ロート製薬の新卒希望者必見!採用情報&選考対策マニュアル

2020年3月5日

ロート製薬は、ハトのCMや目薬でもおなじみの大手製薬会社です。日本の多くの製薬会社の中でも最も名前が知られている企業ではないでしょうか。実はロート製薬は創業120年を迎えており、長い間日本人の健康をサポートしてきた企業でもあります。

感染症流行への対策や日々進化する医療技術、さらに医療が景気に左右されないという点を考えると製薬会社は非常に将来性のある業態です。当然のように毎年入社希望者が殺到するため、ロート製薬に新卒で入社するのはかなり難しいと言えます。そのため、ロート製薬の新卒採用に挑戦したいと思っている人には事前に選考対策をしておくことをおすすめします。


ロート製薬への入社を考えている人はもちろんですが、その他の日本の製薬会社への入社を検討している人にもぜひ参考にしていただけたらと思います。

新卒採用選考で欠かせない、エントリーシートの書き方や自己PRについては次の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。

https://saiyo-bank.com/3899/
https://saiyo-bank.com/2578/

ロート製薬のスローガン・企業風土・事業内容


ロート製薬はどのような企業なのでしょうか。コーポレートスローガン、企業風土、事業内容から、ロート製薬がどのような会社なのかを具体的に見てみましょう。

ロート製薬コーポレートスローガン「NEVER SAY NEVER」

ロート製薬のコーポレートスローガンは、HPのトップに非常に大きく掲げられています。

コーポレートスローガンは「NEVER SAY NEVER」。

直訳すると、「不可能は絶対にない」という意味ですが、これは決して“ど根性”で仕事に励む、という意味ではなく、その先の幸せ、誰かのために困難にも当たる覚悟を持つという宣言です。

この覚悟をもって私たちが目指すこと、それは「健康寿命」への挑戦です。

「健康」は、誰もが願うことであり、幸せの源です。

ロート製薬が考える「健康」とは、病気にならないというだけではありません。

自分が健康であることで、家族が健康になり、社会へと健康が広がっていく。

そして、心身ともに健康であるだけでなく、
社会に貢献することも含めて「健康」と考えています。

そして、真の健康とは薬に頼らなくてもいい状態かもしれない。

製薬会社だからと言って、その常識に捉われず
「健康」へのアプローチを様々な角度からおこなっていきます。

ともに働く同士には、そんなNever Say Neverの本質を捉えていただき、
ともに未来のロート製薬を築いていきたいと考えています。

引用:https://www.rohto.co.jp/company/vision/
病気にかかったときやけがをしたとき、健康であることの幸せを心から感じますよね。健康は当たり前のことのように思われますが、実は医療が進化してきたことや製薬会社の発展によって築かれてきたのものです。

ロート製薬の掲げる「健康寿命への挑戦」は、日本の年々伸びる平均寿命と一人ひとりの心身の健康を考えると非常に重要なテーマだと言えるでしょう。

ロート製薬の企業風土・企業文化

ロート製薬には、ユニークな企業風土・企業文化があります。既存の企業の概念に縛られないユニークなあり方が、ロート製薬をここまで長い間成長させてきたのでしょう。

「手を挙げる文化」で自立した社員を育てる

一般的な企業では自分の業績について考える際、過去半年や過去一年を振り返り反省し次に活かすという手法をとります。しかし、ロート製薬では年に一度「My Vision Sheet」という書類を提出し、次の一年で挑戦したいことを先に申告する形式が取られています。昇格についても評価されることを待つのではなく、自ら次のステップへと手を挙げるのがロート製薬の文化です。

フラットな組織とロートネーム

ロート製薬には部署間の物理的な壁、社長室、役員室などの個室がありません。お互いを役職で呼ばずに「ロートネーム」というあだ名で呼び合います。これによりお互いが公平な存在として尊重され、誰とも気兼ねなく話すことができます。

決して大企業ではない

社員は大企業の中の一存在なのではなく、アイデアとスピード感を持って戦う一人の大きな存在です。その意味で一人ひとりに課される課題も大きく、会社を動かす意識が個々の中で働いています。

