【業界研究】広告業界は大人気!仕事内容や今後の動向を徹底リサーチ

2020年6月8日

広告とは、商品やサービス・アイディアを多くの人に伝えるためのもの。テレビCMやインターネット、YouTube動画などでよく目にします。私たちの日常に欠かせない広告業界、華やかなイメージもあるので就活生からは高い人気を得ています。

一方でイメージが先行してしまい、実際の業務内容とのギャップが生じやすいのも特徴です。今回は、そんな広告業界を徹底解説。業界の構造と今後の動向について解説します。ぜひ広告の業界研究に役立ててください。

 

そもそも広告代理店とは?

「広告代理店」と聞くとCMやキャッチーコピーを作成し、クリエイティブな業務内容を想像する方は多いのではないでしょうか?しかし、クリエイティブな業種は広告代理店の仕事の一部なのです。

広告業界は主に4つに分岐されます。

  • 広告を掲載したい「広告主」
  • 実際に広告を作成する「広告制作会社」
  • 広告が掲載される「メディア媒体」
  • プランニングや制作発注などの仲介を行なう「広告代理店」

広告業界で最も人気があるのが「広告代理店」です。

その中でも、広告代理店は3つに分類されます。

〈総合広告代理店〉
1つのメディアではなくテレビ、新聞、雑誌などの幅広い媒体を扱う
企業例:電通・博報堂など

〈専門広告代理店〉
メディアを一つに絞って広告を行なう
企業例:オリコム(鉄道系)・サイバーエージェント(IT系)

〈ハウスエージェンシー〉
特例の企業を専門にして広告代理店を務める
企業例:東急エージェンシー・デルフィスなど

広告代理店の職種

広告代理店の種類は理解できたでしょうか?それでは、ここからは広告代理店にある職種についてお伝えします。入社後にギャップを感じることがないよう、きちんと理解しておきましょう。

広告業界の大半を占める営業部門

広告代理店の営業職の仕事は「案件獲得」と「進歩管理」の2つに分けられます。

広告主に広告やプロモーション企画を提案し、受注します。広告主の課題やニーズを社内外に伝え、調整を行ないます。

案件獲得

広告代理店がCMなどの広告を作成するためには企業からの依頼を受領しなければなりません。

そのためには「競合プレ」を勝ち抜かなくてはいけません。競合プレとは広告主である企業が開催する、プレゼンテーションの場です。競合プレで評価されることで案件を獲得することができます。

進捗管理

広告の案件を獲得後、提案した企画を制作して、発表までの進捗を管理します。

スケジュール管理や予算管理などに責任を持ち、マネジメントします。

企画の成功には欠かせないマーケティングプランナー

マーケティング部門は、市場の分析や調査を行ないます。営業の情報を元に、広告主のニーズや課題を分析し調査します。

広告をどのように展開するか、効果的な戦略を立てる役目です。マーケテイング部門は競合プレに勝つためにも、データを元に説得しなければなりません。

広告業界の花形であるクリエイティブ担当

広告表現に関わる作成を担当します。広告業界で働きたい人にとっては憧れの部門です。クリエイティブな仕事をしたくて広告業界を希望する就活生は毎年多く、人気があります。クリエイティブ部門は大きく3つに分類されます。

  • 言葉で伝えるコピーライターやビジュアルイメージを作るアートディレクター
  • ポスターや新聞・雑誌の広告などのデザインをするグラフィックデザイナー
  • CMのアイディアや構成を考えるプランナー

企画を組んだ広告の大枠に沿って、デザインや言葉、映像で作り上げる仕事です。センスは問われますが、やりがいは大きいでしょう。

ニーズが高まるデータサイエンティスト

インスタやFacebookなどSNSの普及により、インターネット広告の比重が高まっています。広告業でもデータ解析をするデータサイエンティストエンンジニアが求められています。データサイエンティストは広告主の課題やニーズを知り、ビックデータやインターネット広告の効果を解析します。

インターネット広告の広告費は飛躍的な伸び率なため、今後はさらに増加傾向にあります。広告代理店でのデータサイエンティストのポジションは重要になってくるでしょう。

憧れの広告業界はやっぱり激務?

