就活生がクールビズで気をつけるべきポイントと就活時の暑さ・汗対策

2021年5月24日

「クールビズでお越しくださいと言われたけど、本当に大丈夫なの?」
「クールビズってどんな服装のこと?どこまでが許容範囲?」

面接や企業説明会でクールビズ可と言われた時、どう対応して良いか迷いますよね。実際、就活と社会人でのクールビズには若干の違いがあるのも確かです。

そこでこの記事では、就活生特有のクールビズや、就活時の暑さ・汗対策などをご紹介します。会場内でジャケットを脱ぐことになった時の身だしなみ対策も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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クールビズとは?

クールビズは、2005年に小泉元総理が提唱した取り組みで、夏場の軽装による省エネを目指す目的があります。目安としては、28度で過ごせる服装で、男性であればノーネクタイ・ノージャケット、女性であればノージャケットやカットソーの着用等が一般的です。最近では就活においてもクールビズを推奨する企業が増えています。

クールビズが適用される期間はいつ?

クールビズが適用される期間ですが、2020年までは「5月1日〜9月30日」の間でクールビズを実施すると環境省から呼びかけがありました。しかし、2021年は環境省からの呼びかけがなくなり、クールビズにするかどうかは各自の判断に委ねられることになっています。例年通りであれば、面接などが本格化する大学4年時の6月〜9月の期間中はクールビズに該当します。

スーパークールビズを実施する企業もある

猛暑が各地で記録されるようになった近年は、スーパークールビズを実施する企業もあります。

スーパークールビズとは、ポロシャツやアロハシャツなどのカジュアルな服装を推奨する動きで、2011年の東日本大震災時の電力不足から始まりました。実際、チノパンとポロシャツ、チノパンとアロハシャツといった動きやすく快適なファッションで働くことを推奨する企業や団体もありますが、今のところ就活生のクールビズはこれに該当しません。

ただし、面接や説明会においてカジュアルな服装も可としている企業の場合、チノパンやポロシャツも許容範囲内となるケースがあります。とはいえ、とても稀なケースです。

就活生がクールビズか否かで採用には影響なし

企業説明会や面接で「クールビズでお越しください」と言われることもありますが、就活生がクールビズか否かで採用の合否が決定されることはありません。それに、クールビズについて悩む時間があれば、エントリーシートや面接の準備にあてたいものです。

「クールビズ可」と指定があってもクールビズで行くべきがどうか迷っている就活生は、多少荷物は増えるもののジャケットとネクタイを持参しておく方が不安の解消につながるでしょう。

就活におけるクールビスとは?気をつけるポイント

男性がノージャケット・ノーネクタイ、女性がノージャケット・カットソーの着用が一般的なクールビズですが、就活生のクールビスとは一体どのような服装なのでしょうか?

気をつけるポイントをご紹介します。

ジャケットなしはOK

就活生にクールビズを推奨している企業の場合、ジャケットなしはOKです。しかし、企業からクールビズの指定があっても、ジャケットを持参しておくほうが無難と言えます。

ジャケット未着用だからという理由で落ちることはありませんが、企業の採用担当がジャケットを着用していた場合、就活生もその基準に合わせた方がその場の緊張感やマナーを保てるからです。それに、周囲の就活生がジャケットを着用していた時に、「浮いてしまっていなか?」と不安になる要素にもなってしまいます。

企業側から「クールビズのため冷房の温度を高めに設定しているので、ジャケットは脱いで良いですよ」と指示されるケースもありますので、その時は適宜ジャケットの着脱をし、体調に影響が出ないようにしましょう。

【男性向け】ネクタイはなくてもOK

わざわざ「クールビズで」と言ってくれているのであれば、ノーネクタイでもOKです。ネクタイ未着用だからという理由が原因で落とされることはありません。クールビズを推奨しているとはいえ、周囲の就活生がネクタイをしめていることが多かったり、企業内が涼しく適温に調整されていることもあるので、そういった場合は会場についてから状況を判断し、お手洗いなどでネクタイを結びましょう。

ちなみに、ネクタイの色は青と紺が無難です。柄は無地か小紋、チェックなどがオススメです。素材についてはタオル地などファッション性の高いものは避けましょう。

半袖シャツ・腕まくりはNG

半袖シャツもクールビズで推奨されているアイテムですが、ラフな服装として捉えられる概念がまだ根強く残っているので、就活では基本的にNGです。もちろん入社後の半袖シャツはOKですが、就活シーンでは控えた方が無難でしょう。

