大手企業のインターンシップに参加したいと思った場合、必ず突破しなければならないのがインターンシップ選考です。「インターンシップ選考ではどのような点に注意したら良いのか」「エントリーシートは通過するけど面接が苦手で落ちることが多い」と頭を抱えている就活生も多いのではないでしょうか。
今回は、インターンシップ選考の流れや落ちるのを防ぐためにはどのような点に注意したら良いのか、面接のポイントなどについて紹介していきます。
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インターンシップ選考は優秀な人材を集めるために行う
インターンシップに参加する上で避けて通れないのが選考です。インターンシップを希望している就活生全員が参加することができるのであればそれがベストです。しかし、企業側の受け入れ体制などのことを考えると、現実的にはなかなか難しいでしょう。
そのため企業はあらかじめインターンシップの定員を設け、募集を行います。定員を超える応募があれば、インターンシップの選考が行われるのですが、その理由がこちらです。
①社風に適している人材であるか確認するため
企業にはそれぞれ掲げている目標がありますし、考え方も異なります。インターンシップに参加するにあたり、参加者が企業の社風に適している人物であるのかは、インターンシップ選考で見られていることが多いです。
いくら学力が高い学生であっても、社風や実際に働いている社員とのフィーリングが合わなければ仕事に支障をきたすことになるかもしれません。企業は部署や担当する業種によって分けられており、チームプレーがとても大切になってきます。そのため社風に適しているのかも大事な選考ポイントなのです。
②コミュニケーション能力を見るため
先ほどチームプレーが大切だと解説しましたが、円滑なチームプレーを行うために必要なことがコミュニケーションです。コミュニケーション能力が高い人であれば、上手に溶け込むことができ仕事のパフォーマンス向上にもつながるかもしれません。そのためコミュニケーション能力を注視している企業も多くあります。
社内だけでのコミュニケーション能力ではなく、もちろん社外に対しても同じことが言えます。コミュニケーション能力が高いと取引先との商談や良好な関係性を築くことが可能です。
コミュニケーション能力は、どのような業種であっても必要となります。もし、人と話すのが苦手だという場合は、いろんな人と話すことで話し方を学びましょう。すると自然とコミュニケーション能力の向上につながりますのでできる限り努力してみましょう。
③企業にとってメリットがある人物か見るため
インターンシップは、本選考とは無関係とあらかじめ伝えている企業もある一方で、インターンシップの結果で本選考の優遇を行うと公言している企業もあります。
優秀な人材は企業同士で奪い合わなければならないため、優秀な人材を確保する意味でインターンシップを行っています。インターンシップ選考では、本選考を見越して自社でどのような活躍をしてくれるのか、仕事に対する熱意や意欲なども確認されています。
④自己分析がきちんとされているか
インターンシップ選考は、本選考が始まる前に実施されます。そのため、まだ就活準備が整っていない学生も多く散見されます。しかし、周囲とは異なりすでに就活準備が整っていれば、就職に対しての意欲や社会人として働く熱意があると企業側は捉えることができます。
自分自身の長所やこれまで培ってきた能力。大学時代に頑張ってきたことなど、自己分析をきちんと行いインターンシップ選考に役立てるように準備しておきましょう。
インターンシップ選考で提出する書類
インターンシップ選考ではまず最初に書類の提出を求められます。そのため、書類の準備を行うようにしましょう。当然ながら書類には提出期限がありますので、余裕を持って作成しなければいけません。
多くの応募がある企業では、周りの就活生と差をつけることができなければ落ちることも考えられます。自分自身の考えを伝えることはもちろん大切ですが、採用担当者の印象に残るようなアピールをすることも大切です。
エントリーシート
「ES」とも略されることがあるエントリーシート。エントリーシートは各企業ごとに用意されていることがほとんどのため、記入項目も企業によって異なります。しかし、自己PRと志望動機については必ずと言ってもいいほど問われる内容ですので、しっかりと自分の思いを伝えるようにしましょう。
エントリーシートは、履歴書と同じだと思っている方もいらっしゃいますが、履歴書はこれまでの経歴を記載するものであり、エントリーシートは自分がこれまでの経験で培ってきた能力や物事の価値観を伝えるための書類です。
企業に提出するエントリーシートは、企業のインターンシップ専用サイトなどで配布されていますのでダウンロードして記入するようにしましょう。
履歴書
履歴書には、氏名、年齢、住所、学歴、免許や資格を記入する項目が設けられています。履歴書はエントリーシートとは違いだいたいの項目が決まっているものですので、作成しやすい書類だと言えます。
市販のものや大学などでも販売されていますが、インターンシップに参加したいと思っている企業から指定されたものがあればそちらを利用するようにします。特に指摘がなければ自分で用意しましょう。
履歴書を作成する際に注意しなければならないのが、正しい情報を記入することです。誤った情報を記入するとトラブルになる原因となりますので絶対に行わないでください。
また、手書きで作成する際は黒のボールペンや万年筆で丁寧な字で書きましょう。万が一履歴書の文字を書き間違えた場合は、修正ペンや修正液を使わずに新しい履歴書を使って最初から書き直すようにします。
インターンシップ選考で行われる面接は3種類
インターンシップ選考では、高い確率で面接が実施されます。企業によっては、一次面接、二次面接が行われることもあります。面接では、「なぜインターンシップに参加したいと思ったのか」「インターンシップに参加してどのようなことを学びたいのか」などの質問がされるでしょう。その他にも学生時代に頑張ったことなどが聞かれるかもしれません。
