「10年後の自分」を面接で聞かれたら?例文を職種別で公開!

2021年8月5日

「ESで『10年後の自分』について聞かれたけど、どう書けば良い?」
「面接で『10年後の自分』について聞かれたら、どう答えよう?」

エントリーシートや面接で「10年後の自分はどうなっていたいですか?」という質問は定番です。10年後の自分について考えることは、面接・ES対策になるだけでなく、将来のキャリアプランについて考えるきっかけにもなるでしょう。

この記事では、面接やESで「10年後の自分」を聞く意図や、職種別の例文をご紹介します。また、読んでいくだけでスラスラと「10年後の自分」が見つかる3つのステップもご用意しました。

ぜひ就活にお役立てください。

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面接やESで「10年後の自分」を聞く3つの意図

最初に、面接やESで「10年後の自分」を問う3つの意図をご紹介します。

意図①キャリアの歩み方を知りたい

入社して10年。自分自身がどのように活躍しているのか、なんとなくイメージしていますか?

大きなプロジェクトを任されて部下に指示を出す姿、海外支社で外国人相手にスマートな仕事をこなす姿、「この仕事なら○○に任せよう!」と頼りにされている姿など、さまざまかと思います。

このように、管理職を目指したいのか、海外転勤を目指したいのか、業務のスペシャリストを目指していきたいのかは人によって異なるものです。今後のキャリア形成のため、適材適所に人員配置するために、採用担当者は受験者のキャリアの歩み方を知りたいと思っています。

意図②キャリアのスピードを知りたい

思い描いている目標へ到達するまでどれらくらいのスピードで歩んで行きたいかを知ることで、企業とのマッチング性を見ることができます。

「10年後には役員になって運営面に関わりたい」という希望があったとしても、大企業では難しいかもしれません。また、社員のキャリアアップに積極的な会社や、核となる人員を求めている企業にとって「10年後も管理職にはまわらず営業でバリバリ活躍したい」という受験者は整合性が低いと言えるでしょう。

意図③成長意欲や企業への志望度を知りたい

内容問わず「10年後の自分」を聞かれた時にスラスラと答えられる人は、成長意欲があると言えるでしょう。この時に、考えが詰まるようでは成長意欲や企業への志望度が低いと判断されることもあります。

10年後に具体的な目標があるということは、成長意欲があるだけでなく企業研究も進めているというアピールになります。具体的な事業内容や職種、役職などを絡めた将来像やキャリアプランは、それだけ企業研究も熱心に取り組んでいる証拠だと言えます。

また、長期的なキャリアプランを考えられるということは、入社してすぐに辞職されるリスクも少ないと判断できます。

【職種別・7選】面接時に聞かれる「10年後の自分」の例文

次に、「10年後の自分」への質問に対する具体的な回答例文を以下の職種別でご紹介します。

  • 営業職
  • 事務職
  • 研究・開発職

「10年後の自分」へ回答する時は、まず最初に「10年後は○○になりたいです。」という結論を先に伝えたあと、そう思った理由や、目標に向かって取り組むべき課題について伝えます。口頭でもエントリーシートでも同様の流れです。

  1. 【結論】10年後○○になりたいです
  2. 【理由】なぜなら○○だからです
  3. 【課題】そのために○○に取り組んでいきます

これを踏まえた上で例文を見ていきましょう。

営業職の例文

営業職のキャリアプランとしては、大まかに3つの流れがあります。

  1. 管理職を目指したい
  2. 海外営業部門を目指したい
  3. 商材のスペシャリストになりたい

海外営業部門に配属された場合でも、スペシャリストになるか管理職を目指すかが分かれますが、今回はこの3つの軸で進めていきます。

営業職①管理職を目指したい

【例文】

私は10年後、営業チームのリーダーとして管理職につきたいと思っています。理由ですが、私は大学に入学してからこれまでカフェレストランでアルバイトを続けており、大学2回生の秋頃からディナータイムのリーダーに抜擢されました。新人スタッフの育成や人員配備などを担当しており、育成を担当したスタッフがお客様からお褒めの言葉をいただいたり、チーム一丸となって過去1番の売り上げを出せた時に、とてもやりがいを感じました。自分自身のことをお客様からお褒めいただく時よりも、後輩やチーム全体を賞賛された時の方がとても嬉しく、社会人になったらチームをまとめ、後輩を育成するポジションに就きたいと思う様になったからです。
そのためには、営業としてスキルアップを目指すとともに、顧客との信頼関係を築き上げるためのコミュニケーション能力や、問題が起きた時に適切な対応ができる柔軟性を養っていきたいと考えています。

