「インターンシップって何社くらい参加すればよいの?」と悩んでいませんか?初めての就活で、わからないこともたくさんありますよね。
この記事では、過去の就活生のデータを参考にしつつ、他の就活生のインターンシップ参加状況を紹介します。また選考が不安な人に向けて、どのくらいのインターンシップに応募すればよいのかにも触れました。
何社ものインターンシップに参加するメリットや注意点などもまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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インターンシップの応募は何社もできる
インターンシップの応募は何社にしても構いません。インターンシップには選考が行われることもあるため、複数の企業に応募してインターンシップに参加できる確率を高めることも、ひとつの方法です。
しかし、もしも応募した企業のインターンシップすべてに合格し、日程が重なってしまったら……と悩む人もいるでしょう。そんな場合は、早めにお断りの連絡をしてください。やむを得ない理由があることを伝えれば、印象が悪くなることもないでしょう。
ここからは他の就活生が応募している平均のインターンシップ数や、何社応募すればよいのかについて解説します。
応募するインターンシップの平均は9.4社
「マイナビ 2022年卒大学生 広報活動開始前の活動調査」によると、2022年卒の大学生・大学院生が応募したインターンシップの平均数は9.4社です。
短期のインターンシップでも選考を行う企業があったり、長期のインターンシップで選考を通過できるのは20%程度というデータもあったりするなど、応募した企業のインターンシップに参加できる保証はありません。
そのため選考を通過できない場合も考慮して、多めに応募している学生が目立つようです。
何社応募すべきかは本人次第
何社に応募すべきかがわかればすっきりしそうですよね。しかし、何社に応募すべきかどうかは本人次第と言わざるを得ません。
志望業界が決まっているかや、時間がどれくらいとれるかなどによっても異なるからです。実際、学生によって応募社数の幅は広く、0社という人もいれば65社という人もいます。
インターンシップに参加する目的や日程などもしっかりと考えて応募できれば、何社応募してもOKです。
みんなは何社のインターンシップに参加してる?
株式会社マイナビマイナビが実施した「 2022年卒大学生 インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月)」と「マイナビ 2022年卒大学生 広報活動開始前の活動調査」の結果をもとに、他の就活生の動向を考察してみましょう。
夏インターンシップ時点の平均は2.7社
夏のインターンシップが一段落つく9月の調査では、平均参加社数は2.7社。早い段階から積極的にインターンシップに参加している人も見受けられます。
冬インターンシップ時点の平均は5.1社
その後、就活が本格的に始まる直前の2月に調査された結果によると、平均参加社数は5.1社。最終的に5社程度のインターンシップに参加した学生が多いようですね。
オンライン開催のインターンシップに参加した人が多い
コロナ禍でもあった2022年卒のインターンシップは、多くの企業のインターンシップがオンラインで開催されました。そのためオンライン形式のインターンシップに参加した学生の割合が多かったようです。
オンライン開催だと「多くの企業のインターンシップに参加できる」「日程の調整がしやすい」という声も聞かれます。実際に6社以上のインターンシップに参加した人の多くが、オンラインでのインターンシップをメインに参加しているようです。
今後も、多くのインターンシップがオンラインで開催されることが予想されます。交通費や通うための時間が必要ないので、そのリソースを企業研究に当てたり他の企業のインターンシップに参加したりできそうですね。
インターンシップに参加していない人も約15%いる
「マイナビ 2022年卒大学生 広報活動開始前の活動調査」によると、インターンシップに参加した割合は84.5%。裏を返せば約15%の人がインターンシップに参加していないという結果でした。
インターンシップに参加しなかった理由として「参加したかったけれど、選考で落ちた」という回答が最も多かったそうです。参加意欲はあったけれど、結果的に参加できなかったようですね。
そのほか「学業を優先した」「日程が合わなかった」といった理由が見られます。忙しい学生生活を送っている学生にとって、インターンシップへの参加は楽ではないことがわかるでしょう。
またコロナウイルスの不安を感じる学生も多かった様子。今年もまだ不安を抱えながらのインターンシップになりそうです。オンライン開催のインターンシップを利用するなど、コロナ禍でも安心してインターンシップに参加できる方法を探してみてくださいね。
インターンシップは何社参加するのが正解?
