就活で好印象を与えるネクタイは?TPOに合った選び方がポイント

2021年4月27日

就職活動中に身につけることになるスーツ。そしてそのスーツと一緒に購入するのがネクタイです。企業説明会や面接など、スーツを着用する機会に合わせて選ばなければいけないネクタイですが、どのようなデザインを選んだら良いのか悩む方も多いと思います。

今回は、就活で好印象を与えるネクタイやTPOに合ったネクタイの選び方について解説してきます。

就活で着用するネクタイにはルールがある

もし、あなたが「ネクタイなんてどれをつけても変わらないんじゃないの?」と思っている場合、就活でとても苦労するかもしれません。

実はネクタイはあなたの第一印象を決める大事なアイテムなのです。選んだネクタイの色や柄によって、面接官があなたに抱く印象は大きく変わりますので、ネクタイ選びは慎重に行う必要があります。

自分が希望する企業から内定をもらうためには、「企業が求める人物像と雰囲気」が適していることを面接官にアピールしなくてはいけません。ネクタイはそのアピールの第一歩として考えていただけるとわかりやすいでしょう。

白と黒を選ぶことはNG

ネクタイを選ぶときに、絶対に抑えて欲しいポイントは「黒色のネクタイと白色のネクタイは選ばない」ということです。

日本では白いネクタイは結婚式などの慶事用、黒いネクタイは弔辞用として着用しています。慶事用のネクタイは、最近だと白である必要はなくなりつつありますが、年齢が高い方にとっては「白いネクタイ=慶事用」と考えている方もいらっしゃいますので、就活で白いネクタイを着用することは避けた方が良いでしょう。

ベースが黒や白でも、他の色の模様が入っていれば問題ないのではないかと考えている方も中にはいらっしゃるかもしれません。仮に柄が入っていたとしても、黒や白のネクタイを就活で着用することは面接官に対していい印象を与えませんので、避けるようにしましょう。

就活でおすすめのネクタイの色

就職活動でよく使用するネクタイの色は「赤・青・黄色・グレー」が基本と言われています。それぞれの色で与える印象が違うのですが、どのような印象を与えることができるのかご存知でしょうか?

青色のネクタイは清潔感を与える

ブルーのネクタイは、知的で勤勉、真面目さを表す色として日本人に一番好まれる色です。特に年配の世代からの評価が高く、社長や役員受けがいい色と言えるでしょう。1本は持っておいたほうが良い色です。

赤色は積極的な印象を与える

赤色のネクタイは、やる気や情熱的な印象を与えることができ、パワフルな印象があります。また、リーダーが好んで着用する傾向がありアメリカの大統領選挙を見ても赤色のネクタイが高い着用率を誇っています。自己PRなどに適した色でもあるので、集団面接で着用すると面接官にエネルギッシュな印象を与えることができるかもしれません。

黄色は明るく元気で社交的な印象を与える

黄色のネクタイは、親近感や協調性などの明るくポジティブなイメージを与えることができると言われています。コミュニケーション能力が高い印象を与えることもできますので、グループディスカッションなどで利用すると効果的です。

グレーは知的な大人の印象を与える

警戒心を和らげ、穏やかな印象を与えるグレー。クールな印象を与えることも可能ですので、知的な大人っぽさを演出したい場合はグレーのネクタイで余裕のあるように見せるのも効果的です。

就活に適しているネクタイの柄

色選びと同じように重要なのがネクタイの柄です。面接では無地のネクタイやストライプ、小物柄などベーシックな柄物を着用すると良いでしょう。スーツとネクタイを合わせて違和感がないか、事前に確認することが必要です。

定番のストライプはスーツとの相性抜群

ストライプのネクタイは、ビジネスマンがよく着用しているオーソドックスな柄ですし、知的で洗練された印象を面接官に与えることができます。中でもオススメなのはストライプの幅が細く2〜3色でまとまったデザインのもの。

ストライプの幅が太いとカジュアルな装いとなりますし、色が多いと派手目な印象となりますのでシンプルなネクタイを選びましょう。

落ち着いた雰囲気を出すなら小紋柄

小さな柄が入った小紋柄やドットのネクタイは落ち着いた雰囲気がありますので、誠実な印象を与えることができます。ストライプと比べて色数が少なく、コーディネートしやすいのもメリットです。柄が大きいとカジュアルな印象となるので、面接ではなるべく柄が小さいものを選ぶようにしましょう。

無地のネクタイも就活にはぴったり

無地のネクタイは清潔感があり、柄がついているネクタイよりもフォーマルな印象を与えることができます。そして、どのようなスーツにも合わせやすいので就活や面接にはおすすめのネクタイです。

ただし、柄がないため着用する際は色選びがとても大切になってきます。TPOを守って適している色を選びましょう。

実はネクタイの結び方と同じくらい重要なのはネクタイの幅!