営業職②海外営業部門を目指したい

【例文】

私は10年後に海外営業部への配属となり、活躍したいと思っています。理由ですが、私は3歳から12歳の間、親の仕事の関係でカナダで生活をしていました。クリスマスやお誕生日になると、日本に住む祖母や祖父が日本のおもちゃを送ってくれたのですが、そのおもちゃを見た現地の友人たちが「楽しい!」「私も欲しい!」と夢中になっている姿を見て、日本人であることを誇りに思うとともに、いつか日本のおもちゃメーカーに就職して日本の素晴らしいおもちゃを世界中の子供たちに遊んでもらいたいという夢ができました。
この目標を叶えるために、入社後は営業ノウハウをしっかり身につけ、海外でも通用する営業スキルやビジネスレベルの英語スキルを身につけたいと考えています。

営業職③商材のスペシャリストになりたい

【例文】

私は10年後、御社の○○分野について右に出る者がいないと言われるほどのスペシャリスト営業になりたいと思っています。
私は幼少期の頃から、興味を持ったことに対してとことん詳しくなりたいと思う性格で、親や友人へその知識を広めていくことに楽しさを感じていました。御社が軸としている○○分野について興味を持つようになり、大学でも専門的に勉強をしております。また、大学で研究した内容をプレゼンするなど、○○分野についての理解の輪を広めていくことにとてもやりがいを感じています。御社では○○分野のスペシャリストの育成に力をいれていると伺いました。入社後は、さらに知識を深め、スペシャリスト営業としての提案力や問題解決能力を養っていきたいと考えています。

事務職の例文

事務職のキャリアプランとしては、大まかに2つの流れがあります。

  1. 管理職を目指したい
  2. 分野のスペシャリストになりたい

事務職①管理職を目指したい

【例文】

私は10年後、経理部門のリーダーとなり、後輩の育成を担当したいと思っています。私は大学へ入学してから今現在も、個人経営のアパレルショップでアルバイトをしています。大学で会計を学んでいるということや、日商簿記2級を持っているということで、店長から帳簿に関する質問に答えることがよくあるのですが、その度にとても感謝され、やりがいを感じています。これまで勉強してきたことがはじめて人の役に立つ経験をし、経理に関わりつつ、人とのコミュニケーションもとれる仕事に就きたいと思う様になりました。入社後は経理としてのプロフェッショナルを目指すとともに、後輩の育成にも携わっていける管理職を目指します。そのためには、経理のスキルをつけていくだけでなく、マネージメント能力やコミュニケーション能力もつけていきたいと考えています。

事務職②スペシャリストを目指したい

【例文】

私は10年後、ITに強い人事のスペシャリストになりたいと思っています。私は大学へ入学してから、人材派遣会社で事務のアルバイトをしています。そこでは、スタッフの勤怠管理や採用管理などを担当しているのですが、業務の効率化のためクラウドサービスやATSを活用しており、今後IT化が拡大していくことを実際に肌で感じています。また、新しい技術を学ぶことの楽しさにも気づきました。入社後は、社会保険労務士の資格取得を目指すとともに、ITに関するスキルも積極的に学んでいきたいと考えています。

研究・開発職の例文

研究・開発職のキャリアプランとしては、大まかに2つの流れがあります。

  1. 管理職を目指したい
  2. 分野のスペシャリストになりたい

研究職①管理職を目指したい

【例文】

私は10年後、研究チームのリーダーを目指したいと思っています。理由ですが、私は○○分野の研究を続けていくだけでなく、研究結果を世の中でどう生かしていくかという企画運営にも興味を持っているからです。現在○○分野はまだ限定的な範囲でしか活用されていませんが、今後はより生活に根付いた活用の仕方があると信じており、挑戦していきたいと考えています。
また、常に新しいステップに挑戦していきたいという向上心が強く、御社のキャリアアップ制度に大変魅力を感じております。入社後は研究へ尽力することはもちろん、管理職へのステップアップを目指すために、マネジメントスキルも養っていきます。

研究職②スペシャリストを目指したい

【例文】

私は10年後、「この分野はあなたしかいない」と信頼してもらえるような○○分野におけるSEのスペシャリストとして活躍したいと思っています。御社では管理職へのキャリアアップの他、スペシャリストとしてのキャリアアップもあるとお伺いしました。私は開発そのものをライフワークとして考えており、管理職よりも開発現場で専門的な知識や技術を深めていきたいという希望を持っています。私は現在OO分野の研究をしています。仮説検証を繰り返す中でこの分野の深みを知り、面白さを日々体感しています。新しい発見をみつける体験を社会人になってもしたいという思いが強いです。
スペシャリストを目指すために、○○分野での新しい情報へのアンテナを常に張り続け、高度な技術や知識の習得に努めようと考えています。

