就活生の中でも案外、未経験者が多い「OB訪問」。履歴書の作成や志望動機は、アルバイトや受験で経験があると思います。ですが、OB訪問はやり方さえもわからない人も多いのではないでしょうか?大学生は社会人と面識も少なく、簡単にOB訪問できるわけでもありません。
OB訪問がしたいけど、どうやって行えばいいかわからない。そもそもOB訪問って必要なのという方に、今回はOB訪問の目的、訪問先の探し方、訪問の際のメールの書き方まで紹介します。ぜひ、OB訪問の進め方の参考にしてみてください。
OB訪問って何?なんのためにやるの?
OB訪問って何?本当に就活の役に立つの?と思いながら、「みんながやってるからやる」という方は要注意。OB訪問の目的もなく、なんとなくOB訪問を行ってしまっては、何も得られず、受け入れてくれる会社にも失礼です。
とりあえずOB訪問に行ったからと言って、内定に繋がるとは限りません。OB訪問は目的を持って行なうことで成果が得られるのです。
OB訪問は理解を深める場
OB訪問は企業研究が大きな目的と言えるでしょう。自分の興味のある業界や分野や業界の先輩がどのような仕事をしているのか、実際に働く様子なども知ることができます。
あなたの業界研究が正しいかを検証し、説明会やHPでは得られない情報をゲットできる可能性があります。より精度の高い業界理解・企業理解が行えるでしょう。
自己PRをブラッシュアップする
OB訪問で得た情報を活用して、自己PRに内容を組み込むことができます。一般的な自己PRは学生時代に行なったボランティアや活動などの内容で、中身が似てくる傾向があります。
実際にOB訪問を行ない、そこで得た情報や経験などを盛り込んで、具体的な内容の自己PRを作成できれば他のライバルとの差別化ができます。
高評価を獲得しやすい
その企業に入社したいという希望があるのならば、入社意思を先輩社員にダイレクトにアピールすることもできます。OB訪問で高い評価を獲得できれば、人事採用担当の印象に残り、一部選考が免除など内定獲得へ近づく例があります。
最近の企業では、OB訪問での印象やパフォーマンスが評価され、特別選考ルートからスタートするパターンも増えています。
コネクションがないときの訪問探しはどうする?
OB訪問は数より質が大切です。OB訪問で有利な情報を得るには、あなたと社員との関係性に大きく左右されます。OB訪問した企業の数をこなすよりも、一つの企業に集中したほうが、深い話や、求めてる人材や、これから企業がチャレンジしようとしている分野など、多くの情報を得ることができます。
しかし、肝心の訪問先へのコネクションがない、どうやって訪問先を探せばいいか分からない人もいるでしょう。ここで紹介する方法で試してみて、訪問先を見つけてみてください。
知り合いや学校の先輩経由でゲット
まずは、自分が志望する企業で働いているOB・OGの連絡先を手に入れることができないか、探してみましょう。「サークル」「大学のゼミ」「家族」「友人」「親戚」など自分が活用できる人脈を活用して連絡先を入手できるかあたってみましょう。
自分の知り合いから紹介されると信頼性も高いので、OB訪問が頼みやすく実際の訪問までスムーズでしょう。
イベントでいただいた名刺を活用
説明会などのイベントで企業からいただいた名刺から、自分の志望する業界や企業に直接メールや電話でコンタクトを取る方法です。知り合いを介さず、ダイレクトに企業へ連絡を取るので緊張するかもしれませんが、最低限のマナーと相手へ敬意を示すことができれば心配ありません。
この記事ではOB訪問する際のメールと電話でのアポの取り方も紹介しますので参考にしてみてください。
大学のキャリアセンターで入手
大学のキャリアセンターで卒業生の就職先を聞いて情報を得る方法もあります。先輩から話を聞いて、ある程度情報を得た後に改めてOB訪問のお願いをするのがいいでしょう。
ただし、キャリアセンターで必ずしも希望企業の先輩とコンタクトが取れるわけではありません。また、先輩の名前を見つけたとしても必ずアポに繋げられるとは限りません。
OB訪問におけるアポの取り方
OB訪問のアポの取り方は電話かメールの2つの方法になります。いずれにせよ、正しい作法と内容でアポを取ることが大切です。電話でのアポは、緊張から電話口で何を言っていいか分からなくなる可能性もあります。心配な人はメールでOB訪問依頼をする方がいいかもしれません。
