【新卒】自己PRに悩む学生必見!評価を爆上げする3つのアピールポイントと例文

2019年10月17日

新卒学生にとって、はじめての就職活動。その中でも自己PRは必ず採用に大きく響いてきます。とはいえ、実際に何を伝えれば採用担当者に評価されるのかわからないですよね。今回は新卒で自己PRの文章を書くときのポイントと例文を解説していきます。

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自己PRは企業に自分を売り込むため行う

就活で切っても切れないのが自己PRです。なぜ就活では自己PRを行わなければならないのか、その理由をしっかりと理解していなければ良い自己PRを行うことはできません。まずは自己PRを行う理由について解説していきます。

自己PRは、企業に自分自身を売り込むために行います。面接の時間は限られていますが、その限られた時間の中でいかに自分の強みを理解してもらえるか、企業にどれくらい貢献することができるのかをPRすることで、企業にとって必要な人材と判断され、結果的に内定を勝ち取ることができるのです。

就活を行っていると、自己PRは「ただ自分のアピールポイントを話せばいい」と思ってしまいがちですが、そうではなく企業が求めている人材と自分がマッチしていると訴えかけるような自己PRが効果的です。

就活でかなり大切なポイントとなる自己PRですが、具体的にどのようなポイントを企業は見ているのか知りたい就活生も多いのではないでしょうか。就活生が自己PRを行うときに企業が見ていると言われているポイントがこちらです。

企業が自己PRを評価する時のポイント

企業側が見るポイントとして考えられるのがこちらです。

  • 就活生の強みや能力は何か
  • 相手の人柄を知りたい
  • 企業研究を行なっているか確かめたい
  • 仕事への適性があるかの判断材料にしたい
  • 入社意志が固いのか知りたい
  • 志望者の価値観を知っておきたい
  • 社風とマッチしているか把握したい
  • 個性的な部分を引き出したい

企業はより多くの利益を求めて成長をすることを目的としているのがほとんどですので、企業に利益をもたらしてくれるような人材に就職してほしいと思っています。

そのため自己PRなどでも、就活生の強みやどのような能力を持っているのか、入社した時にどのようなプラスになるのかを企業は重点的に見ています。

自己PRの文章を考える前に、その企業がどのような人材を求めているのかをきちんと調べて自分と照らし合わせ、企業が求めている点と自分が持っている強みをうまくリンクして文章を作成すると採用担当者に刺さるのではないでしょうか。

もちろん文章の書き方は非常に重要となります。次に自己PRを書くときにどのようなポイントに注意したら良いのかを見てみましょう。

新卒の自己PRを書く時のポイント

意外と知られていないのですが、新卒と中途採用では自己PRの書き方が全く異なります。中途採用の場合は、これまでどのような実績を収めてきたのか、実務経験をPRすることができます。

しかし、今から社会人となる新卒にはもちろん実務経験はありません。そのため新卒が自己PRを行う際には、以下のような点を取り上げてPRすると良いでしょう。

  • アルバイトでの経験
  • ゼミ活動で得た自分の能力
  • 部活動やサークルなどでの活躍
  • 慈善活動やボランティアなどで頑張ったこと など

上記のような経験を上手に盛り込むことで、企業の採用担当者に響きやすい自己PRを行うことができます。

それでは、新卒の自己PRではどのようなポイントに注意したら良いのかを解説していきます。

①伝えるべきことは1つに絞る

新卒での自己PRは長々と書けばいいというわけではありません。伝えたいことが多いことのはとてもいいことですが、あまりにも情報量が多すぎると「結局何が言いたかったのだろう」と相手が理解し難い文面になる可能性があります。

面接の時も同様に、話があまりにも長く結論までの過程を事細かく説明して結果や結論がわからなかったとなりかねません。

だからこそ伝えるべきことは1つに絞るようにするのがおすすめです。

例文

  • 私は責任感が強いです
  • 私は誰よりも行動力があります

②結論から述べる工夫をする

履歴書やエントリーシート、面接に関係なく、まずは自分の長所やPRしたい事柄は最初に結論として伝えるようにしましょう。詳細を説明しながらPRをするよりも、一言で端的に結論を述べた方が相手に伝わりやすくなります。

ですので、1番最初に伝えたい結論を述べその後になぜそのように思うのか、そうなった訳など裏付けをつなげていくような構成にすることでシンプルかつ伝わりやすい文章となります。

例文

  • 私の強みはコミュニケーション能力だと思います。なぜなら…。
  • 私の長所はグループをまとめることができることです。大学3年の時に…。

③結果を明示する

自己PRを行う際に大切なのは結果を明示することです。なぜなら、企業は利益向上のために活躍してくれそうな人材を求めているからです。結果を出すまでの過程ももちろん大切ではありますが、企業は過程よりも結果を出す人を重要視している傾向が高いです。

