「大学3年で就活を何もしてない!これってヤバい?」
「まだ大学3年なのに友達が就活し始めて焦る!」
周りの友人がインターンや説明会に参加するなか、就活を何もしてない状況に焦りを感じている大学3年生は多いかと思います。就活に関する知識やすべきことがわからない状態だと、不安になって当然です。
そこで、この記事ではまだ就活を何もしてない大学3年生に向けてアドバイスを送りたいと思います。実際に就活を何もしてなかった先輩の失敗とそこから得られる学び、さらには出遅れを挽回していく方法を詳しく解説していきます。
就活のスタートは今からでも遅くはありません。大学3年の現時点で就活を何もしてなくても「内定をいち早くゲットするコツ」も紹介しますので、就活への不安解消にお役立てください。また、以下の記事もオススメです。
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大学3年で就活を何もしてない人の行く末
「大学卒業まであと1年以上あるし、就活は大学4年生になってから考えれば大丈夫だよね?」
そう思って就活を何もしてない大学3年生の皆さんは要注意!大学3年の時点で就活を何もしてない人の行く末はどうなるのでしょうか?
自己分析に時間が取れず不本意な就職になる
自己分析を通して自分の強みや弱みを知ることは就活の第一歩。逆に言うと、自己分析の甘さが不本意な就職を招いてしまうこともあるのです。
例えば、あなたの長所が「飛び抜けた明るさ」だったとします。企業へエントリーする際「なんかこの会社の雰囲気って明るそう!私の性格にぴったりかも!」といった安易な紐付けで応募したがために、入社後に失敗してしまうというケースも多いに考えられます。
インターンに参加できず内定チャンスを逃す
インターンとはインターンシップの略称で、社会経験を積むために企業などで働くことです。近年、日本でもインターンシップの経験が就活に大きな影響を与える傾向があります。というのも、企業によっては採用を前提としたインターンを行っており、参加を通して内定が決まることも往々としてあるのです。
入社を希望している企業がインターンへの参加を重要視しているにもかかわらず、選考への応募を逃してしまった…。それは、内定のチャンスをひとつ逃してしまうことを意味します。
企業へのエントリータイミングを逃してしまう
企業で提出するエントリーシート(ES)の締め切りは、大学3年の3月〜大学4年の4月です。「大学3年生で就活を何もしてなくても、まだ焦る必要なさそう」と思いたいところですが、エントリーシートの提出期限が年々早くなっている傾向があるため、入社希望の企業へのエントリータイミングを逃してしまうことも考えられます。
また、エントリーシートは「なんとなくこの会社が良さそう」というような気持ちで書けるようなものではなく、準備にはそれなりに時間がかかります。そのため、エントリーシートの準備が整わず、希望した企業へエントリーすることもできなかったという失敗をした先輩たちは実に多いのです。
就活を何もしてないとシンプルに精神的にツラい
大学3年生の3月1日0時になると就活情報サイトで一斉に就活情報が解禁されることから、就活解禁日と呼ばれます。しかし、この時点ですでに内定をもらっている同級生もいて、そういう人たちは前述したインターンで内定を獲得している場合がほとんどです。
そういった同級生を見ると、「出遅れた…まだ就活何もしてない…」と精神的にツラいですよね。
就活でのツラい気持ちや焦りを払拭するのは、行動しかありません。これまで就活の準備を進めていなかったとしても、自暴自棄になることなく着実に進めていけばまだ大丈夫です。希望を捨てず、できることから取り組んでいきましょう。
大学3年時の理想的就活スケジュールとは?