結論から言うと、2社以上のインターンシップに参加することをオススメします。1社のインターンシップにしか参加していないと、良い面も悪い面も比較対象がありませんよね。
良い点があっても、そこが良い点だと思えないことも考えられます。「当たり前なこと」だととらえてしまうと、その企業の強みを見逃してしまうこともあるでしょう。
逆に悪い点があったとしても「こんなもんか」と自分で納得してしまいやすいです。それでは入社後のミスマッチを起こしかねません。
このように、比較対象がないと良い面や悪い面を客観的にとらえることが難しいのです。
志望業界が決まっている場合とまだ決まっていない場合でインターンシップを選ぶ軸が異なりますので、それぞれの場合を掘り下げてお伝えしましょう。
志望業界が決まっている場合
志望する業界が決まっている人は、最低2社のインターンシップに参加しましょう。それぞれを比較・検討することで、その企業の良さを実感できるからです。
また、あえて他の業界のインターンシップを1社プラスして参加することもオススメ。他業界から志望業界を見てみると、今まで気づかなかった業界の強みや問題点を感じられるかもしれません。
まだ志望業界が決まっていない場合
まだ志望業界が決まっていない人は、幅広い業界のインターンシップに2~3社参加することをオススメします。さまざまな業界を知ることで、自分の適性や他の就活生のレベルなどを感じられるでしょう。
参加後、その業界に興味をもてなければ、新たな業界のインターンシップに2~3社参加してみればよいのです。就活中はいろいろな企業を知れる絶好の機会です。ぜひいろいろな世界を見て、視野を広げてくださいね。
インターンシップに何社も参加する5つのメリット
この記事では、インターンシップに2社以上参加することをオススメしています。では何社も参加するメリットにはどんなことがあるのでしょうか。
ここでは5つのメリットを紹介します。
業界研究に役立つ
インターンシップに何社も参加することは、業界研究に役立ちます。業界研究をネット検索だけで行うことに、限界を感じる人もいるでしょう。
インターンシップでは、業界説明をプログラムに取り入れている企業が多いもの。同業種&別企業のインターンシップに参加すると、さまざまな視点から業界説明を聞けますよ。
業界を多角的に見られることで、業界の奥深さを感じられるのではないでしょうか。
別視点から強みを発見できる
インターンシップに何社も参加することで、企業を比較できます。複数の企業のインターンシップに参加し、企業ごとの違いを感じ取ることで、それぞれの強みを発見することもできるでしょう。
さまざまな視点から企業を見た経験は、本選考でも生かせそうですね。
自分の適性を知れる
インターンシップに何社も参加することは、自分の適性を知るきっかけになるかもしれません。
さまざまな業界や企業を見ると、視野が広がりますよね。そうすると、自分にどんな仕事が向いているのかを見つけやすくなるでしょう。
自分の成長につながる
インターンシップに何社も参加すると、反省点も見つかります。自分ができないことを知り、それを改善することは、今後の成長にもつながるでしょう。
インターンシップでは社員から直接フィードバックをもらえることも多いので、自分を成長させたい人には絶好の機会になりそうです。
社会人としての対応力がつく
インターンシップに何社も参加していると、自然と対応力がついてきます。インターンシップでは社員と接する機会が多いので、社会人ならではのコミュニケーションやマナーに触れる機会も増えます。
とくに就活で必要な、目上の人と接する力が身につくので、本選考においても有利になるかもしれませんね。
インターンシップに何社も参加するときに気をつけること
インターンシップに何社も参加する場合、気をつけなければいけないこともあります。ここでは2つのポイントを紹介しましょう。
スケジュールを管理する
インターンシップに何社も参加する場合、スケジュール管理をしっかりとする必要があります。インターンシップへの参加ももちろん大事ですが、学業がおろそかになってしまっては元も子もありません。
実際、インターンシップに参加できなかったという学生のなかには、学業が忙しかった人やそのほかの予定との日程が合わなかった人もたくさんいます。
