2019年の転職人気企業ランキングで6位を獲得した「ANA(全日本空輸)」は、
日本の国内線のシェア率約50%を誇っている有名な航空会社です。
当然ながら採用倍率が非常に高いため、中途採用を目指しているのであれば対策が必要でしょう。
今回は、ANA(全日本空輸)への転職を考えている方向けに、現在募集している職種、受かる人の特徴、面接の対策をまとめてみました。
ぜひ参考にしてください!
ANA(全日本空輸)の中途採用は4つの職種から
ANA(全日本空輸)の中途採用では、4つの職種が用意されています。
その中でさらに細かく役割が分類されていますので、確認して行きましょう。
グローバルスタッフ職(事務)
グローバルな視点でANA(全日本空輸)を支える事務職です。
4年制大学以上の学歴と5年以上の実務経験が求められます。
グローバルスタッフ職として、将来的に国内外の事業所を含めたジョブローテーションが前提となりますが、初期配属は、専門性を活かせる部門へ配属となります。
こちらで担当する領域は下記です。
- オペーレーション企画・運航管理・ダイヤ管理
- マーケティング&セールス
- 貨物・物流
- 財務・経理
- IT・デジタルイノベーション
- イノベーション・カイゼン推進
- 広報
- 調達
- 法務
グローバルスタッフ職(技術)
誰よりもANA(全日本空輸)の航空機を知るプロフェッショナルとして、航空機の整備が仕事内容となります。4年制大学以上の学歴と5年以上の実務経験が求められます。
こちらで担当する領域は下記です。
- 整備技術管理
- 品質管理
- 航空機/航空機用部品の整備企画・計画
- 運航技術管理
- 整備系IT企画・開発
- データサイエンス
客室乗務員(CA)
華やかで女性らしさをアピールできる仕事として、長く女性に人気の職業であり続けているのが「客室乗務員(CA)」です。応募条件が厳しく、中途採用のハードルは最も高いです。
基本的には専門学校や高等専門学校以上の学歴が必要となります。さらに裸眼またはコンタクトレンズ矯正視力が両眼とも1.0以上であることも求められます。
海外のお客様と話すこと機会も多いため、TOEIC600点程度以上の英語力が必要です。
2019年からは客室乗務員(CA)のエントリー項目に自己紹介動画の提出が加えられました。客室乗務員(CA)を目指しているのであれば、自己紹介動画はあらかじめ用意しておきましょう。
CAでの内定を狙うのであれば、まずは転職エージェント経由で情報を入手しておくことでも対策ができます。エージェントと二人三脚で挑めば選考通過率も大幅にアップしますよ。
エキスパートスタッフ職(障がい者採用)
これは障害者のために作られた採用枠です。
ANA(全日本空輸)では、約800名の障がいのある社員が働いています。
障がいの内容を十分に考慮した上で、基本的には障がいの有無に関わらず、あらゆる職場に配属され活躍しています。
ANA(全日本空輸)が求める人物像
上記でいずれの職種を選んだとしても、ANA(全日本空輸)で働く限り、求められる人物像があります。下記に当てはまる人は実際に活躍できる可能性が高いので、確認しておきましょう。
体力のある人
天候や機材事由による突発的なトラブルが多い航空業界で働く以上、体力は必須です。
特に空港で働く方々は早朝から深夜まで、フライトの時間に合わせての勤務となります。
事務職でも出張や海外のクライアントとのウェブ会議など、勤務時間が不規則になってしまうことがあるかもしれません。
どの職種も体力がなければ務まらない厳しさがあります。
安全・サービスを第一に考えられる人
航空会社にとって最大の役割は「お客様を安全に目的地までお届けすること」です。
ANA(全日本空輸)は「安心と信頼を基礎に、世界をつなぐ心の翼で夢にあふれる未来に貢献します」という経営理念を掲げています。
フライトの安全・サービスを第一に考えていないと、ANA(全日本空輸)での活躍が見込めないでしょう。
英語力のある人・英語を勉強する意欲がある人
ANAではほとんどの職種で英語が必要となります。
