資格を保有していると自分の専門性をアピールできます。無資格者と有資格者では、圧倒的に有資格者の方が就職選考で有利になると考えられます。しかし金融業界に就職するにも、どの資格を取得すればよいのか分からずに悩んでいる人もいると思います。
そのような方のためにこの記事では、金融業界に就職する際に選考が有利に進むと考えられる資格をまとめました。金融業界への就職を考えている人にとっては、きっと役に立つはずなので参考にしてみてください。
もくじ
金融業界に就職するなら資格は取得しておこう
金融業界は特に資格が重要視される世界であるため、金融業界への就職を希望する場合は資格を取得しておきましょう。金融関係の資格を取得すると下記3つのメリットがあります。
- 年収がアップする
- 担当できる職種の選択肢が広がり昇進しやすい
- 無資格者に比べて就職・転職でアピールできる
他の業界に比べて金融業界は専門的な知識を必要とするため、資格を保有していないと業務を任せてもらえないという場合があります。また、年功序列ではなく実力主義である傾向にあり、若手であっても資格を取得していてスキルが備わっていれば評価されやすい業界です。
金融業界に就職したいなら必見!取得しておきたい5つの資格
金融関係の資格と言っても、数十種類の資格が存在します。就職・転職でアピールできて、その後の業務にも活かせる5つの資格を具体的に説明していきます。
DCプランナー
DCプランナーとは、一言で表すと「確定拠出年金制度の専門家」です。確定拠出年金とは、公的年金(国民年金と厚生年金)とは別に、将来の年金に備えられる私的年金制度です。DCプランナーは、確定拠出年金の加入者・検討者に対して、確定拠出年金の仕組みや運用方法などの提案・アドバイスを行います。
合格率は40~50%と金融系の資格の中では、比較的取得しやすい資格となっています。
DCプランナーの平均年収は600万円以上
DCプランナーの平均年収は、620万円~1,200万円です。具体的な平均年収は下記の通りです。
- 金融持株会社:914~1,221万円
- 生命保険会社:623万円
- 損害保険会社:1,245万円
「DCプランナー×ファイナンシャルプランナー」や「DCプランナー×中小企業診断士」と言ったように、他の資格と組み合わせることでさらなる年収アップも見込めます。
銀行や保険会社で活躍したい人はDCプランナーを取得してみよう!
DCプランナーは銀行や保険会社などで活躍しています。年金2,000万円問題のように、世間は老後の資産について関心が高まりつつあります。今後はDCプランナーのニーズも高まり、将来性もあると言えるでしょう。
賃金業務取扱主任者
賃金業務取扱主任者の仕事内容は、賃金業に関する法律がしっかりと守られているかの助言・指導などです。例えば、融資額は適切か貸出金利は高すぎないかなどを賃金業務取扱主任者が判断します。
法律により賃金業者の事務所には、賃金業務取扱主任者を1人以上在籍しなければいけないというルールがあるため、賃金業者が無くならない限りは、賃金業務取扱主任者は必要とされます。合格率は30%前後と言われている資格です。
平均年収は300万円以上
賃金業務取扱主任者として就職した場合、平均年収は300~900万円です。具体的な平均年収は下記の通りです。
- 住宅ローン事務:300~400万円
- 住宅ローン営業:400~750万円
- 法人融資スペシャリスト:500~900万円
消費者金融や事業者金融で活躍したい人は賃金業務取扱主任者を取得してみよう
賃金業務取扱主任者は、賃金業を行う消費者金融や事業者金融などで活躍しています。賃金業務取扱主任者は即戦略とみなされる傾向があり、就職・転職する際は有利に働く資格と言えるでしょう。
宅地建物取引士
宅地建物取引士は宅建や宅建士とも呼ばれる不動産取引のエキスパートです。仕事内容は、お客様が土地・建物の売買や賃貸契約する時に、物件の状況や取引条件などを説明することです。このような説明を「重要事項説明」と呼び、宅地建物取引士以外は説明することができません。
合格率は15%前後と言われているため難関資格ではありますが、取得後のリターンは大きいと言えるでしょう。
宅地建物取引士の平均年収は400万円以上
宅地建物取引士の平均年収は400~650万円です。年齢別に見た平均年収は下記の通りです。
- 20代:300~380万円
- 30代:400~480万円
