就活で役立つ自己分析のやり方とは?おすすめの方法を徹底解説

2019年11月18日

「就活は自己分析から始まる!」とよく言われます。しかし、いきなり自己分析と言われても具体的に何を行ったら良いのかわかりませんよね。今回は、就活を行う際に必要不可欠な自己分析のやり方、自己分析を行う目的などを徹底解説していきます。

また、以下の記事は今回の内容と関連している内容ですので合わせてご覧ください。
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自己分析とは自分自身の強みを見出すこと

就活における自己分析とは、自分の特徴や長所、短所、価値観を把握・分析することで就活での「自分自身の強み」を見出すことです。

自己分析の結果をもとに客観的な視点を持つことで、面接時の自己PRや志望動機などで抽象的な証言ではない、具体的でオリジナリティーのある発言をすることができます。面接で行われる自己PRでは、「誰よりも明るく元気があるところが取り柄です」「何に対しても積極的に取り組んできました」など抽象的な言い回しを行っていると、面接官の印象には残りづらいのです。

それは、面接官は数多くの学生を見ているため、抽象的な表現では入社してからどのような活躍が期待できるのかイメージが湧かないためです。

そこで必要となるのが綿密な自己分析なのです。自分自身の「強み」を見つけることで「どのような経験から積極的に取り組む力をつけたか」また、「その経験や力が企業でどのように活かすことができるか」など、具体的なエピソードを面接官にPRすることで好印象を与えることができるのです。

自己分析は早めに行う方が良い

自己分析を行うタイミングですが、特にいつまでに行った方が良いと決まっているわけではありません。しかし、早い段階で自己分析を行った方が良いです。大学3年生の3月にもなれば、就活が本格化し、企業エントリーが始ります。4月からは、エントリーシートの提出開始や、企業説明会、面接などとても忙しくなります。

そのため、遅くても大学3年生の2月までには自己分析は終わっていた方が良いでしょう。本格的な就活が始まる前までにじっくり自己分析を行っていれば、就活中はエントリーシートや面接で話す内容などをスムーズに考えることができます。

逆に、就活が本格化する前までに自己分析を済ませていなければ、自分がどのような業種に向いていて、どの企業にエントリーするべきか分からなくなってしまいます。自分がどんな企業に就職したいのか、自分に合った企業を見つけるためにも、最初に自己分析を行って企業選びの参考にするようにしましょう。

自己分析の目的

  • 将来の目標や自分に向いている業界を見つけるため
  • 自分自身の価値観を明確にするため
  • 長所や短所などを可視化して特徴を見つけるため
  • オリジナリティーのある自己PRや志望動機とするため

自己分析の目的は、就活において企業が求めている「企業で生かせる力・資質」はもちろんのこと、自分が「どのような仕事に就きたいのか」「どのようなキャリアを歩んでいきたいのか」など今後のビジョンに関わる部分まで多岐に渡っています。

社会人として大切な一歩を踏み出すことは、人生の大きな転機となります。将来なりたい自分になるためにも、自己分析を丁寧に行うようにしましょう。

自己分析を行うと得られる3つのメリット

自己分析を行うと得ることができるメリットは3つあります。それがこちらです。

①説得力のある自己PRができる

就活で大切なのは、自分自身の特徴や長所などが伝わるエピソードを伝えることです。自分がどのような人物なのかを伝えることで、インターンシップや採用時の選考で必ず行われる面接で説得力のある受け答えをすることが可能です。

ただ漠然と「明るく元気なところが強みです」と話すだけでは、企業に求められる人材だと判断されるのは難しいでしょう。

②真が通った回答することができる

就活や面接では、その人がどのような人物なのかを見られています。そして、誇張や虚偽の内容を話していないかなど、一貫性のある発言を確認する質問をされる場合があります。綿密な自己分析を行うことで、付け焼き刃ではない真の通った回答をすることができます。

その場しのぎでの発言は、面接官にすぐ見抜かれてしまいます。等身大の自分で挑むようにしましょう。

③企業とのミスマッチを防ぐ

自己分析を行うことで、自分の長所と短所、得意、不得意を明確にすることができます。これまで気づくことができなかった自身の性格が見えてくるかもしれません。

それを踏まえて、どのような業種に就くのか、自分の性格に合っている仕事を見つけることで企業とのミスマッチを防ぐことができます。入社してから「自分に向いていない仕事だった」とならないためにも自己分析を行い、自分に合った仕事を選択する力を身につけましょう。

