キッコーマンは「しょうゆ」を主とする調味料、加工食品の大手食品メーカーです。
キッコーマンと聞くと「しょうゆ」をイメージする人も多いと思います。和風調味料に代表される「しょうゆ」ですが、日本だけにとどまらず、海外での事業展開も行なっているようです。
キッコーマンのインターンシップへ参加すると本選考の優遇があるため、倍率は高いことが予想されます。
この記事では、インターンシップへ参加できるように、キッコーマンのインターンシップの情報や選考対策をご紹介しますので参考にしてください。
さらにキッコーマンが求める人物像や実際に参加された学生の体験談もご紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
キッコーマンの会社概要
キッコーマンは1917年(大正6年)に野田醤油株式会社として設立され、1957年アメリカへ進出以来、世界5か国に7つの製造拠点を持ち、現在では世界約100か国でキッコーマン商品は使用されています。
しょうゆをはじめ、つゆ・たれ等のしょうゆ関連調味料を中心に事業展開している大手食品メーカーです。しかし、調味料だけにとどまらず飲料や酒類、健康食品など「食と健康」というフィールドに幅広く展開しています。
事業内容
ここでは国内の事業内容をご紹介します。
メーカーとしての商品の製造・販売
- しょうゆ周辺調味料
しょうゆの技術を活かした研究・商品開発により、「本つゆ」などのつゆ類や焼肉のたれ、手軽な和風おそうざいの素「うちのごはん」シリーズなど、多くの商品を展開しています。 - デルモンテ製品
トマトケチャップやジュース、缶詰などでおなじみのデルモンテ製品を取り扱っています。 - 酒類製品
しょうゆと並び和食に欠かせない調味料である「マンジョウ本みりん」、それに加えマンズワインなど、バラエティある商品で食卓を楽しく演出しています。 - 豆乳製品
豆乳事業は、主力の「調製豆乳」のほか、「おいしい無調整豆乳」や豆乳飲料シリーズなどの紙パック入り豆乳製品に加え、チルドカップを使用した商品や穀物飲料など市場活性化に向けた商品を発売しています。 - 健康食品:大豆やトマト、ぶどうといった商品の開発・研究技術を活かした健康食品の開発を行なっています。
バイオ事業
酵素の研究技術等を活かして臨床検査試薬や衛生検査キットの開発・販売、医薬品原料の製造・販売などを行なっています。
キッコーマンの企業理念
キッコーマンの企業理念は下記のとおりです。
- 「消費者本位」を基本理念とする
- 食文化の国際交流を進める
- 地域社会にとって存在意義のある企業を目指す
食品メーカーとして食育への取り組みや安全・安心への取り組み・環境への取り組みも盛んです。取り組んでいる活動の一部をご紹介します。
キッコーマンしょうゆ塾
食育活動の一環として、小学生や中学生を対象とした授業を模して「キッコーマンしょうゆ塾」を実施しています。キッコーマン社員が扮するしょうゆ博士とアシスタントから楽しく学べるオリジナルのプログラムです。しょうゆについて学びながら、「食べ物」の大切さや「おいしく食べる」ことを考える機会として活用されています。
キッコーマン総合病院
キッコーマン総合病院は、1914年、野田醤油醸造組合が建設した「野田病院」を前身とし、キッコーマン会社設立後の1918年に企業立病院となりました。
食品メーカーを経営母体とする企業立病院としては全国唯一の病院で、広く一般に開放された病院として、設立以来、急性期診療を中心に地域の健康増進に注力しています。
キッコーマンのグループ企業
キッコーマンのグループ企業をご紹介します。
- キッコーマン食品株式会社
しょうゆ、しょうゆ関連調味料、食品、酒類などの製造および販売 - キッコーマン飲料株式会社
飲料の販売 - キッコーマンビジネスサービス株式会社
総務・人事・経理、情報システム等の間接業務の提供 - キッコーマンバイオケミファ株式会社
医薬品、各種酵素、化成品等の製造・販売 - 日本デルモンテ株式会社
デルモンテ製品、キッコーマンソース、キッコートマト製品等 - マンズワイン株式会社