ここで最初に、大学3年の理想の就活スケジュールについて知っておく必要があります。ただあくまで理想ですので、業界や業種によって多少のバラつきはありますし、現時点でできることを調べる目安として参考にしてみてください。
大学3年の6月〜9月
大学3年の6月にインターンシップの情報及び選考が解禁されます。この時期のインターンはサマーインターンと呼ばれ、学校が夏休みの間に実施されるようスケジュールされています。
サマーインターンの内容は主にワークショップやセミナーが主流です。サマーインターンは、内定を獲得するためというより、学生に多くの業界・業種・企業を知ってもらうことが目的となります。
大学3年の9月〜翌年1月
大学3年の9月〜翌年1月のインターンはウィンターインターンと呼ばれ、内定へ直結する可能性がより高くなります。サマーインターンと比べて参加期間は短いことが多く、1日〜1週間程度が一般的です。
サマーインターンでは情報収集が目的でしたが、ウィンターインターンは内定獲得を視野に入れた取り組みで、内容も実際の仕事を経験したり、インターン生同士でグループワークをするなど、より踏み込んだものになっています。
大学3年の2月〜
ウィンターインターンを終え、内定が見えてくる大学3年もいます。この時期は3月1日の就活解禁日に向けて業界分析や企業分析を進め、エントリーシートや面接の準備を行います。
大学3年の3月〜
いよいよ就活サイトの情報が解禁され、企業へのエントリー募集が開始されます。履歴書やエントリーシートの準備で慌ただしい時期でもありますが、自己分析した結果をしっかり生かしながら進めてください。エントリーシートに入力・記入した情報が面接の際に矛盾してしまわないよう、情報の管理も忘れずにしてくださいね。
大学4年の6月〜
大学4年の6月から本選考がスタートします。各企業で面接が順次進み、内々定が出始める頃です。就活が本格化して、大学内でも一気に就活ムードが広がることでしょう。
大学4年の10月1日
大学4年の10月1日に正式な内定が通知されます。多くの企業はこの日に内定式を行い、採用通知が手渡されます。また、学生からは承諾書を提出し、これをもって正式に内定契約が結ばれます。
就活を何もしてない大学3年生が今すぐすべきこと
さて、就活の理想のスケジュールを見て「どうしよう」と焦っている人も多いかもしれません。ですが、スケジュールはあくまで目安です。就活を何もしてない状況で大学3年生が今すぐすべきことをご紹介します。
自己分析をはじめる
就活を何もしてない大学3年生が今すぐすべきことは「自己分析」です。具体的にどのように自己分析すれば良いのでしょうか?
自己分析では、これまでの人生を振り返り自分史を作成します。そこから「なぜ?」「どうして?」を繰り返し、強みや弱み、性格、特徴、価値観を可視化していきます。
自己分析で得られたことは、これから働く業界や業種、企業を絞り込んでいく材料となるだけでなく、自己PRや志望動機がより具体的になり、採用担当へ良い印象を与ることができます。
業界分析をはじめる
業界分析とは、どのような業界があるのか?というところからスタートします。業界分析をする意味は、各業界の事業内容を知り、どのように業界が成り立っているのか?を知るためです。
大学のキャリアセンターや就活イベント、就活情報サイト、本や新聞、ニュースなどで情報収集を行ってください。より深くその業界を知るには業界団体のホームページが役立ちます。
就活情報サイトに登録する
就活情報サイトでは、条件を絞った求人検索や企業情報の収集の他、ESや履歴書の書き方、面接対策、面接マナーなど就活に関する幅広い知識も得ることができます。
就活情報サイトが主催する就活イベントやセミナーなどもあるので、登録しておいて損はないでしょう。
合同説明会や就活フェアに参加する
大学3年の6月になると合同説明会の情報が解禁します。合同説明会や就活フェアに参加するメリットは、新しい業界や企業に出会えることだったり、希望している企業や業界について理解を深められるといったことがあげられます。
