富士通(ふじつう)は、パソコンや携帯電話をはじめ通信技術で事業を展開している日本の総合エレクトロニクスメーカーです。その長けたITサービスと知名度で働きたいという希望者は毎年大勢います。その大勢の中から採用を勝ち取るためには富士通がどんな人材を求めているのか、よく理解しなければなりません。
この記事では富士通の新卒採用に関するノウハウをまとめてご紹介。これを読めば他のライバル達にグッと差をつけられること間違いなし!富士通が募集している職種から求める人材、福利厚生や待遇、選考フローや面接でのポイントなど、選考を検討している方が知りたい情報を載せているので、富士通で働きたい人は必見です!さっそく読んでいきましょう。
富士通はどんな会社?
富士通は日本の総合エレクトロニクスメーカー。ITサービス提供企業として売上高で国内1位、世界4位に輝くなど、通信システムや情報処理システムおよび電子デバイスの製造・販売、それらに関するサービスの提供を行っている企業です。ITサービスや製造だけでなく、研究にも力を注いでいます。
事業内容
テクノロジーソリューション
法人のクライアント向けに、ITを活用したビジネスソリューションを提供。(⇒ITシステムのコンサルティング、設計、アプリケーション開発)
ユビキタスソリューション
パソコン、携帯電話、モバイルウェアなど、高品質・高性能にこだわったデスクトップやノート、タブレットを提供。
デバイスソリューション
LSI事業と電子部品事業を主に、ウェハーファウンドリサービスやLSIの販売、FRAM・FCRAMなどのシステムメモリ事業や、子会社が半導体パッケージなどの電子部品、電池、コネクタなどの機構部品を提供。
経営理念
創業以来、富士通グループの発展は、それまで誰も考えていないような新しい可能性に着目し、その実現に向けて挑戦し続けていく姿勢を尊重する企業風土に支えられてきました。
インフォメーション・テクノロジーの進歩は、とどまるところを知らず、グローバルな規模のネットワーク社会を形成して、もはや現代社会はITなしには成立し得なくなっています。富士通グループは、こうしたITインフラを支える企業として、誰もが等しく快適で安心して暮らせるネットワーク社会づくりに貢献するとともに、豊かで夢のある未来を世界中の人々に提供します。
オフィス情報
・富士通株式会社 本店
住所: 〒211-8588 神奈川県川崎市中原区上小田中4-1-1 Tel: 044-777-1111
・富士通株式会社 本社事務所
住所: 〒105-7123 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター Tel: 03-6252-2220
富士通の新卒採用職種は5つ
富士通の新卒採用職種は全部で5つあります。以下、それぞれの職種をご紹介します。
セールス&マーケティング
富士通の代表として、お客様の話を聞き、課題を捉え、最適なソリューションを企画・提案します。また、お客様のパートナーとして、システムの導入後も継続してサポートしていくお仕事です。
- ストラテジ/マーケティング
担当する業種・業界ごとに事業戦略を立て、新たなビジネスチャンスを社内に発信。
- アカウントマネジメント
特定のお客様や業界に対して、市場や競合他社の動向を見ながらの営業活動。
- ソリューションセールス
製品やサービスを企画、販売戦略を考えて営業活動を実施。
ソリューション&サービスエンジニア
お客様に提案したソリューションを実際に形にするお仕事です。プロジェクトのマネジメントや、システムの設計・構築・品質テストなどを行い、導入後は運用も行います。 富士通の中でいちばん多様な働き方をしている職種です。
- コンサルティング
経営の視点から新しいビジネスモデル・事業開発を目的としたコンサルティング活動。
- デジタルビジネスプロデュース
高度なデータ分析・検証技術をベースとした最適なソリューション、システムの企画立案、提供。
- プロジェクトマネジメント
人員や資産等のプロジェクトの計画立案を行い、システム開発プロジェクトの全工程を指揮。
- ITアーキテクチャ
システムの設計・構築・運用フェーズにおいて技術的な観点でプロジェクトを進める。
- サービスマネジメント
システムを安定させるための稼働状況分析、運用管理やリスク対応。
研究
富士通だけではなく、大学・研究機関などと共同で研究そこから開発を進めて、カタチにしていきます。研究では、数十年という長い期間で繰り広げられる基礎研究に始まり、それを活かした応用研究まで、お客様に提供するICTサービスを支える技術を生み出しています。
