トヨタは国内の大手自動車メーカーです。そのため、トヨタに入社したいと思うライバルは多く、並大抵の努力ではほぼ確実に不採用となるでしょう。ただ、しっかりと対策を行えば、あなたも十分内定をつかみ取れるチャンスがあります。
そこで今回は、トヨタが中途採用で募集している職種をはじめ、トヨタが求めている人物像や面接対策、そして待遇について具体的に説明していきます。
トヨタは5つの採用方法を実施している
トヨタはどのような採用方法を行っているのでしょうか。具体的な採用方法5つを紹介していきます。
新卒作用
トヨタは新卒採用を行っています。新卒では「事務系」「技術系」「業務系」の3コースにエントリーができます。トヨタは高校卒業予定者の採用も行っています。ですから、新卒の方はこちらの採用ページからエントリーしてみましょう。
キャリア採用
トヨタはキャリア採用も行っています。これがいわゆる中途採用です。現在はポジティブアクション募集として女性の採用にも力を入れています。トヨタの中途採用を希望している人はこちらからエントリーしてみましょう。
期間従業員採用
トヨタは期間従業員採用も行っています。期間従業員とは、雇用期間を決めて労働契約を結ぶ雇用形態です。未経験でも働ける環境が整っているため、知識は浅いがトヨタで働いてみたいという人はこちらからエントリーしてみましょう。
海外事業体採用
トヨタは海外事業体採用も行っています。主に海外現地法人で働いてくれる人材を募集しています。2020年2月現在は中国で活躍したい人材を募集しているそうです。
トヨタ販売会社採用
トヨタはトヨタ販売会社採用も行っています。こちらはTOYOPETやCOROLLAなどのグループ会社を含めて、車を販売したいという新卒・中途者向けのものです。
トヨタの中途採用で募集している2つの職種
実際トヨタは中途採用でどのような職種を募集しているのでしょうか。大きく分けると2つ挙げられるので、それぞれ具体的に説明していきます。
技術系
実は技術系といってもさらに細かく数十種類の職種に分けられます。例えば下記のような職種です。
生産技術開発
トヨタの生産技術開発では下記のような仕事を行います。
- 高圧水素タンク製造ラインの品質管理
→製品面や工程面で改善案を提案して、リーダーとして推進、実行して行きます。 - 素形材技術の開発、それを用いたユニットや部品開発
→電動車のデバイスの進化を支えるモノづくり技術を開発していきます。 - 少量生産車両の設計・生産業務
→ソフトウェアやデジタルツールなど幅広い知識を活用して設計や生産を行っていきます。
材料開発
トヨタの材料開発では下記のような仕事を行います。
- ガスタービンの構造設計
→CO2排出削減のために有効な手段とされる技術の研究開発を行います。 - 燃料電池スタック用材料の開発や設計
→MEA先行設計や評価、そして解析などを行います。 - 無機・有機機能材料の研究開発
→合成した材料の分析や解析、そしてインフォマティクスを使用した新材料の予測を行います。
データサイエンティスト
トヨタのデータサイエンティストでは下記のような仕事を行います。
- データ分析やデータマネジメント
→データを利活用するための管理から、データの分析までを行います。 - 総合モビリティサービスの企画や実証
→まちに貢献できるようなトヨタならではの「まちづくりソリューション」の検討と実現を行います。 - パワートレーン電子システムの開発
→AIを初めとする最新技術やモデルベースの活用拡大などを活用して開発を行います。
事務系
事務系も細かく5つの職種に分けられます。
コネクティッド
- MaaSビジネスの企画や協業推進
→コネクティッド技術を活用したMaaSビジネスの企画からプロジェクト推進などを行います。
アフターサービス/品質保証
- 海外補修用部品の将来営業と戦略企画立案・実行
→物流・商流ルートのシステム構築、アフターサービス専用用品の企画や導入を行います。
新規事業開発
- 商用向けのテレマティクスサービスの企画や運用
→国内・海外市場を対象として、企画や導入支援、そして運営サポートを行います。
海外営業
- 海外営業
→導入モデルや販促の企画や地域・国別の在庫の管理などを行います。
内部監査
- 内部監査スタッフ
→SOX法対応やガバナンス、リスクマネジメントなどを行います。
トヨタが求める3つの人物像
トヨタの中途採用に臨む人は、トヨタの求める人物像を把握しておきましょう。まさにトヨタに必要な人材だ、と判断してもらえれば採用される確率が高まります。
