日本の海運業界ナンバーワンの日本郵船株式会社。海運は、海に囲まれている日本では生活を支えるために必要なルートだと言っても過言ではないと思います。
今回は、そんな日本郵船株式会社の23卒向けインターンシップ情報をお伝えしていきます。他の物流会社と異なる点や日本郵船株式会社の特徴についても詳しく解説していきます。日本郵船株式会社に興味がある就学生はもちろんですが、物流や運送に関心がある就活生にもおすすめの内容となっていますので、ぜひご覧ください。
こちらの記事はインターンシップに参加する前に知っておきたい情報が記載されています。合わせてご覧ください。
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日本郵船株式会社の会社概要
日本郵船株式会社は、大きく分けて以下の3つの事業を展開しています。
- ライナー&ロジスティクス事業
- 不定期専用船事業
- その他事業
それぞれどのようなことを行なっているのか解説していきます。
①ライナー&ロジスティクス事業
- 定期船事業(コンテナ船部門/ターミナル関連部門)
- 航空運送事業
- 物流事業
ライナー&ロジスティクス事業はさらに上記の3つに振り分けられています。定期船事業では、国内外問わず世界最大級の航路ネットワークを持っている日本郵船株式会社。これによりきめ細やかなサービスをグローバルに展開することが可能です。私たちの生活に必要不可欠な食料品はもちろん、電化製品や衣類などさまざまなものが日本郵船のコンテナ船によって輸送され日本に到着しています。
会社名だけを見ると海運のイメージが強いですが、グループ会社の日本貨物航空は北米、欧州、アジアとの国際航空貨物輸送事業も行なっています。自社で完結することができる物流ルートを活かし、安全な運行を徹底することで世界トップクラスの貨物専業航空会社を目指しています。
そして、毎日の生活で1番目にする機会が多いのが大型トラックを使っての物流です。日本郵船株式会社では、海上、航空貨物輸送、保管や流通加工、陸上輸送や情報管理などの物流サービスを組み合わせることで最適なサプライチェーンを構築しています。
②不定期専用船事業
不定期専用船事業では、以下の輸送を行っています。
- 自動車輸送
- ドライバルク輸送
- エネルギー輸送(原油、石油製品、ケミカル、LPG)
安全で高品質な輸送サービスとグローバルな営業ネットワークで、顧客のニーズに答え続けています。自動車輸送では、従来は日本から海外への完成車の輸出を中心に行ってきましたが、近年は自動車メーカーの海外生産へのシフトチェンジに伴い、三国間輸送への対応を行っています。
また、欧州、中国、東南アジア地域の沿岸輸送網の構築や各地での完成車専用ターミナルの建築、運営、内陸輸送網への投資などのインフラ整備も積極的に行っています。
③その他事業
日本郵船グループの郵船クルーズが行なっている事業が豪華客船「飛鳥II」。1991年に、初代の飛鳥が就航し、日本初の世界一周クルーズを行うなど安心安全な船の旅を提供しています。そして2006年に飛鳥IIに引き継がれ日本で多くのファンに愛されている船となりました。クルーズ船専門誌で長期に渡り総合1位を獲得するなど、実力も折り紙付きです。
船旅が難しくなった現在は、日本のお祭りや花火大会などのイベントに合わせたショートクルーズから日本一周などのミドルクルーズ、アジア・オセアニアを周るグランドクルーズまで幅広く用意し私たちを楽しませてくれています。
クルーズ船だけではなく、日本郵船株式会社やグループ会社が保有している不動産を有効活用するために事務所ビルや住宅の賃貸などの事業も事業も合わせて行っています。
日本郵船株式会社の23卒向けインターンシップ情報
画像引用元:日本郵船
日本郵船株式会社のインターンシップは全部で3つのコースに分けられて実施されます。従来はコンテナの積み下ろしの見学も行っていたようですが、コロナ禍ということもあり基本的に全てWEBでの実施を予定しているそうです。
①日本郵船キャリアスクール・陸上事務編
世界地図を用いて、不定期船の収益を競い合うグループワークを行います。世界と繋がっている日本優先だからこそダイナミックな陸上職の業務を体験することができます。
こちらのインターンシップは、2021年7月から2022年1月まで毎月複数開催される予定です。
②日本郵船キャリアスクール・陸上技術編
陸上職技術系は、技術者として船の一生に関わる仕事です。このインターンシップでは、造船の計画から就航後のメンテナンスまでの一連の流れを学ぶことができます。また、実際の業務を体験することができるグループワークも行われます。
こちらのインターンシップは、2021年8月から2022年1月まで毎月開催される予定です。