簡単にできておすすめの自己分析のやり方

ここからは自己分析の方法について解説していきます。自己分析には様々な方法がありますが今回紹介する方法は簡単に行うことができます。どれもおすすめのやり方ですので自分がやりやすい種類を見つけて行ってみてください。

自分史を作成する

自分史とは、その名のとおり「自分の歴史」のことです。自分がどのような経験をしてきたのか人生を振り返ってみることは自己分析につながります。

人生を振り返るためには、自分史を作成してみましょう。過去の経験を全て書き出してみることで、自分を客観的にみることもできます。自分史のやり方は以下の通りです。

①エピソードを時系列で書き出す

まずは基になるエピソードを全て書き出します。小学校、中学校、高校、大学等の期間ごとや春夏秋冬などの季節、卒業式や入試、体育祭や文化祭などのイベントなど、区切りとなるフェーズごとに思い出してみると良いでしょう。

また、自分だけではどのようなことがあったのか思い出せないこともあると思いますので家族や友人などに聞いて作成するのも方法の一つです。

②エピソードごとに項目を埋める

時系列ごとにエピソードを書き出したのち、以下の観点に着目します。

・背景(その時の状況)
前提条件となるような情報やエピソード、当時の状況など「なぜそのエピソードは起こったのいか」がわかる内容を書き出します。

・行動(自分が行った内容)
書き出したエピソードで、自分が行った内容をなるべく詳細に書き出します。

・思考(どう考えて行動を選択したのか)
背景で書いた状況を基に、行動で書いた内容を実行した時の考えを書き出します。

・結果(どのような結果をもたらしたのか)
行動の結果、外部に対して起こった内容や変化について書き出します。

・変化(その後自分がどのように変わったのか)
上記の書き出しが全て終われば、あなた自身に対して起こった変化(考え方や行動など)を書き出します。

自分に影響を与えた行動には必ずこれらの要素が含まれます。これらの内容をしっかりと書き出すことによって、自分史の完成度が高まり、自分自身の価値観が深いものになります。

③価値観でグルーピングし「一言」でまとめる

全てのエピソードに対して項目を埋めることができたら、最後にグルーピングを行います。グルーピングとは、自分自身の中で考え方が似ているエピソードをまとめてラベルとして、一言のキーワードで言い表すことを指します。

エピソードの数にもよりますが、大体2〜3個あると良いでしょう。ここで出てきたキーワードが、あなたの価値観を表すキーワードとなります。これからのキーワードを軸にして、企業を選んだり自己PRや志望動機を考えると良いでしょう。

モチベーショングラフを作成する

モチベーショングラフとは、これまでの人生をモチベーションに着目してグラフ化したものです。どのような時期にモチベーションが上がっていたのか、どの時期にモチベーションが下がってしまっていたのか、これまでの人生を振り返り可視化することができます。

モチベーショングラフの作成により、自分が熱中できるものは何か、夢中になれるのはどのような環境なのかなどが把握できるようになります。自分の力が発揮できる状況が理解できると、それが就活でも応用できます。

どのような会社なら自分の力を発揮しやすくなるのか、モチベーション高く保つことができるのか、就活で肝心となる会社選びに大いに役立つでしょう。

簡単に作成方法を説明すると、横軸を時間軸、縦軸をモチベーションのレベルとして曲線を書いていきます。いきなり曲線で描かなくても、まずは過去の出来事や経験を振り返って、モチベーションレベルを点で記載していきます。すべての時間軸で記載できれば点と点を結んで曲線にすると完成です。

モチベーションが上がった部分を分析する

完成して終わりではなく、大切なのはグラフが完成してからです。完成後は、「いつグラフが高くなっているのか」「なぜモチベーションが高かったのか」「モチベーションが下がった理由」など分析を行いましょう。

モチベーションの値が高いところに注目して、その時に何があったのか、何が要員でモチベーションが上がったのかを洗い出します。

モチベーションが上がった時の例

  • 部活でレギュラーとなり良い成績を残すことができた
  • テストでいい点数を取ることができて勉強が楽しくなった
  • クラス替えで新しい環境になりワクワクした
  • アルバイト先の上司から働きぶりを褒めてもらえた

上記のように、人によってモチベーションの上がるポイントや要因は異なります。モチベーションが上がるの基準は人それぞれです。自分を基準にしてどのような時にモチベーションが上がったのかを考えてみてください。

モチベーションが上がった時の共通点は?

