就活を始めると、新たな出会いや発見などプラスになる経験がたくさんできます。その一方で、ハードスケジュールをこなしながら、慣れない環境で就活することは就活生にとって大きな負担になっていることでしょう。
「疲れた」「もうやめたい」といった思いを抱えながら、心身共にボロボロになる一歩手前の状態で就活している学生がいるのも事実です。そこでこの記事では、就活に疲れた時はどうすればいいのかを解説します。疲れたと感じてしまう理由とおすすめの対処法をお伝えしますので、悩んでいる方は参考にしてくださいね。
選考に向けてどのような対策をすればいいのかと悩んでいる就活生は、以下の関連記事を読んでみてください。
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就活して疲れたと思うのは当たり前のこと
まず知ってもらいたいのは、就活は疲れるものであるということです。毎年、多くの就活生がさまざまな理由で就活に対して疲れを感じています。疲れたなと感じたら、「疲れて当たり前なんだ」と自分に言い聞かせてください。
就活して企業から内定をもらうまでは、「就職できるのか」といった不安がつきまといます。その不安とうまく付き合いながら就活することで、自分自身が一回りも二回りも大きく成長できると考えれば多少は楽になると思います。
就活生の中には、心から楽しみながら就活しているという学生もいます。ただし、そんな学生はほんの一握りです。大半の学生が一見疲れていないように見えたとしても、あなたと同じようにさまざまな不安と闘いながら就活していることを頭に入れておきましょう。
就活に疲れたと思ったら理由を考えてみよう
「就活に疲れた」「これ以上頑張れない」と感じたら、どうして就活に疲れているのか考えてみましょう。理由がはっきりすれば、何かしら解決策を考えたり実践したりできます。
就活中は不安や焦りが大きく、冷静になって物事を考えることが難しい時期ではありますが、苦しい状況から抜け出すためには就活に疲れる理由を知っておいたほうがいいでしょう。
理由(1)学生生活とのギャップが大きいから
就活では、自分に合った企業に出会い内定をもらうことが1つのゴールになります。内定をもらうためには、選考を受ける中で企業の採用担当者から「我が社に必要な人材だ」と思ってもらわなければいけません。これが意外と大変なんです。学生生活とのギャップが理由と考えられる就活への疲れには、以下の2つがあります。
評価対象が変化することへの疲れ
学生生活の中では、勉強ができれば高い評価が得られるといったことが当たり前でしたよね。ところが、就活では学力よりも順応性やコミュニケーション力といった能力が優れていれば高い評価を得られるようになります。このギャップに多くの学生が苦しみ、就活に疲れを感じてしまっていると考えられます。
スーツ着用での選考会に参加することへの疲れ
服装に関しても学生時代と就活とのギャップはかなり大きいと言えるでしょう。学生時代は私服が当たり前で、自分が着たいものを着たところで恐らく誰からも何も言われなかったと思います。
ところが、就活の場合はそうもいきません。選考を受ける際の服装は、スーツを着用することを前提にしている企業がほとんどです。着慣れないスーツに身を包みながら選考を受けるのは、とにかく疲れてしまうものですよね。私服OKの企業は全くないとは言えないものの、あったとしても数少ないと思って問題ありません。
他にも選考会が終わるまでは、身だしなみや受け答えなど細部まで企業の採用担当者の目を気にしながら過ごすことになります。その間は気を張って過ごさなければいけないので、選考会終了後は疲れが一気に出る就活生も少なくないようです。
また、最近は新型コロナウィルスの流行に伴い、就活のオンライン化が加速しています。ツールを使いながら説明会や選考などを実施する企業も多いことから、学生は各企業の選考を受ける度に疲れを感じていることでしょう。
理由(2)就活のやり方が分からないから
就活を始める時、「こうすれば絶対に内定がもらえる」ということを教えてもらえるわけではありません。そのため、学生は参加する説明会や選考会、ネット上の情報などからさまざまなことを学び自分なりの就活のやり方を身に付けていくことになります。
自分をアピールする方法が分からない場合は「自分が伝えたいことがきちんと相手に伝わっているか」「企業が求める人物像に沿った受け答えができているか」といったことを、選考結果が分かるまで気にしなければいけません。これは精神的に辛いものがあります。
内定がもらえないことで不安がMAXに
自分に合った企業に出会い内定をもらえればいいのですが、うまく就活が進まない場合は「どうすればいいのか」と思い悩む学生も多いようです。周りが内定をもらっているのに自分だけもらっていないといった状況になれば、この悩みはより深いものへと変化し不安が強くなります。
自分が納得できる企業から内定をもらうまでは、「本当にこの方法でいいのか」といった不安を抱えながら就活することになるため、疲れを感じる学生も多いようです。
就活生によって就活のやり方は異なるため、何かヒントを得たい時は同じゼミのメンバーや就活イベントなどで知り合った同志に話を聞いてみるといいかもしれません。「こんな方法もあったのか」と新たな発見ができることも十分期待できますよ。
理由(3)面識がない人とコミュニケーションをとる機会が増えるから
学生生活ではゼミやサークル、バイト先の仲間などある程度決まった人と交流することが多かったと思います。
ところが、就活の場合はそうもいきません。就活生向けのイベントや選考などを通して、企業の採用担当者や他の大学に在籍する就活生といった全く面識がない人とコミュニケーションをとる機会がとにかく増えます。
どのような人たちなのか分からないため、とにかく気を遣いながら会話しなければいけないことから、イベント参加後や選考後に疲れたと感じる就活生は多いようです。特に、面接を受けた後は疲れを感じやすいのではないでしょうか。
