「マッキンゼーのインターンシップはいつ開催されるの?」
「マッキンゼーのインターンシップ選考対策はどうすればいい?」
コンサルティング企業やシンクタンクなどで働きたい、グローバルに活躍したいと思っている学生は、マッキンゼーのインターンシップが気になるのではないでしょうか。
マッキンゼーは外資系コンサルティング会社で、世界のトップ企業の一つといえます。学生の中で就職したい人気企業であることは間違いありません。
今回はマッキンゼーのインターンシップ情報や、企業情報としてマッキンゼーの強み、採用ポジションなどをご紹介します。さらに、インターンシップ選考対策、インターンシップに参加した学生の体験談などもまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
マッキンゼーは戦略系コンサルティングファーム
マッキンゼー・アンド・カンパニーは、1926年にシカゴ大学経営学部教授のジェームズ・O・マッキンゼーにより設立。
アメリカ、欧州、アジア、南米など世界60か国に130以上の支社をもつグローバルな戦略系コンサルティングファームです。
戦略コンサルティングとは?
企業の経営層に対して、企業の中長期経営戦略や事業戦略(マーケティング戦略、営業戦略、ブランド戦略、新規事業立案など)の領域でコンサルティングをおこなう仕事です。
<代表的な戦略コンサルティング企業>
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
- ストンコンサルティンググループ
- ペイン・アンド・カンパニー
産業というくくりにおいてほぼすべての業種の顧客をコンサルティングしています。
日本では自動車や化学、エンターテイメント、エネルギーなどの幅広い業種におけるコンサルティングサービスを提供しています。
マッキンゼーの会社概要
マッキンゼーの会社概要をご紹介します。
正式名称
マッキンゼー・アンド・カンパニージャパン
所在地
106-0032
東京都港区六本木1-9-10アークヒルズ仙石山森タワー
代表者
岩谷直幸(日本代表)
従業員数
グローバル約28,000名、日本約600名
事業内容
日本支社は、東京・大阪オフィスの二拠点から日本企業および、多国籍企業のクライアントの本質的かつ継続的な成長を遂げるための支援をおこなっています。
各業界トップ企業を含めた国内上位30社の8割の企業をサポートしています。
マッキンゼーの強みは「One Firm Policy」
マッキンゼーは「One Firm Policy」という企業理念のもと、世界各国すべてのオフィスを一つの組織として考えています。世界中のコンサルタントが国境を越えて、一体運営されている体制がマッキンゼーの強みです。
さらに、マッキンゼーでは「組織目標達成のために個人がある」のではなく、「個々の人のキャリア・ゴールを支援する」ために、独立したプロフェッショナルの「場」を提供したいと考えています。
マッキンゼーの採用ポジション
マッキンゼーのコンサルタントとして、クライアント企業が抱えるさまざまな課題解決に従事するのは、ジェネラリストとスペシャリストです。
ジェネラリスト、スペシャリストそれぞれのキャリアパスに対して、さまざまなスタートポジションからのキャリア形成の機会が用意されています。
マッキンゼーの採用ポジションを一つずつご紹介します。
ビジネスアナリスト
プロジェクトの課題解決の個別分野を担当。
3年目以降はアソシエイト、マネージャーへと社内でキャリアを積んでいく人や留学支援制度を利用してビジネススクールへ留学する人、海外オフィスで活躍する人、外部でリーダーシップ経験を積む人もいます。
対象
国内外の大学・大学院に在籍する新卒学生の方、および大学(学士、修士)既卒で、実務経験が2年未満の方がビジネスアナリストとしての対象となります。
アソシエイト(ミッドキャリアプロフェッショナル)
プロジェクト課題解決の個別分野の担当からスタートします。
その後、プロジェクト全体にわたり業務にチャレンジします。たとえば、課題の特定、仮説の設定・検証、顧客企業社内や外部でのインタビュー、海外からの情報収集・分析、最終提案のとりまとめなどです。
対象
2年以上の実務経験のある方、応募時点でMBAに在籍されている方、Ph.D.を取得見込み、かつ取得意志のある方
アクセラレートコンサルタント
アクセラートコンサルタントはマッキンゼーの中で最も成長しているグループの一つで、組織全体を動かしていくチェンジリーダーとして、経営陣のみならず現場とも一体となり変革を実現しています。
クライアントの企業変革活動の設計や、インパクトの創出と定着を実現するためのチェンジマネジメントおよび組織能力構築などを支援しています。
マッキンゼー・デジタル
ビジネスインパクトを実現し、組織能力を育成するDXのパートナー。
デジタル化の推進とデジタル新規事業構築を通じ、クライアントの課題解決や事業変革の支援をおこなっています。幅広いバックグラウンドをもつエキスパート人材の採用もおこなっています。
クライアント企業全体のデータ活用やアナリティクス能力向上に貢献できることが、何よりのやりがいです。
オペレーションスペシャリスト
顧客企業が世界トップクラスのオペレーションを達成し、パフォーマンスを持続的に改善できる組織へと改革を遂げるための支援をおこなっています。