就活で着用するネクタイ。ここまで色や柄について解説してきましたが、次に大事なポイントは何だと思いますか?それはネクタイの幅なのです。

ネクタイの太さは、全体のシルエットや印象に大きく影響してくるのでネクタイの幅は色や柄よりも大切だと言われています。最近の流行で言うと細めの方がイマドキではありますが、細めのネクタイはカジュアルすぎる印象があるため就活には適していません。就活で着用するネクタイは大剣の幅が8.5〜9cm程度のものです。この太さのネクタイは標準的な太さで、流行に左右されずに知的な印象を与えることができます。

しかし、初めての就活でネクタイの色、柄も考えて最後は幅まで考えて選ぶ必要があると言われても頭の中がパニックになる一方ではないでしょうか。そのようなときはスーツ売り場の店員など専門的な知識を持っている方に、相談をしながら購入することが良いでしょう。

正しいネクタイの結び方

ネクタイの結び方は数10種類あると言われているのですが、就活でネクタイを着用する際の結び方はこちらの3種類を覚えていれば問題ありません。面接の当日にネクタイを結ぼうと思っても、なかなか上手にはできませんしシャツの襟の形や自分自身の体型によって相性の良い締め方が変わってくるので鏡の前で事前に練習を行うことが大切です。

就活はオシャレなスーツの着こなしよりも清潔感やTPOを守れているか企業から「一緒に仕事をしたい」と思ってもらうことが大切ということを肝に銘じておきましょう。

ネクタイの基本の結び方プレーンノット

ネクタイを今まで結んだことがない場合、一番最初に覚えて欲しい結び方がプレーンノットです。結び目が小さいのでスッキリとスマートな印象を与えることができます。実は他の結び方はプレーンノットから派生したものも多く、ビジネスシーンをはじめ冠婚葬祭でも結ぶ機会がありますので、社会人になる前に結び方をマスターしておくと良いでしょう。

プレーンノットの結び方

  1. ネクタイを首にかけ幅の広い方(大剣)を上にしてネクタイのつなぎ目あたりで交差させる
  2. 上に重ねた大剣を小剣(幅の狭い方)の裏側へ回す
  3. 大剣を内側にくぐらせ巻きつけた輪っかの中に通す
  4. 通した大剣を下へ引き結び目が小さくなるように形を整える

長めのネクタイを結ぶのに適しているダブルノット

プレーンノットの小剣への巻きつけを二重にした結び方がダブルノットです。プレーンノットよりも結び目に厚みが出て縦に長くなります。プレーンノットにもう1周加えるだけで簡単にできてしまいます。

ネクタイの幅が細くてシャツと襟とのバランスが取れない時、ネクタイの長さ調節を行いたいときはダブルノットで結ぶことがオススメです。結ぶときに、少しだけ巻きつけをずらすとスマートな形となります。

ダブルノットの結び方

  1. ネクタイを首にかけ幅の広い方(大剣)を上にしてネクタイのつなぎ目あたりで交差させる
  2. 上に重ねた大剣を小剣(幅の狭い方)の裏側へ回す
  3. 上に重ねた大剣側を後ろから形を整えながら2周まわす
  4. 2周まわした部分の輪っかの中に大剣を上から通す
  5. 通した大剣を下へ引き結び目が小さくなるように形を整える
  6. 小剣を引きながら結び目を上げれば完成

大きい結び目が特徴的なウインザーノット

ウインザーノットは、結び目が大きく存在感がある結び方です。体格ががっちりしていている方や左右の襟の角度が広いワイドカラーなどの時に、その結び方をするとバランスが良くなります。また、しっかりと結ぶので型崩れしにくいのもポイントです。結び方が少し複雑ですので、綺麗に結ぶためには練習が必要ですが一度結べばゆるみにくいのが特徴です。

ウインザーノットの結び方

  1. ネクタイの大剣側を左に、小剣に比べて長めになるように首にかける
  2. 大剣を小剣の上にくるように交差させて下をくぐらせ、大剣を首とネクタイの間から上に通す
  3. 通した先を右側に持ってくる
  4. 大剣をもう一度小剣の下をくぐらせ次は左上あら右下へ首とネクタイの間を通す
  5. 通した先は右側に
  6. 大剣を小剣の上に右から左へ交差させて下にくぐらせ大剣の先を首とネクタイの間から上に通す
  7. 大剣の先を⑥で作った輪の中に上から下に通してキュッと結ぶ
  8. 結び目の形を三角形になるように整えつつ上にあげて完成

就活でネクタイピンは必須ではない

スーツを着て、ネクタイを締めた後に気になるのがネクタイピンをつけるかつけないかではないでしょうか。実は、就活時はネクタイピンをつけてなくても問題はありません。それは、ネクタイピンはスーツ着用時のファッションアイテムのような位置付けとなっているからです。もちろん、ファッションアイテムの意味だけではなく、ネクタイが曲がるのを防止する役割もあります。

