「22卒新卒の就活はいつから始めたらいいの?」
採用bankにもこうした声が多く寄せられます。多くの就活生が春から就職活動を開始しますが、今年の春はいつもと違う動きが見られます。
とりあえず22卒だけど就活いつから始めればいいかわからん。。。誰か教えてえええ、、、
— パラ@22卒 (@okane_hoshi0127) February 14, 2020
髪っていつから黒にするのが正解なんやろう
急な黒染めしたくないな🧐— つえださん 🪐22卒 (@rEFA6NE6W3jZqsK) April 4, 2020
サマーインターンの選考っていつから?
もう始まっているの?なんかコロナでバタバタして就活のタイミングがよくわからない。#22卒
— かこ @女子大生編集長▷▶︎準備中/ 大学2年 (@Flower_Kako_22) March 20, 2020
21卒からの新卒採用スタート時期などの実質上の撤廃で、22卒の新卒採用も変化していくことが見込まれていましたが、新型コロナウィルスなどの影響でその動きはますます予測しづらくなりました。今回は、22卒新卒の就活について詳しく解説します。
不確定な要素が多く、困惑されている学生さんも多いと思います。本記事を参考に、焦らず正確な情報を入手して就活準備を始めていきましょう!
22卒の採用情報については、以下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
https://saiyo-bank.com/6456/
そもそも就活っていつから始めるもの?
22卒の就活をいつから始めるべきかを考える前に、そもそも就活はいつから始めるものなのかについて正確に把握しておきましょう。
これまでは学業専念のために開始時期が決められていた
21卒を対象とした就活から、事実上適用されなくなった就活スタート時期などのルールですが、元々は学生が本分である学業に専念できるようにと設定されたものでした。
このルールは経団連に加盟している企業に提示されるもので、「3月から説明会・6月から選考・10月に内定交付」という内容で設定されており、これにより新卒の就活の足並みは大きく揃えられてきました。ルールがあることで学生が学業と就活とに線引きできるため、どちらかがおろそかになることがなく、平等生も担保されていた部分があります。しかしこうした就活スタート時期などのルールは、守らないことに対する罰則などはありません。経団連に加盟しない外資系企業やベンチャー企業などが増えてきたこともあって、就活スタート時期などのルールが形骸化していたことも事実です。
就活時期ルールの撤廃による学生側のメリット・デメリット
ルール撤廃により流れがいきなり変わるわけではないものの、学生にとってメリットやデメリットがあるのも事実です。具体的に見てみましょう。
- いつでも就職活動ができるため、早めに動いて内定を獲得すれば身軽に大学生活を楽しめる
- ある程度の就活の軸が定まっている学生は、早めに行動できるため有利
デメリット
- 就活をゴールにした時間の使い方をするようになるため、学業がおろそかになりがち
- 人生の中でも限られている、自由のある学生時代・自分と向き合う学生時代という概念が薄らいでいく
就活のスタート時期に制限がなくなることで、体力のある企業ほど早い時期からインターンシップを実施したり、コストをかけた新卒採用の前倒しに舵を切る可能性が高いです。そのため、先を行く企業に遅れまいと全体的に就職活動時期が前倒しになることは容易に考えられます。大学生という期間が、結果的に企業の成長のために奪われてしまうことがないよう、学生にも企業にもある程度の自制が求められます。
22卒の就活はいつから始まる?
22卒新卒の就活は、実際のところいつから始まるのでしょうか?
22卒の就活は大まかには従来通り
新卒で就職する学生のための様々な方針は、経団連主導から政府主導に切り替わったものの、基本的にはこれまでと同じ内容で進められることが推奨されています。そのため、22卒の就活についても、多くの企業が従来通り「3月エントリー開始・6月選考開始・10月内定」という流れで進めていくものと考えられます。
新型コロナウィルス・東京2020五輪延期の影響は甚大
大まかには従来通りに進むと思われる22卒の就活ですが、2019年12月に中国で発生した新型コロナウィルスや、それにより一年延期となった東京2020五輪の影響で、22卒新卒の就活は混乱することが予想されます。
現に20卒の新卒内定が、新型コロナウィルスによる企業の業績悪化を理由に取り消される事態が発生し、社会問題になっています。政府と経団連は足並みを揃えて、雇用の維持に努めることを表明していますが、今後についてはまだ不確定な状況です。新卒就活サイトや企業が個別に公式サイトで発表する情報、SNS情報などを細やかにチェックしながら個々に状況を見定めていく必要があります。
22卒就活で抑えておくべきポイントは?
