比較的収入が得られ、安定した就職先というイメージがある金融業界は、人気の就職先の一つです。金融業界で内定をもらうには、選考のときに他の人と差別化を図る必要があります。
そこで今回は金融業界で就職を目指す人が、他の人と差別化を図ることができる志望動機の書き方をご紹介します。ポイントをおさえたうえで作成した、例文もご紹介しますので、参考にしてください。
もくじ
金融業界の特徴
金融業界には、銀行・証券などのほかに、生命保険会社や政府系金融機関などがあります。また銀行と一言でいっても、メガバンクや地方銀行、外資系投資銀行など様々な種類があります。
生命保険会社は就活生全体から特に人気を集める業種で、金融業界のみならず全業種の人気ランキングの上位に入っています。また、外資系投資銀行は高学歴でなければ入社することがむずかしいといわれるなど、業種や企業によって特徴が異なります。
志望動機を書く前に準備してほしいこと
志望動機を書くために、必要になるものがあります。
- 自分史
- 就活の軸
これらが必要になる理由と、準備の仕方について解説します。
自分史を書く
自分史は自己分析をするために書きます。自分史を書くことで仕事に対する考え方や自分のアピールポイントがどこなのかを、客観的に知ることができます。また、業界や企業を選ぶきっかけになるエピソードを考えるもとにもなります。
自分史は以下のステップで書くことができます。
- 印象に残っているエピソードを書き出す
- 書き出したエピソード別に自分が感じたことや考え方を書く
- 自分の価値観や行動パターンを知る
高校・大学時代に印象に残っているエピソードをできるだけたくさん書き出します。エピソード別に、うれしかった、悔しいと思った、責任を感じたなど自分が感じたことや考え方を書きます。客観的に自身を見たうえで書き出した過去の自分のエピソードの中から、自分の価値観や行動パターンを導き出します。
就活の軸を考える
就活の軸とは、自分の中で絶対に譲ることができない仕事に対する価値観や基準となる考え方のことです。面接で質問されることも多く、選考対策のために考えている方も多いでしょう。
就活の軸は以下のステップで書くことができます。
- 自分史で導き出した自分の価値観をできるだけ多く書き出す
- 大切にしたい項目順に順位付けする
- 3つ程度に絞り込む
自分史で導き出した自分の価値観をできるだけ多く書き出しましょう。多くの中から選ぶことで、より納得のいく就活の軸を作ることができます。次に自分の中で大切だと思える順に並べます。さらに就活の軸にするために簡素な文章にします。そして項目を3つ程度に絞りましょう。
金融業界の志望動機の書き方のポイント
金融業界の志望動機の書き方のポイントを解説します。
数多くある企業のなかからその企業を選んだ理由を明記する
金融業界は他の業界とは異なり、業界内でも領域が多岐にわたり、業務内容が大きく異なるのが特徴です。
このため企業側は、幅広い分野のなかからなぜ自社を選んだのか、自社が第一希望なのかどうかを確認しようとしています。これは入社後、早期に離職してしまいそうな人を採用しないようにするためです。
なぜその企業を選んだのか、志望する企業が取り扱う具体的な商品内容や業務内容に触れながら志望動機を明記しましょう。
求められているような人材であることをアピールする
企業は自社が求めている人物像を積極的に採用しようと選考を行なっています。金融業界の企業が求めているのは以下のような人物です。
- コミュニケーション能力が高い人
- 信頼関係を築ける人
- 積極的に情報を集めて成長していける人
- 自己管理ができる人
顧客とコミュニケーションを積極的に行なう場面が多い金融業界ではコミュニケーション能力が高い人を求めています。また、金融商品を扱う上で信用は大切です。信頼関係が築ける人間であることをアピールするのもいいでしょう。
近年、金融業界では金融とITとを掛け合わせたサービスを提供する動きが高まっています。また規制緩和による変化も大きい業界です。このため、新しい情報を収集し、そこから学び、順応していける能力も求められています。
