例年就活生から不動の人気がある出版業界。その中でも株式会社小学館(以下小学館)は、歴史のある大手総合出版社の1つです。
また出版業界でインターンシップが開催されることは稀であり、情報が少なく選考が高倍率であることも特徴です。
今回は小学館のインターンシップ概要や情報の少ない出版業界のインターンシップについて詳しく解説します。
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もくじ
小学館は歴史のある大手総合出版社
小学館は1922年に創立された歴史のある大手総合出版社です。講談社、集英社と並ぶ三大出版社の1つで、多くの雑誌や書籍を出版しています。
小学館という社名は、創立時に小学生を対象にした学年別の学習雑誌を出版していたことに由来します。
現在は「CanCan・美的」を始めとするファッション誌や「少年サンデー・スピリッツ」などのコミック雑誌、絵本や図鑑、文芸書など幅広く出版を行っています。紙媒体にとらわれず、電子書籍に力を入れている点も特徴です。
そして小学館の文芸活動(賞)からは、毎年新しい才能ある作家が発掘されています。
小学館の文芸活動(賞)
- 小学館漫画賞
- 小学館ノンフィクション大賞
- 小学館児童出版文化賞
- 警察小説新人賞
小学館は日本だけでなくアメリカ、ヨーロッパやアジアなどグローバルな事業展開も行っています。特に教育に関心が高まるアジア新興国の事業拡大に尽力し、2013年にはシンガポールに現地法人を設立しました。
また地球環境保全の社会貢献として「植林事業」にも取り組んでいます。
出版業界のインターンシップの特徴
出版業界のインターンシップの募集や情報は非常に少ないことが特徴です。
小学館のインターンシップ情報をご説明する前に、まずは出版業界のインターンシップの特徴について解説します。
①出版業界のインターンシップ選考は非常に高倍率
出版業界のインターンシップは毎年就活生から人気が高く「長期・短期インターンシップ選考」共に非常に高倍率です。
そして出版業界はインターンシップを行う企業が少ないのも特徴です。
その理由は業務内容が複雑で短期インターンシップでは体験できなかったり、長期インターンシップでは難しく責任のある業務を学生に任せることができなかったりするためです。
従って就活生の人気の高さに反してインターンシップ募集数が少ないためインターンシップ選考が非常に高倍率になります。
②出版業界のインターンシップ内容とは?
出版業界のインターンシップ内容をご紹介します。
1day・短期インターンシップ
1Day・短期インターンシップでは最初に出版業界の基本的な知識を学びます。
1day・短期インターンシップの内容
- 出版業界全体について
- 会社説明
- 事業説明
- 各部署の説明
- 編集の仕事について
- 仕事のやりがいについて など
その後は「編集者・映像プロデューサーの業務」に関連するグループワークやワークショップなどが行われます。
1dayではなく短期インターンシップ(2〜4日程)の場合は更に詳しく業務体験ができることが多いです。
例えば上記のインターンシッププログラムに加えてグループワークによる雑誌や書籍の企画の立案などがあります。
また実務に近い体験である「編集・出版社の営業職・WEBプロモーション」などよりリアルな業務体験ができるでしょう。
長期インターンシップ
長期インターンシップでは特定の役割を担う傾向にあります。例えば下記のような業務があります。
責任のある難しい仕事のため、基本的に社員のサポートをするアシスタント業務となります。
長期インターンシップの内容
- ライターアシスタント
- メディアアシスタント
- 編集アシスタント(稀であることが多い)
- 営業アシスタント
- 運営サポート事務アシスタント など
上記のように出版業界を代表する編集業務は複雑で責任の重い仕事であるため体験できることは稀です。
しかしその他の業務体験であっても貴重な体験であり、出版業界の仕組みや働くイメージを肌で感じることができるでしょう。
長期インターンシップで編集の仕事に関わりたいという場合は、小学館や集英社などの大手出版社ではなく中小企業やスタートアップ企業がおすすめです。
またWEBメディアの運営企業なども編集の仕事に関われる可能性が高いと言えます。
小学館のインターンシップ概要
※現在こちらの小学館1dayインターンシップの募集は締め切られています。今後開催される可能性もありますので、新卒採用ページの登録をおすすめします。
小学館インターンシップの募集が行われることは少ないですが2022年1月にオンラインによる1dayインターンシップが行われています。
そんな小学館の1dayインターンシップについて詳しくご説明します。
小学館コンテンツメーカーの仕事体験講座(オンライン開催)
小学館の1dayインターンシップはオンラインで小学館コンテンツメーカーの仕事を体験できます。
また小学館でのコンテンツづくりを詳しく知ることができます。
コンテンツづくりの重要性とは?