22卒新卒就活の具体的なスケジュールや動向、対策を練っておくべきポイントについて解説します。
22卒就活スケジュール詳細
従来の流れを踏襲して進むことが予想される22卒新卒の就活ですが、具体的には以下のような流れになると考えられます。
- 2020年4月~6月
インターンシップについての情報収集を行う時期。夏開催のサマーインターンシップの選考もこの時期に始まっていく。就活関連のイベントやセミナーなども実施される。 - 2020年7月~9月
企業がサマーインターンシップを実施。 - 2020年10月以降
企業が秋から冬にかけてのインターンシップを実施。動きを早める一部の企業で、22卒採用情報の公開や選考が始まっていく。 - 2021年3月~5月
多くの企業が採用情報を公開し始める。エントリーの受付、説明会の実施、エントリーシートの受付が行われる。就活関連のビッグイベントも増える。早めに動く企業では、内々定・内定出しが行われる。 - 2021年6月
面接・筆記試験などの採用選考が始まる。理系職種に多い学校推薦の受付もこの時期に行われていく。選考と並行しながら、随時内定出しが進められる。
企業の22卒採用は3パターンに分かれる見通し
21卒からルールが事実上撤廃された就活ですが、多様化は徐々に進むと予想されています。そのため、22卒新卒の採用選考は大きく分けて3パターンに分類されるという見通しが立っています。
①企業独自の新卒採用
一つ目は、これまでのルールから逸脱して、企業独自で選考時期やステップを実行するというパターンです。これまでのスケジュールよりもインターンシップや採用を早めたり、時期にとらわれず新卒通年採用を実施する企業も出てくるでしょう。通年採用は、新卒採用という概念がない外資系企業で一般的な手法ですから、外資に流れる優秀な人材を抱え込もうと日本の大手企業が動き出す可能性は大いにあります。通年採用の実施には、コストや人事部のリソースが必要です。新卒採用の流れをこれまでと変えることには企業体力が必要になるため、一部の大手企業から徐々にアクションが行われていくことが予想されます。
②従来通りの新卒採用
二つ目は、これまでのルール通りに新卒採用を行うパターンです。前項でも解説した通り、新卒選考を独自にアレンジするためにはコストや体力が必要です。中小企業を含めた多くの企業が、しばらくは他の企業の足取りを見ながら従来通りの新卒採用をしていくと考えられます。
③卒業後の新卒採用
三つ目に、学生として学業に専念したのち、卒業間際・卒業後に就職先を決め、働き始めるというパターンが生まれてくることも考えられます。これまでは第二新卒や既卒として括られていた人材も、通年採用においては一般の新卒採用と並ぶためハードルが低くなります。
企業がインターンシップをさらに重視するようになる
就活スタート時期などに関するこれまでのルールが撤廃されたことにより、企業は実施するインターンシップを実質的に選考の場として活用できるようになりました。そのため、企業はこれまで以上にインターンシップを重視する可能性が高くなります。インターンシップに参加する学生の志望度が高いのは明確ですし、企業側が一度の面接で把握しきれない学生の素養をインターンシップで把握することができるため、当然の動きとも言えるでしょう。つまり学生にとっては、志望度が高い企業のインターンシップに参加できなければ選考通過が難しくなるということです。インターンシップは希望する全ての学生が参加できるわけではありません。人気の企業のインターンシップはインターンシップ選考対策も重要になりますから、これまで以上にしっかりと情報収集をする必要が出てくるでしょう。インターンシップについては、次の記事も参考にしてみてくださいね。
https://saiyo-bank.com/3029/
まとめ・22卒新卒はこれまで以上に情報収集を!
22卒新卒の就活はいつから始めればいいのかということについて、様々な角度からご紹介しました。簡単にポイントをまとめます。
21卒以降の新卒就活は、大きなルール変更により学生一人ひとりが主体的に情報収集することがより重要になります。22卒は新型コロナウィルスとの関連性や東京2020五輪の影響で不確定要素が多く不安な側面も大きいですが、焦らずに落ち着いて自分らしく進めていきましょう。本サイトでも22卒の新卒情報を随時更新していきますから、ぜひ引き続き参考にしてみてくださいね。