開発
開発では、サーバやストレージといった基幹システムを支える製品、ネットワーク、携帯電話、パソコン、ソフトウェアまで、富士通の幹となる製品の開発を行っています。
- ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア開発
アプリケーション・ミドルウェア・ファームウェアなど、サービスそのものやハードウェアを動かす仕組みを開発。さらにソフトウェアの性能や機能を活かすためのサーバやプロセッサなどの製品開発。
コーポレート
コーポレート部門は富士通を各方面から支えるプロフェッショナルです。主に6つに分れています。
- 人事、人材開発
人事の改定、労働条件の策定、評価・処遇の決定、人材の採用や育成。
- 財務、経理
全社の資金計画の策定や資金調達、安定した資金による企業経営。
- 法務、知的財産
事業戦略の立案・実行。知的財産の創造・保護・活用を担う。
- 購買
提供する製品やサービスに使われている部品や製造設備等を安定供給するための調達。
- サプライチェーンマネジメント
プロジェクトの中で必要となる工場整備や人員の準備、製品の手配など。
- 総務
全社のセキュリティ対策や渉外案件への対応、海外グループ会社へのファシリティマネジメントを担当。
富士通の新卒採用で求められる人材は3つ
富士通では「好きなこと夢中になれることがテクノロジーを動かす原動力になる」と言われています。そのため、「富士通を使ってやる!」くらいテクノロジーに夢中になれるような人材を求めています。その他にも富士通は以下のような人材も求めています。
未知なるものに対して、楽しんで取り組むことができる人
今、私たちがいる時代はテクノロジーが進み、少し前では「ありえなかったこと」が「可能」な時代になっています。そのためこれからは、今まで触れることのなかった未知の領域にも出会うことになります。そのような状況の中で、自分から興味を抱き、自発的に取り組んでいく「推進力」が課題解決のためのカギとなり、テクノロジーの最先端である富士通には必要不可欠です。
志を持って、挑戦・探求し続けることができる人
「こういうことをしたい」「こうなりたい」という自らの志を持つこと。そこに加えて、その実現のためには挑戦し、探究し、継続していく姿勢が求められます。この「志を持つ・挑戦し続ける・探求を続ける」ことは、富士通のDNAでもあり、これからの富士通の軸にもなっていきます。
困難なことに対して、最後までやり遂げることができる人
富士通での仕事は「チーム」で進めていくものです。その先にあるお客様、社会の存在があるからこそ、どんなに辛くても困難であっても、最後までやり遂げなければなりません。たとえ小さな事でも自信をもって「やり遂げた」と言える経験が、富士通で働くためのベースとなるのです。
富士通の新卒選考フロー・面接のポイント
ここでは富士通の選考フローと面接でのポイントをお伝えします。
選考フロー
富士通の選考フローは3つのコースに分れています。
スキルマッチングコース(学校推薦)
スキルマッチング面談を実施のうえ、内定時に配属部署と職種が決定されるコース。
- 《応募》「エントリーシート」「成績表」の提出。「適性検査」の受検。
- 《書類審査》提出した書類を元に書類選考
- 《マッチング・面談》希望部署との面談、マッチするかの確認。
- 《選考》学校推薦の取得が決定した方から選考を実施(推薦書必須)
- 《内定》
通常コース・職種約束コース(自由応募・学校推薦)
内定と同時に配属職種を決定するコース。
- 《応募》「エントリーシート」「成績表」の提出。「適性検査」の受検。
- 《書類審査》提出した書類を元に書類選考
- 《一次、二次、最終面接》学校推薦:1回の選考、自由応募:複数回の選考
- 《面談》自由応募⇒人事面談、学校推薦⇒学校推薦の取得を確定し、必要手続きを行う。
- 《内定》
通常コース・オープンコース(自由応募・学校推薦)
内定取得後に面談などを行い、入社までに配属部署・職種を決定していくコース。
- 《応募》「エントリーシート」「成績表」の提出。「適性検査」の受検。
- 《書類審査》提出した書類を元に書類選考
- 《一次、二次、最終面接》学校推薦:1回の選考、自由応募:複数回の選考
- 《面談》自由応募⇒人事面談、学校推薦⇒学校推薦の取得を確定し、必要手続きを行う。
- 《内定》
エントリーシート対策
エントリーシートはWEBで提出します。過去に多かった内容は
・あなたが学生時代に力を入れたことを教えてください。
・学生時代、あなたが自信を持ってやり遂げたと言えるエピソードは何ですか?