出版業界にとって価値のあるコンテンツを制作することは非常に重要なことです。
その理由はコンテンツ制作には出版物の媒体や流通方法がどう変化しても、必要とされる業務であるからです。
現在書籍を企画し制作すれば売れていた時代が終わり、コンテンツの届け方を巡る出版社間の競争は激しくなっています。
小学館1dayインターンシップのプログラム内容
【プログラム内容】
- 小学館の紹介
- 現場社員による講演
- ワーク(コミックのアオリ文作成・ファッション&情報誌のキャッチタイトル案作成など)
- 現場社員によるフィードバック
- 質疑応答 など
ワークを通じて小学館のコンテンツづくりを一通り体験し学ぶことができます。
小学館1dayインターンシップで身につくスキル
- 新しいアイデアや価値を生み出す発想力
- バイタリティをもって物事に取り組む力
- 現状を分析し目的や課題を明らかにする力
小学館1dayインターンシップの魅力
1日という短期間のインターンシップですが好奇心を刺激するストーリーやキャラクター、また情報を送り出す小学館の仕事について詳しく学べます。
「誰かをワクワクさせたい。世の中を少しでも明るくしたい。世界に衝撃を与えたい。そのための苦労は厭わない。」という信念を持って働く小学館の社員やその社風について理解を深められる点も魅力です。
小学館1dayインターンシップの募集要項・選考フローは抽選!
【募集要項】
- 大学もしくは大学院に在籍する学生(全学部・全学科参加可能)
- 企画&マーケティング系・クリエイティブ系に興味のある学生
【選考フローは抽選】
小学館新卒採用ページよりプレエントリー後、抽選によって決定します。
小学館インターンシップ参加者の体験談
過去に行われた小学館インターンシップ参加者の体験談を2つご紹介します。
引用:みん就
小学館インターンシップ体験談①
会社・社員の雰囲気や対応はいかがでしたか?
会社の雰囲気としては社員同士が話しやすく、企画しやすいような環境づくりがされているようでした。インターンシップにおいても社員の雰囲気がよく、企画をしやすい環境づくりがされていました。また教育関係の仕事を理解されていました。
この企業のインターンを通して学んだことを教えてください
教育の現場だけでなく、家庭にも普及させるような教材づくりを目指している会社だと思いました。その分専門性も求められる為、大学においては教材研究など現場に活きる教材を作ったり、それを現場で実践してみるということが大事だと学びました。
この企業のインターンを受ける後輩にアドバイスをお願いします
教育関係の大学であれば、日頃の模擬授業などから教材を自分で作って実践してみたりすることが大切だと思います。また教材についてどれほどの小学生が理解できるのか、どれだけのニーズがあるのか調査してもよいと思いました。
小学館インターンシップ体験談②
会社・社員の雰囲気や対応はいかがでしたか?
自分が入りたいと思っている会社だったからというのもあるが、みなすごく生き生きと楽しそうに仕事をしているのが伝わってきたし、質問にも誠実に答えてくれて非常に好感が持てた。特に人事の方からはインターンに参加している学生を大事に思ってくれているように感じた。
この企業のインターンを通して学んだことを教えてください
自分はコミックの編集を志望していたが、それ以外の部署の方の話も聞くことができ会社全体について知識を深めることができた。出版社は紙の本だけでなく、デジタル出版も大きな領域になってきており、力を入れていることが分かった。
この企業のインターンを受ける後輩にアドバイスをお願いします
この会社に入りたい!と強く思っている人はもちろん参加すると思いますが、「興味はあるけど無理かな…」などと考えている人にもぜひ行ってほしいです。実際に働いている人と話せば気持ちが変わることもあるし、少しでも興味があるのあなら是非行ってみてください!
