「大学院に行った方が就活に有利になるの?」「大学院に行くメリットは?」と気になっている人は多いかと思います。
コロナウイルスの影響で安定した企業に就職したいと思う人が増えてきていることから大学院に進学する人は多くなっています。
結論から言うと、大学院に行った方が就活を有利に進めることができます。ただ、メリットとデメリット両方が生じます。
私も大学院に進学するかどうか悩みました。そこから言える体験談と周りの大学院に進学した人からの経験談をもとに解説していきます。
ぜひ最後まで読んでみてください。
ポイント
この記事を読んでわかること
・大学院に進学するとなぜ就職に有利になるのか
・大学院に進学するメリットとデメリット
・大学院進学に向いてる人
・理系大学生の就活の対策法
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理系で大学院に行くメリット・デメリット
大学院とは大学の学部で学んだ知識を活かして、応用的な研究を行う学術機関のことです。
プラス2年間専門的な分野を学びます。大学院に進学すると修士と呼ばれます。
修士の上には博士と呼ばれるものがあります。
メリット①:専門的分野を学べる
大学院に進学することで専門的な分野が学べます。
一般的に学部4年生から研究室に配属され、学部卒は1年間、修士卒は3年間研究に没頭します。
この2年間では大きな差が生まれます。
実際に学部の卒論発表を経験したのですが、他の研究室の内容は全く理解できませんでした。
3年生まで同じ授業を受けていたのにこんなにも専門性が高くなるということには驚きました。
したがって、修士卒になるとより専門性が高くなることが考えられます。
「自分はこの分野についてもっと勉強したい」と思う人は大学院に行くべきだと考えます。
メリット②:技術職に就きやすくなる
大学院に進学することで技術職に就きやすくなります。
以下は有名企業が院卒生を採用している比率を表したものです。
引用元:東洋経済オンライン
上の表から院卒は技術職に就きやすいことがわかります。
企業の応募資格で技術職は修士卒以上と条件があることは少なくないです。
このような条件があると必然的にライバルは少なくなります。
また、大学院に行くと学校推薦を利用して技術職に就けます。
学校推薦とは学内選考を勝ち進むことでその企業への就職が確実になるということです。
注意点としては絶対にその企業に行かないといけない、学校推薦を受けるテストが存在するなどあるので大学のキャリアセンターに確認してみてください。
将来技術職に就きたいと考えている人は大学院進学をおすすめします。
メリット③:将来を考える時間が増える
大学院に進学することで将来について考える時間が増えます。
大学院に進学していろんな経験を積む中で自分の価値観が変わる可能性があるでしょう。そこで自己分析をする猶予を作れます。
そして、同級生の中には学部卒で既に就活を終えた人もいるかと思います。その人に情報を共有してもらうことも可能です。
大学院に進学して視野を広げることもいいかもしれませんね。
メリット④:生涯賃金が高い
大学院に進学して修士卒で就職すると生涯賃金が高くなります。
引用元:マイナビ
上のグラフからもわかる通り賃金に差が出ており、40代~50代では200万円の差がでます。
ただ、業界によっては学部卒も修士卒も給料が変わらない場合はあります。
メーカーは区別されてることは多いと考えます。
お金に対しての価値観の優先順位が高い人は大学院進学を視野に入れてもいいかもしれませんね。
メリット⑤:海外に行ける機会が増える
大学院に進学することで海外に行ける機会が増えます。
国内外に関わらず学会は多く開催されています。
研究室によっては海外の学会に積極的に参加することがあります。学会の日以外は観光もできていい思い出になるでしょう。
海外に興味がある人、英語が得意な人は大学院に進学して海外を味わうことも可能です。
デメリット①:学費がかかる
大学院進学すると学費が余分にかかります。
奨学金の制度は充実していますが、利子付きの奨学金の場合は社会人になって返済しないといけません。
何も目的が無くて大学院に進学するのはお金の無駄になるので気を付けましょう。
デメリット②:企業よりもブラックな環境になる可能性がある
大学院に進学して研究室によっては厳しい環境に置かれる可能性があります。
週6日で研究時間も朝から夜までとなると社会人よりもブラックな環境になります。
当然アルバイトをする時間もないので経済的にも厳しくなります。
研究室選びの際にしっかりと確認することおすすめします。
デメリット③:スケジュール調整が難しい
大学院に進学すると研究でほとんどの時間を費やします。
よって、就活、資格へのかける時間が少なくなります。
スケジュール調整は気を付ける必要があります。
理系で大学院に行かないメリットとデメリット