・あなたが富士通で挑戦したいことについてご記入ください。
など今までの経験やこれからどうしていきたいかを問われます。背景や実際に自分が取った行動、その行動によってどうなったのか?など具体的に書くことが大切です。あまり長くなりすぎても伝えたいことがわからなくなってしまうので、結論をわかりやすく明記し、行動や考えの動機をしっかり書きましょう。
WEB適性検査
適性検査では言語、非言語、性格検査など、どの企業でもあるような一般的な適性検査です。参考書で対策をすれば十分でしょう。
面接対策
富士通では職種ごとの違いを把握し、その職種についたら何を成し遂げたいかが重視されます。特に希望の職種や部署がハッキリ決まっている人は「どうしてそこなのか」と深く質問される傾向があります。
例えば、一口に営業と言っても、「新規か既存か」「法人か個人か」などによって仕事内容は大きく変わり、自分はそこで何をやりたいのかを明確に答えられなければなりません。他にもよく質問されるのが「富士通」をしっかり理解していないと答えられない質問が多いです。
よく聞かれる質問
・何故富士通なのですか。
・入社後何をやりたいですか。
・富士通とNEC(日本電気)の違いは何ですか。
・営業とSEどちらに興味がありますか。両者の違いは理解していますか。
・そもそもICTとは何ですか。
上記の質問には正しい職種理解が出来ているか、志望度はどれぐらいかを確認することで入社後のミスマッチを避けるためだと思われます。その他は求める人物像にもあるように
・初めて自分ひとりで決断したエピソードは何ですか。
・困難を乗り越えた経験はありますか。
・あなたが一番輝いている瞬間はどんな時ですか。
自分で最後まで成し遂げたこと。困難に立ち向かったこと。一番夢中になっていること。など質問されます。富士通の求める人材を理解し、しっかり準備しておきましょう。その他はオーソドックスな質問ですが、中には少し戸惑う質問もあります。
これは、ただ指示通りに動くだけのロボット社員ではなく自ら動いていける人材かどうかを見ています。上司が機能しないことで仕事に支障がでてきますよね。それをどう変えていこうと考えたのか、仕事に対するモチベーションや自分から動く力を伝えられるとポイントが高いです。
面接形式
基本的に1対1の面接がほとんどなので、テンポよく会話のキャッチボールができると良いでしょう。30分~1時間ほどの時間なのであまり堅苦しい雰囲気よりは、限られた時間の中でリラックスしながらアピールできると◎
逆質問
どの面接でも最後に「何か質問はありますか?」と逆質問があります。
「何か聞かなきゃいけない」というわけではなく、あらかじめ用意するよりは、今日の面接で疑問に思ったことを聞くと良いでしょう。面接官も疑問点を残して面接がおわるよりは不安や心配ごとを解消して帰ってほしいと思っているからです。
富士通の新卒インターンシップ情報
富士通では新卒採用向けにインターンシップやその他イベントを開催しています。富士通をより知ることができ、職場を実際に体感することで自分のやりたいことが見つかるかもしれません。
職場受入れ型インターンシップ
実際に富士通の各職場に入り、現場で最先端技術に触れることができます。先輩社員の想いや熱を目で見て、耳で聞いて、ダイレクトに感じながら、富士通を知ることができる2週間のプログラムです。
《職種》
セールス&マーケティング、ソリューション&サービスエンジニア、ソフト開発、ハード開発
《応募方法》
- 応募シート提出・履歴書提出・適性検査受検
- 書類審査
- マッチング面談
- 面談合格
- インターンシップ実施
FUJITSU Engineer Session
「あなたは富士通で何がしたい?」その答えを見つけるためのイベントです。富士通を代表するテクノロジーに携わる部署が多数参加します。富士通にはどのような仕事があるのか、技術者たちから直接話を聞ける場です。あなたがマッチする部署を見つけてください。
AI、5G、Quantum-Inspired Technologyなどのテーマで、セミナーが開かれ、職場ごとに仕事内容を紹介。
《対象》
大学院、大学、高等専門学校
理工系の学生
富士通で働く先輩社員の声
ここからは富士通で働く先輩社員の声をご紹介します。実際に働いている人の声はどんな情報よりも参考になります。
「どんなお仕事?」
デジタルマーケティング領域での新規ビジネス企画、並びにコンサルタント業務を担当しています。新規ビジネス企画は、富士通内にある技術を使って、いかに世の中の課題を解決できるかを考え、形にしていく業務です。コンサルタント業務で、実際にお客様にお会いし、「本当に困っていることは何か?」を聞き出し、それを解決するためにはどう進めればよいか、どんな技術を使えばよいのかをご提案することが仕事です。2つの業務により、シーズ視点とニーズ視点の両方を経験できるため、非常に面白い仕事だと感じています。また、デジタルマーケティングの領域は業種に縛られないため、様々なお客様と関われるので毎日刺激的です。 (出典|富士通公式HP)