顧客企業が掲げるさまざまなオペレーション目標の達成に向けて、費用構造改善による資本生産性の向上へのサポートに加え、キャッシュフローの改善、製品開発プロセスの再設計に至るまで総合的なサポートをおこなっています。
Capabilities & Insightsアナリスト
Automotive & AssemblyとJapan Geographic Researchの2つのポジションをご紹介します。
Automotive & Assembly
従来の乗用車、大型車、都市のモビリティなどの輸送分野、およびさまざまな産業機械のメーカー、サプライヤー、スタートアップ企業などを担当します。
従来の枠組みを超えた新たな産業が創り出す、さらに大規模な産業領域における業務に携わることになります。
Japan Geographic Research
顧客企業の課題解決のために、不可欠な情報の収集・加工・分析をおこなうことにより、コンサルティング活動をサポート。
国内外のコンサルタントからのリサーチリクエストに対し、幅広い情報源を活用して企業・業界・市場についての情報を収集します。
収集・分析した情報から、コンサルタントやクライアントにとってわかりやすい図表やサマリー、ファクトパック、スプレッドシートなどに落とし込み提供します。
Japan Geographic Researchの採用情報
サマーアソシエイト
MBA1年生が対象のインターンです。
期間は10週間で、実際のクライアントプロジェクトに入り活動していただきます。
期間中の給与と、日本までの帰国費用の一部をお支払いします。
プログラムに参加いただいた方は、2年生の秋以降の正式応募プロセスは不要です。
マッキンゼーは分析や問題解決をやり遂げる能力や体力が必要
マッキンゼーに入社後は、マッキンゼーのリーダーたちの嗜好論理に触れられ、産業や経済研究活動の発展に大きく貢献することになります。
そのため、マッキンゼーが求める人物像は下記のような人物です。
- チームで協力し、包括的な環境を構築する能力がある人
- 絶えず変化する状況で努力できる人
- 英語および多言語で、効率的にコミュニケーションが取れる人
- 定量的な思考と分析を通じて問題を分解し解決する能力がある人
大切なスキルは「思考」です。
「地頭力」の高い人が戦略コンサルティングに適していると言われますが、事実をとらえて推論する力が重要になります。
ロジカルシンキングをベースに、ビジネスで用いられる分析や問題解決のフレームワークを一通りやり遂げる能力と体力が必要です。
さらにクライアントやチームメンバーとの円滑なコミュニケーションを取れる人間力も重視されます。
マッキンゼーのインターンシップ情報
マッキンゼーのインターンシップは本選考の選考フローの中に組み込まれています。そのため、内定を獲得するためにはインターンシップへの参加が必須です。
インターンシップは、夏と秋冬のターンを用意されているようですが、ここでは夏のインターンシップをご紹介します。
ビジネスアナリストインターン(サマープログラム選考)
※現在、応募受付を終了しています。
オフィスに10週間程度参加して、チームで直接業務体験ができるプログラムです。
内容
3~5人のチームに参加し、特定のクライアントの問題や課題に解決策を特定し実装。
ビジネスアナリストのインターンとして、下記のトレーニングやコーチングを受けられます。
- あいまいな問題を構造化し、それらを解決するためのアクションを実行
- 定性的手法と定量的手法の両方を使用して、複雑な情報から明確なポイントまでを推奨事項に統合
- 多様なチームと効果的に連携して、最善のソリューションを考え出し行動に移す
- クライアントとの信頼関係を確立して、組織によりよいサービスを提供
- 上司やチームメンバーとの効果的なコミュニケーション
- 自分の情熱、強みを活用して、リーダーシップのスタイルを発展
応募条件
2022年12月から2023年8月に海外大学卒業予定の方
開催時期
8月~9月
開催日数
3日間
開催場所
オンライン
選考フロー
- エントリー
▼ - エントリーシート
▼ - Webテスト
▼ - 一次面接
▼ - 二次面接
▼ - その他(ジョブ選考)
マッキンゼーのインターンシップ選考対策
マッキンゼーのインターンシップの選考対策ポイントをご紹介します。
毎年問題が変わるため、フレームワークにとらわれることなく柔軟に答えられるよう準備しておきましょう。
高い英語力は支援制度で身につけられる
マッキンゼーのインターンシップ選考について、英語力が気になるところです。
選考の際に英語力が問われることはありませんし、面接などすべての選考は日本語で行うようです。ただし、英語での高いビジネスコミュニケーション力を身につけることが必須となります。
英会話力がビジネスレベルに達していない場合、入社後における個別英語レッスンや海外語学留学などの支援制度が提供されるようです。
エントリーシートはリーダーシップ経験を伝えよう
エントリーシートにおいて、過去に出された質問は下記のとおりです。
過去に聞かれた質問
- 今までにリーダーシップを発揮した経験と、その際の役割
- 志望動機
- 長期のキャリア目標について
リーダーシップ経験を伝えることが重要なカギとなるようです。
リーダーシップ経験を伝えるためのポイント
