「外資系コンサルティング企業に興味がある」「IBMのインターンシップに参加したい」
そう考える学生は多いのではないでしょうか。IBM(日本アイ・ビー・エム株式会社)は世界でもトップクラスの外資系コンサルティング企業であり、毎年多くの学生から人気を集めています。
今回はIBMインターンシップの内容や選考対策、倍率や早期選考の有無について詳しく解説します。
過去のインターンシップ参加者の体験談もご紹介しますので、ぜひ今後の参加にしてみて下さいね。
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IBMは世界的に有名な外資系コンサルティング企業
IBM(日本アイ・ビー・エム株式会社)は東京に本社を置く外資系コンサルティング企業です。主に「コンサルティング」「ハードウェア開発」「ソフトウェア開発」の3つ事業を展開し、顧客の課題解決や提案を行っています。
IBMの強みは「自社開発製品を使用したソリューション」を顧客に提供できることです。
他のIT系コンサルティング企業では顧客の課題を解決するために他社製品を導入することが一般的であるのに対し、IBMはハードウェアとソフトウェアの双方において自社製品を提案できます。
社名のブランド力も強く世界的に有名な企業であるため、常に安定した利益をあげています。
IBMインターンシップ概要
IBMではソフトウェア&システム開発研究所(TSDL)と Expert Labサービスの各職種を体験できるオンライン形式のインターンシップが3コース行われます。
- 製品開発エンジニア(TSDL)IoTコース
- ITスペシャリスト(Expert Labs)コース
- データサイエンティスト(Expert Labs)コース
IBMは2020年よりインターンシップだけではなく、実際の働き方もオンラインにシフトした企業です。約20年以上前からテレワークのノウハウを培っており、社内には様々なコミュニケーションツールが活用されています。そのためオンライン形式のインターンシップによってIBMの働き方をよりリアルに体感することが可能です。
各コースの詳細を詳しくご紹介します。
①製品開発エンジニア(TSDL)IoTコース
ソフトウェア&システム開発研究所(TSDL)の製品開発エンジニアとして「Connected Vehicleソリューション」の開発業務体験 (IoT製品)ができるオンライン形式の4日間のインターンシップです。
参加する条件として英文で書かれた資料が読める程度の英語力があることや、パイソン(Python)と呼ばれるプログラム言語を使用した実装経験があることなどが挙げられます。また他コースとの併願は不可です。
ポイント
ソフトウェア&システム開発研究所(TSDL)の製品開発エンジニアとは?
TSDLは製品開発、テクニカルサポートの役割を担い社会の基盤を支える製品やソリューションを提供する技術者集団を指します。製品開発エンジニアはIBM製品を作る開発プロジェクトで中心となる職種です。
高度なプログラミングスキルや情報科学の知識を活用し、世界各国に存在するIBMの製品開発エンジニアと協力しながら日々新たな製品を生み出しています。
日本の製品開発エンジニアは主に
- Data&AI
- Cloud
- IoT
- メインフレーム
- ストレージ製品
などの開発に携わるやりがいのある職種です。
プログラム内容
- 1日目
オリエンテーション
IoT Connected Vehicle Insightsの製品紹介
- 2〜3日目
海外Labとの協業プロジェクトを題材とした開発体験
開発エンジニアとのVirtual Coffee Break
- 4日目
インターン報告書作成
成果報告プレゼン
クロージング
このコースは「CVIの機能拡張を想定した時系列データ予測のプログラム」の実装を行う内容です。海外Labとの協力プロジェクトを題材としIBM製品開発エンジニアの仕事や働き方について肌で感じることができます。
また製品開発エンジニアの技術が実際にどのようなビジネスで活用されているのかについてレクチャーもあります。
製品開発エンジニアに質問できるブレイクタイムも設けられていますので、聞きたいことを積極的に質問してみましょう。
【このインターンシップで得られること】
- 機械学習を用いた時系列データ予測を行うプログラムの実装を通して製品機能の開発を体験
- 製品開発エンジニアの業務や働き方を学ぶ
- 「Connected Vehicle Technology」が様々なビジネスでどのように活用されているのか理解できる
