いざ就活してみたら、思っていた以上にうまくいかず悩んでいる就活生もいるかと思います。書類選考の段階で落とされてしまったり、面接がうまく行かなかったりといったことが続くと、「何社受ければ安心できるのか?」と心配になりますよね。結論から言うと、就活では何社受けるのが正解といった答えはありません。
とはいっても、みんな平均して何社受けるものなのか気になるという就活生もいることでしょう。そこでこの記事では、就活するときに目安にするべきエントリー社数と共に、無理することなく就活に取り組むためのヒントにつながる情報を紹介します。
こちらの関連記事も参考にしてください。就活に役立つ実践的な内容になっているため、知識を身に付けたい就活生にはおすすめですよ。
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就活生が受ける企業数は平均20社
一般的には、就活生が受ける企業数は平均20社と言われています。これはあくまで平均の数字ですので、実際は人によって大きくバラつきがあるものだと考えてください。少ない人で10社、多い人で50社以上エントリーしているようです。
2020年には新型コロナウィルスが猛威を振るうようになり、外出自粛や緊急事態線芸の発令などを理由に多くの企業が説明会を中止する状況に追い込まれました。
その関係で、2021年卒の就活生が3月の時点でエントリーした数にも大きな変化があったようです。「マイナビ 2021年卒 学生就職モニター調査3月の活動状況」によれば、2021年卒の就活生が企業へエントリーした平均社数は2021年3月時点で14.5社となっています。
出典元:マイナビ 2021年卒 学生就職モニター調査3月の活動状況
説明会や面接は何社受けるのが丁度いいの?
効率重視で就活したいと考えている学生は、説明会や面接のスケジュール管理をスムーズにこなしたいはず。きっと無理なく就活が進められる企業数を前もって知っておきたいことでしょう。同時進行しやすい企業数を知ることができれば、説明会の参加や面接の日程調節にてこずる心配もなくなります。早速見ていきましょう。
説明会に参加する企業数は30社程度がベスト
就活生が説明会に参加するのにベストな企業数は30社程度です。それ以上になるとスケジュール管理が大変になるため、管理が手薄になってしまう可能性が高くなります。
就活が本格化すると、説明会の参加予約を済ませたつもりが実際はできていなかったという致命的なミスが起きてしまうことも十分考えられますので注意しましょう。
また30社の説明会の参加手続きをするまでに、多くの就活生がさまざまな求人を見ているはずです。その中から志望度が高い企業や気になる企業を選んでいるわけですので、全く興味がない企業の説明会に参加する学生はほとんどいないのではないでしょうか。
説明会に参加する時間を有意義なものにするためにも、参加する企業数は30社程度がベストだと言えます。
就職合同説明会に参加するのもアリ
説明会を通して自分が知らない業界・企業に出会いたいと考える就活生は、就活サイトや大学などが実施する就職合同説明会へ参加してみてはどうでしょうか。
企業主催の説明会と違ってラフな雰囲気で質問できることも多いため、企業研究や業界研究に力を入れたいと考える就活生にはぴったりですよ。他にも、就活のノウハウを学べたり、同志に出会えたりと参加する上でのメリットはたくさんあります。
最近は新型コロナウィルスの流行に伴い、オンラインで就職合同説明会を開催するケースもここ数年に比べると増えてきました。並ばずに参加できたり、チャットで質問できたりとメリットも多いことから、多くの就活生が参加しているみたいですよ。
面接を同時進行で受ける場合は最大5社がベスト
無事に書類選考をクリアし、いよいよ面接となった時に気になるのが同時進行で何社受けるのがベストなのかではないでしょうか。面接を同時進行で受ける場合は最大5社までにすることをおすすめします。
面接を受けるとなれば、企業研究や業界研究は必須です。採用担当者は面接しただけで、どれくらい面接対策してきたのか分かってしまいます。ただ何となく対策していると、その時点で次の選考や内定獲得への道は絶たれてしまうでしょう。
その他にも企業ごとに対策や準備が必要です。やることが多すぎて手が回らなくなる状況に陥らないためにも、面接で同時進行して受ける企業数は最大5社までにしましょう。
受けた企業数と内定をもらえる数は必ずしも比例するとは限らない
就活を始めたばかりの学生が割と勘違いしやすいのが、「受けた企業数が多い=内定をもらいやすくなる」ということです。
実際のところは、受けた企業数と内定をもらえる数は比例しません。つまり、何社受けるのが正解といった明確な答えが就活では存在しないわけです。20社受けても全く内定をもらえない人もいれば、5社受けただけで2社内定をもらえるという人もいます。
受ける企業数ばかり気にして就活していると、内定をもらえない時が辛くなってしまいます。あくまで受ける企業数は目安として捉えて、自分のペースで就活を進めることが大切です。
文系と理系で受ける企業数に差が出るワケ
就活生の間でしばしば話題になるのが、文系と理系では受ける企業数に違いがあるということです。これにはきちんとしたワケがあります。順に見ていきましょう。
文系は受ける企業数が多い傾向にある
文系出身の学生の場合、学校で学んだ専門分野がそのまま就職先で活かせるケースが少ないため、就活時には幅広い視野で求人を探しながら受けるといった傾向があります。
初めから業界・業種を絞って就活する学生が少ないのも特徴の1つです。そのため、気になる企業があれば積極的に受けたいと考える学生が多く、結果的に文系の学生は受ける企業数が多くなるのだとか。
理系は受ける企業数が少ない傾向にある
理系出身の学生の場合、専門職と初めから職種を絞って就活する傾向にあります。そのため、受ける企業数は10社以下である場合も珍しくないようです。人によっては、5社受けてそのうち2社から内定をもらえたということも実際に起きているみたいですよ。