就活では面識がない人とコミュニケーションをとる機会が増えるため、何かと気を遣います。細やかな気遣いができる学生ほど、就活に疲れを感じてしまうのかもしれませんね。
理由(4)期待に応えようと頑張りすぎているから
親や親族などから、「早く就職先決めなさいよ」「あなたならきっと大手企業に入れるから」といった言葉を掛けられたことがある方もいるのではないでしょうか。これが本人にとって大きなプレッシャーになるのですが、声を掛けた本人達はそれに気付いていないことがほとんどです。多くの場合、自分の子供や親戚の子供の就職が心配という気持ちから声を掛けていることを知っておくといいでしょう。
ただ、真面目な学生ほど「周りの期待に応えたい」という気持ちを強く持ってしまいやすいため、結果的に頑張りすぎて就活に疲れを感じやすくなります。
誰のために就活しているのか考えてみる
そんな時に考えて欲しいのが、「誰のために就活しているのか」です。就活は親や親族のためにするのではありません。自分のためにするものです。就活する上で、このことは忘れないでください。
これに気付くことなく就活を続けて無事に企業から内定をもらえたとしても、自分の就活の軸に沿った企業ではない可能性が高いため、多くの場合が納得できずに就活を続けることになります。
「就活は自分自身に合った企業と出会うためにしているんだ」という気持ちを忘れずに持ち続けることができれば、周りの期待に応えようと頑張りすぎることもなくはず。きっと就活に極端な疲れを感じにくくなることでしょう。
理由(5)就活が長期化することで心身共に限界に近づいているから
なかなか内定をもらえなかったり、内定をもらったとしても納得できる企業ではないということで就活を続けていたりする場合は就活が長期化しやすいようです。
初めのうちは、「第一志望から内定をもらうために頑張ろう」と一定のモチベーションを保ちながら選考に向けて企業研究や面接対策に取り組めるものですが、長期化するとそうもいきません。
長期間、説明会や面接といったハードスケジュールをこなすとなれば、心身共にボロボロになり疲れてしまう日がいつかくるものです。それに加えて、就活が長期化すれば「無事に就職できるのか」といった不安と闘う期間も長くなるわけですから、疲れたと感じるのは当たり前だといえるでしょう。
就活に疲れた時におすすめの対処法を紹介
就活していて疲れを感じたら、できるだけ早く対処することが大切です。「自分ならまだ頑張れるはず」と無理するのは良くありません。すぐに不調をきたさなかったとしても、頑張りすぎることで心身共に疲れ果ててしまうリスクが高くなります。ここでは、就活に疲れた時におすすめの対処法を紹介します。
対処法(1)就活から離れてみる
毎日、説明会や選考会など就活関係の予定ばかりに追われていては、心身共にストレスが溜まり疲れてしまいます。そんな時は、思い切って就活から離れてみましょう。「就活から離れるなんて不安でできない」という方も、ぜひ一度実践してみてください。
ポイントは、就活を連想するようなことはしないということです。具体例を以下にまとめましたので、何をすればいいか分からないという方は参考にしてください。
- 趣味に没頭してみる(スポーツ、映画鑑賞、お菓子作り、ゲームなどなんでもOK)
- 気になるイベントに参加してみる
- 何もせずにぼーっと過ごす
- 就活と全く関係ない人と会って話してみる
- 旅行して旅先でのんびり過ごす
- アロマを焚いたりマッサージを受けたりしてリラックスして過ごす
もちろん、自分なりのストレス解消法を知っている人はそれを実践するのがベストです。就活と全く関係ない人と会って話すのは、意外と刺激になっていいかもしれません。「こんな考え方もあるのか」と気付かされることも多くあるかと思います。就活から離れることで、「このままで就職できるのか」「辛いからもう辞めたい」といったことを考えなくて済むため、しっかりリフレッシュできますよ。
就活生向けのイベントで知り合った仲間と話すのもいいのですが、どうしても就活に関する悩みで話が持ち越しになってしまうため、疲れている時は避けるのが無難です。
就活から離れる時間を作ると、さまざまな悩みを冷静に考えることができるようになったり、休んだからまた頑張ろうとやる気が出てきたりとたくさんのメリットが得られます。少し勇気が必要ではあるものの、実践することでいい気分転換になることでしょう。
対処法(2)誰かに相談してみる
就活に関する悩みや不安は、自分1人で抱え込んでいても何も良いことはありません。まずは誰かに相談してみるといいでしょう。相談相手に選ぶのは友人や先輩などあなたのことを良く知る方でもいいですし、プロの意見を参考にしたい場合はキャリアセンターやエージェントを頼るのもおすすめです。
お祈りメールばかり届いて自分を否定されたように感じている時は、身近な人に頼ってみましょう。自分のことを良く知る人に相談に乗ってもらったり、励ましてもらったりすることで「また頑張ろう」といった前向きな気持ちになれます。
また、キャリアセンターやエージェントを活用すれば、ES(エントリーシート)の添削や面接対策といった部分までサポートしてくれるため、自分1人で対策できないと挫折しそうな時は活用してみるといいでしょう。
無理せず就活するためには、自分で全部やり遂げようとするよりも、適度に身近な人やサービスを活用したほうがうまくいきます。頼れるものは適度に頼って、就活をうまく乗り越えましょう。
就活で疲れたと感じたら適度に休むことを忘れずに
今回は、就活で疲れる理由や疲れた時の対処法について解説しました。
卒業後の進路を決める就活は、学生にとって社会人生活を決める大事なイベントの1つです。就活に疲れを感じる理由にはさまざまなものがありますが、今回紹介した対処法を参考に実践すればうまくリフレッシュできるのではないかと思います。
就活において納得できる結果を手にするためには、自分に正直になることを忘れないでください。そして、就活に疲れたと感じた場合は、無理することなく適度に休んでまた頑張ることをおすすめします。