やはり広告業界は華やかで憧れですよね。その一方、激務といったイメージもありますよね。広告業界の華やかな面と問題になった激務と言われる所以を探ってみましょう。

実力主義の広告業界

広告業界は実力主義なところがあるので、自分の努力次第で収入が大きく変わります。

自分が手掛けた広告が形になって社会に出るので、自分の広告を見たときには何とも言えない感動があります。また、サービス業ではないので土日休みは守られやすいと言えるでしょう。

激務であることは否めない

広告業界はもっとも忙しい業界とも言われています。なぜ、ここまで忙しいのでしょうか。

それは、広告業界はいかに人の心を動かす広告を作るかということが重要です。流行は移り変わりが激しく、その流れに合わせて広告業界も新しい広告を作成しなければなりません。

加えて、クライアントによっては突然意見を変え、変化に対応しなければなりません。クライアントの事情が変わっても入稿期限を守らなくてはならないので、スピード感と柔軟に対応する能力も求められます。

広告業界で働くためのアピールのコツ

大人気の広告業界、希望する学生は多いので、どのように就活でアピールすべきか悩む人も多いはず。クリエイティブな仕事だから資格が必要だと感じる方もいるでしょう。では、学生はどのようなアピールをするのが適切でしょうか。

コミュニケーション能力をアピール

コミュニケーション能力はどの企業でも求められますが、広告業の半分は営業職です。営業職で仕事を確実に得るためには何といってもコミュニケーション能力が必要です。面接では積極的に面接官に質問を投げかけたりすることで好印象を得ることができます。

プロデュース力をアピール

広告業ではいかに仕事を遂行して期限内に完成させるかが勝負になります。学生時代に自分でイベントを企画して運営したことなどをアピールしてみましょう。自己の発信力やSNSやブログなどでアピールするのもいいかもしれません。

世の中に影響をもたらせるポテンシャルがあるのか、発信力はどのくらいあるのか。積極的にアピールしましょう。

広告業界の今後

これまでは、マスメディアを使って行なうマスマーケティングが一般的でした。しかし今後はインターネットを利用したコンテンツが主流になると言われています。

インターネット広告を使ったSNSなどのマーケティングを行なうには、ターゲットを絞って戦略的に行なうことが今後ますます増えることでしょう。ITテクノロジーと広告業界の協業も増えてきます。

アドテクノロジーの登場

アドテクノロジーとは、広告に興味を持ちそうな人に絞ってインターネット広告を表示させ、配信した広告の効果を算出する技術のことです、インターネットのメディアが広がるにつれて急激に成長している分野です。

動画広告の普及

動画共有サービスや配信サービスの利用者が増えたことで、動画サイトやニュースアプリ、SNSの合間に表示される動画広告はさらに広がりを見せています。動画広告の需要は増えるので、これからより力を入れる企業が増えるでしょう。

運用型広告

アドテクノロジーの進化によってインターネットで増えている運用型広告。運用型広告は入札によって広告枠の金額が変動します。アドテクノロジーで広告効果を測定しながら配信する時間帯やエリア、ユーザーなどを短期間で見直して変更できるのでより効率的な広告が可能になります。

広告に携わるために業界研究は抜かりなく!

広告業界はインターネット広告の普及により、今後広告方法は多様化するでしょう。華やかで収入が高い広告業界のイメージと激務で残業が多いというイメージもあります。

デジタル化に移行することで将来性もある業界で、企業はこれまでにあった激務のイメージを払拭すべく各企業で努力もしています。働く環境は今後良くなることでしょう。企業ごとの社風などを選定し自分に合う企業を見つけてみてはいかがでしょうか。

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