社員の健康づくり

ロート製薬は健康についてを提唱する企業ですが、社員自身が健康であることにも本気で取り組んでいます。特徴的なのは、活動量計を全社員が携帯し毎日8000歩く取り組みを行っているという点です。今後も心身ともに健康になれる働き方を推進していきます。

ロート製薬の事業内容

世の中をもっと健康にしたいというスローガンのもと、ロート製薬では常識の枠を超え挑戦が続けられています。これまでの医薬品の枠の中だけではなく、ビューティーケア、食、そして再生医療などの新しい領域に独自の理論を持って進み世界へも活動を広げています。

ヘルス&ビューティー事業

1899年に胃腸薬「胃活」を発売してから、一般用医薬品や化粧品などを開発・製造し続けてきました。胃腸薬、目薬、皮膚用薬に加え、1980年代後半からはスキンケア領域にも注力し、ヘルス&ビューティー事業は今や売上の6割を超えるロート製薬の主軸事業に成長しています。

食事業

ロート製薬は製薬会社でありながら、「本当の健康は薬が必要でなくなることではないだろうか?」と考え、「薬に頼らない製薬会社」を目指し日々の健康を作る「食」へも進出しています。各地での循環型農業や有機栽培、薬膳・栄養学の考えを活かしたレストラン「旬穀旬菜」の運営、旬の果実を使ったフローズンフルーツバー「PALETAS」の販売など「食」による真の健康に挑戦しています。

再生医療事業

ロート製薬では、2011年から「再生医療」にも挑戦しています。様々な分野で研究開発を重ねてきたロート製薬の強みである「細胞を扱う技術」「無菌製剤技術」を活用。「幹細胞」を用いた医薬品分野の最先端企業を目指し研究機関とともに技術開発を進めています。これにより治療法がないと諦めていた病気を治せる病気に変え、多くの人の健康や美しさに貢献しています。

グローバル事業

米国、中国、ベトナムをなどの世界に現地法人を置き、世界110か国以上で事業を推進しています。国ごとの文化や思考にあわせて必要とされる製品を開発し、海外の生産拠点も動かして展開しています。新興国においては日本のビジネス戦略が通用しませんが、現地の人々と一からスタートし現地国のために活動をしています。

ロート製薬で新卒募集されている職種


前項でご紹介したようにロート製薬の事業は主に4つの領域ですが、どの仕事においても美と健康を追究して提案し、さらに新たな価値を創造するのがミッションです。一つの部署を追究するのは当然ながら、部署間を横断するプロジェクトもあり、さらに2つの部署を兼務する働き方である「社内ダブルジョブ制度」などを活用して一つの部署に捉われずに働くことも可能です。社内ダブルジョブ制度については詳しく後述しています。

ロート製薬が求める人材


ロート製薬が求める人材は、このメッセージから分かります。

あなたはなぜ働きますか? どのようになりたいですか?
私たちロート製薬は、世の中を健康にする挑戦者でありたい、そう思っています。

そのために、「人がやらないことをやる」。

それがロート製薬の受け継がれてきたDNAです。

動きながら考え、どう(動)にか、こう(考)にか
120年間、世の中の健康に貢献してきました。

でも、道半ば、まだまだこれからです。

ロート製薬の原動力は、紛れもなく“人”です。

それは、今までも、これからも変わることはありません。

歯車の一つではなく、一人ひとりが意志を持つエンジンとなって、
健康な世の中を創っていきます。

動考(どうこう)せよ! 自分の意志で!
さあ、私たちと一緒に。

引用:https://www.rohto.co.jp/recruit/graduate/
これは新卒採用のトップページに宣言されているメッセージです。

  • なぜ働くのか?
  • どうなりたいのか?
  • どう動くのか?
  • どう考えるのか?