モチベーションが上がった時の例

  • 部活でレギュラーとなり良い成績を残すことができた
    →第三者からの評価、努力をした結果が目に見えてわかる、技術を磨く
  • テストでいい点数を取ることができて勉強が楽しくなった
    →努力をしたので点数が上がった、苦手な点は何度も解いた、新たな可能性
  • クラス替えで新しい環境になりワクワクした
    →新しい出会い、新しいことに挑戦、ゼロからのスタート
  • アルバイト先の上司から働きぶりを褒めてもらえた
    →第三者からの評価、仕事に対する責任感、真面目に働く姿

モチベーションが上がった事項を見て、それらの共通点を見つけます。自分のモチベーションが高い時期には、それぞれ何かの共有点があることが考えられます。すぐに共通点が思いつかない時は、「評価」や「努力」など、関連するキーワードを書き出して、共有するものに印をつけてみると良いです。

一つに絞ることが難しくても、いくつかの優先度の高いキーワードを見つけることができるでしょう。

モチベーションの分析を行うことで、自分が何に対してやりがいを感じでいるのかを理解することができます。

SWOT分析を行う

SWOT分析は、自分の特徴や周囲の環境を簡単にまとめることができます。SWOTとは、強み、弱み、機会、脅威、それぞれの頭文字であり、それらのカテゴリーでまとめることで自己分析がしやすくなります。

この方法はビジネスシーンで使われることが多いのですが、自己分析に利用することもできるやり方です。

・・・強み(Strength)
W・・・弱み(Weakness)
O・・・機会(Opportunity)
・・・脅威(Threat)

①SWOTを箇条書きにする

SWOT分析を行うためには、まず自分自身のSWOTを書き出す必要があります。分析項目は多ければ多いほど詳細な分析を行うことができます。そのため、とにかくたくさん書き出すことを心がけましょう。また、SWOTは箇条書きで書き出すようにします。箇条書きにすることでまとめやすく、簡潔に書き出すことで分析がスムーズになります。

例えば、強みであれば「いつも明るい」「リーダーシップがある」などです。自己分析の内容は志望動機や自己PRに通ずるものですので、いきなり長文で自分の特徴を書き出そうとする人もいるかもしれません。しかし、それはNGです。いきなり長文で書こうとするのではなく、箇条書きで思いつくものを全て書き出しましょう。

SWOTを表にまとめてみる

自分自身のSWOTを箇条書きで書き出すことができれば、次はそれを表にまとめていきましょう。表は強み、弱み、機会、脅威の4つの項目に分けて作成します。それぞれの項目を表にまとめることで、より自分自分の特徴や周囲の環境などが可視化されます。

ちなみに、機会と脅威は外的な要因を指しており、機会は自分の追い風となるもの。脅威は向かい風となるものを指しています。就活を進めるにあたり、自分がどのような環境にいるかを知ることはとても大切です。環境を知ることで、どのような行動を取ればいいのかをより知ることができるでしょう。

STOW分析を利用して効果的に就活を進めるのであれば、自己分析だけでは不十分で、志望する企業についてもSWOT分析をすることが大切です。2つの分析結果を照らし合わせ、さらに分析を進めることで、その企業と自分の相性を知ることができます。もちろん、自己PRを考える際にも役立ちます。

SWOT分析は、企業研究にも有効であり、企業を知った上で自己PRを考えることで、より発言に説得力を持たせることができます。

自己分析だけではなく他己分析も有効的

ここまで自己分析のやり方を紹介してきましたが、自己分析ではなく「他己分析」を行うことも有効的です。他己分析も自己分析と同様に、自分の性格や長所、短所を知るものですが、一番の違いは他人によって客観的に分析される点です。

自分自身で分析を行う自己分析に比べて、他己分析は複数人の人が様々な角度から分析を行うため、客観的な「強み」を発見することができます。また、自分ではない第三者が分析を行っているので信ぴょう性が増し、より説得力のある自己PRや志望動機を行うことができます。

自己分析と併用して行うことがおすすめです。

【まとめ】自分に合ったやり方の自己分析を行い他の人と差をつけよう

今回は、就活で必要となる自己分析のやり方について解説をしました。自己分析を行うことで、他の就活生とは差別化した自己PRをすることができますし、志望動機にも説得力が生まれます。

自己分析のやり方は誰でも簡単にできるものを厳選してご紹介しておりますので、紙とペンを用意してぜひ行ってみてください。就活は自分自身の長所や短所を見つめ直すことで方向性が大きく異なってきます。自己分析を行って、自分が目指していた業界が合わないかもしれないと気づくこともあるかもしれません。

自分が活躍できる業界、企業を見つけるためにも自己分析を行い自分と向き合って就活に取り組むようにしましょう。

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