- 製品開発エンジニアとの交流を通じて、エンジニアの視点や考え方などを知ることができる
応募資格や選考フローなど
【実施期間】
2021年11月30日(火)〜12月3日(金)
【応募資格】
- 2023年3月末に卒業・修了予定の大学生及び大学院生
- 全日程参加可能であること
- 製品開発エンジニア職への就職を検討していること
【必要なスキル】
- Pythonの実装経験(講義/個人開発/アルバイトなど)
- 全世界のマーケットを対象としたソフトウェア製品の開発やグローバルチームとの協業に関心があること
- 英文資料を読むことができる英語力
- 統計や機械学習に関する入門程度の知識
【事前準備】
- Python3系のインストール
- Jupyter Notebook (Anaconda)のインストール
※別途事前準備の可能性あり
【準備する物】
- パソコン(Mac/Windows)
- インターネットに常時接続できるネットワーク環境
- スマートフォン(パソコンから接続不良時の代替手段として)
- ヘッドセットまたはマイク付きイヤホン
※作業に集中できる静かな環境で受講すること
【選考フロー】
2021年9月1日(水)エントリー開始
エントリーシート提出:締切9月24日(金)正午まで
↓
Webテスト受検
↓
オンライン面談
↓
インターンシップ参加
②IT スペシャリスト(Expert Labs)コース
このインターンシップはIBMのITスペシャリスト(Expert Labs)として、AI を活用した品質点検をIBM 製品で体験できるオンライン形式で開催される4日間のプログラムです。こちらも他コースとの併願はできません。
ポイント
ITスペシャリストとは?
ITスペシャリスト(Expert Labs)は、専門領域における知識やスキルを活用し、お客様にITソリューションを提供する職種です。
顧客の目標達成や課題解決に向けて、コンサルテーションやシステムの導入を行いビジネスの推進に貢献しています。
プログラム内容
- 1日目
オリエンテーション
IBM のテクノロジーや製品のご紹介
チームに分かれて課題を実施
- 2〜3日目
製品のデモ環境を使用し、画像分析の一連の流れをチュートリアルに併せて実施
仮想のお客様に対する提案作成
社員との交流
- 4日目
提案プレゼンテーション
社員との交流
クロージング
具体的な内容は製造業の顧客プロジェクトの擬似体験です。「ファクトリーオートメーションに向けた画像分析の業務適用」をテーマとし、DX(デジタルトランスフォーメーション)を促進するIBM製品の中から、製品の欠陥を判断するAIやIoT関連の製品について学びます。またIBMのソリューションをどのように顧客に提供するかも知ることができます。
ITスペシャリストの仕事への理解のみに留まらず、日本のものづくりの現場においてIBM製品がどのように活用されているのか理解を深められるでしょう。
【このインターンシップで得られること】
- IBMの最新テクノロジーや製品について知ることができる
- Expert Labs ITスペシャリストとして活躍するために必要なハードスキルやソフトスキルを学べる
- 顧客にIBMのソリューションを提案する一連の流れを体験できる
- 社員との交流を通じてIBMの社風や雰囲気を理解できる
応募資格や選考フローなど
【実施期間】
2021年11月30日(火)〜12月3日(金)
【応募資格】
2023年3月末に卒業・修了予定の大学生及び大学院生
全日程参加可能であること
IT スペシャリスト(Expert Labs)への就職を検討していること
【必要なスキル】
IoTやAI の基礎知識(特に画像処理等のデータサイエンスに関連した基礎知識があること)
【事前準備】
特になし
【準備する物】
パソコン(Mac/Windows)
インターネットに常時接続できるネットワーク環境
スマートフォン(パソコンから接続不良時の代替手段として)
ヘッドセットまたはマイク付きイヤホン
※作業に集中できる静かな環境で受講すること
【選考フロー】
2021年9月1日(水)エントリー開始
エントリーシート提出:締切9月24日(金)正午まで
↓
Webテスト受検
↓
オンライン面談
↓
インターンシップ参加
③データサイエンティスト(Expert Labs)コース
IBMのデータサイエンティストとしてデータ分析を学ぶオンライン形式のプログラムです。こちらのコースも4日間開催され、他コースとの併願は不可です。
ポイント
Expert Labsのデータサイエンティストとは?