特に客室乗務員(CA)の応募条件では、「TOEIC600点程度以上の英語力」が明記されています。
他の職種の応募条件では、「英語力」が明記されていませんが、国外の事業所への配置の可能性もありますので、一定水準以上の英語能力が必要になる場合が多いでしょう。
現在英語力がなくても、今後勉強していく意欲が求められます。
ANA(全日本空輸)の選考ポイント
ANA(全日本空輸)の選考フローについてですが、職種によって異なっています。
ここではよりわかりやすくお伝えするために、簡潔にまとめました。
選考フロー
<全職種共通>
- エントリーシート提出(WEB)
- WEB適性検査受検
- 面接
<グローバルスタッフ職(技術)のみ>
上記の2ステップを実施した後、さらにWEBのSPIテストを受験します。
<客室乗務員(CA)のみ>
上で述べたように、客室乗務員(CA)に応募するには、エントリーシートと一緒に自己紹介動画を提出しなかればなりません。そこからWEB適性検査を受検し、さらに英語の試験も受験することになります。
面接でよく聞かれる質問と対策ポイント
ANA(全日本空輸)の中途採用面接では一般的な「志望動機」「自己PR」以外にも変わった質問がされます。事前に知っておくことで対策しましょう。
これから社会人として大切にしたい価値観・ポリシーはなんですか?
ANA(全日本空輸)のように、常にお客様の視点に立つことが強く求められる企業の場合、このような貢献意識は大切な要素になります。
職種によって業務内容は多岐に渡りますが、全ての仕事の根底には「お客様を安全に目的地までお届けすること」にあります。どんな職種でも最終的にはお客様に寄り添う気持ちを持ちながら仕事を行うことができるかは、モチーベションを保つ意味でも重要なポイントです。
「ホスピタリティーのこころ」を意識しながら答えましょう。人の役に立ちたい理由と合わせて説明するとよりいいです。
最近感謝したことは?
この質問の意図は、どのようなことが心に響くのかを知ることで、志望者の個性や人柄を見るためと言われています。志望者の個性や人柄から、企業との相性を見極めようとしているのです。
そのため、エピソードの大小は関係ありません。その経験から何を学んだのかが重要です。
特に航空会社の場合は、その経験から「どんなことがお客様を感動させるサービスに繋がるのか」を考えておきましょう。
尊敬する人は?
この質問の意図は、志望者の価値観や理想像を見るためと言われています。
なぜその人を尊敬するのか、どのような点が尊敬できるのか、といった説明を加えることで、面接官もイメージしやすくなります。
尊敬した理由から志望動機や自己PRにうまく繋げられることができるとより良いです。
ANA(全日本空輸)で働く人の声
ANA(全日本空輸)で働くイメージを持っておくことが大切です。実際に勤務している方の声を参考にしてみましょう。
ANA(全日本空輸)の待遇や福利厚生は?
では次に、ANA(全日本空輸)の平均的な給与や福利厚生などをご紹介していきます。
職種によるが平均年収は761万円
ANA(全日本空輸)は職種によって給与が異なります。
この数字は総合平均なので、高給と言われるパイロットや華やかな一方、低収入と言われる客室乗務員(CA)の年収も含まれています。客室乗務員(CA)の年収は低収入と言われますが、女性の管理職が多く、同年代と比べてマネジメントや役職へのステップアップが早いと言われています。例えば20代でチーフパーサー業務を任されることも少なくありません。
航空券を割引で購入できる福利厚生
ANA(全日本空輸)は福利厚生も整っています。とくに国内・国際航空券を割引で購入できるという制度はうれしいですね。他にも以下のような福利厚生が存在します。
- ANA(全日本空輸)ファミリーツアー
⇒社員向け特別企画のパッケージツアーを利用可能 - 定期健康診断
⇒毎年1回、定期健康診断を実施 - ニッポンレンタカーの割引利用
⇒全国約1,000店のニッポンレンタカーを割引料金で - 慶弔見舞金制度
⇒結婚祝金、弔慰金、傷病見舞金、災害見舞金を給付