長い就職活動を終えて、やっと掴み取った採用の切符。ですが、社会人になって一番最初に驚くのがきっと、歓迎会での『一発芸』ではないでしょうか?毎年多くの新入社員の頭を悩ませています。しかし、上司や先輩との距離が一気に縮まるかもしれない千載一遇のチャンスでもあります。
そこでこの記事では、新入社員向けに「おすすめの一発芸」をご紹介します。誰でも簡単にできるものばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。では、さっそく見ていきましょう。
そもそもなぜ新入社員歓迎会で「一発芸」なのか
新しく入ってきた社員との親睦を深めるために行われる新入社員歓迎会ですが、なぜ一発芸なのでしょうか?人前に立つのが苦手な人やそうではない人でも憂鬱な気分になりますよね。しかし、会社側は、嫌がらせで一発芸をやらせているわけではないのです。新人はなんとなく一発芸をやるのではなく、その意味や目的を理解しておきましょう。
新入社員が挨拶として一発芸をやる目的
新入社員のお披露目
一番の目的は新入社員のお披露目です。入社直後の通常の挨拶ではなかなか全員は覚えられませんし、新入社員の人物像も伝わりません。部署が違えば尚更です。新しく入った若手を少しでも理解してもらうため一発芸を行っています。
宴会を更に盛り上げる
宴会がある程度進んだときに、幹事が場の雰囲気を変えるために新入社員へ一発芸の披露を求めることがあります。「新入社員じゃなくてもいいのでは?」と思うかもしれませんが、先ほども言ったように新入社員のお披露目の場でもあるので、ここは進んで一発芸をやった方が名前を早く覚えてもらえます。
一発芸は「トラブル対応力」の試験
一発芸には上司や先輩の「みんなにこの子を知ってほしい」といった親心も込められています。また、一発芸を振られたときの対応力を見て、仕事でトラブルが起こったときにこの子はどう対処するのか、と仕事と重ねて見ている上司もいます。「やりたくない」の一点張りでは今後の仕事に影響する可能性もあります。ただの飲み会の一発芸ではなく「仕事の一つ」と心を得てやってみましょう。
新入社員が一発芸で気を付けることは?
恥ずかしがらずに思い切ってやる
一発芸は誰でも恥ずかしいものです。だからといって「恥ずかしい」とモジモジしていたら余計、披露しにくくなります。ダラダラと時間を使うと宴会も盛り下がってしまうので、ここは思い切って来るもの拒まず、サッとやって次の人にバトンタッチしましょう。
全員が知っていそうなネタを選ぶ
若者の間だけで流行っているネタだと、年齢が上の上司や先輩は知らない可能性もあります。知らないネタを披露されても宴会は盛り上がらないですし、「面白い」とは思えないですよね。なるべく、全員が知っていそうなネタを選ぶようにしましょう。
わかりやすいシンプルな一発芸にする
宴会の一発芸は、時間がかかると見ている側が飽きてしまう可能性もあります。そのため、パパっと終わるシンプルな芸を選ぶようにしましょう。
新入社員の挨拶でおすすめの一発芸
お笑い芸人のネタ
お笑い芸人のネタは、誰にでもできますし、安定してウケを狙うことができます。よくテレビで見かける芸人さんは誰でも知っているので有名なネタを選ぶようにしましょう。ただ真似をするだけでなく、内輪ネタでアレンジするとさらに盛り上がります。
- ピコ太郎「PPAP」
- ブルゾンちえみ「35億」
- チョコレートプラネット「TT兄弟」
- FUJIWARA 原西
- ひょっこりはん
- オリエンタルラジオ「武勇伝」
- COWCOW 「あたりまえ体操」
- テツ and トモ「なんでだろう」 など
モノマネ
これは得意な人のみに限られてしまいますが、モノマネも鉄板の一発芸です。1人でやるのではなく、新入社員全員で順番にネタを披露して、誰が一番似ているかを拍手の大きさで決めるという形式も宴会がとても盛り上がります。
手品
