インターンシップでは、実際の職場の雰囲気や業務内容を知ることができる絶好のチャンスです。社会人の先輩との距離も縮まる環境ですので、誰しも有意義な時間を過ごしたいと思っているのではないでしょうか。
この記事では、有意義なインターンシップを過ごすためにインターンシップで質問した方が良い事項を具体的な例を交えてご紹介します。控えた方が良い質問の例も紹介しますので、ぜひインターンシップに行く前にチェックしてください。
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インターンシップで質問を行うメリット
インターンシップとは、就活生が企業で実習や研修のようなプログラムをもとに就業体験をする制度のことです。インターンシップに参加しなければ、選考に不利になるという可能性は低いのでご安心ください。
しかし、インターンシップでしか得ることができない貴重な体験や情報もありますので、積極的にインターンシップに参加することをオススメします。インターンシップに参加し、積極的に質問をするメリットがこちらです。
企業で働いている方の生の声を聞くことができる
企業の概要については、説明会やホームページ、SNSなどを見れば知ることができます。しかし、実際に働いている方の生の声を聞くことができる環境はなかなかありません。百聞は一見にしかずという言葉があるように、実際に自分の目で見て感じることが1番大切です。
インターンシップに参加することで、実際の業務内容や事業の詳細に至るまで、企業で働く社員の生の声を聞くことができます。自分の目で見て、企業の雰囲気や人間関係を知ることで自分に合っている企業なのか、他の企業の方が良いのかの判断することができます
自分に適している企業なのか判断することができる
就活を行う上で、自分に合った企業を探すことはとても大変です。そのため、インターンシップを利用して自分自身に適している企業であるかを確認することが大切です。
働き方、社風、福利厚生など業務内容以外の面でも自分の考えと企業が合うのかも知っておいた方が良いでしょう。例えば、柔軟な働き方を希望しているのに企業にフレックス制度が導入されていない場合自分に最適な企業とは言えないでしょう。このようなミスマッチを防ぐためにも、インターンシップでの質問は有効です。
自分の熱意を直接伝えることができる
インターンシップに参加して、たくさん質問を行うことでいかに自分が企業に対して関心があるのか、やる気があるのかをアピールすることができます。
インターンシップに参加することで、たくさんの社員と話すことができますので、企業の人とも仲良くなることができます。実際に働いている人に積極的に質問をしてどんどん熱意を伝えてみましょう。
インターンシップで質問すべきではない項目
インターンシップでは、実際に働いている社員の方と直接話ができるチャンスですので、基本的にどのような質問を行っても良いと思います。積極的に情報収集を行った方が良いですが、同時に良い印象を持ってもらうようにもしなくてはいけません。
しかし、以下のような内容はダイレクトに質問を行ってしまうと、マイナスのイメージを持たれてしまう可能性があるので注意が必要です。
給料について
給料や手当などについては、募集要項に記載されています。そちらを参考にすることで、ある程度把握することができます。賞与や手当てなどについても、企業のホームページには記載がされていると思います。
自分自身で調べることで答えがわかる内容はインターンシップでは聞かないようにしましょう。また、給料に関しての質問をすると金銭的な面だけで仕事を選んでいるのかと思われてしまい、志望度が低いという印象を与えてしまう場合がありますのでご注意ください。
残業率・離職率について
残業率や離職率についても、インターンシップで質問することは避けましょう。ニュースでも一時期話題となっていた残業。自分が希望している企業がどれくらい残業をしなくてはいけないのかを知りたい気持ちはとてもわかりますが、この内容も質問をすることでマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。残量など、労働面について質問をすると「働く意欲があまりないのか」と思われてしまいます。
就職する前から離職率を気にしているのも、印象があまり良くありません。企業は「これから一生懸命働きたいです」と意欲がある就活生と一緒に働きたいと思っているのにもかかわらず、離職率について質問するのは企業に対して失礼ですし、場合によっては大幅なマイナスとなってしまいます。
どうしても離職率を知りたい場合は、インターネットを利用して過去その企業に勤めていた方の口コミが記載されているサイトを閲覧すると良いでしょう。もしくは、1日のスケジュールや繁忙期のスケジュールについて質問するなど言い方を変えるようにしましょう。