データサイエンティスト(Expert Labs)はデータサイエンスに関わる様々な専門性を高め、活用することで顧客のビジネスに貢献する職種です。
例えばデータの準備や分析手法の選択、モデルの設計などが挙げられます。また顧客のビジネス環境や課題などを把握し、周囲の専門家や顧客と適切に協業していくことが求められます。
プログラム内容
【プログラム内容】
1日目
オリエンテーション
チームに分かれて課題を実施(要求分析/ビジネス目的/分析計画)
2〜3日目
データの準備/分析
社員との交流
4日目
プレゼンテーション(結果のまとめ/展開)
社員との交流
クロージング
プロジェクト体験
「IBM製品を使った業務データ分析をしてみよう」というテーマをもとに、顧客のビジネスに貢献するために Expert Labsのデータサイエンティストが具体的に何を行っているかを学びます。実際に分析プロジェクトの一連の流れや顧客の要件確認、分析手法の選択、モデル構築、分析結果を活用した提案などを行います。
【このインターンシップで得られること】
- 分析プロジェクトの一連の流れを通じ、業務内容を理解できる
- チームで分析作業を進めるために必要な考え方を学べる
- Expert Labs データサイエンティストとして活躍するために必要なスキルを知ることができる
- 社員との交流を通じてIBMの社風や雰囲気を理解できる
応募資格や選考フローなど
【実施期間】
2021年11月30日(火)〜12月3日(金)
【応募資格】
2023年3月末に卒業・修了予定の大学生及び大学院生
全日程参加可能であること
データサイエンティスト(Expert Labs)への就職を検討していること
【必要なスキル】
統計や機械学習の基礎知識
【事前準備】
特になし
【準備する物】
パソコン(Mac/Windows)
インターネットに常時接続できるネットワーク環境
スマートフォン(パソコンから接続不良時の代替手段として)
ヘッドセットまたはマイク付きイヤホン
※作業に集中できる静かな環境で受講すること
【選考フロー】
2021年9月1日(水)エントリー開始
エントリーシート提出:締切9月24日(金)正午まで
↓
Webテスト受検
↓
オンライン面談
↓
インターンシップ参加
IBMインターンシップの選考対策
今回のインターンシップでは3コースに共通して
- エントリーシート
- Webテスト
- オンライン面談(面接)
が実施されます。それぞれの選考対策を見ていきましょう。
エントリーシート
IBMのエントリーシートではインターンシップに対する志望動機や自己PRなど、オーソドックスな質問が多い傾向にあります。各設問に対する指定文字数が多いことも特徴です。
- あなたがIBMのインターンシップに応募した理由を具体的に教えてください。(500文字以下)
- あなたの強みを根拠となる経験とともに教えてください。その強みを活用して、組織や社会にどのような変化を起こせると考えていますか?(600文字以下)
書き方のポイントとなるのは、IBMの求める人物像の内容と自分の強みを照らし合わせることです。また設問にもあるように自身の強みを社会人としてどのように生かせるかというところまで明確に示すようにしましょう。
そして「他の外資系コンサルティング企業ではなくなぜIBMなのか」という説得力のある志望動機を書くためには、業界研究と企業研究の双方が欠かせません。
ポイント
IBMの求める人物像
新しい知識やスキルを身につけようとする向上心と好奇心がある
関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し解決のための提案から実行まで行うことができる
リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる
今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる
Webテスト