面接官はあなたが困難な状況に直面したとき、目標を諦めず、成功を導けるのかを見ています。
周りの人を巻き込み、リーダーシップを発揮したエピソードをいくつか準備しておくといいでしょう。その際にあなたがどんな人物で、何に情熱、趣味をもつのかを面接官に具体的に伝えられるよう意識しましょう。
面接官は似たような話を繰り返し聞いているため、印象に残るような話をしなければなりません。
自身の経験を振り返り、状況を具体的に説明できるよう準備します。そのためには自己分析が必要となりますね。
WebテストはImbellus社のオンラインゲーム型テスト
マッキンゼーのWebテストは、SPIや玉手箱とは違い、McKinsey Problem Solving Gameというオンラインゲーム型独自試験が採用されています。
ビデオゲーム形式のオンライン・シミュレーションで、就活生の認知能力を評価するために使用されています。
ゲーム全体で60分の制限時間があり、2種類のゲームが出題されるようです。
ゲーム内容は無数にあるようですが、出題者の意図を明確に把握することを心がけましょう。
採用プロセスにおいて、このWebテストを突破することが重要なカギとなるようです。
面接はケース面接と計算問題に慣れておく
マッキンゼーの面接は複数回おこなわれるようですが、ここでは一次面接・二次面接対策についてご紹介します。
一次面接
面接官1名、学生1名でおこなわれ、所要時間は30分程度です。
一次面接において、過去に聞かれた質問は下記のとおりです。
過去に聞かれた質問
- ある企業を良くするための方針の提示
- 1問目の質問企業のデータ提示と、そのデータの読み方
- 計算問題
内気な性格の場合、自分の人となりや分析的な考え方をよりわかりやすく伝えるように意識します。
面接官と心が通じ合える瞬間を探し、その話を深めることでコミュニケーションが取れ、あなた自身の人となりを伝えられるでしょう。
二次面接
面接官1名、学生1名でおこなわれ、所要時間は30分程度です。
二次面接において、過去に聞かれた質問は下記のとおりです。
過去に聞かれた質問
- ケースについて共有後、着眼点を網羅的にあげるよう求められた
- 図表を与えられ仮説が立てられるかを聞かれた
ケース面接はマッキンゼーのコーポレートサイトのケース面接例題を見て対策
マッキンゼーでは問題解決能力を判断するため、ケース面接を実施しています。
ケース面接は、答えのない難しい課題について短時間で考えることが求められるため、非常に難易度が高く、選考突破が非常に低いというのが特徴です。
面接官はどのように課題に取り組み構造化し、それを伝えられるかを知りたいのです。
手順や流れを事前に理解すること、答えにたどり着くプロセスが重要となります。
自身の思考の構造や過程を説明できるよう意識しましょう。
対策として、マッキンゼーコーポレートサイトにあるケース対策ページを見ておきましょう。
質問に対し、ごく一般的な考え方で答えてしまうのではなく、業界やクライアントが抱えている課題に、面接の中で得た情報を合わせて説明することが重要です。
ケース面接の練習方法は、グループでの練習をオススメします。他の人のやり方を見ることで、自分の面接の仕方を見直す機会にもなるためです。
さらに数字を使った分析がおこなえるようにしておきましょう。マッキンゼーのケース面接の中で必ずと言っていいほど計算問題が出題されます。
数字に対する感度や簡単な暗算能力を確認したいためです。
難しいことが求められているのではなく、基本的な分析ができるレベルであれば問題ないでしょう。
緊張するとは思いますが、たとえ間違ったとしても落ち着いて回答を続けるよう心がけましょう。
マッキンゼーのインターンシップに参加した先輩の体験談
マッキンゼーのインターンシップに参加した先輩の体験談をご紹介します。
成長できる環境があるというよい印象をもった先輩方が多いようです。
学生の頃から小さなビジネスをやっていましたが、社会の仕組みについての理解の解像度が圧倒的に足りないという実感が強く、「早く社会に出て働きたい」という気持ちは人一倍強かったと思います。その点、俯瞰的な視点を持ちながら詳細な課題について細かく考えるマッキンゼーは、この上ない環境でした。
とても丁寧に対応していただけました。ただの受験生にも時間を割いてくださり、社員の成長を重視する文化が根付いているのだなと感じました。メールでもオンライン通話でも、質問に快く応じていただけましたし、曖昧な質問にも一緒に整理した上で答えてくださり感謝しています。
選考を通じて学んだのは、物事をMECEに(もれなくだぶりなく)捉える際に、フレームワークがとても有効だということです。4Cや7Sなど、先人が研ぎ澄ましてきたフレームワークをなるべく多く身につけ、状況に応じて使い分け、組み合わせる訓練をしていきたいと思っています。
【まとめ】マッキンゼーのインターンシップは本選考への必須ステップ
マッキンゼーのインターンシップは、選考フローの中に組み込まれているとご紹介しました。さらに、一度不合格になってしまうと、2年以上の間隔を置かなければ再応募ができません。
人気も高い超一流企業ですから、選考突破はとても厳しいと思いますが、マッキンゼーのコーポレートサイトには採用に関する情報が記載されていますので、参考にしてみてください。