「就活用の写真ってどうしたら良いの?」
「セルフの証明写真機より写真館で撮った方がいい?」
就活で必要になる証明写真の準備は、案外大変ですよね。
どこで撮影すれば良いのか、服装はどうすれば良いのか、髪型は…、表情は…と決めなければいけないことがたくさんあります。
そこでこの記事では、新卒採用・中途採用で必要な証明写真の役割や、採用担当が証明写真から判断していること、容姿の影響、服装や髪型などのポイントを詳しく解説しています。
また、証明写真から好印象を持ってもらう撮影のコツや、よくある質問にもお答えしています。
就活で使う証明写真に関することを網羅していますので、ぜひお役立てください。
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履歴書の証明写真が就活に与える影響
証明写真を貼る欄のない履歴書もある中、新卒採用や中途採用で指定される履歴書には証明写真を貼る欄があります。
履歴書の証明写真が就活に与える影響とは一体なんでしょうか?
応募者本人であるかの証明
履歴書の証明写真は、文字通り面接の際に本人確認として使われることが最大の役割です。つまり、本人だとわかる写真を撮ることが重要なのです。いつもより濃いメイクや、普段はかけていない眼鏡を着用するなどは避けましょう。
写真の良し悪しは合否に影響なし
履歴書の証明写真の良し悪し自体は合否に影響することはありませんが、暗い写真は暗い印象に感じるのは確かです。また、履歴書の証明写真は選考過程で何度も見られるものですので、いくら面接での印象が良くても履歴書の印象が良くなければ印象が上書きされることもあります。
採用担当は履歴書の写真をどう見ている?
採用担当は履歴書の証明写真をどう見ているのでしょうか?
新卒採用や中途採用で提出される証明写真はどれもきちんと提出されることが多いため、証明写真自体がプラスになることよりもマイナス評価になる可能性の方が高いのです。マイナス評価を受けないために、採用担当が見ているポイントをおさえていきましょう。
具体的な対策については、後ほど詳しく解説しています。
マナーを守れているか
必要最低限のマナーが守られているか?という部分は大きなポイントとなります。
例えば、綺麗に糊付けされているか?写真のサイズは合っているか?剥がれてしまった時のために名前等が書かれているか?という部分が最低限のマナーにあたります。
身だしなみ
履歴書の証明写真は、面接と同じ緊張感を持って撮影に挑みましょう。スーツが着崩れていないか?寝癖がついていないか?髪の毛が顔にかかり過ぎていないか?メイクは濃過ぎないか?など、就活にふさわしい身だしなみができていれば問題ありません。
表情などの印象
履歴書の証明写真は、採用活動を通してあなたが何者かを表現する役割があります。無表情よりも明るさを感じられる表情の方が好印象ですよね。また、良い姿勢も心がけましょう。撮影時に不自然な笑顔にならないよう、鏡を見て明るい表情を作る練習をしておくことをおすすめします。面接対策にもなります。
容姿が選考基準になる業界もある
採用活動において、容姿が選考の是非に関わる明確な基準はなく、いわゆる顔採用の事実があったとしてもそれは企業の自由と言えます。特に、社員自身が広告塔になったり、人に見られるような業界や職種などは、容姿が選考基準になることもないとは言い切れません。
ここで言う容姿とは、「美人でないといけない・イケメンでないといけない」ということでなく、容姿を含めて会社の雰囲気に合うか?ということも含みます。
美容業界(エステティシャンなど)
美容業界は、美しさを提供する業界です。エステティシャンや化粧品販売員はエンドユーザーに直接関わる仕事でもあるので、企業やブランドごとのコンセプトにあった容姿かどうかは採用の判断基準になり得ます。
ファッション業界(アパレルショップ店員など)