金融業界は体力や精神力が必要な業界です。自己管理をしっかりと行なえる人物であることもアピールポイントになります。自分がどのような人物であるのかをアピールするときは、具体的なエピソードを添えて伝えましょう。
将来的にどのように働きたいか・どのように活躍できるのかを書く
入社後、自分がどのような働き方ができるのか、どのような活躍ができるのかを書きましょう。そのとき、現在保有している資格やスキルについて触れるといいでしょう。現状どのような努力をしているのかも記載します。
その上で、今後自分がキャリアアップしていけると考えているのかを書き、採用担当者にその姿を想像してもらえるようにしましょう。
ポイントをおさえた金融業界の志望動機の例文
ポイントをおさえたうえで作成された志望動機の例文をいくつかご紹介します。参考にしてください。
なぜその企業なのかを明確にした志望動機の例
私は自分自身が生まれ育った地域企業を支える一員として働きたいと考え、貴行を志望いたしました。私はもともと、地元に対する愛着がなく、大学進学とともに地元を離れ、その後も地元に戻ろうと考えていませんでした。
しかし、金融業界に興味を持ったことから、様々な企業についてリサーチしました。貴行についても調べるなかで、地元に関する貢献度が高いことを知りました。地域が様々なものに支えられていることを改めて知り、さらなる発展に自分も携わりたいと考えるようになりました。
それからは金融に関する資格取得に向けて勉強もはじめました。入社後は、サービス業のアルバイトで培ってきたコミュニケーション能力を活かして、地域の方々の生活をサポートしていきたいと考えています。
企業の戦力になれることをアピールする志望動機の例
私は信頼をベースに資産の運用計画を提案する仕事に憧れ、貴社を志望いたしました。私は学生時代、塾講師のアルバイトをしていました。そのなかで、塾生だけではなく、保護者や他の講師たちとの信頼関係を築きあげる大切さを学びました。
私はこの経験を、個人の資産運用に関する商品を多く扱う貴社で、営業職として働くときに役立てることができると考えています。入社後は、お客様と信頼関係を築き、人の人生に貢献できる仕事をしたいです。
将来活躍できる人物であることを伝える志望動機の例
私は貴社を、多様化する金融ニーズに対応しながら成長を続ける企業であると感じ志望いたしました。私は仕事を通じて常に新しいことに挑戦し、成長していきたいと考えています。
私は学生時代、部活動を通じて新しいことに挑戦し、達成することに数多くの喜びを感じてきました。仕事を通じてもその喜びを得ることが理想です。企業の成長とともに新しいことに挑戦できる環境がある貴社で働くなかで、自分自身も成長していきたいと考えています。
意欲が伝わる志望動機で金融業界の内定に一歩近づこう
採用数が比較的多いとはいえ、志望する人も多い金融業界。より意欲的に働いてくれる人を企業は求めています。志望動機では、その企業でなければならない理由を伝え、自分は企業に求められている人物であることをアピールしましょう。
また、企業で活躍できることを採用担当者に想像してもらうことができれば、内定に繋がる志望動機が書けますよ。
投稿者プロフィール
- ウシ科 ウシ属 サイヨ牛。就活で100社落ちた経験、就職するも牛を牛とも思わない企業に嫌気がさして退職。それ以来、だれよりも求職者の手助けをしたいと考え、採用メディアを作り上げることを決意した。
採用に関する情報を銀行のように貯めて、だれもが引き出せるようにとの想いで採用バンクが誕生。特別編集長として求職者側に寄り添ったアドバイスを得意とする。
今では「サイヨ牛ケンくんは採用試験のプロ」と呼ばれるまでに至った。
最新の投稿
- PR2023.07.27高間慎一氏はどのような実業家?シンガポール在住の日本人経営者の謎に迫る!
- PR2023.01.22高間慎一とはどんな人物?シンガポールでの活動内容を調査
- 企業・業界研究2022.12.08セブンプロジェクトの評判や口コミは?社内研修も整う医療系企業!
- その他2022.08.31マーケティング合宿(マ宿)とは?概要やメリット・デメリットを解説