また、長袖の腕まくりもNGです。説明会や面接に似つかわしくない格好ですし、シャツにシワもつくため見た目も損なわれます。

第一ボタンを開けるのはNG

第一ボタンを開けるのはNGです。一般的なクールビズでは、社内で第一ボタンを開けている分には問題ありませんが、スーツ着用を指定されている面接や説明会に出向いた際は閉めておきましょう。やはり、第一ボタンをあけているとスーツを着崩しているという印象を持たれますし、社会人になっても取引先との商談やミーティングの際はしっかり閉めておくのがルールです。

ただし、私服参加可能な説明会だったり、合同説明会のような長丁場で苦しいという場合は第一ボタンを開けることが許容範囲となります。とは言え、スーツを着崩している印象が残るのは確か。第一ボタンを外して着崩している印象を与えるくらいであれば、スーツではなくオフィスカジュアルにした方が好印象です。

【女性向け】パンツでもスカートでもOK

女性のリクルートスーツといえばスカートスタイルというイメージがあるかと思いますが、今はスカートとパンツ、どちらを着用してもかまいません

スカートはフレッシュさや親しみやすさ、華やかさを持ち、パンツはアクティブで洗練されたイメージを持ちます。パンツを選ぶ際はベルトの着用も忘れないようにしましょう。

【女性向け】クールビズでもストッキングは必須

最低限のメイクが社会人のマナーとされているように、足もストッキングでキレイに見せるのがマナーとされています。素足の露出はだらしない印象を持たれます。

ストッキングは肌に一番近い色を選び、厚さは30デニール以下、電線しにくいものを選びましょう。また、電線した時のために予備のストッキングもカバンに準備しておきます。見落としがちですが、伸びた爪は電線や穴あきの原因になりますので気をつけてくださいね。

避けるべき就活時のクールビズファッション

クールビズだからといって就活にふさわしいとは言えない服装をしていると、減点対象になることは否定できません。

就活時にふさわしくない格好

  • ハーフパンツ
  • ジーパン
  • Tシャツ
  • ジャージ素材
  • 柄シャツ
  • サンダル

クールビズ(‎COOLBIZ)のビズはビジネスのことです。ビジネスシーンにふさわしい服装を心がけましょう。

クールビズを踏まえた就活生の暑さ対策・汗対策

新卒採用の面接は真夏に行われることが多く、日本の高温多湿な気候下でリクルートスーツは、熱中症の恐れもあり、また、汗で清潔感が損なわれることもあります。実際、就活生の真夏のリクルートスーツが問題視されている声も上がっているのは確か。反対に、クールビズを推奨するとは言いつつも、これまでのルールが根強く残る企業もあります。

そこで、クールビズを踏まえた就活生の暑さ対策・汗対策をご紹介します。

夏用のスーツやシャツを着用する

スーツは夏用のスーツやシャツを着用しましょう。スーツには春夏用と秋冬用があり、日本の気候にあわせた仕様で作られている日本製がオススメです。

ジャケットの仕立ての種類は、熱がこもりにくい「半裏地立て」という着丈の下半分を縫い付けないものが定番で、その他にも「背抜き仕立て」といって完全に裏地を使わないものもあります。こちらはジャケット自体が軽くなるので夏に最適です。

また、素材に関しては、吸湿性や防湿性に優れ、柔らかな肌触りを持つ「コットン」、吸水力や速乾性・通気性に優れさらりとした肌触りの「リネン(シワになりやすいので合成繊維などを混紡)」、強度があり伸びが良い「ナイロン(天然繊維と混紡)」が夏向けです。

シャツの素材に関しても、リネンやコットン、リネンとコットンの混紡などが夏でも快適に過ごしやすく、オススメです。シャツは汗をかいてもシワになりにくい形状記憶タイプを選んでおけば、清潔感ある印象になります。

ジャケットは会社や会場についてから着用

外気温が暑ければ移動中のジャケット着用は不要です。シャツの第一ボタンも同様で、会場に到着するまでは外しておいても構いません。熱中症などの体調不良になる方が問題です。

ジャケットがシワにならない持ち方のコツとしては、背中の中心部から肩部分が合わさるように半分に折り畳んだあと、裏地が外に出るように片側からもう片側へ被せます。ふわっと腕にかけて持ち歩きましょう。