マンズワイン、ブランデー、スパークリングワイン等 - JFCジャパン株式会社
キッコーマンしょうゆ等東洋食品 - キッコーマンフードテック株式会社
キッコーマンしょうゆ、つゆ、たれ、およびその他調味料、加工穀類の製造 - 北海道キッコーマン株式会社
キッコーマンしょうゆ、めんみ等 - 流山キッコーマン株式会社
マンジョウ本みりん、みりん風調味料等 - 埼玉キッコーマン株式会社
レトルト食品等 - テレヴェール株式会社
輸入および国産のファインワインの仕入・販売 - 宝醤油株式会社
醤油製造、蒲焼のたれ・焼鳥のたれ、その他惣菜用加工調味料、唐揚粉等の粉製品の製造および販売 - キッコーマンソイフーズ株式会社
豆乳を主とする飲料の製造・販売、受託製造、業務用食材等の企画開発・販売 - 日本デルモンテアグリ株式会社
農産品および農業用資材の仕入れ・生産・販売 - 総武物流株式会社
キッコーマン諸製品物流業務 - 株式会社総武サービスセンター
食品の詰め合わせ包装、しょうゆ関連周辺作業、パレット洗浄作業等 - 株式会社キッコーマン・マーケティングセンター
- キッコーマンレストラン株式会社
鉄板焼コルザ(銀座店) - キッコーマンニュートリケア・ジャパン株式会社
健康食品、飲料、調味料、食品等の通信販売
キッコーマンでの仕事について
キッコーマンではどのような仕事があるのか一部をご紹介します。
事務系の仕事
専門性を身につけながらも各部署とのチームプレイを活かし組織を動かすポジションです。
営業部門(家庭用営業)
首都圏のリージョナルスーパーを担当し、卸店と共同しながら売り上げUPをミッションとする営業
営業部門(業務用営業)
外食、給食、中食など多岐にわたる業態への営業
外食、給食、中食とは?
- 居酒屋・ファミリーレストラン・カフェ・ラーメンなどの「外食」
- 学校や企業、工場、病院・老人保健施設などで提供する「給食」
- 弁当・スーパー惣菜・デパ地下総菜などの「中食」
営業部門(加工用営業)
加工食品やコンビニエンスストアのお弁当、おにぎりなど、キッコーマンの商品を「原料」として使用してもらうための営業
【先輩社員の声】
近年の家庭は基礎調味料の使用は減っていますが、一方では加工度の高い食品を使用して、手間を省きつつ家庭料理をつくることも多くなっています。また利便性が高いコンビニエンスストアの利用頻度は上がっており、今後もそのような流れは続くと考えられ、そのような拡大市場でキッコーマン商品を採用いただき、売上をつくることが私たち加工用営業本部の命題となっています。
エンジニアリング系の仕事
国内工場はもとよりアメリカをはじめとする海外の工事に至るまで、活躍できるフィールドです。
製造設備の研究からはじまり開発・設計・保全まで、その行動範囲も国内工場はもとより、アメリカをはじめとする海外の工場に至るまでグローバルな広がりを見せています。
研究・製造系の仕事
選択と集中の効いた研究領域、ユニークな開発活動、伝統とハイテクが融合した製造技術等、キッコーマン事業の根幹を支えています。
キッコーマンの求める人物像
キッコーマンでは「プロ人材」として定義し、人材の育成をしています。
「プロ人材」とは、
- 仕事における高度な能力をもっていること
- 能力を発揮して自律的に行動し、成果に結びつけること
- 社内外のニーズを満たし、市場に価値を与えること
食品メーカーの経営は人口に左右されるようです。日本の人口は減少傾向にありマーケットの縮小は避けられない現状。さらに消費者のニーズの多様化、企業間の価格競争が激化している厳しい環境にあります。
ですから、しょうゆ関連調味料などの事業を日本だけでなく海外でも展開するとともに、新市場の開拓を積極的に行なっています。
その状況下で求められている人材は、組織の一員として周囲とコミュニケーションを取りながら協力し、周囲をどんどん巻き込んでいくリーダーシップ。
自分の専門性を深めながら周囲の分野や関連領域へ興味関心を持ち、自分の専門分野についてはわかりやすく伝えられる人材が求められています。
そのうえパーソナリティも重視されているようです。
