「大和総研はシンクタンクだというけど、そもそもシンクタンクって?」
「大和総研の仕事はどんなこと?」
大和総研は国内有数の総合シンクタンクですが、どんな仕事をしているのか想像できない学生も多いかと思います。
この記事では大和総研の企業情報をはじめ、インターンシップ情報、選考対策ポイントなどをご紹介します。
大和総研がどのような人材を求めているのか、インターンシップに参加した学生の声もご紹介しますので最後まで読んでみてください。
大和総研とはどういう会社?
大和総研は1989年に創立された国内有数の総合シンクタンクです。
シンクタンクとは?
日本において、政治・経済・科学技術など幅広い領域における専門家を集めた研究機関のこと
大和総研は、システム・リサーチ・コンサルティングの3つの分野で連携し、高品質の付加価値を提供。
さらにAI・データサイエンスを最大限に活用し、国内・海外を問わず幅広い社会、業界、企業に貢献しています。
大和総研の3つの事業内容と特徴
大和総研の主軸である3つの事業内容を一つずつご紹介します。
システム部門
多種多様な業態に対するソリューション提供のノウハウをもとに、システムのライフサイクル全般にわたるトータルソリューションを提供。
大和証券グループにおける先端技術の研究・開発を担う大和総研は、変化する証券ビジネスの新潮流をとらえ、価値ある技術の開発に取り組んでいます。
お客様に対して、業務の根幹となるシステムの提供に加え、データサイエンティストの知見にもとづくマーケティングデータの分析用AIシステム構築など、収益力向上や業務効率化に資するサービスを提供しています。
リサーチ部門
不透明な未来の道しるべとなる経済・金融における中長期的な見通し、地方創生・SDGs・サステナブルファイナンスなど時流に則したテーマや課題を取り上げ、専門家の切り口で質の高い情報を社会に発信しています。
コンサルティング部門
新規事業の立ち上げ・事業拡大など今後のビジネス戦略を定めるための事業評価やロジックなど、ビジネスを成功に導く戦略の策定支援から実現支援までをワンストップで行います。
大和総研はスペシャリストの相互連携が強み
大和総研は「リサーチ」「コンサルティング」「システム」を総合的に展開していることが強みです。
「描く」だけでなくAI・データサイエンスを最大限に活用し、「アクション」まで踏み込んでいくシンクタンクは世界的にも稀有な存在です。
大和総研はダイバーシティ経営で働き続けられる環境
大和総研は多様な人材の活用、女性のキャリア推進、ワークライフバランス推進を実践。
さらに経済産業省と東京証券取引所が共同で実施している、「なでしこ銘柄」にも6年連続で選ばれています。
【参考】女性活躍に優れた上場企業を選定「なでしこ銘柄」| 経済産業省
大和総研の3つの求める人物像
大和総研の求める人物像は下記のとおりです。
- チャレンジ精神が旺盛
- 変化に富む人
- 高い志を持ち、勉強をして自己研鑽し続けられるか
業務をしていく中で、今までにない新たな取り組みにチャレンジする機会もあります。そのような環境でも、前向きに取り組む姿勢が求められるのです。
業務を進めるうえでさまざまな人とやり取りをし、チームとしてプロジェクトを成し遂げる必要があります。そのため自らが主体的に動き周りの人と積極的にコミュニケーションを取って、進めていく力が求められるのです。
大和総研は、経験が浅い社員に責任のある仕事を任せて、周りがサポートする風土があります。それは経験を積ませて多くを学び成長する目的で、社員一人ひとりの能力を育むことがベストソリューションを生み出す原動力になっています。
大和総研の3つのインターンシップ情報
大和総研はインターンシップが「システム」「リサーチ」「コンサルティング」の3つのコースに分かれています。一つずつご紹介します。
システムコース
※現在、応募受付を終了しています。
シンクタンクでITコンサルティングを体感!
内容
大和総研が手掛けた実在するプロジェクトを題材にしたビジネスワークに挑戦。IT部門で活躍する社員が現場のリアルな視点で提案活動をサポート。その他、IT業界を紐解くプログラムや社員との座談会・交流会も開催します。
- オリエンテーション
インターンシップのスケジュールとゴールを説明。
ITビジネス体感の前に、まずはグループワークを通じてIT業界について理解を深めます。 - ITビジネス体感ワーク「ITで未来を描け!」
ある金融機関向けソリューション提案に、プロジェクトチームで取り組みます。チームメンバーと協力しながら顧客のニーズを的確にとらえ、IT戦略を策定。
現場社員が現場のリアルな視点で提案活動をサポートします。 - インターンシップの振り返りと社員との座談会・交流会
社員によるフィードバック、仕事紹介、座談会・懇親会。
開催日程
2021年7月頃~9月頃の3日間
開催時間
9:00~17:00
全日程とも3日間17:00より懇親会を開催予定
開催場所
東京都江東区冬木15-6大和総研
※状況によっては、オンライン開催の可能性もあります。
応募期間
2021年6月頃~7月頃
応募資格
- 大学もしくは大学院に在学中の方
- 全日程に参加可能な方(オンライン開催の場合)
- ビデオ通話、Excel、PowerPointが利用できるPCをお持ちの方
参加人数
各日程20~30名程度
その他
※大和総研にて開催する場合
- 昼食を用意します。
- 遠方よりお越しの方は、基準に基づき交通費を支給、期間中の宿泊施設を手配します。
リサーチコース
※現在、応募受付を終了しています。
大和総研におけるリサーチ部門の仕事を体験できるセミナー。
内容
経済、金融・資本市場、税制・会計制度などに関して、グローバルなネットワークを駆使し国内外の動向について、クオリティの高い調査・分析をおこなう調査研究員の仕事を体験できます。
- オリエンテーション
- 調査業務
- プレゼンテーション
開催日程
2021年8月頃~9月頃の5日間(複数日程を開催予定)
開催時間
8:40~17:10
開催場所
東京都千代田区丸の内1丁目9-1グラントウキョウノースタワー
応募期間
2021年6月頃~7月頃
応募資格
- 大学もしくは大学院に在学中の方
- 全日程に参加可能な方
参加人数
各日程4~5名
その他
遠方よりお越しの方は、基準に基づき交通費を支給、期間中の宿泊施設を手配します。
データサイエンティストコース
※現在、応募受付を終了しています。
データサイエンスをリアルに体験!