受ける企業数が多い場合のメリット・デメリット
受ける企業数が多い場合のメリット・デメリットを以下にまとめました。
メリット
- 結果がダメだったとしても、他の選考があるため不安にならずに済む
- さまざまな企業の選考を受けることになるため、ES(エントリーシート)の書き方や面接の受け答えのコツが学べる
デメリット
- スケジュール管理が大変
- 企業研究や業界研究など選考に向けた対策に多くの時間を取られてしまう
受ける企業が多いと、良くない結果だったとしても次があるからと前向きに就活に取り組むことができます。「これがダメだったらどうしよう」といった不安がないため、選考に余裕を持って臨めるのは大きなメリットだといえるでしょう。
その一方で、説明会や面接などのスケジュール管理が大変になるため、見落としがないか日々チェックしなければいけないといった厳しさがあります。先ほど紹介したように説明会に参加する場合は30社、同時進行で面接を受ける場合は最大5社を目安にしながら就活すれば内定獲得に向けて無理なく取り組めることでしょう。
受ける企業数が少ない場合のメリット・デメリット
受ける企業が少ない場合のメリット・デメリットをまとめました。
メリット
- 1つの企業に対して時間をかけて対策できる
- 就活にかける時間が少ないため、学業やアルバイトと両立しやすい
デメリット
- 結果が良くなかった場合、他があるからと安心できない
- 振り出しに戻って就活しなければいけない
受ける企業数が少なくてもスムーズに就職先が決まれば、少ない時間で卒業後の進路が決められるわけですのでコスパはかなり良いといえるでしょう。他の企業の選考を受ける時間を学業やアルバイトとの時間に充てられるわけですし。
その一方で、結果が良くなかった場合はイチから求人を探してエントリーしなければいけません。タイミングにもよりますが、卒業後すぐに就職したいと考える場合は、滑り止めとしていくつか企業を受けておいたほうが安心できるでしょう。
届くのはお祈りメールばかり!そんな時に試して欲しい対処法を紹介
切磋琢磨しながら就活に取り組んできた仲間が少しずつ内定をもらうようになると、とにかく焦ってしまいますよね。「このまま就職先が決まらなかったらどうしよう」といった不安を抱えながらの就活はとても辛いものです。
それに加えて、受けた企業から届くメールはお祈りメールばかりともなれば、モチベーションも下がってしまうことでしょう。ここでは、辛い時期をうまく乗り越えるために試して欲しい対処法をいくつか紹介します。
自己分析がきちんとできているか見直してみる
なぜかいつも面接で落ちるという就活生は、自己分析が足りないのかもしれません。採用担当者は1日に何人もの就活生と面接しているため、あなたが自己分析をきちんとして面接に臨んでいるのかどうか位は少し面接すればすぐに見抜けてしまいます。
自分の長所や短所は何かを考えた時、すぐに答えられないようではなかなか内定をもらうことは難しいでしょう。自分1人で自己分析を極めることは簡単なことではないため、可能であれば友達や家族に他己分析してもらうことをおすすめします。
他にも、ネット検索すれば就活時に役立つ自己分析ツールもたくさんありますので、ぜひ活用してみてください。何社受けるのが正解なのかと悩む前に、まずは自分自身と向き合うことが大切です。
企業研究や業界研究に力を入れてみる
面接で落ちることが多いと悩む就活生は、自己分析に加えて企業研究や業界研究にも力を入れてみることをおすすめします。
面接時に採用担当者は、自社のことを就活生がどれだけ知っているか、業界についてどれだけ知識があるのかも知りたいと思っています。自己分析と同様、企業研究や業界研究が曖昧なまま面接を受けてしまうとすぐに見抜かれてしまうため注意しましょう。
適性検査の対策を強化する
大手企業やメガベンチャー企業を中心に取り入れることが多いのが適性検査です。
定番はSPI(SPI3)や玉手箱などですが、企業によっては独自に問題を作成し出題することもあります。適性検査をクリアするのは簡単なことではありませんが、しっかりと対策すれば高得点を十分狙える試験です。
適性検査でいつも落とされるという就活生は、隙間時間などうまく活用しながら適性検査の対策を強化するといいですよ。
こちらの記事には、適性検査の対策を強化する際に役立つ内容が紹介されています。気になる人はぜひ参考にしてみてください。
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疲れていると感じたら少し休む
いくら頑張っても思うような結果が出ない場合は、少し休むことも大切です。就活は学生生活と違うことばかりで学べることは多いものの、慣れていない環境下でさまざまなことに取り組まなければいけないためとにかく疲れます。
「みんなやってるから」と頑張りすぎてしまっては、心身共に疲れてしまい回復するまでに時間がかかってしまいます。できるだけ早く回復するためには、疲れているなと感じたら早めに休むことが大切です。
1日休むのは不安ということであれば、半日あるいは数時間でもいいので就活から離れてみましょう。好きなことをして過ごしたり、何もせずにゆったり過ごしたりと自分がリラックスできる過ごし方でしばらく過ごしてみてください。そうすれば、「また頑張ろう」という気持ちにきっとなれますよ。
就活に無理は禁物!自分のキャパに合わせて就活に取り組もう
今回は、就活生は平均何社受けているのかについて紹介しました。平均20社と言われていますが、あくまで目安として捉えて就活することをおすすめします。何よりも大切にしなければいけないことは、無理しない範囲で自分のキャパに合わせて就活に取り組むことです。無理して心身共に疲れてしまうと、回復するまでに多くの時間を要します。
またお祈りメールが続いてモチベーションの維持が難しいと感じた場合は、自分の就活対策を再度見直したり、時には少し休んだりしてうまく乗り越えましょう。自分のキャパに併せて就活に取り組めば、いつかきっと素敵な企業との出会いがありますよ。