《業界研究》人材業界をもっと知りたい人必見!人材業界の4つのビジネス・仕事の魅力・人気企業ランキングなど徹底解説!

2020年5月27日

人材業界は就活生の中でも密かに人気を集めている業界ですが、入社を目指すのであれば「業界研究」が欠かせません。いかに細部まで理解を深められるかが重要になります。特に「人と関わる仕事がしたい」と考えている人はきっと人材業界に興味を持っているはずです。

しかし、「人材業界がどんな業界なのか」「人材業界って何をやっているの?」と疑問に思う人が多いのではないでしょうか?

今回はそんな『人材業界』について詳しく知りたい人のために、人材業界の全てをご紹介します。

  • 人材業界とはどんな業界なのか
  • 人材業界にはどんな仕事があるのか
  • 人材業界の人気企業とその特徴
  • どんな人が人材業界に向いているのか

人材業界に興味がある人、これから業界研究を進める人はぜひ参考にしてくださいね。それでは、さっそく見ていきましょう!

「人材業界」とは?

人材業界とは、派遣会社からクライアントの会社に人材を派遣する「人材派遣ビジネス」や、企業に人材の紹介をする「人材紹介ビジネス」を主な業務としている業界のことです。

近年、即戦力を求める企業が増え、若い年代だけでなく、40~50代で転職を考える人も多くなりました。そこで「人材を求める企業」と「就職を希望する人」の架け橋となる人材業界の需要がますます高まってきています。

人材業界の市場規模は9兆円

人材業界の市場規模は9兆円といわれており、かなり高い水準です。中でも大きなシェアを占めているのが派遣業界で、市場規模は6兆円となっています。

人材業界の主な仕事

人材業界の事業は内容により大きく4つに分けられます。1つ目は、派遣会社から依頼元の企業へ人材を派遣する「人材派遣サービス」。2つ目は、企業に合う人材をみつけて紹介する「人材紹介サービス」。3つ目は、求人広告を出し企業と求職者を繋ぐ「人材広告」。4つ目は、企業の求める人材をどのように確保するか考え、人事についての計画を立てる「人材コンサルティング」。この4つのサービスが主な仕事です。

人材業界の4つのビジネスモデル

ここからは、人材業界の4つのビジネスを詳しく解説していきます。

人材派遣サービス

人材派遣とは、派遣会社が登録しているスタッフをクライアントの会社に派遣して報酬を得るビジネスです。登録スタッフには派遣先の会社からではなく派遣会社から給料が支払われます。繁忙期など、一時的に人手を増やしたい企業と働きたい人を繋ぎ、お互いのやり取りをサポートします。人材派遣の主な業務は以下の通りです。

様々な企業を回り派遣社員の枠を増やす営業

1つの企業に複数の会社が派遣していることが多いため、いか派遣社員の枠を拡大し、派遣社員を定着させるかがポイントになります。

派遣スタッフのアフターフォロー

クライアント企業へのアプローチだけでなく、登録しているスタッフへのフォローも行います。営業とフォローを同時に担当する場合は、企業とスタッフの間でバランスを上手くとることが大切です。

人材紹介サービス

人材紹介とは、転職支援サービスを通じて人材を企業に紹介し、企業と個人を結びつけるビジネスです。個人側と企業側に分かれて紹介サービスを行います。

人材紹介は、自社のスタッフとして長期的にフォローしていく人材派遣とは違い、主に入社までのフォローがメインの業務となります。

企業側を担当する『リクルーティングアドバイザー』

企業を訪問し、その企業の経営戦略・理念・社風・求める人材像・採用計画などを把握した上で、求人票を作成します。企業が求める人材との最適なマッチングを実現させる仕事です。

個人側を担当する『キャリアアドバイザー』

転職を希望する個人の希望や職歴などを聞いた上で求人を紹介し、リクルーティングアドバイザーと情報交換しながら、選考をサポートする仕事です。また、応募書類の書き方やアドバイス、待遇交渉の代行など、一人ひとりに合ったサポートを行います。

求人広告サービス

求人広告とは、企業の求人情報を紙面やウェブに掲載する仕事を探している人に向けたサービスです。新卒採用向け、中途採用向け、アルバイト向けなど、それぞれに特化したものに分かれていることが多いです。代表的な仕事内容は2つ挙げられます。