つまり、頑張ったが結果が出なかったなどの自己PRはアピール力が弱くなりますし、むしろ結果を出すことができない人と思われるかもしません。

エピソードを交えて自己PRを行う場合は、明示できる結果や利益が得られたのかがわかりやすいようにしましょう。

例文

  • 大学2年生の時に〇〇の勉強に力を入れ、〇〇の資格を取ることができました
  • アルバイトで過去最高額となる〇〇円の売り上げを出すことができました

アピールポイント別の自己PR

次に、アピールポイント別の自己PRの仕方を解説していきます。

①責任感を強みにした自己PR

企業にとって、仕事に対して「責任感」がある人物かどうかは重要な部分です。仕事をする上で責任感というのは非常に重要であり、なくてはならない資質なのです。

責任感に対してサークルや、部活など過去の経験から積極的にアピールできるエピソードがあるならぜひ攻めていきましょう!ちなみに、「私は責任感を持って仕事を行うことができます」というフレーズを採用担当者は聞き飽きているので、表現を変えてアピールすると、他のライバルと差がつけやすいです。

例文

私は映画製作サークルで監督兼脚本という立場を任されており、常に「スケジュール管理は徹底する」を意識していました。

というのも前任の担当者が時間にルーズだったため、コンクールの応募に間に合わないという事態が発生したのです。関係者にも迷惑をかけて、歴史あるサークルの名に傷がつき、私はその信用を取り戻したいと考えました。

そこで、自分は必ず周りの期待を裏切らずに、いい作品を残そうと誓ったのです。私は達成のためにあるルールを設けました。

  1. 脚本は締め切り3か月前に仮原稿をアップする
  2. 学校内オーディションを廃止し、アカデミー所属でプロとして活動する役者を雇う
  3. 1ヶ月かけてスタッフとキャストで脚本の再編を行なう
  4. 1ヶ月で取り終える内容に対して、不測の事態に備えて2ヶ月の撮影機関を設ける

勉強やアルバイトの合間をぬって脚本執筆を行なったので、肉体的疲労は確かにありました。でも、この取り組みが功を奏し、ブラッシュアップされた作品はコンテストで準グランプリを獲得したのです。一切の妥協を許さない徹底ぶりが成功を収めたカギだったのだと考えています。

②行動力強みにした自己PR

社会人となると「行動力」は必須です。指示をされないと行動することができない人材を企業は求めていないですし、主体的に動くことができる人材に入社してほしいと多くの企業は思っています。

そのため、行動力をしっかりとPRすることができ、他の就活生と差別化することで企業から高評価を勝ち取ることができるのです。行動力を強みにした自己PRでは、結果よりも取り組んだ内容が重要視される可能性が高いです。課題達成に向けてどのような行動をしたのかを具体的に述べるようにしましょう。

例文

私は人が嫌がることに対して率先して動き、また他人と違うアプローチで困難を乗り越えることができます。

学生時代、私は知り合いが経営するコンビニでアルバイトをしていたのですが、毎年12月になるとクリスマスケーキの売上を上げるために、店員がケーキを買うという行動に疑問をいだいておりました。

私は売る側の行動に問題があるから売れるものも売れないと考えたのです。そこで私はいくつかの施策を打ち出し、店長に頭を下げて実行させていただきました。その施策は主に3つです。

  1. 周辺の住人に対してチラシを配ることで商品の認知度アップを図る
  2. 近隣の幼稚園にお願いして、チラシを園児に配ってもらい、親御さんからの注文を募る
  3. レジでの対応の際に常連さんには積極的に話しかける

以上の行動を取ったところ、なんと売上は昨対比で7倍まで跳ね上がりました。

コンビニのクリスマスケーキはノルマが厳しく、店員自ら大量に買う「自爆買い」が当たり前でしたが、私のこの行動をマニュアル化したことで、それ以降はノルマ達成が当たり前になったと聞いています。

③協調性があることを強みにした自己PR

自己PRにおいて「協調性」は最適なアピールポイントです。社内における人間関係の構築はもちろん、リーダーシップを発揮して目標達成に貢献してくれる姿や、マネージメント担当として成長する姿が想像できます。

「どんな人間の意見も積極的に受け入れます」といった協調性の表現はNGです。人に流されやすい印象を与え兼ねません。「相手の立場を尊重して、方向性を決定したいので、意見交換は積極的に行ないたいタイプです」といった表現に変えてみるといいでしょう。まずは、自分が主体的な協調性であるのか、受動的な協調性であるのかを確認してみてください。