トヨタウェイの価値観に共感できる人
トヨタウェイとは、創業以来受け継がれてきた行動原則です。さまざまな国籍の人がトヨタで働いています。そのため、人それぞれ考え方や価値観は異なります。しかし、どの国でも「トヨタのモノづくり」や「お客様満足」を実現するには、しっかりとトヨタの理念を共有することが必要です。
トヨタウェイは「知恵と改善」「人間性尊重」の2つの理念で成り立っています。現状に満足せず常に高い目標を追い続け、目標実現のために知恵を絞り続けられる方であれば、中途採用をの道が開けているでしょう。
チャレンジ精神がある人
トヨタは常にチャレンジし続けてきた歴史があります。例えば、海外の技術に頼らない自動車開発に挑んだり、高品質で低価格の自動車開発に取り組んだりしてきました。そして現在は「世界中の人々にクルマの魅力を届け、地球環境と共存する」という目標に向かってチャレンジをしているそうです。ですから、トヨタとともに挑戦していける、チャレンジ精神がある人材をトヨタは求めています。
自ら考えて行動できる人
トヨタはチャレンジをし続けているといいましたが、やみくもに突き進んでいるわけではありません。トヨタのチャレンジとは、まず「なんために?」と自分に問いかけて、答えを出してからチャレンジしていきます。
ただ、目標だけを掲げているわけではありません。夢を描きつつ、常に現在置かれている状況や環境も分析します。そのうえで、夢と現状のギャップを埋めるための努力と工夫を繰り返していきます。ですから、なぜトヨタで働くのか、なぜ今仕事をしているのか、など自ら考えて行動に移せるような中途者をトヨタは求めています。
トヨタの選考フローや面接対策
トヨタの中途採用は、どのような選考フローを踏んでどのような質問を面接でされるのでしょうか。それぞれを具体的に説明していきます。
選考フロー
中途採用の選考フローは下記の5ステップで進んでいきます。
- ES
- Webテスト・SPI
- リクルーター面談・人事面談
- 一次面接
- 最終面接
上記は海外営業職の選考フローです。事務系の選考フローはおおむね同じですが、技術職に関しては座談会や懇親会を経て、企業独自の選考に進むそうです。
面接対策と回答のポイント
トヨタの中途面接では、前職や社会人経験を踏まえての質問が多い傾向にあります。実際に聞かれた質問と回答のポイントについて解説していきます。
挫折した経験を教えてください
チームを巻き込んだ経験を教えてください
大好きな車は何ですか?
トヨタで実際に働いている人の声
トヨタは車好きが何よりも輝ける職場
トヨタが合う人の特徴は「車好き」な人だと考えられます。常に良い車を創り出そうとトヨタはチャレンジをし続けています。そのため、車に興味がないとトヨタのスピード感についていけず、心の底から仕事を楽しめない可能性があります。ですから、生粋の車好きであり、なおかつトヨタの価値観「トヨタウェイ」に共感できる人は、トヨタの中途採用からエントリーしてみましょう。
トヨタの平均給与や福利厚生
大企業のトヨタはどのくらいの給与でどんな福利厚生があるのか気になりますよね。そこでこの段落では、平均給与と福利厚生について具体的に説明していきます。
平均給与は845万円
トヨタ自動車全体の平均給与は、845万円です。性別で分けると、男性の場合平均年収が957万円、女性の場合は722万円でした。どちらも日本の平均年収よりも高いことが分かりますね。早ければ40代で年収1,000万円を突破する人もいるそうです。
自由に福利厚生が選べるウェルチョイスを導入
トヨタには下記のような福利厚生があります。
- 社宅寮
- 福利厚生施設(保育所やスポーツ施設など)
- 各種健康診断
- 退職年金
- 財産形成
- 介護・保険
- リフレッシュ
トヨタはウェルチョイスといって、会社が用意した福利厚生から自分がチョイスして利用できる制度があります。上記の福利厚生は一部ですが、HPを見てみると数十種類の福利厚生があり、まさに大企業ならではの充実感でした。
トヨタの中途採用を受ける前にもう一度チェック
トヨタは会社全体に共有している「トヨタウェイ」という価値観があります。そのため、トヨタの中途採用で合格をつかみ取るには、トヨタウェイの価値観に合った人材だ、と思ってもらう必要があります。もう一度記事を見直して、ぜひあなたもトヨタの中途採用で内定をつかみ取ってみましょう。