ファッション業界は、スタイルや雰囲気がブランドコンセプトにあっているかが重視される傾向です。特にアパレルのショップ店員の場合、自分自身がブランドの服を着用し広告となるためブランドコンセプトにあうかどうかは非常に重要と言えます。
ブライダル業界(ウェディングプランナーなど)
ブライダル業界はサービスの提供価格が高額の部類ということもあり、その金額にふさわしい容姿や立ち居振る舞いが望ましいとされる傾向です。また、人生の節目となる一大イベントであること、一般的な接客業よりもスタッフの記憶が顧客に残りやすいという特徴も持っていることから、容姿や身なりに関して厳しい業界でもあります。
航空業界(客室乗務員など)
客室乗務員は保安要員でもあるため、身長規定のある会社もあります。ただ、最近では身長を規定にしていない会社も増えているため、身長がネックで完全に道が閉ざされるわけではありません。
容姿に関しては、応募資格に「容姿端麗であること」と記載はないものの、企業ごとに特有の雰囲気があるのは確かです。目指している航空業界の客室乗務員の雰囲気や特徴を研究する必要があります。
テレビ・マスコミ業界(アナウンサーなど)
テレビやマスコミ業界では、アナウンサーや記者は人前に出ることの多い職種です。ご存知の通り、ミスコンの受賞歴がある人やモデル経験者、元アイドルなど、容姿が秀でた人も多くいますよね。一方、そういった経験が全く無いアナウンサーもいます。身だしなみを大切にする気持ちや会社の雰囲気に合うか?という部分が大きいようです。
その他(受付など)
受付や営業、広報など会社の顔となる役職も、容姿や雰囲気が社風にあっているか?を見られていることがあります。このような部署に限定して就職を希望している方は、職場見学などであらかじめ社風の特徴を掴んでおくと有利かもしれません。
就活用の履歴書写真が撮れる場所と費用
履歴書に貼る証明写真は自分で撮影することもできますが、「人」が撮影してくれる写真館やフォトスタジオと、「機械」が撮影してくれる証明写真機で撮るのが一般的です。特殊な写真が必要な場合を除き、証明写真の準備に気を抜かず真摯に向き合っていることがわかればどの撮影方法でもかまいません。希望の仕上がりや予算に合わせて選んでください。
ちなみに、証明写真の背景色は白・青・グレーが基本です。証明写真が撮影できる場所であれば、背景色のことは気にしなくて良いでしょう。
また、履歴書に貼る証明写真のサイズは縦4cm×横3cmです。証明写真機で撮影する場合は「証明写真用」を選び、写真館で撮影する場合は「就活用で履歴書に貼る証明写真」と伝えておきます。アナウンサーや客室乗務員など、全身写真の提出も必要な場合があります。
写真館・フォトスタジオ
写真館やフォトスタジオで撮影するメリットは
- カメラマンが撮影してくれるので失敗が少ない
- 写真の修整や加工も可能
- 印刷紙の質が良い
- ヘアメイクなどスタイリストによるサポートがある
- データとして受け取れる
- 足りなくなったら同じ写真を追加購入できる
といった点があります。これらのメリットは全ての写真館やフォトスタジオが該当するわけではありませんので、ニーズに合ったお店を選んでくださいね。アナウンサー・客室乗務員向けのスタジオなど、職種に特化したお店もあります。
費用は3,000円~15,000円が相場
写真館やフォトスタジオで証明写真を撮影する時にかかる費用は、3,000円~15,000円が相場です。特殊な撮影や写真の加工などが必要だと、技術料が加算されます。全国にチェーン展開するお店は、撮影者がアルバイトだったり、ヘアメイクやポージングのサポートがなかったりといった点で比較的安い傾向があります。ヘアメイクやポージングのサポートが充実し、プロカメラマンが撮影するような本格的なスタジオだと技術料が高くなります。
写真証明機に比べて費用はかかりますが、自己流で失敗してしまうことや、万が一撮影が失敗したとしても再撮影の補償を行っていることも多いため、コストパフォーマンスは良いのではないでしょうか。
証明写真機・スピード写真機