企業のマイナスになる質問
企業のマイナスイメージになる質問、悪口につながる質問も全て行わないようにしましょう。企業によっては、不祥事を起こしたり、あまりよろしくない噂が流れていることもあります。
それらが本当に行われているのか、自分の希望する企業であれば確かめておきたいと思うのは自然なことだと思います。しかし、企業のマイナスになる質問をすることは企業を批判している捉えられるかもしれませんので注意してください。
就活では、信頼度、一緒に働きたいと思ってもらうことが大切です。企業を批判したり、世間からの評価を下げようとする人材を迎え入れたいとは思いませんよね。企業のマイナスとなる質問は、言い回しを変えても行うべきではありませんので、控えるようにしましょう。
インターンシップで質問をする前に事前の準備を
インターンシップで質問をする前に、大切なのが事前の準備です。いきなり社員に質問を行っても困ってしまいます。質問したいと思っている相手に対して事前に一言伝えておくだけで印象がガラリと異なりますので、準備も怠らないようにしましょう。
事前にメールで質問の内容を伝える
インターンシップでスムーズに質問をするための方法として、おすすめなのが質問をしたいと思っている先輩社員にメールで質問事項を伝えることです。すぐに答えることが困難な質問をしている場合、先輩社員を困らせてしまうことになります。そして明確な答えを得られないかもしれません。
事前に質問内容を伝えておけば、より明確な答えを得ることができます。企業でインターンシップを行い学生を受け入れることは、さまざまな準備を行わなければいけませんので負担を増やさないためにも、メールで質問の内容を伝えるようにしましょう。
質問時間のアポイントを取る
インターンシップでは、スケジュールの一つとして質問タイムの時間が設定されていることが多いです。しかし、時間的に難しければ質問ができずに終わってしまう可能性もあります。確実に質問をしたい場合は、個別に時間を取ってもらえるように事前にアポイントを取ることが大切です。
事前にアポイントが取れた場合は、質問したい内容をメールで送るようにしましょう。
インターンシップで質問を行うタイミング
インターンシップで質問をする場合、タイミングがとても大切になってきます。業務を行なっている最中に質問をすることは、社員にとって迷惑となります。また、状況を考えずに矢継ぎ早に質問をすることもとても失礼となりますので、注意するようにしましょう。
相手側になって、どのような状況であれば失礼ではないかなど事前にタイミングを計ることがとても大切です。
インターンシップ前の面接を利用する
企業に対して質問ができるのは、インターンシップ中だけではありません。インターンシップ前に行われる面接も有効的に活用するようにしましょう。インターンシップのための面接では、最後に逆質問が求められることが多いです。逆質問で合っても、控えなければならない質問は行わないようにしましょう。
逆質問を使って質問をすることで、貴重な情報が得られるのはもちろんですが、適切な内容を質問することで好印象を与えることができ、選考でも有利になる場合があります。面接で行われる逆質問では、どのような質問をするのかを重視されていますので、高い評価を得るチャンスであると言えるでしょう。
社員の手が空いている時を狙う
事前にアポイントが取れれば1番良いのですが、万が一アポイントが取れなかった場合は社員の手が空いている時を見計らって声をかけるようにしましょう。業務中はもちろん声をかけることはできませんので、昼食時や休憩などの社員の手が空いているタイミングを見計らって質問することがおすすめです。
質問をする際は、ダラダラと話をするのではなく、簡潔に行い相手に対して失礼のないようにします。そして質問をしているときはメモを取ることを忘れないようにしましょう。「メモを取るのは当たり前でしょ」と思っている人もいるかもしれませんが、中にはメモを取ることを忘れてしまう人もいるかもしれません。
メモを取ることで、話し手に対して「きちんと話を聞いている」という印象を与えることができます。話の内容を忘れないためにもメモを取る習慣をつけるようにしましょう。メモを取る際は、メモ帳とペンが必須です。
最近ではスマートフォンのメモ機能を使う人が非常に多いですが、相手に何をしているのか見えないせいで、ただスマートフォンを操作しているだけだと思われるかもしれません。スマートフォンをただ操作しているだけと思われることは非常に印象が悪くマイナスのイメージを持たれてしまいますので、必ずメモ帳とペンを使うようにしてください。
インターンシップで行いたい質問まとめ