例文

私はチーム全員のやる気を向上させることに長けています。この長所はボランティア活動をしているなかで生まれました。学生団体のボランティアサークルは数多くありますが、大半が就職活動のアピールであったりと所属しているだけで、行動が伴わないメンバーが多くいたのです。

その現状を打破するために、私は「全国ボランティア達成マップ」を作成しました。まず、サークル内で3つのチームを作成し、各チームそれぞれ日本地図を用意します。そして、ボランティアに向かった都道府県を色塗りし、年間で一番色が塗られたチームに賞品を用意したのです。

そして、このチーム戦には必ず守るべきルールを加えました。「チーム全員でその場に赴くこと」私も含め、全員がボランティア活動に熱が入ったように取り組み始め、当事者意識を持ちながら行動できる組織に成長させることができました。

これからも自分が周囲を巻き込んで、困難な壁にもぶつかっていきたいです。

④チャレンジ精神を強みとした自己PR

どのような状況であってもチャレンジする姿勢はとても大切です。ビジネスシーンでは、チャレンジ精神というと、成果を出すために新しいことや困難なことに積極的に取り組む姿勢を指しています。しかし、これまでチャレンジした内容をただ述べれば良いというわけではありません。

どのようなチャレンジを行なったのか具体的な背景や目的、エピソードなどをきちんと伝えるようにしましょう。

例文

私には、高い目標に向かって挑戦しつづけることができるという強みがあります。私は中学、高校の6年間に加え、大学の3年間、トータルで9年間テニスに打ち込みました。

そこで私は2つのことを身につけました。1つめは、チームワークを大切にすることです。テニスは個人競技のように一見見えますが、チームワークがとても大切な競技なのです。テニスだけに限らず、試合で勝つためには、練習が必要です。

テニスの練習は、球出しやフォーメーション練習(ダブルスを行う際に、それぞれのプレーヤーがどのように動くのかを覚える練習)など相手があって初めて成り立ちます。また、様々なプレイスタイルの相手と練習することで、戦術の幅が増え強いプレーが出来るようになるのです。勝利を目指してチーム一丸となって頑張ることが私の財産となりました。

2つめは、厳しい練習を乗り切る力です。朝夕計3時間の合同練習を積み重ねることで、努力を継続することができました。

このように、高い目標に立ち向かうことで、国体出場などを果たすことができました。目標を高くかかげて努力を惜しまない長所を活かし、御社でも与えられた目標以上の成果を出すことができるよう、業務にまい進できると考えております。

⑤計画性を強みにした自己PR

社会人として求められる計画性を考えてみると、目標の達成や課題の解決にあたり、必要な工程やリソースを考慮した上で計画的に実行する能力となります。計画性を別の言い方に置き換えると、リスク管理ができる、スケジュール管理ができるなどになります。希望する企業に合った言い方を行うと良いでしょう。

また、自己PRの際には、自分はどんな場面で計画性を発揮したのか、そしてその強みを今後はどう活かすことができるのかを具体的に伝えるようにしましょう。

例文

私は限られた時間でも合理的に物事を進めるのが得意です。高校生の頃から勉強をする時に気をつけているのは、達成できない計画を立てないということです。

期末試験の前になると勉強のスケジュールは1ヶ月間を見通して計画を立てます。

1日の学習時間や休憩の調整などは当然のこと、起床時間から食事の時間まで、学習以外のタイムテーブルについても詳細に定めることで、規則正しく計画的に学習に取り組むことに徹底していました。

具体的なスケジュールがあることによって無理な計画を推し進めることがなくなるので、余裕をもって試験に臨むことができます。試験がない日々の学習では予習復習を計画的に行うように心がけています。これを行うことで苦手が生まれることはありません。

計画的に日々の学習を行うことで、大学の成績も常にトップクラスを維持して学校でも成績優秀者として表彰されました。自分のこれまでの成果を評価していただいてとても嬉しかったです。

今までの経験を御社でも活かして、仕事においても無理なプランは立てずに、最適なスケジュール管理をすることで確実に業績アップにつなげていきたいと思っております。

新卒で行ってはいけない自己PR

新卒で自己PRを行う時に気をつけた方が良いポイントや強み別の自己PRについて解説しました。しかし、このポイントを押さえておけばなんでも書いていいといいわけではありません。

自己PRを作成して、企業に提出する前に以下のような文章になっていないかもう一度確認してみましょう。

①自己PRのエピソードから成長を感じることができない

自己PRをする際に、具体的なエピソードをあげる方は多いと思います。しかし、エピソードトークをする上で、結果が伴っていないものは自己PRとして使うのは控えるようにしましょう。