IBMのWebテストは一般的な企業が採用するSPIや玉手箱とは異なり、オリジナルの内容が出題されます。適性検査と数学が例年出題され、所要時間は約1〜2時間程かかるようです。問題量が多いため時間配分に気をつけることもポイントとなります。
数学は主に数列と普通の数学の問題が出題されます。難易度は普通であるためSPIなどの数学に関する問題を事前に書籍で勉強し、7割以上得点できるようにしておきましょう。
オンライン面談(面接)
オンライン面談では主にエントリーシートの深掘りに加え、コンサルティング業界全体やIBMに対する志望動機だけでなく各職種に対する志望動機まで詳しく質問される傾向があります。
以下はこれまでに質問された事柄です。
- 学生時代に頑張ったことの中で1番の苦労をどう解決したか
- なぜIBMのインターンシップを選んだのか
- ITスペシャリストとしてどうなりたいか
- IT分野で興味のあるところについて
- コンサルタント職を志望する理由と、その中でもIBMのどこに魅力を感じているかについてなど
これらの質問に答えるためには深い自己分析と業界、企業研究が必要不可欠です。企業ホームページなどの情報を集めるだけでなく、可能であれば実際にOBやOGから話しを聞く機会を設けることをおすすめします。
インターンシップの倍率と早期選考について
IBMインターンシップの選考倍率は公表されていませんが高倍率が予想されます。本選考においてIBMは採用人数が多いため倍率は約20倍と言われていますが、インターンシップには本選考を上回る人数の応募があるでしょう。また学歴フィルターは存在しないと言われていますが、選考を通過する学生の学歴は高く優秀な人材が集まる中で勝負しなければなりません。
そしてIBMのインターンシップに参加すると早期選考に乗る可能性は高くなります。内定直結とまではいかないようですが、面接回数が減るなど本選考を有利に進めることができるでしょう。実際にIBMで働く人々もインターンシップの参加者は多いのです。
インターンシップ参加者の体験談
IBMインターンシップのITスペシャリストとデータサイエンティストコースに参加した学生の体験談をご紹介します。
体験談①ITスペシャリスト
会社・社員の雰囲気や対応はいかがでしたか?
インターシップに参加した企業の中で、一番楽しんで仕事をなさっている社員の方々が多いと感じました。一般的な外資系企業のイメージであるサバサバしているという印象はあまり受けず、チームで連携してお客様の課題を解決するという目標に向かって最善のソリューションを提供しているように感じました。
この企業のインターンを通して学んだことを教えてください
お客様の課題を解決するソリューションの作成には、個性ある仲間と意見交換しチームワークをすることが重要であることが分かりました。そのため、自分の意見を常に持ち意思表示をしていくことが求められます。さらに、自分の意見に対して根拠を提示しながら論理的に伝えるスキルも働くうえで必要であると感じました。意見が衝突したときにどうチームをまとめていくかも重要です。
体験談②データサイエンティスト
会社・社員の雰囲気や対応はいかがでしたか?
インターン中、社員さんから声をかけてくれることはなかったためあまり話せなかった。しかし社員さんの様子や説明から自由きままに過ごしてる印象がおおく、自由に働ける環境だなと思った。社長とも関わる機会もあるらしくアットホームだとおもう。
この企業のインターンを通して学んだことを教えてください
周りのレベルが高くとても刺激になり、もっと勉強する必要があると感じた。しかし三日間を通じてチームのメンバーと仕事するイメージがなんとなくついたし出来ないところはメンバーにお願いして、一つのものを完成させ達成感がおおきかった。
【まとめ】IBMインターンシップ選考突破の鍵は深い自己分析と企業研究にあり
IBMのインターンシップについてご理解頂けましたでしょうか。
IBMインターンシップの選考では自己分析や志望動機について細かく問われます。特に業界研究や企業研究、職種研究は事前の対策を万全に行い、自分の中に揺るぎない答えを持つことが大切です。