ここからは、実際にインターンシップに参加した際に質問しておいた方が良い項目を紹介していきます。自分が気になっている項目をリストアップして、質問し忘れたことがないように気をつけましょう。
事業内容や業務に関する質問
- 現在どのような事業をおこなっていますか
- 御社の強みと弱みはなんですか
- 1日のスケジュールを教えてください
- チームで動く取り組みと個人で動く取り組みはどちらが多いでしょうか
- 事業目標とそれに向けてどのような取り組みを行なっているのか教えてください
- 今後力を入れていきたい事業はなんですか
社員の1日の流れがわかることで、実際の業務をイメージしやすくなります。さらに、今後力を入れていきたい事業を質問することで、その企業の方向性を知ることができるでしょう。
社風や社内に関する質問
- 職場では社員同士どのような呼び方をされていますか
- 社員同士で交流するイベントなどはありますか
- 上司と定期的に面談を行うなどコミュニケーションを取ることはありますか
- 同期の皆さんは仲が良いですか
- 入社前と入社後でギャップを感じたことはありますか
- 社内の風通しをよくするために御社独自に取り組まれていることはありますか
入社1年目でも活躍できる社風なのか、社員同士の交流が盛んかどうかなど人間関係について質問してみるのもおすすめです。職場内で「〇〇さん」と呼んでいる企業、「あだ名」で呼んでいる企業があった場合、あなたはどちらの企業に親しみを持つでしょうか。あだ名で呼んでいる企業の方が和やかな雰囲気を持つと思います。
なかには同じ部署は仲が良いが、違う部署とはあまり仲が良くないなんて場合もあり得ます。自分がどのような雰囲気の企業に就職したいのかで、求める雰囲気は違うと思いますので「自分に合っているのか」をしっかり見極めるようにしましょう。
また、社員同士でコミュニケーションを取るイベントが行われているか質問することで、どのような社風なのかを知ることができます。
仕事のやりがいに関する質問
- 仕事をしていてやりがいを感じた瞬間はいつですか
- これまでで1番大変だった仕事はなんですか
- どんな時に達成感を感じますか
- 働く上で大切にしていることを教えてください
- 社会人と学生の大きな違いを教えてください
- これからどんな仕事に挑戦してみたいですか
仕事に対するやりがいを質問することで、その企業でどのような経験をすることができるのかを把握することができます。また、いつ頃が大変だったという話を聞くことで、自分が入社した際にいつ頃が忙しくなるなどイメージがしやすくなるでしょう。
企業から求められるスキルに関する質問
- どのような方が活躍されていますか
- 新卒すぐに活躍されている方はいらっしゃいますか
- 仕事をする上で理想の後輩像はありますか
- 新卒社員が御社で活躍するうえで大切な心構えはありますか
- 入社までに身につけておいた方がよいスキルはありますか
- 御社ではどのようなスキルが役に立ちますか
- 〇〇の資格を持っているのですが御社ではどのような業務に活かすことができますか
どのような社員が活躍しているのか、また企業から求められるスキルを質問することで企業がどのような人物を重要視しているのかがわかってきます。
活躍している社員や求められるスキルを前もって把握することで、自分がそのスキルを持っているのか、持っていなくても身につけることができるのかを考えることができます。
福利厚生に関する質問
- 御社ならではの福利厚生はありますか
- 有給休暇の取得率はどれくらいですか
- 産休育休の取得率と復職率はどれくらいですか
- 休日に出勤が発生する頻度はどれくらいですか
- 社宅制度や家賃の一部補助などはありますか
- 地方への転勤する際サポートしていただける内容はありますか
意外と見落としがちなのが福利厚生に関する質問です。有給休暇や育児休暇の取得業況について質問することで、その企業が働きやすい環境が整っているのかを知ることができます。女性はもちろんですが、男性も育児休暇を取得することができるのか質問することで男女ともに働きやすい職場であるかを確認することができます。
積極的に質問を行って有意義なインターンシップを過ごそう
今回は、インターンシップで行うべき質問、避けるべき質問について紹介しました。インターンシップは企業の実情を知ることができますし、実際働いている社員の方とも仲良くなれるチャンスです。せっかくインターンシップに参加するのであれば、積極的に質問をするようにしましょう。また社会人として大切な心構えやビジネスマナーについても学ぶことができます。
時間を有効的に使うためにもインターンシップが始まる前に、質問事項をリストアップしておくようにしましょう。インターネットで調べるだけでは得ることができない情報をたくさん収集し、実りあるインターンシップを目指してください。