仕事は初めは全てが新しい挑戦ばかりです。やり方を教えてもらうだけでは新しいアイデアは出ず、企業は成長していきません。自ら動き、自ら考えることができる人がロート製薬が求めている人物像です。

ロート製薬の新卒採用選考・ポイント&対策


ここからはロート製薬の新卒採用選考の流れや、選考のポイントと対策について解説します。

新卒採用選考は「通常選考」と「NO.1選考」の2つ

ロート製薬新卒選考は、2種類のエントリーが設定されています。一つは要件さえ満たせば誰でもエントリーできる「通常選考」ですが、もう一つは「NO.1選考」と呼ばれているスタイルのエントリーです。

NO.1選考とは、これまでの人生の何らかの分野の中でNO.1になったことがある経験を持った人がエントリーできる枠です。以下がそのNO.1の事例です。

  • スポーツNO.1→スポーツにおいてNO.1の実績を収めた
  • クリエイティブNO.1→芸術・文科系のコンテストにおいてNO.1の実績を収めた
  • アカデミックNO.1→論文発表やディベート大会でNO.1の実績を収めた
  • テクノロジーNO.1→ロボットコンテストやプログラミングコンテストでNO.1の実績を収めた

NO.1選考では、これまでNO.1になったことがある人を優先的に採用したり、通常選考よりも評価しているのではありません。その証拠に、採用後に配属される部署などは通常選考と同様に設定されています。

NO.1選考で重要になるのは、NO.1になるために何をしたのか?NO.1になってからどのようなことを考え、挑戦を繰り返してきたのか?ということです。このNO.1になるまで、なってからの過程を大いに語りアピールできるのがNO.1選考です。

ロート製薬新卒採用選考ステップ

ロート製薬の新卒採用選考は、以下の流れで進められます。通常選考においてもNO.1選考においても流れは同様です。

  1. エントリー締切(動画またはWEB-エントリーシート)
  2. エントリー選考(動画またはWEB-エントリーシート)
  3. 1次選考
  4. 2次選考
  5. 3次選考(実践型選考)
  6. 最終選考
  7. 内定

 

ロート製薬新卒選考エントリーシート・対策とポイント

ロート製薬新卒選考においては、過去に以下の質問事項がエントリーシート提出において課されています。

エントリーシート質問内容過去事例

  • あなたの非常識な挑戦は?
  • どんな人間になりたい?
  • 所属していた部・サークル名を記入してください。(40文字以内)
  • 趣味について記入してください。(40文字以内)
  • あなたらしさがわかるエピソード(複数可)を、 ご自身にキャッチコピーをつけた上で自由に表現してください。(600文字以内)
  • あなたは社会に出てどんなビジョンを持ち、どんな人になりたいと考えていますか?キャッチコピーをつけた上で表現してください。(600文字以内)
  • お持ちの資格や特技についてお書きください。(50文字以内)
  • 先輩社員の働き方を見た上で、ご自身ならばどんなこだわりを持って働きたいですか? また、それによって成しとげたいことは何ですか? 具体的な事例で表現してください。(400文字以内)
  • 下記の設問の中から1つを選択していただき、心情を入れて600文字程度でお書きください。 A. あなたの魅力を自由に表現してください。 B. 「人がやらないこと」をやった経験を教えてください。 C. コツコツと粘り強く続け、やり遂げた経験を教えてください。
  • 「これまでに目標に対して挑み続けたエピソード」をお書きください。(800字程度)

内容は一般的な内容ですが、キャッチコピーを求める質問が目立ちます。人事部が選考するエントリーシートは莫大な枚数に及ぶため、その中から目に留めてもらえるようなエントリーシートを書くには、キャッチーな内容や思わず読みたくなるタイトルが書いてあることが重要です。その点を意識しながらエントリーシートを作成するといいでしょう。

ロート製薬新卒選考面接・対策とポイント

ロート製薬の新卒採用面接では、過去に以下のような内容の質問が聞かれています。

  • 志望動機
  • 他社の選考状況
  • 学生時代に頑張ったこと
  • 研究内容をわかりやすく説明
  • 学生時代に困ったこと・失敗
  • 新商品アイディア
  • 高校・大学・専攻を選んだ理由
  • 人づきあいで大事なこと
  • 日本が研究分野で生き残っていくにはどうすればいいか
  • 今の大学を選んだ理由
  • なぜロート製薬で働きたいのか
  • 仕事としてやってみたいこと
  • 仕事以外でやってみたいこと
  • 10年後のビジョン
  • ロート製薬で作りたい商品
  • ロート製薬のダメなところ