理系大学院に進学しない学士卒のメリット、デメリットを紹介します。
メリット①:早く社会に出れる
大学院に進学しないと2年早く社会に出れます。
学生と社会人では大きな差を感じます。その差を埋めるためには実際に肌で感じて働くしかないと考えます。
会社の研修やアルバイトでの社員との差から学生はまだまだ甘い考えだなと思いました。
早く出世したいと向上心が高い人は大学院に進学しない選択肢もありだと思います。
メリット②:学費がかからない
大学院に進学しないことで学費がかからないです。
授業料や下宿代をすべて学生が負担するのは難しいと思います。その分親、奨学金を借りて将来の自分への負担は大きくなります。
メリット③:研究以外の時間がとりやすくなる
大学院に進学しない人は進学する人と比べて研究に割く時間が少なくなりがちです。
そのため、資格等の将来自分に役立つことを勉強する時間ができます。
研究室によってこの環境は変わってくるので研究室選びから考えていきましょう。
デメリット①:優良企業に就く割合が少なくなる
大学院に進学しないひとは優良企業への就職は少なくなります。
その理由としては専門性がない、学校推薦が利用できない点が考えられます。
デメリット②:就活する時間がない
大学院進学しない人は就活する時間がないです。
理系は文系よりも就活を始めるスピードが遅いです。
この理由としては大学院進学を考えている人がいて就活の情報共有ができてない、実験等の授業が忙しいことが考えられます。
情報を取り入れれるように常にアンテナは張っておきましょう。
理系で大学院に行くべき人の要素
大学院に進学する人の向いてる特性を紹介します。
向いてる人
向いてる人は以下の要素があります。
- 絶対学びたい分野がある
- 修士以上でしかエントリーできない企業を考えている
- 技術職に就きたい
これらに該当する人は大学院に進学しないと達成が難しいです。
向いてない人
向いてない人の特性は以下の通りです。
- 早く社会に出たい
- 今学んでいる分野に興味がない
- 大学院に進学してその専門知識を生かせない業界への就職を考えている
- 単純に大卒という肩書だけ欲しい
これらに該当する人は大学院進学をしないほうがいいでしょう。
実際に理系の学部卒の人は今学んでいる分野と関係ない業界への就職も多い印象があります。
一方で修士卒の人は学んでいる分野に関連したところへ就職する人が多い印象です。
【3選】理系大学生就活の対策法
大学院に行く行かないどちらを選択しても就活は避けては通れない道です。
就活を成功させる対策法を紹介します。
対策①:就活サイトを駆使する
就活は情報戦です。あらゆる情報を手に入れれたら上手くいく可能性が高まります。
以下でおすすめの就活サイトを紹介します。
マイナビ
有名企業の情報はマイナビを見れば載っています。就活生の利用満足度No1なので使いやすいです。
ここからインターン参加、合同説明会への参加が可能です。
チアキャリア
タイムラインで気になる企業の最新情報を知れます。
最近の傾向として大手企業に行くのではなくてベンチャー企業で実力をつけたいという学生が増えてきてます。
一度サイトを覗いてみてはいかがでしょうか。
ワンキャリア
ワンキャリアとは先輩の経験談を知ることができるサービスです。
ここから、エントリーシート、面接対策、企業理解ができます。
時価総額1,000兆円を狙う企業
BLITZ Marketing
平均年齢28.3歳のITベンチャー
新卒3期生、未来の幹部候補
オフィスはIT企業激戦区の渋谷
対策②:インターンに参加する
インターンに参加することで就活を有利に進めます。
早期選考に呼ばれたり、選考の一部を免除される可能性があります。
ただ、理系の学生は時間がない中就活をするので、やみくもにインターンに参加するのではなく、きちんと目的を持って参加するようにしましょう。
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対策③:Webテストを完璧にする
Webテストを選考に取り入れている企業は多くあります。よって、Webテストの対策をしていないと内定を取れません。
理系の学生は計算が得意な人が多く自分を過信する人がいます。
SPI、玉手箱等のWebテストはそれ用の解き方が存在します。その解き方を理解していないと時間内に解けません。
また、一夜漬けで勉強するのはお勧めしません。毎日数分の隙間時間を使うことで定着率が上がると考えられます。
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【まとめ】理系で大学院に行くべき人は目的がある人
今回は理系は大学院に進学するべきかについて解説しました。
大学院に進学すると就活は有利に進めます。ただ、将来上手くいくかを考えるときちんと目的を持つ必要があります。
目先の視点ではなくて、長期的な視点を持って選択するようにしましょう。