言葉を頂けるようになりました。

この経験からマニュアルに沿った行動だけでなく、自ら考え試行錯誤することの大切さを学びました。

【まとめ】ガクチカでは大いにアピールし就活を乗り越えよう

「ガクチカとは何だろう?」という疑問から、採用担当に響くガクチカの書き方の基本をご理解頂けましたでしょうか。

ガクチカについて正しい知識を持ち、そのコツや書き方をマスターすれば誰にでも評価されるガクチカを書くことができます。

まずは学生時代に頑張ったことや力を入れたことを思い返し、ガクチカに書く経験を見つけることからスタートしてみませんか。

あなただけの魅力の詰まったガクチカは、きっと志望する企業や面接官の目に留まることでしょう。

投稿者プロフィール

澄香
澄香
AEAJアロマセラピスト、不動産会社勤務を経てフリーランスライターへ転身。愛知県在住で料理や美容、旅行が大好きです。現在は金融・ビジネス・キャリア・ライフスタイルなどの記事を執筆しています。未経験のジャンルでも綿密にリサーチをして積極的に取り組むことがモットー!いつもわかりやすく役立つ情報をお届けできることを目標としています。またライター活動を通した「理想のワークライフスタイルの実現」も追求中です。

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