仕事上で人からの意見や情報をまっすぐ受け止め、自分の中で咀嚼し次のアクションに結び付けていく姿勢や、どんな時でもポジティブな姿勢を忘れない前向きな人材が求められています。
キッコーマンのインターンシップ情報
ここではキッコーマンのインターンシップについてご紹介します。
事務系インターンシップ
※現在、応募受付を終了しています。
キッコーマンの全体像を認識して、メーカーとしてのものづくり・営業の基礎を学べるプログラムです。
【体験内容】
1日目 キッコーマンの全体像の理解
2日目 キッコーマンの仕事理解(営業部門)
3日目 グループワーク(キッコーマンへの提言)
4日目 キッコーマンへの提案・発表
【開催場所】
オンライン
【開催時期】
11月22日、24~26日
【応募条件】
四年制大学および大学院の方
将来的に事務系(営業、商品企画、人事、経理など)の職種として働きたい方
【選考フロー】
- エントリー
↓ - 書類選考
↓ - 適性検査受検(Web)
↓ - インターンシップ参加
キッコーマンのインターンシップ選考対策
ここではキッコーマンのインターンシップ選考の対策方法をご紹介します。
エントリーシート対策は自己分析をして対策
キッコーマンのエントリーシート対策は、自己分析をして基本的なことをしっかりおさえておきましょう。
キッコーマンでよく聞かれる質問は下記のとおりです。
- 志望動機
- ガクチカ
ガクチカの回答例をご紹介します。
回答例
私が学生生活で一番力を入れてきたことは〇〇です。日本代表に選ばれ〇〇に出場しました。〇〇に取り組む中で、私は 「諦めないこと」をとくに意識して努力してきました。コンディションが環境に左右される〇〇では、最後まで諦めない気持ちを持ち続けた者が、勝利を掴みます。夏の暑さで脱水症状になりながら、途中で辞めてしまいたいと思うことも多くありました。その中で、毎回諦めないと意識したことで、数々の試合で上位に食い込めたと実感しています。どのような状況下でも、諦めない心をもつことで成果をあげてきました。このような苦しい状況の中でも最後までやりきる精神は、社会に出てからも大いに発揮できると考えています。
ポイント
学生時代どんなことに取り組んできたのかということを通じて、プロ人材になるふさわしい人物であるということを語りましょう。
「プロ人材」とは、下記のような人材のことを言います。
- 仕事における高度な能力をもっていること
- 能力を発揮して自律的に行動し、成果に結びつけること
- 社内外のニーズを満たし、市場に価値を与えること
下記の記事も参考にしてみてください。
適性検査はキッコーマンオリジナルの性格診断テスト
キッコーマンの適性検査は選択式で、キッコーマンオリジナルの性格診断になります。
ポイントは性格診断の対策は質問されたことに正直に回答することです。
企業が求める人材を意識し過ぎて正直に回答せずに選考突破した場合、ギャップが生じるかもしれませんので正直に回答するようにしましょう。
キッコーマンのインターンシップ参加者の体験談
キッコーマンのインターンシップへ参加された学生の体験談をご紹介します。
メインが営業の仕事を体感するものだったので、食品営業の仕事ならではの泥臭さを学べた。とくに、業務用営業に関しては人との信頼関係やコミュニケーションが重視されるため、体育会の雰囲気が強く感じられた。
日系メーカーの典型といった感じの雰囲気。役員級の方も登場して厳かな雰囲気になることもあったが、逆にそこがリーディングカンパニーらしく、緊張感があってよかった。
【まとめ】キッコーマンのインターンシップで大手食品メーカーを体験しよう!
キッコーマンのインターンシップ情報、選考対策についてご紹介しました。大手食品メーカーのインターンシップ参加希望者には、入社志望の高い学生も多いでしょう。
さらにキッコーマンのインターンシップに参加すると本選考に優遇されるようですので、倍率も高いと予想されています。
その状況下で選考を突破するためには、キッコーマンの求める人物像を理解することがカギとなります。しっかりと企業研究や自己分析をして臨みましょう。