就職活動で1番最初の難関と言えば、筆記試験です。筆記試験をパスできなければ、次の選考に進むことができません。この記事では、就職試験で行われる筆記試験の対策やどのような問題が出題される傾向にあるのかなどを解説していきます。
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もくじ
筆記試験で落ちるのを防ぐ方法は?
就活での筆記試験は、以下のような点を確認するために行われます。
- 一般常識や基本的な教養を持っているか
- 規定ラインに達しているかを確認するため
企業は優秀な人材を採用したいと思い筆記試験を実施します。そのため、企業が定めた最低ラインの一般常識や教養がないと判断された場合は、採用の道が途絶えてしまいます。しかし、逆に筆記試験をしっかりと押さえておけば次の選考へ難なく進むことが可能なのです。
筆記試験は事前の準備が必要
筆記試験では、事前の準備がとても大切になってきます。どのような筆記試験が出題されるのか分かった時点から勉強をするなど、試験日から逆算して動くことが大切です。
どのような試験であっても、簡単な問題は書店で購入できる参考書に載っている問題とほぼ変わりません。問題集を購入して1度解いただけでも得点力はかなり変わると思いますので、無駄だと思わずにしっかり取り組みましょう。
時間配分をしっかり行う
点数が低い学生に当てはまるのが時間配分ができていないことです。問題は順番に進めていくのではなく、難しい問題は最後に後回しにする諦めの良さも大切です。
大前提として全ての問題に目を通してから、解ける問題を回答し、難易度の高い問題を最後に回答する方法も得点を伸ばすコツです。
筆記試験の種類と対策
一言で「筆記試験」と言っても、さまざまな種類があることをご存知でしょうか?自分が受験する筆記試験の特徴を事前に確認し、対策を取ることで当日慌てることなく試験に臨むことができると思います。それぞれどのような試験なのか解説していきます。
①SPI
就活で出題される筆記試験を考えたときに、多くの企業で採用されていると言っても過言ではない「SPI」皆さんも1度は聞いたことはあると思います。この試験は、WEBでテストを受けることが可能です。就活を行うにあたり、このSPIの対策を行うことは必須だと言えるでしょう。
しかし、SPIにははっきりとした合格ラインが設けられているわけではありません。3割程度の得点率で合格の企業もあれば、8〜9割の得点を求められる企業もあります。
受験者の多い大手企業であれば、1次選考前のふるいにかける手段として合格ラインを高めに設定されていることも考えられます。
SPIは、主に以下の科目で構成されています。今回は基礎能力検査の対策についてお伝えしていきます。
- 性格検査
- 基礎能力検査(言語・非言語)
- 英語検査
- 構造的把握力検査
言語分野(基礎能力検査)
SPIの基礎能力検査の制限時間は、非言語と合わせて35分間です。問題数に制限はありません。
例年の傾向では、受験者の解答の正答率が高いとそれにつれて出題される問題の難易度がどんどん上がっていくようです。そのため、時間や難易度のめんで余裕があって終わるということはほとんどと思われます。ここで出題される問題は以下のような内容です。
- 二語関係
- 熟語
- 語句の用法
- 文の並べ替え
- 空欄補充
- 長文読解
非言語分野(基礎能力検査)
非言語問題も言語問題とセットで出題されます。こちらも問題数の制限はありません。非言語分野では、以下のような問題が出題されます。
- 推論
- 順序や組み合わせ
- 割合と比
- 損益算
- 料金割引
- 仕事算
- 速度算
- 集合
言語分野、非言語分野いずれも中学・高校レベルの問題が大半を占めていますので、事前に問題集などを使って勉強を行うことが効果的です。
玉手箱
大手や人気企業で採用されているWEBテスト。自宅のパソコンで受ける「自宅受験型」のテストとしてトップシェアを誇っています。出題される科目は、能力テストと性格テストで構成されています。
能力テストは、それぞれ複数の問題形式があり、企業ごとに異なる組み合わせで出題されます。出題される内容は以下のとおりです。
- 四則逆算
- 図表の読み取り
- 表の空欄の推測
- GAB形式の言語
- 趣旨把握 など
主に総合商社や専門商社、証券・投資銀行などで出題された実績があります。
玉手箱を押さえるために必要なものは、ズバリ電卓です。計算分野の問題を素早く回答するためには必須のアイテムですのでスマートフォンやタブレットではなく電卓を用意するようにしましょう。
玉手箱で出題される問題も、書店で購入できる参考書を勉強しておくことでカバーできます。WEB試験向けの参考書も販売されていますので、購入することもおすすめです。
企業が独自に作成した一般常識問題
WEB試験で行われる筆記試験以外にも、企業が独自に作成した一般常識を問う問題が出題されることも考えられます。一般常識問題の対策は、何から始めたら良いのか、どのような分野を事前に勉強しておけば良いのか検討がつかないかと思います。
ですが、こちらも対策を事前に取ることで得点を稼ぐことが可能ですので安心してください。
一般常識問題として、出題される可能性がある内容は以下のとおりです。
- 時事問題
- 国語に関する問題
- 算数に関する問題
- ビジネスマナー
- 社会に関する問題
一般常識問題の対策
一般常識のように出題の幅が広い場合、どのような対策を取れば良いのかわからなくなってしまいますが、このような準備を行うことで落ち着いて試験に臨むことができると思います。
新聞やニュースを確認する
筆記試験だけではなく、面接時にも時事問題について問われることがあるかもしれません。就活中は普段新聞やニュースを全く見ないという方でも、毎日確認することが大切です。
また、自分なりにそのニュースを見てどのように感じたか、意味がわからなければ自分で調べるようにするといざというときに役に立つでしょう。
過去の問題を解く
国語や算数などの問題については、参考書で勉強することができます。ビジネスマナーについては、秘書検定の参考書やビジネスマナーについて書かれている書籍に一通り目を通すようにしましょう。
最近では、スマートフォンのアプリで時事問題や一般常識について学ぶこともできます。電車やバスに乗っている時のすきま時間などを利用して勉強をするのもおすすめです。
仮に、学んだビジネスマナーが問題として出題されなかったとしても、社会人として働く上で必要となりますので、学んで損はありません。
筆記試験は事前の準備で合否が決まる!
就活は、エントリーシートの作成や企業説明会の参加など慌ただしく過ぎていきます。そのため筆記試験は、少し軽視されがちです。しかし、筆記試験は幅広い分野から出題され、問題数も非常に多いです。自分自身でしっかりと計画を立てて勉強を行わなければ、これまでの努力が水の泡となってしまいます。
あくまで筆記試験の結果次第で、面接に進むことができるか否かが決定しますので、事前の準備をしっかり行うことが大切です。出題される問題の傾向を分析したり、実際に過去の問題を解いておくことで回答率も高くなります。後悔のないように、全力で筆記試験に臨むようにしましょう。
投稿者プロフィール
- 公務員→WEB制作会社→フリーライターに転身。沖縄で2児の子育てに奮闘中!
趣味はサーフィンとキックボクシングのアクティブ女子です。
文章を読むのが苦手な方でも「この記事は面白い!」と思えるようなライティングを心がけています。
これまで執筆したジャンルはライフスタイル・金融・キャリア・自動車などさまざま。
これからも有益な情報をたくさん発信していきますのでお楽しみに!