内容
データを活用して現実のビジネス課題に取り組んでいる、大和総研のデータサイエンティストとの議論を交えながら、金融(証券)業界におけるデータサイエンス業務を体験できます。
実務で用いるデータを取り扱った、密度の濃いプログラムです。
- オリエンテーション
- 金融データサイエンス体験
- インターンシップ振り返り
開催日程
2021年8月中旬以降の任意の10日間
※日程は個別に相談の上、柔軟に設定(平日のみ)
※合計80時間を目安とするカリキュラムを予定
開催時間
9:00~17:00(原則)
開催場所
東京都江東区冬木15-6大和総研
※状況によっては、オンライン開催の可能性もあります。
応募期間
2021年5月
応募資格
・大学もしくは大学院に在学中の方
・専攻分野において、統計や機械学習などデータ分析関連の知識・経験がある方(オンライン開催の場合)
参加人数
若干名
報酬
時給1,200円(交通費別途)
その他
遠方よりお越しの方は、基準に基づき期間中の宿泊施設を手配します。
選考フロー
選考フローは以下の通りです。
- エントリー
▼ - エントリーシート
▼ - Webテスト
▼ - グループディスカッション
▼ - インターンシップ参加
大和総研のインターンシップ選考対策ポイント
大和総研のインターンシップの選考ポイントは、エントリーシートとグループディスカッションになります。
ここでは実際に聞かれた質問や回答のポイントについて説明していきます。
エントリーシートではIT関連の知見を広げておく
エントリーシートで過去に聞かれた質問は下記のとおりです。
質問
- 専攻分野もしくは力を入れた学業分野について
- 学業以外で取り組んだこと
- 趣味スポーツ、特技
- 志望理由
- チームの一員として取り組んだ事例、やり遂げることに最も必要なもの
- 周りにあるITサービスを一つ上げ有用になる提案
大和総研のエントリーシートは他の企業では聞かれないような質問をされるようですので、大和総研の事業内容をしっかりと理解し、IT関連情報の知識も増やして準備をしておくといいでしょう。
提案をしなければならない質問に対して、他の人と同じような回答をするのではなく、ユニークな提案ができるよう気をつけたという先輩もいらっしゃるようです。
グループディスカッションは発信力と傾聴力を対策
大和総研のグループディスカッションはオンラインで行われ、所要時間1時間程度。面接官1人に対し、学生5~6人です。
過去に聞かれた質問は下記のとおりです。
質問
- 交通インフラを今後どう改善すべきか?
- リーダーに必要な力
- 効率的な時間の使い方とはなにか
- 優秀な社会人とはどのような能力を持った人か
- 残業を減らす方法を考えよ
進める形式は自由で、プレゼンは2~3分程度、雰囲気は穏やかなようです。
グループディスカッションのスキルを上げるために、日常生活で自分の考えを人に話し、簡潔な理由を加えるようにしましょう。
また、人の意見を聞くことも大切です。自分の考えとどう違うのか相違点を考えながら聞くことがポイントです。
普段から意識することでグループディスカッションが上達すると思います。
Webテストは玉手箱形式
大和総研のWebテストは玉手箱で所要時間は1時間です。非言語・図形の読み取り・性格検査が出題されるようです。
市販されている対策本で準備しておきましょう。
大和総研のインターンシップに参加した先輩の体験談
大和総研のインターンシップに参加した先輩の体験談をご紹介します。実際に体験することで、実り多いインターンシップだった印象をもった先輩たちが多いようです。
【システムコース】
1日目は、情報量の多さに圧倒されました。情報の取捨選択、まだ見えていない情報の確認、また、クライアントや先輩社員の方から聞くことで更新される情報など、考えないといけないことが多くあり非常に混乱しましたが、チームで情報を整理し、話し合うことでわからないながらも進んでいけました。会って数時間しかたっていないチームメイトとも、一緒に難しい課題に取り組むことで、すぐに遠慮なく言い合え、議論できる仲になりました。
【リサーチコース】
実際に社員の方々が働いている現場に配属され、社員の方から直接アドバイスをいただき、大変有意義な5日間でした。リサーチレポート執筆の際に教えていただいた注意点や構成の考え方などは、普段の研究生活にも活かせそうです。
【データサイエンティストコース】
実際の案件を担当させてもらえるため、データサイエンティストの仕事を肌で感じられました。データの加工からプレゼン発表まで担当する中で、新たなスキルや知識を習得でき、大変実りの多い2週間でした。
【まとめ】大和総研は総合的な対応力を見られている!
大和総研の企業情報をはじめ、インターンシップ情報、選考対策ポイントについてご紹介しました。大和総研はインターンシップの受入人数が少なく、選考突破をするにはとても厳しいと予想されます。
インターンシップに参加するために、自己分析や企業研究をしっかりと行うのはもちろん、IT関連ニュースや過去に出題された質問に回答するなどの準備もしておきましょう。