忙しい学生生活のなかで複数のインターンシップに参加することは、簡単なことではないでしょう。
スケジュール帳やスマホアプリなどもうまく利用して、スケジュール管理を徹底するようにしてくださいね。
インターンシップに参加する目的を明確にする
インターンシップに何社も参加する場合、自分なりに参加の目的を明確にしておくことが大切です。
インターンシップで何を学びたいのかを考えておくと、インターンシップでの学びが充実したものになるでしょう。そしてインターンシップ参加後は、しっかりと振り返りを行い、良かった点や反省点を考えます。
1回のインターンシップを実りある機会にするためには、目的を明確にもち、しっかりと振り返りをすることが重要なのです。
インターンシップを何社も探す5つの方法
複数のインターンシップに参加したくても、探すこと自体大変なこと。ここではインターンシップを何社も探す方法をまとめました。
求人情報サイト
一般的なインターンシップの探し方が、求人情報サイトから探す方法でしょう。
サイトによって特徴が異なります。自分の志望する業界に強いサイトを見つけることが、求人情報サイトを最大限に活用するポイントです。
志望業界や就職したい地域が決まっている場合は、ぜひ条件に特化したサイトに登録してくださいね。
とはいえ、サイトの特色を見出すことは難しいですよね。そんな場合は、複数のサイトに登録することをオススメします。複数のサイトを利用しているうちに、自分に合うサイトが見つかることも多いですよ。
スカウトサイト
プロフィールを登録して、企業からの連絡をまつスタイルのスカウトサイト。最近はスカウトサイトを使って就活をしている学生も増えているそうです。
「自分にはどのような業界が合っているのかわからない」と悩んでいる人は、スカウトサイトに登録してみてはいかがでしょうか。
自分の特性を生かせる企業から、インターンシップのお誘いをいただけるかもしれません。
合同説明会/Web説明会
1年を通して、合同説明会やWeb説明会はたくさん開催されています。
複数の企業を一度に見られるので、志望業界を絞り切れていない人にもオススメ。エントリーシートの書き方などの選考対策を知れたり、企業研究にも役立ったりと、就活生にとって非常に有益です。
夏から冬にかけてはインターンシップについての情報も多いので、ぜひ積極的に参加してみましょう。
大学のキャリアセンター
大学のキャリアセンターでは、大学の卒業生が活躍している企業の情報が多いです。
情報数としては少なめですが、インターンシップ選考の相談ができるなどフォロー態勢が整っているので心強いでしょう。
四季報インターンシップ版
「四季報インターンシップ版」は東洋経済新報社が発行する、就活生のバイブル。初めて就活をする人に向けて、企業選びやインターンシップについて知っておきたいことが網羅されています。
2023年版には1,110社のインターンシップ情報が掲載されているようです。多くの企業のインターンシップを比較しながら選べるでしょう。
インターンシップに参加し過ぎはよくない?
「インターンシップに参加し過ぎはよくない」という意見もありますが、一概にそうとは言えません。
たしかにインターンシップに参加した数だけ多くて、何も得られていないのであれば、問題かもしれません。ただ、自分に合う業種を求めてたくさん参加するのであれば、何社のインターンシップに参加しようとOKです。
とはいえ、学生の本分は学業。そのほかにもアルバイトやサークル活動などで忙しい人も多いでしょう。自分が今やるべきこととやりたいことのバランスを考えつつ、インターンシップに参加してくださいね。
【まとめ】インターンシップで就活を有利に進めよう
インターンシップは何社のプログラムに参加しても構いません。ただし、数だけこなした残念な経験にならないように、目的をはっきりさせて参加することが大切です。
「インターンシップに参加してどうなりたいのか・何を感じたいのか」を明確にしてから、参加するようにしましょう。その後の振り返りまでできれば、インターンシップに参加した意義をしっかりと感じられるのではないでしょうか。
インターンシップを実りある機会にするには、参加する側の心がけも大事です。目的意識をもって、興味のある業界や企業のインターンシップに積極的に参加してくださいね。