自己PRは、成果や結果を高く評価してもらえますが「頑張ったが結果が出せなかった」という内容は自分自身の評価を下げることになってしまいます。エピソードを通して得た経験や身についてスキルを企業でこのように活かしたい、活かすことができますという自己PRの方が説得力もありますし、採用したいと思うはずです。

②履歴書やエントリーシートと言っていることが全く違う

履歴書やエントリーシートに自己PRを記載し、その後面接となった場合は自分がどのような自己PRを記載していたかきちんと確認するようにしましょう。

就活では複数の企業を同時並行で行っていくので、履歴書に記載している自己PRと面接での内容が食い違うなんてこともあり得るかもしれません。

そのようなことを防ぐためにも企業に提出した書類やコピーやスキャナーで読み込み保存しておくと良いでしょう。面接の前日までに読み返し、自己PRを行うと食い違いを防ぐことができます。

仮に、就活を行っている途中に自分の意見が変わった場合は履歴書作成時は〇〇と思っていましたが、就活を行う上で考えが変わり、今は〇〇という考えも持つようになりました」という形で伝えても良いでしょう。

自己PRのNG例文

行ってはいけない自己PRの要点についてお伝えしましたが、ここからは具体的にどのような文章がNGなのか、例文を交えて解説していきます。

例文①

NGな例文

私の強みは、リーダーシップと責任感、そして、辛い時にこそ発揮される粘り強さです。
私は学生時代、野球部に所属し、キャプテンを務めていました。最初はどのようにチームを作り上げて行けば良いのか分からず、ずっと一人で悩んでしまいました。しかし、1人で悩むのではなく、周りのチームメイトも巻き込んでいいチームを作ることにした結果、全大学をまたいで開催された大会で優勝することができました。

この自己PRでは、アピールする強みを1つにしぼりきれていないので、何を伝えたいのか分からない文章になってしまっています。「リーダーシップ」と「責任感」、「粘り強さ」という3つの強みを述べたいがために、エピソードが煩雑としてしまい、自分の魅力をPRする文章になっていません。強みは1つにしぼり、余分な情報は盛り込まないようにしましょう。

修正後の例文

私の強みは、責任感です。
私は学生時代、野球部に所属し、キャプテンを務めていました。最初はどのようにチームを作り上げて行けば良いのか分からず、ずっと1人で悩んでしまいました。キャプテンという重責に何度も逃げ出したくなりましたが、キャプテンとしての仕事を最後まで全うしたいと思い、チーム内で簡単なレクレーションを練習前に行うなどして部員同士のコミュニケーションを取るようにし、団結力を高めました。

その結果、全大学をまたいで開催された大会で優勝することができ、責任感を持って行動することができよかったと思っています。

例文②

NGな例文

私の長所は、順応性です。
私は大学入学当時、幼少期から続けていたサッカー部に入りました。しかし、入部してすぐ足を怪我してしまい、サッカーを続けることができなくなってしまいました。そこで、学業に専念することを決め、アメリカへの留学を行いました。アメリカに留学し、最も優秀な学生に送られる賞を受賞することができました。怪我をした時は、とても悲しかったですが別の道で自分の実力を発揮することができました。

この文章だと、ただ自身の経歴を述べているだけになってしまっています。肝心の長所である「順応性」を説明するエピソードが語られていないので、どの人に順応性があるのか、判断がつかなくなってしまっているので、効果的なアピールにはなっていません。その結果に至ったプロセスや葛藤をしっかり伝えるようにしましょう。

修正後の例文

私の長所は、順応性です。
私は大学入学当時、幼少期から続けていたサッカー部に入りました。しかし、入部してすぐ足を怪我してしまい、サッカーを続けることができなくなってしまいました。そこで、学業に専念することを決め、アメリカへの留学を行いました。これまで英語は全く話すことができなかったのですが、異国の地で自分自身を磨くために日本人との交流を一切行わずに毎日英語を話す日々を過ごしていました。

その結果、留学が終わる頃には英語のスキルもかなり上がりましたし、最も優秀な学生に送られる賞を受賞することができました。怪我をした時は、とても悲しかったですがすぐに切り替えて新たな自分を切り開くことができました。

【まとめ】自己PRは深堀りできるエピソードから探そう!

今回は、新卒が自己PRを行うときのポイントや注意しなければならない点についてご紹介しました。就活は社会人として踏み出すために避けては通れないライフステージです。ライバルと差をつけ、自分の希望する企業から内定を勝ち取るためにも自己PRはとても大切な要素となっています。

「自己PRは難しいから何を書いたらいいのか分からない」と思いがちですが、難しいと思わずに自分自身の強みを相手に丁寧に伝える行為です。自分だけの強みやアピールポイントを見つけて、企業に上手にPRができるように頑張りましょう。

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