③日本郵船キャリアスクール・海上編
世界一大きな乗り物を動かす海上職は、船舶運航のプロフェッショナルと言われています。機関士と航海士2種類のワークショップを1日で体験できるインターンシップです。機関士は船用エンジンプラント管理のシミュレーション、航海士は、実際の海図やコンパスを使用するワークショップが実施されます。外航船員のリアルな仕事を体験したい方にはおすすめのコースです。
日本郵船株式会社のインターンシップは抽選となる可能性が高い
日本郵船株式会社のインターンシップへの参加方法ですが、エントリーシートの提出のみで面接は実施されません。応募者が多い場合は、抽選となります。事前にしっかり準備しなければいけない面接が行われないため、気軽にインターンシップに参加することができるのではないでしょうか。
抽選と記載がありますが、日本郵船株式会社のインターンシップ選考の鍵はエントリーシートだと言えるためその内容をしっかりを抑えておくことが大切です。ここで過去に実際にどのような質問されているのかをご紹介していきます。
Q1.日本郵船キャリアスクールに応募された動機を教えてください。
【回答例】
私は、海上職には大きな責任と使命感があり、柔軟性と体力が必要な仕事だという印象があります。島国である日本の産業において、海運業は他国よりも必要不可欠なものです。空輸と比較して、重量ベースでは埋めることの出来ない差があり、この国の発展に大きく寄与しています。したがってその任務遂行には、私たちの想像よりも大きなプレッシャーがあるのではないかと考えています。
また、航海の途中に海賊や天候などの困難に遭遇し、その場その場での航路変更などを決断することもあるかと思います。このように、大きな責任を負いながら柔軟な対応も求められ、非常に疲弊する仕事ですが、それだけやり甲斐も大きいのではないかと考えています。
引用元:就活会議
Q2.日本郵船キャリアスクールに参加された場合、日本郵船に何を期待しますか。
【回答例】
私は、キャリアスクールで世界経済の一翼を担う経験をしたいと考えている。なぜなら、現在の私にとって、世界経済の動向を確認することはできるが、世界経済に影響を与える経験をした自覚は一度もない。一方、海運業というものは船員、スタッフだけでなく輸出、輸入企業のオーナーとも携わる非常に大きなビジネスであり、世界経済に変化を与えることができるので、非常に魅力的に感じている。
引用元:就活会議
Q3.『船会社』にどのようなイメージを持っていますか?
【回答例】
私は船会社に対して、以下の2つのイメージを持ちます。一つ目は、海そして国境を越え世界中に物資を輸送する使命を果たすという意味で、世界中の人々の生活を根底から支えているというイメージです。複数の国や地域が市場となり得ることにより、政治・経済情勢の影響を直に受けるため、変化に柔軟に対応できることが必要であると考えます。
二つ目は、輸出大国である日本において、日本経済を影で支えているというイメージです。国民生活を維持するための食料、エネルギー資源の大半が船によって輸送されているという事実から、海運は空運・陸運と比べて、より多くの物資をより広範な地域に供給しているという印象を強く持ちます。
引用元:就活会議
日本郵船株式会社のインターンシップ体験談
実際に日本郵船株式会社のインターンシップに参加した学生の体験談がこちらです。ぜひ参考にしてみてください。
陸上事務のオペレーション業務がどのような仕組みで行われているのか、グループワークを通して肌で理解することができた。世界を相手に、海を舞台にした海運業の面白さ、難しさを感じることができた。社員・会社の雰囲気を感じることができたのもよかった。
引用元:Rakutenみん就
外航コンテナ船、それもコンテナを積み下ろししている最中の見学は、生涯を通して滅多にできないものであると思われる。日本と海外を結び、あらゆるものを運んでくる船がどのような人たち、どのような努力によって運航されているかを見ることができ、非常に良かった。
また、船を保有して運航する側として造船や整備に関わる技術系陸上職の業務をよく理解できた。引用元:就活会議
【まとめ】日本郵船のインターンシップ参加にはエントリーシートを充実させよう
今回は、陸海空どの物流に関してもプロフェッショナルな日本郵船。日本郵船のインターンシップ選考は、エントリーシートの提出のみですので物流や運送に興味がある方はもちろん、これから日本郵船について知りたいと思っている就活生も気軽に参加することができると思います。
応募者が多い場合は抽選となります。つまり、評価の対象はエントリーシートのみとなりますので、なぜ日本郵船のインターンシップに参加したいのか、物流に対してどのような考えを持っているのか自分の考えをしっかりと伝えるようにしましょう。