しかし、上着を着ていればネクタイピンで留めていなくてもネクタイが動くことはほとんどありません。面接官もネクタイピンの有無を気にしていることはないでしょう。ただし、クールビスで面接に挑む場合や説明会に参加する場合はネクタイピンの着用をオススメします。

クールビスでは上着を着ていないので、お辞儀をした際にネクタイがプラプラして見栄えが悪いですし、食事やトイレでネクタイが汚れるのを防止できます。ネクタイピンをつけていないからと言って面接で落とされるということではありませんが、自分自身を知識に見せるためには必要なアイテムですので、TPOに合った着用をしましょう。

ネクタイピンの正しい付け方や付ける位置

ネクタイピンを着用する場合に気をつけていただきたいのが、付け方と付ける位置です。上着を着ている場合は、上着の第一ボタンより少し上につけるようにしましょう。上着を羽織った時に、少しだけネクタイピンが見えるようにするのがポイントです。

逆に上着を脱いでいる場合は、上着をきている時よりも下の位置につけるようにします。上着を着ていないにもかかわらず、上着を着用しているときと同じ位置にネクタイピンをつけてしまうとネクタイの下の部分が余ってアンバランスになってしまいます。上着を着ているのであれば下の部分は気になりませんが、上着がないと見栄えが悪いので鏡を見てバランスを確認しましょう。

派手なデザインのネクタイピンは着用しない

ネクタイの柄や色でも、説明したようにネクタイピンもあまり装飾のついていないシンプルなデザインを選ぶようにしましょう。シルバーで幅が5〜6mmのもの、形は定番のワニ口式かクリップ式が良いです。

ネクタイピンもおしゃれなデザインが数多く販売されていますが、就活ではおしゃれな印象を与えるよりも真面目な印象を持ってもらうことが大切なので実用性重視のシンプルなデザインを選ぶようにしましょう。

証明写真で選ぶべきネクタイの色は?

ここまで面接時におけるネクタイの色や柄について解説してきましたが、ここからは証明写真を撮影する際に着用するネクタイについて解説していきます。

証明写真を撮影する際も、もちろんネクタイを結ぶのが基本です。履歴書用の証明写真を撮影する時の服装は、「黒色または紺色で無地のスーツ」「ネクタイ」「色シャツ」がスタンダードです。面接に向い場合と同じようなスタイルで写真を撮れば問題はありません。

シャツは必ず白を着用しなければいけませんが、スーツとネクタイは面接時と写真撮影時で違うものを着用していても選考に響くことはないでしょう。あえて写真のイメージと実物とで違う印象をもたせたいのであれば、あえて変えてみることも選択肢の一つです。

業種によってはスーツを着用する必要はない

証明写真の撮影も面接も基本的にはスーツとお話ししましたが、実は一部例外もあるようです。選考の際に「スーツ以外の服装でOK」「スーツはNG」となっているところであれば、選考でわざわざスーツを着用する必要はありません。もちろん、ネクタイを選ぶ必要もなくなります。

スーツを着用しない場合は、「清潔感」を意識した服選びを行うようにしましょう。「清潔感」のあるスタイルは万人受けするため、面接官に悪い印象を抱かれることはあまりないでしょう。

証明写真を撮影する前にチェックして欲しいこと

証明写真を撮影する際に選ぶべきネクタイは、面接時とほぼ変わりがありません。しかし、写真を撮る際に確認して欲しい項目があります。

ネクタイは緩んでないか

写真を撮る前に確認して欲しいのが、ネクタイの緩みです。ネクタイは顔のすぐ下に来るものなので、意外と目立ってしまいます。ネクタイに緩みがあるとだらしがない印象を与えてしまうので、採用担当者はあまり良い印象を持ちません。ですので、撮影前にはネクタイが緩んでいたり曲がっていないかを入念に確認しましょう。

ボタンは隠れているか

ネクタイの緩みを確認した後に、見て欲しいのがボタンです。シャツの第一ボタンが見えているなんてことは、考えられないのできちんと確認するようにしましょう。

万が一、撮影後にボタンが見えていることに気づくと再度撮影をすることとなり、お金も時間もかかってしまいます。写真撮影だからといって油断せずに、細かいところまでしっかり確認することで、面接時でも正しいスーツの着こなしができるのではないでしょうか。

 

就活では自分にあったネクタイ選びで好印象を作り出そう

今回は、就活時に好印象を与える鍵となるネクタイについて解説しました。ネクタイの色、柄、結び方で面接官に与える印象は全く異なります。自分の体格や性格、与えたい印象など、さまざまな要素を加味してネクタイを選ぶ必要があります。

初めてネクタイを結ぶ場合は、すぐに習得できないかもしれませんので面接や写真撮影までに自分で結べるように練習をする必要があります。自分に合ったネクタイを着用することで好印象を作り出すことができますので、まずは身だしなみを整えて面接に挑むようにしましょう。

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