求人広告を掲載してもらうための営業活動

求人広告の営業は、採用を考えている企業へ訪問し、広告枠を提案します。どんな採用ターゲットに、どんなメッセージを発信するかを人事と共に考え、広告を作成します。

広告の結果検証と改善プランの提案

一定期間掲載した広告の結果や、より成果を上げるための改善ポイントなどを企業に提案します。

人材コンサルティング

人材コンサルティングとは、企業の人事戦略の立案・実行をサポートし、企業が抱える人事の課題に対して解決方法を提案するビジネスのことです。一言に人材コンサルティングといっても、様々なコンサルティングが存在します。

  • 採用戦略を練る採用コンサルティング
  • 社員の教育を行う研修・教育コンサルティング
  • 人事制度の設計などを行う人事コンサルティング
  • 採用や給与計算のアウトソーシング

業界研究からわかる「人材業界」の魅力

就職・転職という人生の節目に立ち会える

人材業界ならではの魅力は、色々な人の人生の節目に立ち会えることです。就職や転職というのは、その人の人生を左右する一大イベント。自分の選択がその人の人生をより豊かにできることが、人材業界でしか味わえない醍醐味です。

「ありがとう」という感謝の言葉

人材業界は人に直接関わる仕事なので、就職・転職を成功させた後の求職者からの感謝の言葉は、大きなやりがいとなります。

  • 「あなたのおかげで今とても楽しく働けています」
  • 「良い人が採用できたおかげで業績がますます伸びたよ」

このように、誰かを幸せにできることが大きな魅力と言えるでしょう。

日本社会を支える架け橋

社会を創る「企業」そして企業を創るのは「人」です。その「人」と「企業」をマッチングさせる人材業界は、日本社会を支えていると言っても過言ではありません。

「企業が求める人材」と「理想の転職・就職を求める求職者」を繋げることは責任も大きいですが、その分「架け橋」としてのやりがいはとても大きいでしょう。

また様々な業界や職種の人と触れ合う機会が多いため、業界の特徴やビジネスの側面を見ることができます。企業や求職者により近い存在だからこそ、得るものが大きい職業と言えます。

業界研究で使える!人材業界の人気企業TOP3を比較

リクルートホールディングス

人材業界内でのトップシェアは、やはりリクルートです。リクルートキャリア・リクルートジョブズ・リクナビなど、幅広い求人情報サービスを展開しています。

また、人材派遣、人材紹介ビジネスだけではなく、ライフスタイルや住宅、マーケティングなどの分野でも活躍しており、事業展開の幅はとても広いです。人材業界だけでなく、日本を代表する企業のひとつと言えるでしょう。

パーソナルホールディングス

1位のリクルートには及ばないものの、業界シェアトップクラスで人材業界第2位の売上を誇っています。パーソルは「テンプホールディングス」として設立されましたが、2017年に現在の名称に切り替わっています。

パーソルの事業領域は幅広く、派遣・BPO、リクルーティング、ITO、エンジニアリングの4つのセグメントと海外事業、コンサルティングなどを展開しています。海外事業ではアジアを中心に活動を続けており、国内外でのグローバルな活躍が特徴です。

パソナグループ

パソナグループは幅広い事業展開が特徴であり、人材派遣だけでなく、委託・請負、HRコンサルティング、教育・研修なども行っています。人材業界売上高では第3位となっています。

また、国内の人材紹介やキャリア支援に強みがあるだけではなく、グローバルソーシング事業として海外人材サービスも手掛けているのが大きな特徴です。こうした活動領域を広げることで、毎年利益を拡大し続けています。

人材業界はこんな人におすすめ

  • 人と企業の出会いや成長を本気で支援したいと思える人
  • 「感謝の言葉」をやりがいやモチベーションに繋げられる人
  • 数字や給料よりも、一人の人間の人生に影響を与えているという自覚のある人
  • 人間力や問題解決能力が長けている人
  • 妥協せずに最後までやり遂げる人
  • 誰かの役に立ちたい、クライアントの期待に応えたいという気持ちが強い人
  • 常に前向きに考え、個性や長所を伸ばせる力がある人
  • コミュニケーション力や相互の信頼関係を築く楽しさを感じられる人

メーカーなどとは違い、目に見えない商材(人)と取り扱っているため、数字やお給料を重視する人よりも、「気持ち」や「やりがい」を重視する人が人材業界に向いているでしょう。

「人材業界」の業界研究まとめ

今回は「人材業界」について紹介しました。

「誰かの役に立ちたいと考えている人」「感謝の言葉をやりがいに変えられる人」は、ぜひ人材業界にチャレンジしてみてくだいね。また、この記事を参考に業界研究への理解を深め、企業研究もしっかり行いましょう。

 

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