汗ジミ防止スプレーを使う

汗ジミ防止スプレー(衣類用防水スプレー)を使えば、シャツの汗ジミを予防できます。

衣類に直接噴射して乾かしておく必要があるため、前日の夜までに準備しておきましょう。

制汗スプレーやクリームで汗予防する

制汗スプレーやクリームで汗予防しておくと、「汗が気になって説明会や面接に集中できない!」といった事態を防げます。

ガス噴射タイプはパウダーが肌に密着するのでベタつきにくく、サラサラとした使い心地です。ウォータースプレータイプは噴射する時に音がせず、霧を浴びるような感覚でスッキリします。乾くまで少し時間がかかるのでつけ過ぎには気をつけましょう。クリームタイプは塗った時の清涼感はないものの、効果が長時間続き、すぐに服を着てもOKなので、外出前の準備として最適です。クリームタイプに似たものとして、ロールオンタイプもあります。

汗取りパッドを使う

脇の汗が気になるようであれば、汗取りパッドを使いましょう。女性が使うものというイメージがありますが、男性用の汗取りパッドも販売されています。

服に貼るタイプや肌に貼るタイプがあり、色は白かベージュがおすすめです。

冷却スプレーを使う

冷却スプレーは、蒸発する時に熱を奪う気化熱を利用したもので、肌に直接かけるタイプや衣類にかけるタイプ、タオルにかけるタイプがあります。

肌に直接かけるタイプは、出かける前に肌にスプレーすると爽快感が続きます。また、衣類にかけるタイプは衣類の上から使用できるので外出先での暑さ対策に適しており、消臭効果も付随したものが多いです。タオルにかけるタイプは手持ちのタオルに噴射して使い、冷えたタオルで顔や体を冷やします。暑い日の対策だけでなく、スポーツ時のアイシングとしも重宝されています。外で使用しても違和感がないので、会場や企業のお手洗いを使用するのが苦手な人にオススメですよ。

熱がこもらない肌着を着用する

スーツの下には熱がこもらない夏仕様の肌着を着用しましょう。

蒸発性の高い肌着は、サラサラとした肌触りが特徴です。速乾・吸湿・ドライといった表記がされています。

通気性の高い肌着は、外気を通しやすく、涼やかな着心地が特徴です。ただし、目地の荒い生地やメッシュ素材の肌着は中が透けてしまうこともあります。白シャツとの相性が悪いので、事前に着用して確認しておくか、ベージュなどの肌の色に近いものを選びましょう。

接触冷感機能の肌着は、ひんやりとした着心地が特徴です。冷たさが長く持続するものではありませんが、熱が体にこもりやすい人は快適に過ごせますよ。

汗によるニオイが気になる人は、消臭機能付きの肌着がおすすめ。体臭が気になる人、部屋干しが多い人のニオイ予防にもなります。

先程紹介した汗取りパッドが肌着のワキ部分にあらかじめ縫い付けられている肌着もあります。汗取りパッドの着脱より手軽で、汗による黄ばみも予防してくれます。

肌着を選ぶ際は、男性は襟から肌着が見えないVネックを、女性は下着のラインが見えにくいタイプを選べば、クールビズ適応時も安心できます。

少し早めに出向きカフェで涼む

汗がびちゃびちゃのまま面接や説明会に挑むのはマナー違反です。暑い日は少し早めに会場付近へ到着するようにして、近くのカフェなど冷房の効いた室内で汗が落ち着くのを待ちましょう。

就活中のクールビズ対策アイテム

会場内でクールビズが推奨されていた場合に備え、突然のノージャケット・ノーネクタイでも安心なクールビズ対策アイテムをご紹介します。

タオルやハンカチ

汗拭き用のタオルやハンカチは必須です。
外出先で汗を拭いてリフレッシュしたい時、制汗剤や冷却スプレーを使用するのも良いですが、タオルを水で濡らし硬く絞ったもので汗を拭うとさっぱりします。

着替え用のシャツとインナー

移動中に汗を大量にかいてしまった時のため、着替え用のシャツとインナーを準備しておきましょう。したたる汗やニオイが気になると面接に集中できませんし、採用担当や他の就活生にも良い印象は与えません。

【まとめ】就活生のクールビズは万全の準備で安心

繰り返しになりますが、企業側から「クールビズでお越し下さい」と言われていれば、ジャケットとネクタイを着用していても、ノージャケット・ノーネクタイのクールビズスタイルでも面接の合否に影響はありません

しかし、「クールビズで本当に行っても良いのか?」と不安になる就活生がほとんどですので、実際の就活現場では多くの就活生がジャケットとネクタイを持参・着用しています。また、企業側から「ジャケットやネクタイは無しで良いですよ」と言われた時でも、清潔感ある身だしなみができるよう対策を打っておきましょう。

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