出版業界のインターンシップ募集時期・探し方・選考対策
前述したように小学館をはじめとする出版業界のインターンシップは少なく募集時期も他業界と異なる傾向があります。
そんな出版業界のインターンシップの募集時期や探し方、選考対策についてご紹介します。
①インターンシップの募集が行われやすい時期
【短期インターンシップ】
一般的に夏や秋に募集が始まる傾向があり募集期間が長い点が特徴です。そのためインターンシップが開催される時期は「夏の終わり〜秋・冬」となります。
【長期インターンシップ】
前述のように長期インターンシップを募集する出版社は少数です。
募集時期は不定期であるため各出版社のホームページを常にチェックするとよいでしょう。
②出版社インターンシップの効率的な探し方
【各出版社のホームページ】
各出版社や気になる出版社のホームページをチェックします。
またホームページにインターンシップの募集情報が載っていない場合でも出版社に直接問い合わせると募集をしていることもあります。
【大学・大学院のキャリアセンター】
大学や大学院のキャリアセンター(就職課)で相談するのもおすすめです。非公開のインターンシップ情報を得られる可能性があります。
また出版業界に詳しい先生や教授に聞いてみるのも良い方法です。
【インターンシップ専門サイト】
インターンシップ専門サイトで出版業界のインターンシップを探すのも効率的です。
自分の希望する業界を指定して探すことができるので、一度で出版業界全体のインターンシップ募集情報を得ることができます。
③インターンシップ選考対策
今回の小学館インターンシップでは選考が行われませんでしたが本選考ではエントリーシートの記入や面接が行われます。
また今後出版業界のインターンシップで選考が行われる場合のポイントをお伝えします。
【入念な企業研究】
インターンシップに応募する出版社の特徴や、どのようなジャンルに力を入れているのかを事前に調べておきましょう。
応募する出版社が力を入れている書籍や雑誌などに対する知識や自分なりの意見を持ち、エントリーシートや面接の質問に自信を持って答えられることがポイントです。
【編集者の視点も持つ】
出版業界のエントリーシートや面接では「企画力」を問われる質問が多い傾向があります。
例えば「どのような本を作りたいか・作家を売り出すための企画の立て方」など、出版社の実務に沿った深い質問がその一例です。
そのような質問に答えるためには、日頃から書籍や雑誌などの「表紙・タイトル・キャッチコピー」などもチェックしておきましょう。
【様々なジャンルの本を読む】
面接官と本の話題で楽しくコミュニケーションを図ることは好印象を与えるために重要であると考えられます。
そのためには様々なジャンルの本を読み、どのような質問や話題にもある程度答えられる知識が必要です。
【まとめ】小学館のインターンシップは高倍率だが興味があるなら応募してみよう!
小学館及び出版業界のインターンシップについてご理解頂けましたでしょうか?
小学館をはじめ人気の出版業界でインターンシップが行われることは稀なため選考は高倍率となります。
参加するためには定期的に小学館や他の出版社のホームページなどをチェックし、インターンシップ募集情報を集めるよう心がけることが大切です。
また運よく小学館のインターンシップに参加できた折には全ての知識を持ち帰るつもりで臨みましょう。
投稿者プロフィール
- AEAJアロマセラピスト、不動産会社勤務を経てフリーランスライターへ転身。愛知県在住で料理や美容、旅行が大好きです。現在は金融・ビジネス・キャリア・ライフスタイルなどの記事を執筆しています。未経験のジャンルでも綿密にリサーチをして積極的に取り組むことがモットー!いつもわかりやすく役立つ情報をお届けできることを目標としています。またライター活動を通した「理想のワークライフスタイルの実現」も追求中です。
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