また、実際の社員と話をして雰囲気をつかんだり、限られたスケジュールの中で一度に企業のリサーチを進められて効率的という面もあります。
就活を何もしてない大学3年生がこれからすべきこと
「自己分析」「業界分析」「サイト登録から説明会への参加」まですでに経験済であれば、もう何もしてないなんて悲観する必要もありません。ここからは就活を満足いく結果にするため、さらにこれから進めていくべきことをご紹介します。
希望条件に合った企業を複数ピックアップ
就活情報サイトや合同説明会で気になった企業がいくつか上がってきたと思いますが、さらに内定への可能性を高めるために、希望条件にあった企業を調べてみましょう。
方法としては、主に就活で利用している就活情報サイトだけでなく、新卒採用も掲載している求人サイトだったり、就職エージェントに登録してみることです。また、転職支援サイトから企業情報を探してみるのも良いでしょう。
企業のことを調べる
興味を持った企業の情報をリサーチしていきます。企業の情報を知ることで、志望動機が具体化し、より説得力を持つようになります。
リサーチすべき項目は、
- 企業の基本情報(設立・資本金・本社や事業所の所在地・経営理念)
- 事業内容や業態(BtoB/BtoC)
- 事業規模
- 休暇・休業制度や福利厚生
- 採用情報(給与面、応募条件など)
- 同業他社との違い
です。
特に新卒採用の場合、事業内容や仕事内容といったやりがい面にフォーカスを当てがちですが、今後長く働くためには、給与面、休暇・休業制度、福利厚生、転勤の有無なども大事な要素です。先を見据えて産休や育休取得の実績があるかどうかも確認しておきましょう。
履歴書を書いてみる
まだエントリーが開始していない段階でも、一度履歴書を書いてみてください。履歴書は個人情報や経歴といった基本的な情報を企業へ紹介するためのものです。
過去を振り返って履歴書を記入してみることで、自己分析で気づかなかった部分が見えてくるかもしれません。
適性検査(SPI)の対策をする
適性検査にはさまざまな種類があるのですが、新卒採用で代表的に用いられている適性検査がリクルートキャリア社の「SPI」です。SPIを利用している企業は年間で13,000社以上、受験者数は200万人以上で、面接の初期段階で使われます。
SPIを利用する目的は、人物の適性を見るためです。SPIで得られた人柄や仕事の適性は、面接時の参考にしたり、あるいは入社後の配属先を決める参考にも利用されます。
「性格診断なら対策する意味があるの?」と思われるかもしれませんが、SPIには計算や国語、推理問題などが出題されます。合格基準は企業によってさまざま。合格ラインを明かされることはありませんが、計算や国語の問題なんて最近解いていないなという人は、対策をしていないと良い結果は残せないでしょう。
SPI対策用の参考書が売られていますので、採用活動が本格化する6月に差し掛かる前に最新版の参考書で対策をしておいてください。
面接の対策をする
就活で一番緊張するシーンが面接かと思います。そして、普段から人と話すのが得意な人でも、面接の対策は必須事項です。アドリブでなんとかしようと思わず、企業に対してのマナーとしてしっかり対策を打っておきましょう。
面接の対策として、面接で頻出の質問に対する回答を用意します。
【面接で頻出する質問】
- 自己紹介
- 志望動機・志望理由
- 自己PR
- 長所と短所
- これまでの人生で頑張ったこと
- 学生時代に頑張ったこと
- 将来のキャリアプラン
- やってみたい仕事
- 学校で取り組んでいること
- 何を基準に就活を進めているか
- 他社の選考状況
これらの質問に答えるためには、自己分析と業界分析、企業分析が大変重要になります。回答に迷うことがあれば再度分析と情報収集に立ち返って、面接対策を進めましょう。
失敗しない就活にするためには?