- 40代:500~600万円
- 50代:600~650万円
- 60代:450~600万円
独立を目指せる資格でもあり、独立すると年収は1,000万円以上も狙えます。
不動産業界で活躍したい人は宅地建物取引士を取得してみよう
宅地建物取引士は、不動産業界で活躍しています。不動産業者は事務所の従業員数5人に対して、1人の宅地建物取引士を在籍させなければいけないというルールがあります。そのため、宅地建物取引士を保有している場合は優遇される傾向があり、就職・転職で資格が有利に働くと言えるでしょう。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーはライフプランや税金、資産運用など「暮らしに関わるお金」の専門家です。お客様の希望やニーズを把握して、長期的な資産設計・実行を援助します。ファイナンシャルプランナーの資格1つで暮らしのお金や税金、不動産や住宅ローン、保険・年金など幅広い金融知識が身に付きます。
合格率はファイナンシャルプランナー3級が70%前後、2級が30%前後、1級は80%前後と言われています。1級は実務経験が求められるため、未経験の人でも取得できるのは2級と3級です。
ファイナンシャルプランナー平均年収は300万円以上
ファイナンシャルプランナーの平均年収は300~400万円です。就職する業界によって、年収は大きく変わります。
- 不動産業界:650万円
- 銀行業界:400万円
- 証券業界::400万円
- 保険業界:300~600万円
会社での営業成績を伸ばしたり税理士や公認会計士といった資格と組み合わせたりすることで、さらなる年収アップが見込めます。
具体的な職種を決めていない人はファイナンシャルプランナーを取得してみよう
ファイナンシャルプランナーを取得すると不動産や銀行、証券会社や保険会社などの幅広い金融業界で活躍できます。例えば、宅地建物取引士を取得して、保険会社に就職したいと思っても資格を活かせません。しかし、ファイナンシャルプランナーを取得していれば、保険会社でも不動産会社でも資格を活かせます。
金融業界に就職したいが、具体的に何をやりたいかは決まっていないという人は、幅広い業界で活かせるファイナンシャルプランナーを取得してみましょう。
証券アナリスト
証券アナリストは、株価を分析して投資すべきかどうかの判断材料を提供していきます。具体的な仕事内容は、企業の財務状況分析や株式市場の分析などです。証券アナリストの合格率は50%前後と言われているため、比較的取得しやすい資格と言えます。
証券アナリストの平均年収は600万円以上
証券アナリストの平均年収は600~700万円です。具体的な平均年収は下記の通りです。
- 証券会社:660万円
- 投資信託会社:650万円
- 生命保険会社:630万円
- 金融機関:640万円
国内の金融機関で就職する場合は平均年収に大きな差は生まれませんが、ヘッドハンティングにより外資系の証券会社で働くと平均年収はグッと上がり1,000万円前後と言われています。
資産運用系の会社で活躍したい人は証券アナリストを取得してみよう
証券アナリストは、証券会社や投資運用会社などで活躍しています。証券アナリスト取得に向けて知識を蓄えていると、その過程で財務分析の基礎知識も身に付きます。将来的には財務分析の基礎知識を活かして、コンサルティング会社や大手企業のIR分門での活躍も期待できます。
金融業界の就職選考は資格取得で有利に進めよう!
金融業界は資格が重要視される業界です。未経験であっても資格を取得していると、資格取得の努力やその専門性を評価され、選考が有利に動く場合もあります。合格率も30~50%と高くはありませんが、しっかりと知識を蓄えればきっと合格できるはずです。
投稿者プロフィール
- ウシ科 ウシ属 サイヨ牛。就活で100社落ちた経験、就職するも牛を牛とも思わない企業に嫌気がさして退職。それ以来、だれよりも求職者の手助けをしたいと考え、採用メディアを作り上げることを決意した。
採用に関する情報を銀行のように貯めて、だれもが引き出せるようにとの想いで採用バンクが誕生。特別編集長として求職者側に寄り添ったアドバイスを得意とする。
今では「サイヨ牛ケンくんは採用試験のプロ」と呼ばれるまでに至った。
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