証明写真機・スピード写真機で撮影するメリットは
- 手頃な値段
- 駅前やスーパーなど設置箇所が多い
- 人と接することがない
- 肌質などを自動補正してくれる写真機もある
といった点があります。納得がいかなくても人目を気にすることなく取り直しができたり、急に証明写真が必要になった時や忙しい時にありがたい存在です。
費用は600円〜1,000円が相場
証明写真機・スピード写真機は600円〜1,000円が相場です。写真館やフォトスタジオに比べて、その安さは圧倒的。安いながらも昨今の自動で肌補正してくれる機種もあり高機能です。新卒採用での使用でも問題ないでしょう。
就活で失敗しない!写真撮影前の身だしなみポイント
新卒あるいは中途採用時の証明写真は選考を通して、面接時以外であなたの代わりをしてくれるものです。身だしなみは最重要のビジネスマナーで、印象をガラリと変えるパワーを持っています。
就活で失敗しない身だしなみポイントをチェックしていきましょう。
就活用写真でのスーツの選び方
就活用写真の撮影に適した服装は、男女ともにスーツが基本です。男性はジャケットとネクタイ、女性はジャケットを羽織りましょう。
【新卒採用向け】リクルートスーツが一般的
新卒採用時のスーツはリクルートスーツが一般的です。色は黒や濃紺、暗めのグレーを選びましょう。
【中途採用向け】派手・カジュアルすぎるものは避ける
中途採用時はリクルートスーツだとフレッシュな印象になり過ぎるので、プレーンなスーツを選んでください。スーツへの着こなしにこだわりもあるかと思いますが、派手・カジュアル過ぎる色柄は避け、色は黒や紺が無難です。
就活用写真でのシャツの選び方
ジャケットの下に着用するシャツは、新卒・中途採用ともに白無地のものが無難です。
【新卒採用向け】レギュラーカラーを選ぼう
新卒採用時は男女ともにレギュラーカラーのシャツを選びましょう。リクルートスーツをセット購入するのであれば、レギュラーカラーのものが選ばれているはずなので、意識しなくても大丈夫です。レギュラーカラーは襟羽の角度が70度〜90度と狭く、真面目な印象を与えられます。
【中途採用向け】派手・カジュアルすぎるものは避ける
中途採用の場合、男性はレギュラーカラーだけでなくセミワイド〜ワイドカラーもOKです。ワイドカラーは襟羽の角度が100度〜140度と広く、クラシックなスーツとの相性が抜群です。また、レギュラーカラーとワイドカラーの間に位置するセミワイドカラーはどんなスーツにでも合うので、近年とても人気が高まっています。襟羽の先と身頃をボタンで留めるボタンダウンはカジュアルな印象が強いため、履歴書の写真では避けた方が無難でしょう。
女性はレギュラーカラーの他にも第一ボタンのないスキッパーカラー、カットソーもOKです。スキッパーカラーを着用する場合は、襟元をジャケットから出してくださいね。
就活用写真でのネクタイの選び方
就活用写真を撮影する際のネクタイは、新卒・中途採用ともに赤系・青系・黄系が無難です。ファッション性の高いニット生地や派手な柄も避けた方が悪目立ちせず好印象です。
白と黒のネクタイはNG
白単色・黒単色のネクタイは冠婚葬祭用ネクタイですので、就活では着用しないよう気をつけてください。
就活用写真での髪色と髪型
就活用写真に適した髪型ですが、新卒・中途採用ともに男性の場合は耳の周りがスッキリとした髪型だと清潔感があります。女性の場合は、ポニーテールかシニヨンにすると顔まわりがスッキリし、毛量が多い人はハーフアップにすることで束ねた時のボリュームを抑えられます。流行しているシースルーバングはカジュアルでルーズな印象を受けるため、横に流すか固めましょう。
就活用写真でのメイク方法
証明写真のメイクは、どの業界においてもフレッシュさと清潔感があるメイクを心がけてください。アナウンサーや客室乗務員といった容姿を重視される職種を志望している就活生は、職種特有のメイクセミナーや、SNS・YouTubeなどで先輩社員が発信しているメイクレッスンが参考になります。