これは、学生の人柄や性格など提出された書類だけでは判断することができないためです。仕事に対しての熱量や意欲なども直接話を聞いてみなければわからないことがたくさんあります。
インターンシップ選考で行われる面接は、事前にしっかり対策を取ることで突破することができます。自分の長所や伝えたいことをあらかじめ文字に起こして、面接の練習を行い面接で答えられるように準備しておきましょう。
企業によっては2回以上面接を行う場合もある面接ですが、その方法もさまざまです。どのような面接方法があるのかをみていきましょう。
①個人面接
個人面接は、応募者が1名で実施される面接です。面接官は1名ではなく複数人の場合もあります。じっくり時間をかけて深く掘り下げていく面接方法です。
個人面接では、自己PRや志望動機などの質問がよくされています。そのため、この2つは必ず事前にどのようなことを発言するのかを準備しておきましょう。
②グループ面接
グループ面接は、複数の応募者を同時に面接し審査する面接です。一般的には2〜5名の面接を同時に行います。
質問される内容は、個人面接と同じ自己PRと志望動機についてがほとんどですが自分以外の応募者がいることで緊張してしまうことがあるかもしれません。そのような時は周りを気にせずに落ち着いて自分の考えを伝えることだけに徹しましょう。
しかし、自分の考えを伝えるときに注意していただきたいのが時間です。個人面接ではじっくりと話を聞いてもらうことができましたが、グループ面接では他の応募者もいるので長々と話していると良い印象を持たれないかもしれません。短い文章で自分の考えを伝えることができるように考えておきましょう。
③グループディスカッション
複数人で行う面接として多いのがグループディスカッションです。これまでの面接では面接官と話をして進めてきましたが、グループディスカッションでは複数の応募者同時が与えられたお題に対して話し合い、結論を発表します。
グループディスカッションは、大体4〜6名で行われ発表までに30分程度をしている企業が多いようです。このグループディスカッションでは、お題に対しての結論だけを注視しているのではなく、議論の様子やなぜその結論に至ったのかの過程までも審査の対象となっています。
グループディスカッションを行って、応募者のコミュニケーション能力や進行役としてリーダーシップを発揮する力、発言力などがわかります。
ちなみに、グループディスカッションで議論するお題は企業や業種によってさまざまです。例えば「〇〇の商品の売り上げを2倍にするためにはどのような施策を取るべきか」というお題はもちろんですが、時事に関するものも考えられます。最低限、就活を行っている間だけでもニュースを見て社会情勢を把握するようにしましょう。
WEBテストやポートフォリオの準備も怠らない
書類や面接でインターンシップ選考を行う他にも、WEB試験を実施する企業も増えてきています。応募者自身の学力を測るために行われることもありますし、それだけではなくその業種や職種に活かすことができる能力があるかと測るために実施されることもあります。
職種によって、ポートフォリオ(作品集)の提出を求められることがあります。ポートフォリオの準備も忘れずに行いましょう。
インターンシップ選考で落ちるのを防ぐためには?
インターンシップに参加したいと思える企業を見つけたにも関わらず、選考で落ちることもあるかもしれません。そのようなことにならないためには、事前の準備をしっかりと行っておく必要があります。
例えば、過去のエントリーシートではどのような項目があったのか、面接はどのような質問がされていたのかはすでにインターンシップの選考を経験した先輩などに聞くことで情報を得ることができます。また、就活サイトにも過去にどのようなインターンシップ選考が行われたのかまとめてあります。自分から情報を取りにいきどのような対策を取れば良いのかを考えましょう。
万全の対策を取っていたとしても、もしかするとインターンシップ選考に落ちることもあるかもしれません。インターンシップの選考に落ちたからといって、本選考も落ちるとは限りません。大前提として、インターンシップ選考と本選考は審査の基準も異なるからです。インターンシップ選考に落ちたからと言って、ひどく落ち込むことがないようにしましょう。
インターンシップの面接を突破するポイント
インターンシップ選考で行われる面接。面接を苦手としている就活生も多いと思います。面接ではいくつか押さえておきたいポイントがありますので、ご紹介します。
- 大きな声でハキハキと受け答えを行う
- 最低限のビジネスマナーはできるようにしておく
- 企業やその業界についての理解を深めておく
まず最初にインターンシップ選考での面接では、大きな声でハキハキと話すことを心がけてください。声が小さいと自分に自信がないようにも見えますし、面接官からの印象もあまりよくありません。
また、これから社会人として一緒に働きたいと思える人物であることをアピールするためには、最低限のマナーを身につけておく必要があります。面接会場に到着してからの挨拶はもちろん書類の受け渡しなど細かい点も実は見られていることが多いのです。
面接では想定外の質問をされることもあるかもしれません。企業やその業界について正しく理解していなければ、答えることはできませんし、曖昧な回答を行ってしまうと印象も良くありません。
【まとめ】インターンシップ選考で落ちるのを防ぐには面接対策をしっかり行おう
今回は、インターンシップ選考でどのような点を見られているのか、面接をクリアするためのポイントついて紹介しました。インターンシップの選考を突破するためには、事前の準備がとても重要です。
特に面接ではあらかじめどのような質問がされるのかを知っていることで、答えを用意することもできます。事前の準備ができないないと面接中に「この人はあまり意欲がない」とすぐに見透かされてしまいます。
面接では、ハキハキと受け答えをしインターンシップ参加に意欲があることをアピールするようにしましょう。