ロート製薬の企業風土・企業文化で解説しましたが、ロート製薬には自ら手を挙げる文化があります。その意味でも、仕事でやってみたいことや仕事以外でもやってみたいこと、さらに10年後のビジョンやロート製薬で作りたい商品、ロート製薬のダメなところなどは絶好のアピールができる質問です。

「自分で考え自分で行動するという、ロート製薬の求める人材であればどのような発信をするのか」という視点で考え回答することができれば難なくクリアできるでしょう。

ロート製薬で働く人の声


ロート製薬ではどのような人が働いているのでしょうか?実際にロート製薬で働く人の声をご紹介します。





引用:カイシャの評判

ロート製薬の待遇や福利厚生・人事制度


ここからはロート製薬の気になる待遇や福利厚生制度、人事制度について解説します。

ロート製薬新卒入社の気になる待遇・福利厚生

ロート製薬の新卒入社の待遇と福利厚生は以下のように取り決められています。

待遇・福利厚生

  • 基本給※2018年4月実績
    博士:月給 266,000円
    修士:月給 243,000円
    大卒:月給 220,000円
  • 諸手当 通勤手当、住宅手当、家族手当、時間外手当
  • 昇給 年1回(7月)
  • 賞与 年2回(6月、12月)
  • 休日休暇(完全週休2日制、夏季・年末年始休暇、連続有給休暇、年次有給休暇、慶弔休暇、保存休暇、リフレッシュ休暇、育児休暇、介護休暇)年間休日 126日(例年平均日数)
  • 福利厚生 スマートキャンプ(社員用のリフレクソロジーなど)
  • 勤務地(主な勤務地:大阪本社、グランフロント大阪オフィス、東京支社、札幌支店、名古屋支店、福岡支店、仙台支店、広島支店、ロートリサーチビレッジ京都、上野テクノセンター)
  • 勤務時間 勤務地、職種による ※フレックスタイム制あり
  • 研修制度 新入社員研修
    ※入社後約1カ月間、いずれの職種も合同での研修となります。
  • 自己啓発支援制度(ビジネススクール受講料補助、英会話スキルフォロー)

ロート製薬が挑戦する新しい働き方

ロート製薬では、同じやり方を繰り返すことで一人ひとりが守りに入り個人や企業の成長が止まることを避けるため、これまでのあり方に捉われない新しい働き方を導入しています。この制度により社員が多くの挑戦を経験することができ、多様に成長することが可能になります。

その新しい働き方は2014年に立候補した社員で作られた人事制度改革プロジェクトから生まれました。ベンチャー精神のような「興す」気概を持った社員を育成するにはどうすればいいのかの思案から生まれたのが「社内チャレンジワーク」と「社内ダブルジョブ」制度です。

社内チャレンジワーク

社内チャレンジワークは、自分の本業を大切にしながら就業後と土日祝日の自分の時間は他で業務を行っても構わないという制度です。会社で与えられた仕事以外にも、会社の枠を超えた働き方をしたり自分で考えた行動をすることで社会に貢献できる上に、本人も飛躍的に成長することができます。

本業を大切にしながらも、自分自身の時間を使い兼業という形で社会に貢献したい、実力をつけたいという社員のための制度です。

社内ダブルジョブ

社内ダブルジョブ制度は、今の部署だけではなく複数の部門や部署を担当できる制度です。社内ダブルジョブ制度は部署の枠に縛られないことから、社員自身がスキルアップできることに加えて、働きがいを向上させることができます。

もともとロート製薬は部署間に壁がない、役職名ではなくロートネームで呼びあうなど、他部門と積極的に関われるスタイルを取っている企業ですが、この制度が導入されることにはもう一歩踏み込んだ仕事の質の向上や個人の成長への狙いがあります。

まとめ・ロート製薬は自ら積極的に行動できる働きがいのある会社!

ロート製薬の新卒選考対策について解説しました。簡単にポイントをまとめます。


ロート製薬は創業120年を超える企業でありながら、新しい考え方や仕組みが導入されている働きがいのある職場であることが分かりました。自らのアイデアで積極的に行動し、働きがいを感じながら仕事を続けていきたいという人にはぴったりの企業です。ぜひ新卒採用選考に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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