電話でアポを取る
電話の場合だとメールよりも一度でやりとりが済み、アポも取りやすいのです。しかし、メールと異なり企業の方と直接対話するので、話し方や対応に注意しなければなりません。
電話でアポを取る場合は以下の点に注意しましょう。
- 電話をかけるタイミングは平日の10時〜16時 ※休み明けの午前中やお昼休みは避ける。
- 静かな場所で電話する
- 話す内容をまとめたものを用意する
- メモ用紙を準備する
- 連絡した理由と併せてOB訪問をお願いする
- 最後はお礼を述べる
実際に企業へ電話をするときのスクリプト
「突然のお電話失礼します。私、〇〇大学△△学部の〇〇と申します。
現在、就職活動を控えており、企業研究にて御社に大変興味を持ちました。
ぜひ、お話を聞かせていただけないかと考えお電話いたしました。
忙しいところ大変恐縮ですが、OB訪問のお時間をいただくことはできますでしょうか?」
OB訪問の依頼メール
メールだとお相手のスケジュール状況も気にしすぎることなく、自分の緊張やぎこちなさをさらしてしまう心配もないので、メールで依頼する人は多いでしょう。メールでも電話同様、平日の10時〜16時の間にメールを出しましょう。自分の学校と名前、そう言った経緯でOB訪問を希望するのかまでメールに書きましょう。
OB訪問の例文
件名:【OB訪問のお願い】○○大学の○○○○です
株式会社○○○○
○○部 △△課
○○ ○○様
突然のご連絡を差し上げまして、
大変恐れ入ります。
私、○○大学の○○○○と申します。
先日の説明会で御社のことを知り、
ご連絡させていただきました。
現在IT業界に魅力を感じており、
多くの実績を持つ貴社に非常に興味を持ちました。
ぜひ、直接お話をきかせていただけないかと考え
本日ご連絡をさせていただいた次第です。
こちらの都合で大変恐縮ではございますが、
下記日程でご都合よろしい日時はございますでしょうか。
月●●日(●)10:00〜15:00
月●●日(●)15:00〜20:00
月●●日(●)終日可能
ご多忙とは存じますが、
いずれの日程でもご都合つかない場合、
再度改めてご連絡させていただければと思います。
お忙しいところ重ね重ね大変恐縮ですが、
何卒よろしくお願い申し上げます。
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○○大学○○学部○○学科△年
●●●
Tel:090-0000-0000
E-mail:xxxx@gmail.com
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OB訪問後のお礼メール例文
OB訪問に参加した後に、必ずお礼のメールをその日のうちに送りましょう。企業に貴重な時間をいただいたこと、対応して頂いた感謝と敬意を伝えましょう。
お礼メール
件名:【OB訪問のお礼】本日は有難うございました
□□部 △△課
〇〇様
お世話になっております。
先ほどお会いさせていただきました、
〇〇大学の(名前)でございます。
本日はお忙しいところ、貴重なお時間を頂戴し、
またおいしいお食事もご馳走していただき、
誠に有難うございました。
〇〇さんとお話させていただくなかで、
多くの示唆を得ることができました。
改めまして、本日は誠に有難うございました。
またご相談させていただければ幸いです。
引き続き宜しくお願い申し上げます。
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○○大学○○学部○○学科△年
●●●
Tel:090-0000-0000
E-mail:xxxx@gmail.com
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OB訪問のやり方をマスターして就活を有利に!
OB訪問先の見つけ方と、電話でのアポの取り方、メールの例文など紹介しました。OB訪問のやり方は人脈や志望業界、目指す企業によってさまざまです。まずは、しっかりOB訪問の目的を整理し、社会人としてのルールや対応を心がけましょう。