保険の業界研究をお助け!人気企業や仕事内容を徹底解説

2020年5月31日

志望業界を決めるために役に立つ業界研究。どのような業界があるのか全くわからないという人もいれば、いくつか候補がある中から業界研究を進めていきたいという人まで様々だと思います。

保険業界も人気のある業界のひとつです。そこで、今回の記事では保険業界とはどのような業界なのか?その仕事内容と、保険業界で人気の企業を徹底調査しました。

保険業界は生保会社と損保会社の2つがある

保険業界には大きく分けて2種類のタイプの企業があります。それは生命保険会社と損害保険会社です。

生命保険は人・損保保険はモノ

生命保険会社は主に、終身保険や養老保険など人の生命に関する保険を扱っています。これに対し損害保険会社は自動車保険や火災保険など物に関する保険を扱っています。

また、生命保険はケガや病気の時に定額で給付を行ってくれる保険です。一方の損害保険は一般に「損保」と呼ばれ、車が事故で破損したり家が災害で損壊したりした時に損害分だけを補償してくれる保険です。

第三分野という種類もある

日本では生命保険を第一分野、損害保険を第二分野と分類しています。保険にはこの他に医療保険・介護保険・傷害保険などが含まれる第三分野があります。

生命保険は生命保険会社が、損害保険は損保会社がそれぞれ扱うのに対し、第三分野の保険は販売会社の限定がありません。このためどちらも第三分野の保険商品を扱うことができます。

保険業界の仕事内容

保険業界には、以下のような仕事があります。

  • 商品開発
  • 営業
  • 事務作業
  • アフターフォロー
  • 資産運用

商品開発

保険会社では様々な保険商品を開発しています。保険商品は年齢や持病の有無などによって、また保険料によって保障される内容が異なります。いくらの保険料でどのような保障を行うのかを考えるのが商品開発の仕事です。

営業

保険商品を顧客に説明し加入してもらいます。新規の契約者を獲得するために、企業や一般家庭などで営業活動を行います。

事務作業

顧客によって異なる資料の作成や、申請書類の作成などを行います。また顧客に関するデータの管理などを行う業務もあります。

アフターフォロー

保険商品に加入している顧客のアフターフォローとして、保険給付が必要になった時に手続きの案内をし給付を行います。

また家族が増えたり引越しをするなどして加入者の状況が変化した時には、新たな商品を進めます。

資産運用

保険料の支払に備えるに資産運用を行います。株式や債券などの有価証券や不動産などへの投資や企業などへの融資により運用するのが業務内容です。

保険業界で働く人の職種とは?

保険業界で働く人は主に以下の3つの職種にわけられます。

  • 営業職
  • 総合職
  • 一般職

企業によって、さらに細分化されている場合もあれば、募集している職種名が異なる場合もあります。

営業職

営業職は顧客のもとに足を運び、商品を説明し納得していただいた上で加入してもらうのが営業職の仕事です。自社の商品を把握し、顧客の状況にあった商品を紹介することで契約に結びつけることができます。

また、顧客のニーズを聴き取り、次の商品開発に活かすためのマーケティング業務を兼務することもあります。

総合職

顧客のニーズに応じた商品を企画や開発、コンサルティングをするのが総合職の仕事です。また、資産運用や営業職のサポートも行います。

一般職

保険事務の仕事は営業に赴く時に必要な資料の作成を行なったり、保険給付の手続きに関する案内を行なったりします。また顧客からの問い合わせの対応なども業務に含まれます。

保険業界の人気6企業を紹介

数ある保険業界の企業。その中から人気の6企業をご紹介します。

東京海上日動火災保険~世界トップクラスを目指すグループ

損害保険業を行う「東京海上日動火災保険」
主な事業内容は保険の引き受けと資産運用です。自由闊達な社風が特徴的な企業です。また、日本国内だけではなく海外営業拠点483都市で事業を展開しています。

その東京海上日動火災保険では、

  • 自ら考え、発信し、行動する個性豊かな人材

を求める人物像とし、国内外で活躍できる人を求めています。

また「Stage」制度を導入しています。そのため、入社後もキャリアビジョンやライフイベントに応じて、コース転換や勤務地の変更に挑戦できるという特徴がある企業です。

損害保険ジャパン~社員の挑戦を応援する社風

損害保険会社としては国内第2位の企業である「損害保険ジャパン」
個人向けの自動車や災害時の損害保険のほかに、企業向けの団体保険や海外進出時の保険を取り扱っています。

社員の挑戦を応援する社風で経験や年次、性別に関係なく、社員同士が自由に意見を言い、社員一人ひとりのチャレンジを組織・チームとして後押ししてくれる雰囲気のある企業です。

三井住友海上火災保険~日本国内での保険料シェアは第1位

国内の損害保険事業を中心に生命保険事業、金融サービス事業、リスク関連事業など幅広く展開する「三井住友海上火災保険」
世界屈指の損害保険グループとして最適な保険プログラムや防災・減災のソリューションを提供しています。

三井住友海上火災保険では、

  • 企業営業
  • リテール営業
  • 自動車営業
  • マリン営業
  • 損害サポート
  • 自動車損害サポート
  • 火災新種損害サポート
  • 海損
  • 商品企画
  • 金融サービス
  • 国際業務 デジタル・システム
  • コーポレート

の各部門があり、社員はそれぞれの専門性を活かして働いています。専門性を高めるための、入社後の自己啓発支援やグローバル人財育成制度が充実している企業です。

日本生命保険~世界一の安心を提供する企業

世界各国の生命保険会社の中でトップクラスの水準を誇る「日本生命保険」は国内最大級の機関投資家としての一面もある企業です。仕事内容は個人および企業向け各種保険商品の引受や保全サービス、有価証券投資、貸付、不動産投資など受託資産の運用、付随業務などです。

日本生命保険には、

  • リーテイル部門
  • ホールセール部門
  • 資産運用部門
  • 海外事業部門
  • コーポレートスタッフ

の5つの部門があり、多種多様な仕事内容がある中で、自身の専門性を高めていくことができる企業です。

明治安田生命相互会社~人財重視の経営を展開する企業

1881年(明治14年)に創業した「明治安田生命相互会社」は生命保険事業のパイオニアです。現在では、国内だけではなく海外保険事業を積極的に推進している企業でもあります。

その明治安田生命相互会社では、自社で働く人を『人財』と呼び、「挑戦意欲あふれた活力ある人財づくり」を行っています。様々な人財育成プログラムがあり、常に自身の領域を広げキャリアアップしていける企業です。

第一生命保険~幅広いビジネスフィールドで活躍できる企業

日本初の相互会社である「第一生命保険」は1902年創業の企業です。お客さま第一主義を経営理念として国内外で生命保険事業を展開しています。

また、第一生命保険には大きく8つのビジネスフィールドがあります。

  • リーテイル分野
  • ホールセール分野
  • 資産運用分野
  • 海外事業分野
  • アンダーライティング分野
  • IT・システム分野
  • 企画・管理分野
  • 窓販・代理店分野

幅広い分野で多様な経験を積むことができ、それぞれでプロフェッショナルを目指すことができる企業です。

保険業界に興味がある人はさらに企業研究をして理解を深めましょう

保険業界にはグローバルに活躍でき、専門性を高めることができる企業がたくさんあります。就職後、自分自身の能力をのばすための研修やステップアップシステムが用意されている企業も多くあり魅力的です。

保険業界の中に少しでも興味を持った企業があれば、個別でより深い企業研究を行いましょう。

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