「将来パイロットになりたいけど、インターンに応募したほうがいいのかな?」
「JALのパイロットのインターンって倍率ってどれぐらい?」
将来JALのパイロットとして働きたいと考えていたり、航空業界でパイロットとして活躍したいと思っている学生はJALのインターンが気になるのではないでしょうか。JALはANAと並んで航空業界を代表する2台巨頭であり、毎年人気の高い企業です。新卒者が就職したい企業ランキングでも毎年常連のように上位に入っているため、働きたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
今回はそんなJALでの自社養成パイロットインターンの概要や選考方法、課題の対策について説明します。さらに、過去にJALのインターンに参加した学生の体験談もご紹介していきます。
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JALについて
まずは、航空業界全体の状況やJALがどのような企業なのかをご紹介します。
企業理念
JALグループは、全社員の物心両面の幸福を追求し、
一、お客さまに最高のサービスを提供します。
一、企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献します。公明正大で、大義名分のある高い目的を掲げ、これを全社員で共有することで、
目的に向かって全社員が一体感をもって力を合わせていくことができると考えています。
JALグループは企業理念を次のように解説しています。
私たち社員が「JALで働いていてよかった」と思えるような企業を目指さなければ、お客さまに最高のサービスを提供することもできませんし、企業価値を高めて社会に貢献することもできません。そのような考えに基づいて、企業理念の冒頭に「全社員の物心両面の幸福を追求する」と掲げています。
従って、私たちは、経済的な安定や豊かさに加えて、仕事に対する誇り、働きがい、生きがいといった人間の心の豊かさを求めていくとともに、心をひとつにして一致団結し、お客さまに最高のサービスを提供できるよう、必死の努力をしていかなければなりません。
次に「お客さまに最高のサービスを提供する」とありますが、これは、安全を大前提として、お客さまに世界一の定時性、快適性、利便性を提供するということを意味しています。
最後に、「企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献する」とありますが、これは、全社員が、強い採算意識と不屈不撓の精神をもち、公明正大な方法で努力を重ねて利益を上げ、株主配当、納税、社会貢献等を行うことにより、社会の一員としての責任を果たすということを意味しています。
航空業界の現状は厳しい
新型コロナウイルスの影響で壊滅的な打撃を受けているのが航空業界です。JALが2021年5月に発表した2021年3月期連結決算は12年の再上場以来、最悪の最終赤字となりました。コロナ禍で世界の旅行・ビジネス需要が喪失した結果、国際民間航空機関(ICAO)によると、2020年の世界の旅客数は前年比6割減の18億人にまで落ち込みました。欧米を中心にワクチン接種が本格化したことで、旅客数は徐々に回復していくと期待されていますが、国際航空運送協会(IATA)は2021年の世界の航空需要もコロナ禍前の19年比で57%減にとどまると予想されました。こうした厳しい状況が続くなか、JALは社員の雇用を維持するため、社員の身分のままで他社への出向を増やしているのが現状です。例年であればJALのインターンは、客室乗務員や業務企画職も募集をしていますが、昨年はこうした状況から自社養成パイロットのみの募集となっています。
JAL自社養成パイロットインターンの概要
2021年6月現在、今年度はまだJALの自社養成パイロットインターンの募集はないため、昨年の募集要項をご紹介します。
インターンの内容
オンラインにて、模擬フライトの体験や、グループワーク、運航乗務員との交流を行います。パイロットの仕事だけではなく、プロフェッショナルとしての考え方や働くなかでのリーダーとしてのチームマネジメントを学ぶことができる内容となっており、成長を実感できるインターンです。
対象者
現在4年制大学または大学院に在籍していて、JALパイロットの仕事に興味がある方(学年および文理不問)
実施期間
以下日程のいずれかに参加でき、それぞれの期間のなかで2日間の実施となりました。
- 2020年11月8日(日)~11月22日(日)
- 2020年12月19日(土)~2021年1月14日(木)
- 2021年2月24日(水)~3月4日(木)
応募方法
JAL公式ホームページよりエントリー
選考フロー
JAL自社養成パイロットインターンに求められる人材像
JALの自社養成パイロットに求められる人材像をご紹介します。
感謝の心をもって、謙虚に学ぶ
感謝の気持ちを常にもち、世の中すべてから謙虚に学び、自己成長できる人財
果敢に挑戦し、最後までやり遂げる
失敗を恐れず常に新しい事に挑戦し、人任せにすることなく最後までやり遂げる人財
プロ意識をもつ
自分の仕事に誇りと責任をもち、地道に自分の専門を極める人財
採算意識をもつ
JALグループが社会から必要とされ、永続的に発展する為に、強い採算意識をもつ人財
多文化を尊重し、適応する
世界の多様な文化と積極的に触れ合い、異なる文化・価値観を尊重できる人財
仲間と共に働く
仲間と共に働き、仲間のために頑張ることに誇りと喜びを感じられる人財
お客さまに心を尽くす
すべてのお客さまに、感謝の気持ちを形にしてお返しすることができる人財
以上の7つの人材像を掲げています。
航空業界で活躍するJALは、「感謝を忘れない謙虚な心」「多分化の尊重」「お客様への誠実な心」を大切にしていることが分かります。
JAL自社養成パイロットインターンの選考ポイント
ここでは、自社養成パイロットインターンの選考のポイントを解説します。
インターンの選考倍率は高め
JALの自社養成パイロットの合格倍率は100倍以上であり、300倍以上になった年もあります。
そのため、インターンにもそれなりの人数が応募することが予想されます。
本気でパイロットを目指す人しか合格できない超難関インターンなのです。
ES対策
JALは自社の掲げる人材像を持つ学生を求めています。そのため、JALの求める人財像に合うような実体験をふまえたエピソードを入れることが大切です。
適性検査対策
適正検査は一般的なテストセンターでの試験と同様です。試験項目は、言語、非言語、英語、性格です。他社のSPI試験と同様に、しっかりSPI試験用の学習をしておきましょう。
面接対策
パイロットは、多くの命を預かる重要な職業です。
面接官に回答を深掘りされるなかで、常に冷静で誠実に答えられるかという人間性が重視されます。
また、JALでは「果敢に挑戦し、最後までやり遂げる」ことができる人材を求めています。そのため面接では、途中で諦めず最後までしっかりとやりきる姿勢が大切です。
【まとめ】JALの自社養成パイロットインターンに参加してパイロットへの切符を掴もう!
JALの自社養成パイロットインターンに合格するのは超難関です。人の命を預かるパイロットなのでそれだけ人材選びも慎重なのです。
しかし、インターンに参加することができれば、パイロットになるための第一条件は突破しているということなので、自信を持ってその後の就活に臨むことができます。
JALのインターンでは、実際にパイロットの模擬体験ができるのが大きなメリットです。これは、インターンに参加しなければ得られない貴重な体験です。 JALを志望する人だけでなく、パイロットを目指す人にとって有意義なインターンになるでしょう!