手品はどの年代にも喜ばれ、宴会も盛り上がる一発芸です。今は東急ハンズや100均でも手品グッズが購入でき、YouTubeでも「手品のやり方」の動画がアップされているので練習すれば誰でもできます。トランプ、コインを使った手品は通常の居酒屋でも披露できるので一番おすすめです。
けん玉
けん玉さえあれば、どの会場でもできるのでおすすめです。けん玉を趣味にしている人も多いので、けん玉好きの先輩や同僚と一緒にやっても盛り上がります。
早食い
早食いは飲み会の席ですぐにできるのでおすすめです。新入社員同士や先輩を指名して早食い勝負をすれば、とても盛り上がります。負けた方は罰ゲームとして、山盛りわさび寿司を食べるなどするとさらに盛り上がります。
ルービックキューブ
昔流行した「ルービックキューブ」という6面体の色をそろえるパズルがあります。これは得意な人でないと6面揃えるのはなかなか難しいのですが、もし得意であれば一発芸として披露しても良いでしょう。
似顔絵描き
絵が得意な人は、宴会の参加者や芸能人の似顔絵を描いてみましょう。そっくりに書いても盛り上がりますし、アレンジして面白く描くのもおすすめです。
ダンス・歌
宴会の会場によってはダンスや歌ができない場所もありますが、新入社員全員でやれば宴会は大盛り上がり間違いなしです。1人で歌うよりはなるべく人数を巻き込んで大勢でやりましょう。全員での練習が必要になりますが、同期の仲も深まるのでおすすめです。
自分の特技を披露する
学生時代にクラブ活動の経験があれば、そこで得たスキルを披露するのもおすすめです。Y字バランス、リフティング、パントマイム、ラップ、ボイスパーカッションなど、レベルの高いものを披露できれば、上司への効果的なアピールとなります。
社内の内輪ネタをクイズに
あらかじめリサーチを行い、社内でネタを収集しておきましょう(失礼にならない程度に)。それをクイズ形式にして参加してもらうと、宴会はとても盛り上がります。
- ○○課長がいつも頼む居酒屋のメニューは?
- 最近ジムに行きはじめた○○君、その目的は?
- 新入社員の中で、今年一番に叱られた人と、その内容は?
他にも「私は誰でしょう」のクイズなどもおすすめです。
- 小さい頃の写真を使う
- デスクの写真を撮って誰のデスクか当ててもらう
どうしても一発芸をやりたくない時はどうすればいい?
ここまで誰にでも簡単にできる一発芸をご紹介しましたが、それでも「どうしてもやりたくない」という人がいると思います。そんな時の回避法をご紹介します。
宴会に嬉しいグッズを配る
飲み会の時に嬉しいアイテムを全員に配布して「こんなこともあろうかと、これを用意しておきました!これで許してください!」と言って回避するのもOK!「気が利く子だな」と上司にも良い印象が残ります。おすすめアイテムは以下の通りです。
- ウコンなどの二日酔い止めアイテム
- 飴やガム、フリスクなどのお口直しアイテム
ノリの良い先輩にパスする
予め、同じ部署の先輩や仲の良い先輩にどうしてもやりたくないことを伝え、代わりに一発芸を披露してもらう方法もあります。お礼としてランチをご馳走するなど、フォローも忘れずに。
一発芸を回避するポイント
新入社員が一発芸をやっているのに、自分だけやらないのは後ろめたさがありますよね。ただやらないだけでは「やりたくないことから逃げる子」と思われてしまいます。少し気の利いたアイテムや周りに助けてもらうなど、ちょっとした工夫で印象が大きく変わります。
まとめ
社会人になって宴会での一発芸に戸惑ってしまうかもしれませんが、先輩や上司に自分を覚えてもらう良い機会です。やりきってしまえば、安堵感と充実感も沸いてきます。
一発芸を披露する目的は、
- 先輩や上司の「親心」であり、想いが詰まっている
- 自分の人柄を知ってもらう
- 「これからどんな仕事も頑張ります!」とアピールできる
ただの飲み会の一発芸ではなく、今後の人間関係や仕事にも関わってきます。「一発芸をやってやるぞ!」くらいの気合いで臨んだ方が緊張も和らぎます。強気で自分に活を入れて乗り切ってくださいね。