大学3年で就活を何もしてないと、周りとの差に焦って就活を進めてしまい、希望とはかけ離れた企業への就職を決め失敗してしまうケースもあります。その後再就職するにしても、新卒入社した会社をすぐ辞めるわけにはいかず、苦労する先輩たちも実際大勢いるのです。
何もしてない焦りから失敗しない就活で終えないよう、しておくべき対策をご紹介します。
就活イベントで情報収集する
大学3年の秋頃になってもまだ就活を何もしていないなら、秋の就活イベントや合同説明会へのエントリーを真っ先に行ってください。大学3年の秋はいよいよ就活ムードが高まってくる時期で、夏のイベントに参加しなかった企業も続々と参加しています。
失敗しない就活にするために秋シーズンの就活イベントで気をつけるべきことは、受けたい企業よりも知らない企業や業界のブースへ足を運ぶこと。そして就活相談ブースがあればぜひ利用してください。少ない時間の中で就活を成功させるためには、より多くの情報収集がカギとなります。
ESを書き溜めていく
エントリーシート(ES)は応募した企業の数だけ書く必要があり、それぞれの企業に合わせた志望動機や自己PRを書かなければならないため、膨大な時間がかかります。大学の授業や部活動、アルバイトなどで時間が足りない中、「納得のいかないエントリーシートで提出してしまった…」と失敗した先輩がいるのも実際のところ。
エントリーシートは企業によって内容が異なりますが、例えば自己PRだったり学生時代に頑張ったことなどは事前に準備しておくことができます。履歴書のような省スペースにおさまるような短文から1,000文字ほどの長文とさまざまなパターンで準備しておけば、エントリーシートへそのまま活用できるだけでなく、書くことで思考が整理され、面接対策にもつながりますよ。
OB・OG訪問する
OB・OG訪問は社内の雰囲気や働き方、業務内容を知る良いチャンスです。OB・OG訪問をするには、大学のキャリアセンターで情報収集するのがオーソドックスな方法です。電話かメールでアポイントを取り、仕事内容や職場のこと、将来のキャリアプランの他に、この企業で内定を取るために就活中に取り組んだことなどもインタビューしましょう。
就活を何もしてない大学3年生がいち早く内定を取るコツ
ここまで準備を進めると、大学3年生で就活を何もしてなかったにもかかわらず、先に就活を進めていた友人よりリードをとっているかもしれませんね。最後に、内定をいち早く取るコツをご紹介します。
より深く自己分析する
企業が採用時に重視することは、人柄や志望動機、将来性です。自己PRでは「私はこんなにすごいんです」という一方的な自慢になることなく、客観的な視点が必要です。
客観的に自分を分析するには、自分をよく知る人物に分析してもらう「他己分析」も取り入れてみてください。自分では気づけなかった強みや弱み、特徴、価値観は就活に多いに役立ち、内定獲得につながります。
幅広く企業に目を向ける
企業を絞り込まず、同業他社や業界外でも関連性の高い企業など、エントリーする幅を広げてみましょう。競争率の高い企業が自分とマッチングする企業とは限りません。周りにあまり知られていない企業だと、その分競争率も下がり、内定に一歩近づきます。
IR情報で企業をより深く研究する
就活情報サイトや企業の新卒採用向けページだけでなく、IR情報もリサーチしておきましょう。IR情報(投資家向け情報)とは、企業が投資家に向けて会社の状態を報告・発信しているものです。
IR情報からは、会社の経営状況や課題、今後の戦略などが読み取れます。企業発信の一次情報を知ること、会社のリアルを知ることは、入社後の明確なビジョンとなり就活での失敗を未然に防ぎます。また、それを踏まえた上でエントリーシートや面接に挑むことで、企業への熱意がより採用担当へ伝わります。
何度も面接の練習をする
面接の突破は対策ありきです。練習を重ねるだけライバルに差をつけられるので、練習しない理由がありません。面接の対策方法は想定される質問に対して回答を準備することですが、さらに内定を確かなものにするためには、声に出して繰り返し練習してください。
一人で練習するだけでなく、家族や友人相手に練習するのも効果的です。緊張感をもって取り組んでもらうよう伝えてくださいね。
また、内容ばかりに気を取られて表情が固くならないよう注意しましょう。口角をあげてにこやかな表情を作るのは意外と難しいものです。暗い印象にならないよう、日常生活の中でも意識づけしましょう。
就活を何もしてない大学3年生でも挽回できる!
ここまで就活を何もしてない大学3年生に向けてお伝えしました。内容をまとめると、
就活を何もしてない大学3年がすべきこと
- 自己分析
- 業界分析
- 就活情報サイトへ登録
- 合同説明会や就活フェアに参加
これらに着手して就活の出遅れを挽回していきましょう。
そこから企業選定・企業分析を行い、就活が本格化する前にESや面接対策を開始します。
すべきことがわかっていれば、就活が本格化する大学3年の3月1日からの就活でも内定に十分間に合います。周囲との遅れを取り戻すためには行動あるのみですので、できることから同時進行で進めてくださいね。納得いく就活ができるよう、応援しております。