「10年後の自分」を見つける3つのステップ

例文を見たものの、「10年後の自分」が思い浮かばないという方は、次にご紹介する3つのステップで自己分析を進め、「10年後の自分」を見つけていきましょう。

就活をしていると、企業の規模や事業内容、ブランド力などに目が行きがちですが、入社後のキャリアアップが自分の理想とマッチしているかは非常に大切な要素となります。

株式会社マイナビが運営する総合転職情報サイト『マイナビ転職』での調査によると、2021年の新入社員のうち、今の会社を3年以内に退職する予定があると答えた人の割合は28.3%、10年以内に退職する予定があると答えた人の割合は51.0%という結果でした。また、定年までいたいと答えた人の割合は16.6%と、新入社員の多くが転職する未来を想定して入社していることがわかります。

また、その理由として、「キャリアアップのため」「結婚や出産などのライフスタイルの変化に合わせたいから」と答える人が多く見受けられました。

参考:【調査概要】マイナビ転職『2021年新入社員の意識調査』

中途入社でのキャリアップを目指す場合は、ある程度の実績が必要です。応募条件も新卒採用時と比べ多くなりますし、転職を希望している企業でそもそも中途採用を実施しておらず、エントリーすることすらできないということも往々にしてあります。

その点、新卒入社はみんなが同じスタートラインに立っているため業務実績は問われませんし、その時の景気にもよりますが大企業であれば毎年新卒採用を実施することが一般的です。

貴重な新卒入社で後悔しないために、入社後のキャリアプランについてしっかり考えておくべきです。

ステップ①何にやりがいや喜びを感じるのかを知る

10年後にどうなっていたいかと具体的なイメージがわかない時は、自分がどんな時・どんなことにやりがいや喜びを感じるのかを知っていきましょう。

  • 簡単にクリアできる目標より中長期的な目標に向かう時
  • 目の前のことを1つずつ着実に達成していき振り返った時
  • 1つの目標に向かってこだわりながら進めている時
  • 自分で新しいことを切り開いている時
  • 与えられた環境や指示を達成した時
  • 自分自身の価値を高めている時
  • 周囲から評価を得てナンバー1になった時
  • 個性を伸ばしてオンリー1と認められた時
  • 趣味の時間やプライベートが充実している時
  • 困難や課題がある時
  • 試行錯誤しながら物事を進めている時
  • 回り道せず効率的に作業が進んだ時
  • いくつになっても現役プレイヤーとして活躍していたい
  • 早いうちに人をまとめる側になりたい

これらは、「キャリアプランの軸」となるものです。

例えば、「簡単にクリアできる目標より中長期的な目標に向かう時」こそやりがいを感じるという人は、たった数年で目標が叶ったり、チームのトップになれる環境よりも、何年もかけて目指せる目標があるキャリアプランが向いています(大企業の管理職、実務経験が必要な資格の取得など)。

反対に、「自分で新しいことを切り開いている時」にやりがいを感じる人は、早いうちに役職や管理職を任される環境が向いてるでしょう(ベンチャー企業や中小企業など)。

これまでの経験を振り返ってみて、夢中になれた時や自分自身が輝いていたと感じる時、ストレスを感じにくかった時を思い出してみましょう。

就活全体を通しての軸については、下記の記事を参考にしてみてください。

https://saiyo-bank.com/14122/

トヨタ式なぜなぜ分析

トヨタ式なぜなぜ分析とは仕事の中で発生した問題の原因を追究し、さらに根本原因となる問題についての深掘りを繰り返すことで真の原を見つけて、問題の解決と再発防止につなげる手法です。

これは就活の自己分析にも生かせます。

例えば管理職に就きたい目標があったとしましょう。ここから管理職になりたい理由を繰り返します。

管理職につきたい

↓ なぜ?

マネジメントをしてみたい

↓ なぜ?

リーダーシップを発揮するときに自分の強みが活かせて幸福度が上がるから

↓ なぜ?

大学のサークルの代表で活動して大きな達成感を得たから

上記にのようになぜを3~4回繰り返さばいいと言われてます。

面接では深堀されるのでここまで自己分析をしていたら安心して面接に臨めるでしょう。

ステップ②どれくらいの年月で目標を達成したいかを知る

新卒採用・総合職で入社した場合、すぐに自分が希望するポジションや仕事につくことはまずないでしょう。人員配置する人事部としても新入社員の素質を伸ばしていく責任がありますので、企業によっては部署をローテーションさせたり、企業が取り扱っている商材を理解するために営業として数年頑張る必要があります。