就活用写真での青ヒゲ対策
新卒・中途採用問わず、ヒゲは処理しておいた方が清潔感があり好印象です。処理した後の青味が気になるようであれば男性用ファンデーションやコンシーラーで色味を抑えることもできますが、面接時と大きく印象に差が出てしまうようであればそのままで大丈夫です。
履歴書で良い印象を与える写真のポイント
履歴書の写真をもうワンランクアップさせて好印象を与えるポイントをご紹介します。
表情は笑顔!歯を見せるのはNG
採用担当に好印象を持ってもらうため、笑顔で撮影に挑みましょう。
証明写真で笑顔を作る方法
- 少し顎を引く
- やや目を大きくあける
- 口角を上にあげる
履歴書の写真は少し微笑んでいる柔らかい表情がちょうど良いので、歯は見せない程度に口角をあげましょう。
スーツやネクタイが歪んでいないかチェック
撮影する前は必ず鏡を見てスーツやネクタイに歪みがないか確認してください。椅子に座って写真撮影を行う際、ジャケットが少しずり上がってしまうのを防ぐため、一番下のボタンを外しておくと着崩れを防止できます。
背筋を伸ばす
猫背になっていると実年齢より老けて見られたり、暗い印象をもたれます。ピンと張った背筋はフレッシュで、見ていて気持ちが良いものです。
背筋を伸ばす方法
- 座った状態で手を組み伸びをする
- そのままフーッと息を一気にはいて腕を下ろす
肩や首がガチガチに緊張していると首が短く見えてしまうのでリラックスしてくださいね。
目線はカメラレンズの奥へ
「目は口ほどに物を言う」ということわざがある通り、何も言わなくても目つきから言葉は伝わるものです。証明写真を撮影する際も、目でやる気を表現しましょう。
コツは目の大きさと目線です。撮影時のフラッシュで反射的に目を閉じてしまうため、いつもより大きく目を開きます。そして、目線はレンズの奥を見ましょう。
就活用写真を上手に履歴書に貼るコツ
気合いを入れて完成した証明写真ですので、履歴書へ貼る瞬間まで気を抜かずに取り組みましょう。
就活用写真を上手に履歴書に貼るコツをご紹介します。
台紙から写真を上手に切るコツ
証明写真を台紙から上手に切るコツは、
- 切れ味の良いカッターを使う
- ズボラせず定規を使う
です。
長らく刃を交換していないカッターだと写真がよれてしまったり思わぬ方向へ進んでしまうリスクが高いので、刃を替えてから切ってください。
証明写真の裏に名前・大学名・撮影日を書く
履歴書から剥がれてしまって、誰の写真かわからなくなってしまうのを防ぐため、証明写真の裏には名前・大学名・撮影日を油性ペンで記入しておきましょう。
証明写真はテープのりでキレイに貼れる
履歴書へキレイに証明写真を貼るコツは、写真用のテープのりを使うことです。写真が水分でふにゃふにゃになってしまうことなく、角にもしっかり糊付けができます。
証明写真でよくある質問
最後に、履歴書に貼る証明写真でよくある質問にお答えします。
履歴書に使う就活用写真を撮るタイミングや時期は?
履歴書に使う証明写真は、3ヶ月以内が基本です。新卒入社希望の就活生の場合、エントリーシートの提出が立て込んでくる大学3年生の3月までに撮っておくのがベスト。大学3年の2月中に準備を進めておきましょう。
履歴書に使う就活用写真の必要枚数は?
新卒入社の場合、約30社にエントリーすることを見積もって20枚〜30枚は準備しておくと安心です。写真館などで撮影し、データを残してもらえる場合は、足りなくなった時に同じ写真をあとから追加購入できます。
【まとめ】履歴書の写真準備から就活が始まっている
履歴書に貼る就活用の証明写真について、採用担当が見ているポイントや撮影時に気をつけること、好印象を与える撮影のコツなどをご紹介しました。「案外大変かも」という印象を持たれた方も多いのではないでしょうか?
しかし、履歴書の証明写真撮影で大切な要素は、就活全体に通じるものがあります。丁寧に取り組むことで、その後の就活がよりスムーズにいくはずです。