「求められるスキルは?」
情報系卒なので、かつてはコードをバリバリ書けるスペシャリストになり、「課題を“どうやって(how)”解決するか」を考える人になりたいと考えていました。ただ就職して周りを見渡してみると、素晴らしい技術者はすでにたくさんいらっしゃいました。だからこそ、その技術をもっと活かすために、「お客様は本当は“何を(What)”求めているのか」を考えられる人が必要だと考えています。そして、見つけ出した本質の部分を、新規ビジネスとして立ち上げ・推進するためには、もっと別の力も不可欠です。それは、「私は絶対にこれを成し遂げたい!」という強い思いと、それを発信し続ける力だと考えます。 (出典|富士通公式HP)
「今後のキャリアの目標は?」
直近の目標は、自分が思いついた企画を商品化して、世に送り出すことです。たくさんの人に、「これが欲しかった!」と言っていただけるような商品を創りたいです。そして、「実はあの商品の最初の企画書は、私が書いたんですよ!」って言ってみたいんです。そういった企画をいくつも生み出せるようになりたいですね。 (出典|富士通公式HP)
富士通の福利厚生や待遇
富士通の気になる平均年収やどんな環境で働けるかなど福利厚生を見ていきたいと思います。
平均年収は790万円
富士通の平均年収は790万円。年代別に見ていきましょう。
- 20代 478万円
- 30代 664万円
- 40代 797万円
- 50代 851万円
新卒初任給は
- 大学院卒 23.5万円
- 大学卒 21.1万円
- 高専卒 18.7万円
注目はやはり20代の平均年収です。日本企業の平均年収は432万円であるため富士通では20代にしてそれを上回る収入となっています。大卒の平均初任給も全国平均が20.3万円なので上回っていますね。
「働き方改革」に向けた取り組み
富士通の「働き方改革」は時間外労働を削減するだけではなく、社員一人ひとりの仕事へのやりがいや生産性を向上させることを目的としています。
働く環境を自由に選べる
在宅や、時間にとらわれないフレックス制度、オフィスでもない自宅でもない第3の空間など仕事の効率化が進むような場を社員に提供しています。
女性が働きやすい会社第1位
通常の産休・育休だけではなく、男女関係なく仕事と育児を両立するための制度が多くあります。
- 出産育児サポート休暇(配偶者の産前産後8週間以内に5日の休暇取得)
- 妊婦の軽作業への転換、通院休暇など
- 復職前面談
- 育児短時間勤務制度
- テレワーク勤務制度
- 子の看護を目的とした休暇制度
「健康経営優良法人」に認定
富士通では社員一人ひとりが心身ともに健康でいきいきと働くことができる環境づくりを目指していて、2017年に社員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組む法人として「健康経営優良法人~ホワイト500~」に認定されました。
安心できる福利厚生も充実
富士通では、先ほどお伝えした出産・子育てを支援する制度はもちろん。社員のライフスタイルに合わせて働くことができる制度が整っています。
- 介護、介護準備休職制度、時短勤務
- 有給(初年度20日、最大40日)
- 積立休暇、リフレッシュ休暇
- 新入社員向けの寮
- 独身者向け、家族扶養者向けの家賃補助制度
もちろん社会保険完備、さらに社員が自分のライフステージに合わせて福利厚生メニューの中から選んで利用できる「福利厚生ポイント制度F Life+」もあります。出産・子育て・病気・介護など人生はその都度変わっていくものなので、こういった制度があると安心して働くことができます。
富士通で新卒として働くために
富士通で働くためには基本的な面接対策の他にも、
- 富士通をよく知る
- 自分の力で達成した経験に自信をもつ
- これからのキャリアプランを具体的に決める
- 富士通に入ってから何がしたいかを明確に
これらのポイントを抑えて、選考に臨みましょう。富士通で働きたいという人はたくさんいるので、ライバルと差をつけるためにもここはしっかり対策すべきところです。漠然としたイメージよりは富士通で働く自分の姿を想像して具体的に自分をアピールすることで面接官にきちんと伝わるはずです。
生涯を通して職場環境も給与面でも安心して働ける富士通の新卒採用情報をもっと知りたい方は、ぜひHPをチェックしてみてくださいね。