また、専門職でない限り、部署異動の希望が通らない企業も多いものです。

「経理に行きたい」「人事に行きたい」「営業に行きたい」など、仕事内容自体にこだわりがあるのであればなるべく早い段階で希望職種につける企業を選ぶべきです。キャリア制度や希望部署の社員がどのようなキャリアを辿ってきたのかなど事前にリサーチしておきましょう。

「職種は問わずどうしてもその業界内で働きたいが、いずれ管理職につくことが目標」という人にとっても、何年でキャリアアップできるのか目標設定をしておくべきです。

何歳までに役職をもらいたいか?という理想を持っておけば企業選びの参考となるだけでなく、目標達成のために自分が何をすべきか具体的な仕事目標が見えるようになり、毎日のやりがいやモチベーションにも繋がります。

業界・業種別のキャリアアップスピード傾向

年功序列型を採用している大企業や官公庁など、規模が多く堅実な業界ほどキャリアアップスピードは遅めと言えます。知識を深めたり、実務経験を多く積んだり、資格取得などに時間を使いたい人にとっては、過ごしやすい環境とも言えます。

反対に、成果に重きを置く外資系企業やベンチャー企業、中小企業などでは、頑張れば頑張るほどキャリアアップスピードが速くなります。こういった企業では新卒・中途問わず優秀な人材であればどんどん仕事を任せていく傾向があるため、若いうちに責任ある役職や仕事がしたい人に向いています。

新卒で大手企業がいいのか、ベンチャー企業がいいのか悩んでいる人は以下の記事を参考にしてみてください。

https://saiyo-bank.com/21578/

ステップ③目標達成に必要な通過地点を書き出す

次に、目標を達成するために必要な通過地点を書き出していきましょう。

例として、役員という目標を達成するための通過地点を見てみます。

株式会社での役員とは、会社法第329条・会社法第423条において、取締役・会計参与・監査役・執行役・会計監査人のことを指します。

役員になるルートは2つあり、1つは自分で会社を立ち上げること。もう1つは一般社員から少しずつポジションを上げて就任する方法です。ここでは、一般社員から役員を目指すルートについてご紹介します。

  1. 一般社員
  2. 主任(グループリーダー)
  3. 係長(チームリーダー)
  4. 課長
  5. 次長
  6. 部長
  7. 本部長(事業部長)
  8. 取締役

取締役へ就任できるのは1,000人に1人の割合と言われ、出世を目指すのであれば早いうちからポジションを上げていく目標を立てておくべきでしょう。それぞれのポジションへ就任できる年月は企業によってさまざまですので、企業説明会やパンフレット、ホームページで紹介されている先輩社員の声はチェックすべきポイントです。

また、大企業では「役職定年」といって、○歳までに○○以上の役職がないと管理職から外されるという制度も存在します。ホームページなどに掲載されているような近い年齢の先輩のキャリアプランだけでなく、すでに退職されたOB・OGのインタビューなどもチェックしておくと良いでしょう。

さらに言えば、会社法第331条で制定されている「欠格事由」によって、いくら出世のために頑張ったとしても取締役になれない人がいます。

  1. 法人
  2. 成年被後見人もしくは被保佐人に該当する者
  3. 会社法、金融商品取引法、破産法など会社に関連する法律に違反し、刑の執行が終わり、または刑の執行を受けることがなくなった日から2年を経過しない者
  4. 上記③以外の罪を犯して禁固以上の刑に処せられ、または刑を受けることがなくなるまでの者(執行猶予中の者は除く)

これに該当しなければ、役員への道が開けるということです。

役員になるための資格などはありませんが、会社を運営するための高度なスキルを持ち合わせていると武器になるかもしれません。

【役員になるために武器となる資格】

  • MBA(経営学修士)
  • 中小企業診断士
  • 経営士
  • 日商簿記検定
  • 公認会計士
  • 税理士

上記のような資格を持っていれば、仮に転職する際にも優位に働くでしょう。

今回は役員を目指した通過点と、目標達成のために努力できることをご紹介しましたが、目標を達成するために通過しなければいけないポイントを書き出していくと、ポイントごとにすべきことが明確になり、「10年後の自分」が見えてくるはずです。

【まとめ】「10年後の自分」は現時点の希望で問題なし

面接やESで「10年後の自分」を聞かれた時の例文や見つけ方についてご紹介しました。

まだ社会に出てすらいない状況で働き方をイメージするのはとても難しいことですし、実際に社会に出てみると想像と全く違っていたということもあり得ます。

現時点で考える「10年後の自分」は必ず実行しなければならないという義務ではなく、ライフスタイルや価値観の変化によって変わっていくものだと認識しておいてください。

面接官が重視していることはキャリアプランを考える行為そのものですので、今回ご紹介した例文を叩き台としてあなたらしい「10年後の自分」を見つけてくださいね。

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